そこでは、環境大臣・根越(並樹史朗)、IT業界で財をなしたヒルズ族・若鳥(七世一樹)らVIP達が、女囚達を殺し合わせる闇のギャンブルが行われる闘技場だった。 女囚達はコスプレをさせられ、生体反応確認装置を付けられ、確実に死ぬまで戦わされる。 その理不尽さに耐えかねて逃げようとした女囚は、ゲームを取り仕切る所長(菅田俊)にナイフで脚を傷つけられ、6人のうち4人を生き残りとするゲームの中、あっという間に狙われて最初の犠牲者となる。 女囚達はいずれも、格闘技や砲丸投げの全日本6位、7位といった一流の選手達が、微罪、あるいは全くの冤罪でここに集められていた。 しかし、ニュースキャスターをしていた玲奈がここにやってきた経緯は、他の女囚達とは違っていた。 ある日、玲奈はトップ屋の佐伯(天野浩成)から、護送車転覆の事故写真を見せられる。 そこには、6ヶ月前に失踪、3ヶ月前に身内による身元確認が不可能な遺体で発見された妹の渓奈(加賀美早紀)が写っていた。 虚偽の身元確認や検死報告がされた可能性があると言い、テコンドー全日本6位の選手だった渓奈と同様、全日本6位から7位の選手達が名を連ねる失踪者リストを示した佐伯は、奥多摩女子刑務所で闇のギャンブルが行われているという噂について語る。 あまりにも荒唐無稽な話で、渓奈の写った写真を見るまでは自分も取り合わなかった、という佐伯は、資金の流れを追って裏づけを取るために1ヶ月待ってほしいと玲奈に告げる。 しかし玲奈は、1ヶ月も待てないといって、事件を起こして自らこの刑務所に潜入したのだった。 玲奈は2回のゲームを生き延びる。 そのゲームで8回の生き残りを達成し、特別待遇を許された“ランクA”への挑戦権を得た女囚がいた。 その女囚の対戦相手として登場した“ランクA”は、人間であることを捨て去り、マシンとなって殺し合いの6ヶ月を生き延びてきた渓奈だった。 闇のギャンブルの客達の間で人気選手となった玲奈は、渓奈と戦うこととなる。 その頃、佐伯は根越のところに乗り込み、データおたくの若鳥が裏サーバーに残していた賭金の動きのデータをもとに、根越に迫る。 その話を妄想と笑ってみせ、佐伯を追い返した根越だったが、すぐさま連絡した若鳥は、ストレスによる心身喪失を装ってスイスの病院に逃げ込むという。 もう一生分稼いだので社会から葬り去られても問題はない、という若鳥は相手にならないと悟った根越は、やはり闇のギャンブルに参加していた総理に連絡を取る。 そして、玲奈と渓奈が戦う満月の夜がやってきた… (もう少しして、皆さんが御覧になった頃になってから、さらに詳述予定。) ![]()
![]() 薄暗い駐車場で待っていて、自分から声をかけないで玲奈が声をかけてくるのを黙って待っていて、自分が親切心で情報を教えてあげたいのに“この情報に興味があるんじゃないかと思って”とちょっとナナメな感じでアプローチするあたり、ぱっと見イメージ的には『本気!』シリーズの本田博太郎さん染夜さん的… …という頭で「この情報に興味があるんじゃないかと思って」という第一声を聞くと、声が、口調が、すっごく若く聞こえ! ![]() 普通の連ドラだとちょっと違和感があるかもしれない“普通”じゃない口調、Vシネ的画面だとかえってクセがあって面白いような(笑)。 ![]() 最初は“このネタを君にわたしたい”と同じトーンの、やや高めでぺしょっとした口調から、どんどん声と口調が低く、速くなっていって“俺は政治畑の人間だ”ではややすごみ口調(微妙に巻き舌!)になっているあたり、落差で迫力が。 そういう振れがあった後の「下ネタなんかで君に会いには来ないよ」は、スタンダードな大人口調。最初から普通にその口調でこられたらごく当たり前の口調なのに、ジェットコースター的に口調が変化した後では、ちょっとはっとしてもみたり。 ![]() 普通の勤労好青年とは違う、ちょっとクセのある“トップ屋”の声。 (でも、その声、遠いところを見るような表情[ニヒル系?]で、渓奈ちゃんのことは“ちゃん”づけ【笑】。如月姉妹とはどういう関係?) ![]() その後の「渓奈ちゃんじゃなかったってことだ」がかなり渋め系の口調で決まっているだけに、その揺れ感が…クセになりそう(笑)。 ![]() ![]() 目を伏せた、やりきれない、という感じの表情、『惜春』PVで一瞬だけ観られて、もっと観たい! と思ったもの。 (鈴木浩介監督の映像の風合いもそのままに!) ![]() 最初の対立ムードはどこへやら、歩く二人の後姿、なんとなく優しげな映像になってるな…と思っていると。 「刑務所の外に作られた、田んぼ地区だ」という天野さん佐伯くんの言葉に玲奈が返す「たんぼ?」がなんだかすごくカジュアルで親しげでちょっと子供っぽくて(カワイイ!)、そのまま首を傾げたような玲奈の前で、ちょっとうつむいて「地図には、田んぼの田と付記されてるが」と話す天野さん佐伯くんもちょっと幼げで、なんとなく学校の友達か幼なじみか何かのような雰囲気に。 ジャンル的にはとりあえず“エロスドラマ”なのに、色っぽさどころか、あんまりオトナの“男と女”という感じがしないあたり、新鮮(天野さんのそういう感じ、すごくツボ!) ![]() ここは“トップ屋”という呼称より“若きジャーナリスト”という感じ。 ![]() ため息に混じるような声はクセのある“トップ屋”さん特徴ながら、口調自体は結構好青年的! 目上の人に感じのいい天野さんキャラが、通常ちょっといやらしめに描かれる“トップ屋”描写に微かに入り込んでくると(かといって“正義感あふれる熱血ジャーナリスト”系になるわけでなく、あくまでも“トップ屋”系)、ステレオタイプじゃなくて面白いかも。 ![]() …あの兄さん、天野さん佐伯くんにまで気安く“若い男”と言われる筋合いは、イマイチないような(笑) (ちなみに演じる七世一樹さんは、1972年6月19日生まれ。【gooニュース:七世一樹】) そんな天野さん佐伯くんの背伸び(!?)感も、ちょっと楽しいポイント。 ![]() 「政財界で密かに流行っている闇ギャンブル」のあたりでちょっと眉を上げてみたり、「あるいは女囚達を互いに殺し合わせ、それに大金を賭けて楽しんでいる根越大臣」のあたりでは、目のかたちは微妙に笑いの形のようで、その奥底の目はかなり怒ってそうだったりと、なかなか細やかに、皮肉交じりでゆさぶりをかけてくる“トップ屋さん”らしい表情。 そして最後に“君の行き先は精神科”と言われた後に根越大臣を見据える目は、『BE-BOP-HIGHSCHOOL』等の学生モノでのガン飛ばしの迫力を奥底に、トンガリはぐっと抑えた暗い目で、その執念の深い怖さを感じさせ。 ![]() 一瞬の映像でも、一所懸命な感じが! 走り方がカッコよすぎないところがまた味わい(笑) ![]() その後の、回り込みの向きを切り返しながら、寄っていって最後に天野さん佐伯くんのきれいなアップに至るあたりは、さすが叙情的なPVをたくさん撮られている鈴木監督! という感じの美しさ。 …そんな映像の中でも、天野さん佐伯くんは“抱きしめる”よりもやや“抱きつく”系で、ロマンティックというよりも微妙に可愛いような気がするのは、なぜなのかすごく不思議。 ![]() ちょっと遠慮がちな支え方、もともと大柄な玲奈が革の上着をはおってがっしりと見えている隣でのすんなりとした感じのシャツ姿(たぶんシャツを脱いだら、ものすごく体格いいはずなのに! ミステリー!)、袖口で手が半分隠れているところが彼氏のワイシャツをはおったオンナノコ的雰囲気までかもしだしている優しげな手許、と、この作品一番のたおやかシーン! 玲奈が渓奈の幻を見て立ち止まる瞬間(=天野さん佐伯くんのラストカット)で、玲奈の二の腕に添えられた手の表情、上品で若奥様系。 (メイキング映像にちょっと入っている別の角度からの映像がまた、手と天野さんの表情の優しげな感じをとらえていて、ツボ!) ![]() |
Last update :
28th November 2006
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