愛の劇場

愛のうた!

第15話
継娘の涙の作文



Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起  演出 ◆ 山崎統司
その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2007年11月16日 13:00〜13:30

◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年11月16日】
【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ
黒川紅司:泉澤祐希  黒川 楓:荒井 萌  黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二  内田麻里:橘 実里  内田 守:新妻大蔵
小峰直也:嶋 大輔  有坂 恵:立原麻衣
木立美鳥  真日龍子  高橋 晃  牛込星蘭  鈴木励和
芸プロ  テアトルアカデミー
黒川源三:左右田一平  黒川千歳:大森暁美
Story
花梨(三好杏依)の授業参観の作文の課題が「お母さんのおなかにいるときから今までの自分の様子を調べなさい」だと知った亜紀(雛形あきこ)は怒り、学校に乗り込もうとする。
しかし、源三(左右田一平)、紅司(泉澤祐希)、楓(荒井萌)、千歳(大森暁美)に、子供の宿題に親が口を出すな、言っても学校は変わらない、宿題はなくならないし、仮に花梨だけ免除されても花梨は傷つく等いわれ、止められる。
千歳は、この子供達に本当の母親がいないことは事実、これから先ずっと抱えていかなければならない問題であり、傷つけた相手に文句を言うより、どうやってそれを乗り越えていくかがを考えてやることのほうが大事だと亜紀を諭す。
源三にまで、いつまでたっても子供の立場ひとつわからない、学校に怒鳴り込めばすむと思ってる、どっちが子供だかわかったもんじゃない、と一喝され、亜紀はしゅんとなる。

パート先の牧場で、亜紀は、乗り越えるといってもどうやって…と、悩む。
まずは宿題、ということで、お母さんのお腹の中にいるときの様子については、今身ごもっている麻里(橘 実里)に、花梨の取材を受けてくれるよう頼む。
麻里は、喫茶店《三匹の猫》で、花梨の質問を受け、お腹の中の子供の様子を話し、花梨に大きなお腹を触らせる。
花梨ちゃんも、こうやってお母さんのお腹のなかにいて、毎日“早く出ておいでー”ってなでられてたんだよ…と。

次に亜紀は、千歳に、稲穂が生まれたときのことを花梨に話してくれるよう頼む。
そんな昔のこと忘れちゃった、と笑う千歳だったが、金メダルをもらったときのように、やったーっ!って感じだった、間違いなく人生一番幸せな瞬間、と、稲穂が生まれたときの喜びを語る。
この話には、亜紀のほうが、感じるところが大きかった様子。
そんな亜紀をみて、千歳は、亜紀もやっと母親になりたいと思い始めたのかな…と、花梨に話しかける。

花梨が小さかった頃の話は、楓と紅司に聞くことにしたが、花梨が生まれたのは楓が7歳、紅司が4歳のときのことで、よくは覚えていないという。
じゃあ、お母さんのことは? と尋ねられ、沈黙する二人。
ごめんね、お姉ちゃん達、お母さんのことはあまり思い出したくないの、と楓に言われ、なんで? と無邪気に聞き返す花梨に、悲しいから、と楓。
かわりに、お姉ちゃんとお兄ちゃんが花梨の小さい頃の話をしてあげるから、ちょっと待ってて、と言った楓は、亜紀を別室に連れ出し、なんでこんなことをしたのか、あんな非常識な宿題ほっとけばいいでしょ、と、亜紀を非難する。
子供達を捨てて出て行き、今も行方不明の母親については、花梨には死んだことにしてある、くれぐれもそのことには触れないでほしい、と楓。

考え込む亜紀に晃が声をかけると、亜紀は、自分は子供達の小さい頃のことを何も知らない、楓だって花梨の小さい頃のことを知ってるのに…と、悩みを話す。これまでは自分なりに頑張ればいいと思っていたが、こういうことがあると、本当の母親に勝てないのかと思ったり、稲穂が育んできた家族の仲間にも入れてもらえないような気がして…と。
晃は、昔のことを知らなければ家族にはなれないんでしょうか、今だけはわかりあえないんでしょうか、俺は…と何かをいいかける。しかし、余計なことを言いました、気にしないでください、といって、立ち去ってしまう。

亜紀と一緒につくろいものをしながら、晃の言葉を亜紀から聞いた千歳は、晃くんがねえ…と。
生みの親より育ての親とよく言うじゃない、という千歳に、亜紀は、自分は人を育てられるほど立派な人間じゃない…というが、考えたって仕方ない、仕事仕事! と、その後の温泉でのアルバイトに精を出す。

千歳がつくろいものをしてきたところにやってきた源三に、千歳は、花梨なら亜紀が手伝って宿題を終わらせたようだ、と教える。
そうか、とそのまま戻っていこうとする源三に、大丈夫ですよ、亜紀さんもちゃんと乗り越えますよ、でなきゃこんなところに子供連れてきて頑張ったりしやしません、と千歳。
こんなところとはなんだ、という源三に、あなたのような口の悪い、頑固親父がいるところ、という意味です、と千歳。
いやなら、という源三に、出て行け、と、その先の言葉を先回りし、もうそろそろその口ぐせ、なんとかなりませんかね、と返す。
黙って帰る源三。

授業参観の当日、学校にやってきた亜紀を紅司が待ち受けていて、他の親に変な態度を取られても我慢するように、ちょっとぐらい何か言われてもくってかかったり、間違ってもぶっ飛ばしたりしたらだめだ、それが花梨のためだから、と、釘を刺す。
教室に入ると、花梨が宿題のことを、大人に手伝ってもらったんだろうと言われていた。
お話聞いただけだよ、という花梨に、人に聞いたのなら嘘を書いたのだろう、お前の家には母親がいないのだから、嘘つき…と責め立てられる花梨をみて、亜紀は子供達にくってかかろうとしかけるが、紅司の言葉を聞いて思いとどまる。

授業が始まり、花梨が指名される。
参観に来ていた他の保護者は、その子はかわいそうだから次の子を、などと言うが、花梨は立ち上がり、作文を読み上げる。
自分には母親がいない、小さい頃に死んだので母親のことは何も覚えていないし小さいときのこともわからない、でも自分にはママははがいるからさびしくない…という花梨。ママははは、すぐ怒り、すぐ泣いて面白い、料理も裁縫も下手だけれど、シンデレラの継母のように意地悪ではなく、自分達を育てるためにシンデレラのように働いている、この宿題をして自分がママははの赤ちゃんならよかったと思ったが、兄によるとそれではママはははママははではなくなってしまうとのことなので、今のままでいい、また生まれてきて本当のお母さんがいなくなったら、またママははの子供になりたい、ママははが大好き…と、亜紀への気持ちを綴った花梨の作文に、教室は先生、他の保護者達の温かい拍手に包まれる。

亜紀はパート先の喫茶店でマスターの直也(嶋大輔)に、感激いっぱいでその話をする。
それなのに千歳は、あーはいはい、感動したのね、よかったわねー、源三にいたっては軽く無視、と、義父母の反応の薄さに憤慨してみせる亜紀に、直也は、おじさんとおばさんはそんなもんか、と笑う。
そこに、一人の女性客が入ってきた。
深々と頭を下げるその女性を見たとたん、直也の顔色が変わった。
「何しに来た。帰れ。…帰れ!」
Check! −天野さん亮介くんみどころ−

愛の劇場『愛のうた!』次週全体の予告に登場。
【TBS公式:テレビ番組表−2007年11月22日】によると、【第19話】に登場?)
那須を思われる、緑豊かな道で、かばんを肩ごしに背中に提げて、自転車で遠ざかる亜紀に向かって何か言っている亮介くん。
昔の学園ドラマの高校生のようなかばんの持ち方、自転車というアイテム、野中の道…と、ノスタルジー。

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Last update :
17th November 2007

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