インディゴの夜

第28話
彼が黒幕!?



Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起  演出 ◆ 星田良子
その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2010年2月11日(木)13:30〜14:00

※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「婚約者は善人?悪人?素顔は…」

◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】
【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】

Cast
高原 晶:森口瑤子  塩谷 馨:六角精児
ジョン太:和田正人  犬マン:天野浩成  アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹  テツ:森 カンナ  ポンサック:玉有洋一郎
モイチ:高木万平  モサク:高木心平  樹:真山明大
藤崎 司:松田賢二  憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平  モサク:高木心平  樹:真山明大  吉田吉男:田中幸太朗
山田弓子:坂本和代  司の会社の女性社員:西島未智

Story
晶(森口瑤子)の前に現れた司(松田賢二)は、株の暴落で客に大損をさせたため失踪していたと語る。
さらに司は、一緒に香港に行ってほしい、三日後に迎えに来るだからそれまでに考えてほしい、という。
塩谷(六角精児)は、晶を危ないことに巻き込むのは許さない、というが、晶は自分の婚約者であんたには関係ない、あいつは俺のものだ、と、塩谷を突き転がして去る。

晶は、憂夜(加藤和樹)に、自分は彼の何を信じたのだろう、こんなに何もわからないのについて行けるほど純情でも一途でもない、どうしたらいいのかな…と迷う気持ちをさらけ出す。
憂夜は、司を信頼していた自分をもう一度見つめ直しては、と助言し、私達は店長の幸せを願っています、と告げる。

ホスト達は、晶があんな男についていくのはいやだ、でも愛は誰にも止められない、いや身体を張ってでも止めるべきでは、と、晶のこれからについて喧々諤々。
意見が対立したモイチ(高木万平)とモサク(高木心平)が喧嘩を始めるに至って、ジョン太(和田正人)は、晶が司と出て行くかを決めるのは晶が決めることだが、晶のために、自分達が後悔しないために、司の身辺調査はしておこう、と提案する。
同意した皆は、晶のために、自分達が晶を祝福するために…と、円陣を組んで決行を決める。

ジョン太、テツ(森カンナ)、吉田吉男(田中幸太朗)、樹(真山明大)は、司が勤めていた証券会社の前に。
そこで吉田吉男と樹は、女性社員から、歩道橋から突き落とされた事件の被害者・山田弓子は司の部下で、しかも司の愛人だったことを聞き出す。
二人はジョン太とテツに、司をいかにもヤバ筋という男達が金を返せと何度も尋ねてきたことだけを告げ、ちょっと別を当たりたいんで、と、さらに会社での聞き込みを続けようとするジョン太とテツと別れる。

DJ本気(加治将樹)、モイチ、モサクは、司が関係していたという地下賭博の店に。
強面の男に、何しに来た、とつかまりそうになって、一目散に逃げる。

犬マン(天野浩成)、アレックス(深水元基)、ポンサック(玉有洋一郎)は講英社の前に。
二人と「任せた」「任された」と拳を突き合わせ、出てきた女性社員達への聞き込みに。

インディゴに戻ったメンバーは、集めてきた情報を突き合わせる。
司の失踪の原因は暴力団。無茶な利益率での運用を強要させられていた。
でも、なんでそんなことさせられたんだろう、いくら相手が暴力団だからって、断りゃいいだろ、と犬マン。
一日に何億もの金を動かして金銭感覚が麻痺していた司は、地下賭博で多額の借金を作って逆らえなくなり、穴埋めのために顧客の金も相当使い込んでいた…というのが、その疑問への答え。
さらに、転落死した晶の元上司・小平(沼崎悠)に株の運用を勧めていたのも司で、よく会社に来る姿を目撃されていたという。

私、司を信じたい…と、ひとり考え込む晶。

樹と吉田吉男は、山田弓子(坂本和代)のマンションへ。
管理人室が空になった隙に合鍵を取り出し、室内に入り込む。
警察も捜索した後で、何もないと思われたが、キッチンの換気扇の金網の中に隠されていたディスクのケースから、塩谷名義の口座開設書と、司の写真をつけて偽造された、塩谷名義の運転免許証のコピーが発見される。

晶がウェディングドレスをスーツケースに納めようとしているとき、ホスト全員がオーナーズルームにやってくる。
行かないでほしい、と口々に訴えるホスト達。
まだ子供を会わせていない、とポンサック、自分のフィギュアを全部あげる、これで司の借金を返して…とDJ本気。
行かないでください、と訴えたうえで犬マンは、こんなこと言ったらいけないのかもしれませんが、すみません…店長の男、とんでもない奴です、と、司の悪事を晶に告げる。闇賭博にはまって、ヤクザに借金を作って、無茶な株の取引をさせられていたらしい、小平を追い詰めたのも司がもちかけた話で…と。
晶は穏やかに、そう、と、犬マンの話を受け止める。
ジョン太は、だからそんな奴と行くことはない、断れないなら俺が代わりに言ってやる、と言い出し、テツ達もそれに同調する。
晶は、みんなありがとう、でもさ、これはあたしの問題なんだ、だから、あたし自身がちゃんとしなくちゃ、と言い切る。
そこに憂夜が、司が迎えに来たと告げに来た。

晶は司に、行かない、と告げる。
私、あなたのことが好き、今でも嫌いになんかなれない、でも、二人で夢見てたことが、今ではひとつも信じられない、と。
一緒に暮らせばまた同じ夢を見せてやる、という司に、そう、私あなたに夢を見せられてたの、と晶。でもそれは、自分の夢ではなかった、と。
今ならはっきりわかる、自分らしさ、自分にとっての幸せ、大切なのが誰なのか…と言って、ごめんなさい、と謝る晶。
しかし司は、何わけわかんないこと言ってんだ、と、晶を強引に連れて行こうとする。
そこに塩谷、樹、吉田吉男が入ってきて、歩道橋から女性が突き落とされた事件の犯人が司であること、株取引でピンハネした資金を勝手に作った塩谷名義の口座に入れ、発覚したら塩谷が疑われるようにした、偽造と知りつつ口座を開設し、突き落とされた女性・山田弓子は司の愛人だったことを明かす。
自首するしかない、と塩谷がすすめると、司は晶を羽交い絞めにし、手近にあったカッターナイフを晶の首筋に突きつける。
俺はこいつと逃げる、と、車を要求する司。
諦め切ったような表情の晶───。


Check! −天野さん犬マンみどころ−

★ 晶を行かせるべきか止めるべきかという議論の中での「愛は誰にも止められない」。
 インディゴの、書斎のようなムードのスペースでの犬マンのひとこと、キャラにぴったり。
 DJ本気の素朴な「でも…待ってたってことは、好きだってことでしょ?」を受けて、というのもポイント。

★ 晶の身辺調査を、というときの、立ち上がりながらの「仕方ないな」。
 一人クールキャラで、かぶりなし!
 ソファから立ち上がる前に、赤いハートのクッションを抱えていたのがカワイイのもポイント。

★ 講英社前でのアレックス、ポンサックとのダブル「任せた」「任された」。
 “任された”の声が、またいい響き!
 笑顔の“任された”から、口許を引き結びコートを翻して、ナンパ師テクニックを駆使しての聞き込みに向かう姿は凛々しく。

★ 女子社員2人に、笑顔で「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」。
 立ち止まるときの、ちょっと弾むような動きが可愛いめ!
 声をかけられた女性二人、「はい」という返事の声からして、好感触なのがさすが!

★ 「でも、なんでそんなことさせられたんだろう、いくら相手が暴力団だからって、断りゃいいだろ」という犬マン。
 “知的”ポジションの疑問提示?
 とてもすんなりと自然な、男子っぽい言い方。

★ 「地下賭博? かなりヤバくねえか」と、犬マンを見るジョン太。
 犬マンも、もちろん視線を合わせ。
 その2人を捉えた構図、クラブ・インディゴの“ツートップ”という感じで、ツボ!

★ 「俺のフィギュア全部あげる、これで店長の男の借金返せるから、だから行かないで…」と、子供のように訴えるDJ本気。
 とびきり純粋で可愛らしいその訴えの後で、ぐっと大人っぽく響く犬マンの静かな「行かないでください」。
 うるんだような瞳の光の強さ、言い終えた後、くちびるをきゅっと引き結ぶ表情。

★ 「こんなこと言ったらいけないのかもしれませんが、すみません…店長の男、とんでもない奴です」と切り出す犬マン。
 晶が信じていた司がひどい男だと告げる、つらい役割を穏やかに引き受けるのは、ホスト達の中でやっぱり大人っぽい犬マン。
 深い響きの声が、心の痛み、晶の気持ちを思いやる心情を感じさせ。


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