愛の劇場

愛のうた!

第19話
孫からの贈り物



Staff & OA
脚本 ◆ 山浦雅大  演出 ◆ 森永恭朗
その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2007年11月22日 13:00〜13:30

◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年11月22日】
【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ
黒川紅司:泉澤祐希  黒川 楓:荒井 萌  黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二  蒔田亮介:天野浩成
芸プロ  アニマルグレース
黒川源三:左右田一平  黒川千歳:大森暁美  ほか
Story
花梨(三好杏依)は、家の壁にかけられたカレンダーの11月22日に、花丸をつける。
その日はもうすぐ。

亜紀(雛形あきこ)は自転車で、バス停で待っていた亮介(天野浩成)を迎えに来る。
ようこそいらっしゃいました! と、那須を初めて訪れた亮介を歓迎する亜紀。
二人で並んで歩きながら、亮介は、お前、すっげぇーところで暮らしてんだな、CMとかに出てきそうじゃん、と、那須の自然に驚きをみせる。
そんな亮介に笑いながら、亜紀は、自分も来たときはびっくりしたけれど、結構いいところだと返す。
そんな亜紀の様子に、そう、と亮介。

稲穂(岡田浩暉)の墓に手を合わせる亮介に、亜紀は、もうすぐ稲穂の誕生日だと教える。
11月22日、と亜紀が言うと、生きてれば39歳か、と亮介。
ありがとね、わざわざ、と礼を言う亜紀に、何言ってんの、俺も世話になったんだから、と、亮介も稲穂を偲んで返す。
そうか、と亜紀。

墓参を終えて、亮介は亜紀に尋ねる。
けどお前、本当によかったわけ、いきなり東京飛び出してこっち来て、しかも3人の子持ちになって。大変だろ。
大丈夫、楽しくやってるよ、という亜紀に、そっか、と亮介。
あの子達ともどんどん仲良くなってるし、という亜紀に、なんかあったら電話して来いよ、ちょっとくらいなら相談に乗るから、ちょっとくらいならな! と亮介。そりゃどーも! と笑う亜紀。

黒川家で千歳は、壁のカレンダーの11月22日のところにつけられた花丸をみつけ、はっとする。

もういいよ、道わかるから、仕事あんだろ、と、道の途中で亮介は別れを告げようとする。
じゃあ、またね、と、自転車の向きを変える亜紀。
走り出した亜紀を、あ、そうだ、と、亮介は止める。
「稲穂さんのボツになった絵さ、俺が預かってるんだ。

 本人に直接返そうと思ったけど、あんなことになっちゃってさ」
稲穂さんの? と問い返す亜紀に、東京戻ったら郵送するよ、と亮介。
わかった、ありがとう! と、亜紀はまた走り出す。
その後姿に、しっかり働けよ! サボるんじゃねーぞー! と亮介。
あんたこそねーっ! と、自転車を走らせながら言い返す亜紀。

毎年、稲穂の似顔絵を描いて稲穂にプレゼントしていた花梨は、今年も描きたいといって楓(荒井萌)や紅司(泉澤祐希)を困らせる。
帰宅した亜紀はその話を聞き、紅司、楓にも、稲穂の誕生日に何をしていたか尋ねる。紅司は肩たたき券、楓は手作りクッキーやプリン、と、それぞれの贈り物をしていた。
亜紀は、今年は稲穂のために、みんなでケーキを作ることを提案する。

夕食の席で亜紀は、稲穂の誕生日に皆でケーキを作ることを千歳(大森暁美)に話す。
その話を耳にした源三(左右田一平)は、怒ったように離れて取っていた食事の席を立って出て行ってしまう。
おじいちゃん、父さんの話したから怒っちゃったじゃん、継母さんほんと成長しないんだから、と言った紅司は、おばあちゃん、と、千歳にも同意を求めるが、千歳はぼんやりしていて、一呼吸遅れて、そうね、と返す。
そんな祖父母の様子に、何かを感じる子供達。

その後、亜紀は晃(渋江譲二)に、源三と千歳の様子がおかしいが、何か知らないかと尋ねる。
晃も詳しいことは知らなかったが、二人とも、毎年この時期になるとあのような様子だという。

部屋で本を見ていた紅司は、花梨にままごと道具を作ってやったときのように、焼き物で器を作ってみようと思い立つ。
源三がいないことを確かめて、紅司は、工房に入り込み、本を見ながら器を作る。
その作業に熱中しているとき、源三の怒鳴り声を聞いて、びくりとする紅司。
その源三にひたすら謝る晃の声も。
様子を見に紅司が外に出てみると、薪を割っていた晃が、本気でやる気があるのか、これぐらい言われなくてもやっておけ、などと、激しく叱責されていた。
源三の機嫌がいつもより悪いことを、紅司ははっきりと感じ取り、それは稲穂の誕生日と関係があるのだろうかと考える。

稲穂の誕生日の当日、亜紀と子供達はケーキ作りにとりかかるが、小麦粉がないことに気づき、亜紀は急いで買いに出かける。
家を出たところで出会った源三に、千歳を知らないかと亜紀は尋ねるが、知らん、の一言。
買い物の途中、亜紀は、水辺のベンチにぼんやり座っている千歳をみつけ、声をかける。
そこは、稲穂が小さい頃よく来て遊んだ場所で、稲穂の誕生日になると、千歳はついそこに来てしまうのだった。
一緒に歩きながら、千歳は、稲穂が自分の誕生日に家を出ていったことを話す。なぜわざわざその日を選んだのかと、毎年その日が来ると、なんだか淋しくなるという千歳は、源三の機嫌が悪いのもそのせいだという。
何も知らないではしゃいじゃってすみませんでした、という亜紀に、千歳は、いいのよ本当はおめでたい日なんだから、と笑う。
ただ毎年ここに来るたびに、稲穂ともっとわかりあっておけばよかったと思ってしまう、もう自分のことも源三のことも全部忘れてしまって、東京で新しい生活をしているのはないか、と、ここに来ると悲しくなってしまう、それでもつい来てしまう…という千歳。
そんな千歳に亜紀は、稲穂がよく那須のことを、とてもいいところだと話してくれた、だからそんなことは…と伝える。
悲しみを振り払うように、千歳は、ありがとう亜紀さん、と。

家に戻った亜紀は、稲穂の遺影に、お母さん淋しがってたよ、と話しかける。
いまさら言ってもしょうがないか…と口にしたとき、届け物が。
その速達の送り主は亮介だった。
“稲穂さんのボツになった絵さ、オレが預かってる。  本人に直接返そうと思ってたけど、あんなことになっちゃってさ。
 東京に戻ったら、郵送するよ”
稲穂の墓に丁寧に手を合わせていた亮介の、別れ際の言葉を亜紀は思い出す。
包の中のスケッチブックをめくって、亜紀は、稲穂さんらしい、あったかい絵…と、稲穂の絵の世界にみいっていく。
そのうち、ある1枚の絵が、亜紀の手を止める。

ケーキを作っていた子供達に、亜紀はある相談をもちかける。

渋る源三も花梨がひっぱってきて、子供達と亜紀がみんなだ作ったケーキを、皆で囲むことに。
稲穂のために子供達と亜紀で『Happy Birthday』を歌うと、みんなでケーキのロウソクの火を吹き消す。
稲穂さんはいなくなっちゃったけど、稲穂さんを育ててくれたお父さん、お母さんに、プレゼントがあります、と、亜紀は稲穂のスケッチブックを贈る。
そこには、稲穂が愛した那須の風景が、数多く描かれていた。
黒川の家、源三の工房、台所に立つ千歳…
稲穂はお母さん達のことを忘れてなんかいない、いつもいつも稲穂の心の中にはこの家があった、そうでなければこんなにたくさん描かない、と亜紀。
プレゼントはそれだけではなかった。
花梨からは、源三と千歳の似顔絵。
紅司からは肩たたき券。
楓は、ケーキを頑張ったという。
千歳は、子供達と亜紀に、心からのありがとうを繰り返す。
そのあと、稲穂がいない、それでもとても楽しいパーティーが続いた。

翌日、紅司は工房に入り込んで器を作っていて、源三の作品を壊してしまう。

Check! −天野さん亮介的みどころ−
愛の劇場『愛のうた!』



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Last update :
18th November 2007

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