愛の劇場

愛のうた!

第5話
そして那須へ!



Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起  演出 ◆ 加藤章一
その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2007年11月2日 13:00〜13:30

◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年10月29日】
【MBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ
黒川紅司:泉澤祐希  黒川 楓:荒井 萌  黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二  小峰直也:嶋大輔  内田 守:新妻大蔵  小峰 舞:金澤美穂
黒川源三:左右田一平  黒川千歳:大森暁美
Story
稲穂の父・源三(左右田一平)は、稲穂なんて知らない、帰れ、などと言っていたが、母・千歳(大森暁美)は、今日はもう遅いから泊まってもらいますよ、と、立ち去る源三の後姿に言う。
何も言わないってことは大丈夫ってこと、ごめんなさいねあの人本当に頑固で、と、千歳は亜紀達を家の中に招きいれる。
こんなに大きくなるまで孫の顔も見られなかったなんて…と、千歳は、一人一人の名前を確かめる。紅司(泉澤祐希)は、稲穂の小さいときにそっくり…という千歳は、亜紀に、稲穂の葬儀にも出なかったことを詫び、子供達に会わせてくれてありがとう、と感謝する。

楓は紅司は稲穂の実家の古さに不平たらたら、花梨に「文句は1日1つまで!」と、家族のルールで注意される始末。
亜紀は、家の中を歩いていて、陶芸の工房にたどりつき、そこにいた青年・晃(渋江譲二)に挨拶するが、返事もしてもらえない。

夕食の席で、亜紀は、何も考えずに那須に来てしまったので助かった、と、泊めてもらえたことに感謝する。
食卓に並んだ食事は野菜が多く、肉も鹿肉だったりと、子供達を戸惑わせる。
その上、源三は皆とは離れて食事をとり、晃は一言もしゃべらない。
正直にそうしたことへの疑問を口にしていた花梨も「しずかだねぇ…」といって、黙り込むしかなかった。

その夜、亜紀は千歳に、子供達の本当の母親に会ったことはあるか、どんな人だったか、と尋ねる。
しかし、千歳は、亜紀が子供達の本当の母親ではないこと、稲穂と知り合ってまだ1年で、結婚して半日しか一緒にいられなかったことを、その場で亜紀に言われるまで知らなかった。
後先考えないで、馬鹿なんです、と自らを評した亜紀は、こうなったら勢いで頑張るしかないか、と、腹をくくってみせる。
そんな亜紀の様子を、源三が遠巻きにみつめていた。

あと一晩だけ泊めてほしい、その間に仕事と住む場所を探す、と、翌朝源三に頼み込む亜紀。
源三は黙って行ってしまうが、何も言わないってことは許したっていうこと、今のうちに仕事だけでも探しちゃいなさい、と千歳。
亜紀の無計画ぶりに、あきれる子供達。

仕事を探すぞ! と意気込んで外に出た亜紀だったが、あてがあるわけでもなく、道に迷ってしまう。
そこに、自転車に乗った少女・舞(金澤美穂)が、自転車を使わせてくれるという。

その頃、稲穂の実家では、紅司が千歳に、夕食はカレーにしてほしいと頼んでいた。

自分の家まで行ったら、その先は自転車を自由に使ってもらっていい、という舞の言葉に、舞の家まで舞を乗せて走った亜紀だったが、舞の家に着くと自転車はレンタルで、亜紀は舞に、自転車のレンタル料の上にガイド料まで請求される。
怒った亜紀は、舞の家である喫茶店に乗り込み、舞の父親のマスター・直也(嶋大輔)に、ガイド料まで取られたことの文句を言う。
母親がいなくて、必要以上にしっかりしちゃって…と謝る直也に、常連客の守(新妻大輔)が、かみさんに逃げられちゃったんだよ、と茶々を入れる。
コーヒーを入れるから飲んでいって、と言われて座った亜紀が、直也の質問に、観光客ではなく、黒川の家に来た、と答えると、直也と守はすぐに、亜紀が稲穂の妻だと察する。
直也は稲穂の幼なじみで、守は黒川の家の親戚筋だといい、亜紀に悔やみの言葉を述べる。
そのとき、舞が直也にパートの人は探したのか、と催促してくる。
亜紀はその話にとびつき、その喫茶店《三匹の猫》で働くことに。さらに、守からも、妻が身重で人手が足りないので、喫茶店の仕事とは重ならないので牧場を手伝ってほしいと言われ、亜紀は一挙に2つの仕事を手に入れる。

夕方、亜紀は千歳に仕事がみつかったと報告。
しかし、住まいまでは、そう簡単にみつかるものではなかった。
千歳は、紅司に夕食にカレーをリクエストされたといい、紅司は稲穂の子供の頃に本当にそっくり、という話から、子供の頃はやんちゃで手を焼いた稲穂が、父親がああいう人であるため、だんだん感情を表に出さなくなり、出て行く頃には口もきかなくなっていた、と亜紀に話す。
もう少し早く自分がなんとかしてやればよかった、稲穂は自分達を恨んだだろう…という千歳に、亜紀は稲穂の形見の五円玉について話し、そんな風に家族を大切にしていた人が、人を恨んだり憎んだりするはずがない、と言う。さらに、家族で那須で暮らすことは稲穂の夢だった、両親を恨んでいたら、那須に帰ろうなんて思わないはず、と告げる。
しかし、そこに源三が現れ、わかったことを言うもんじゃない、家を出たまま10年以上帰ってこないで、勝手に結婚して子供を作って勝手に死んで…と言い放つ。稲穂は息子と認めない、亜紀のことも嫁とは認めない、半日一緒にいただけで何がわかる、という源三に、亜紀は、半日でも幸せだった、大事にしてもらった、自分は稲穂を信じている、と訴える。

夕食の席で亜紀は、泊めてもらったことに感謝し、明日から4人でなんとかやっていく、と告げる。
今日食卓に並んだカレーは、楓も花梨も喜んで食べていた。
ところが紅司は、カレーを一口食べると、涙ぐんでいる。
おばあちゃんの味は、お父さんの言っていた通りだ、と、紅司は言う。おばあちゃんのカレーは、大きなじゃがいもとにんじんがゴロゴロ入ってて、すっごくおいしいんだぞ、いつか紅司にも食べさせてやりたい、と、稲穂は紅司に言っていたのだった。
お父さん、もう一回食べたかっただろうな…おばあちゃんのカレー、食べたかっただろうにな…と言って、紅司はカレーを口に運ぶ。楓も花梨も亜紀も、目に涙をためて、稲穂が子供達に食べさせたいと願っていた、そのカレーを食べる。

翌朝、出て行く亜紀達に、力になれなくてごめんね、と千歳は謝る。
住むところはなんとかみつけますから、お世話になりました、と亜紀達は礼を述べる。
お父さんにもよろしくお伝え下さい、と、最後に亜紀が言って黒川家を後にしようとしたそのとき。
「3ヶ月だ」
現れた源三は、生活のめどが立つまでだ、三ヶ月たったら出て行け、という。
こうして亜紀達は、稲穂の実家で、那須での生活を始めることになった。

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Check! −天野さん亮介くん的ポイント−
愛の劇場『愛のうた!』この回は出番なし。
花梨に不審に思われるほど一言もしゃべらず、紅司としょうゆさしに伸ばした手がかちあったらガンを飛ばして紅司の手をひっこめさせ、“無口”という設定の源三を全く無口に感じさせない渋江譲二さん晃をみて、天野さん亮介くんとの対照的っぷりを楽しむべし!


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Last update :
3rd November 2007

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