愛の劇場
愛のうた!
第20話
父がくれた勇気
Staff & OA
脚本 ◆ 山浦雅大 演出 ◆ 森永恭朗その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2007年11月23日 13:00〜13:30
◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年11月23日】【MBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ黒川 楓:荒井 萌 黒川紅司:泉澤祐希 黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二 小峰直也:嶋 大輔
内田 守:新妻大蔵 桜井慶太:兼子 舜
芸プロ アニマルグレース
黒川源三:左右田一平 黒川千歳:大森暁美 ほか
Story
源三(左右田一平)の作業場に入って壷を作っていて、源三の作品の壷を割ってしまった紅司(泉澤祐希)。お前がやったのか、と怒る源三に紅司は竦んでしまう。
そのとき、源三より先に紅司をみつけていた源三の弟子・晃(渋江譲二)は自分が移動の際に壷を割ったと紅司をかばう。
楓(荒井 萌)は、慶太(兼子 舜)に強引に連れてこられて、亜紀が働く喫茶店《三匹の猫》に。
亜紀ははりきって自己紹介し、亜紀が慶太に亜紀のことを話していると聞いて喜ぶ。
アルバイト先で一緒の、と自己紹介した慶太に、亜紀は楓をよろしく、すごくいい子なので、と頼む。
恥ずかしがって亜紀を追いやった楓に、慶太は、結構いい人そうじゃない? お前の継母、と。
紅司は、源三が去っても、自分をかばってくれた晃に何も言えないまま。
夕食の席で、楓は亜紀に、慶太はボーイフレンドかと聞かれて、違う、と否定。
そんな間も、紅司は源三達を気にして元気がなく、食べかけで席を立ってしまう。
亜紀はそんな紅司を追いかけ、相談にのるともちかけると、紅司は、源三の壷を割ってしまったこと、晃がかばってくれたことを打ち明ける。
喫茶店で直也(嶋大輔)守(新妻大輔)に、亜紀は晃が紅司をかばった話をし、晃はどんな人なのか尋ねる。
しかし、二人が知っていたのは、2年ほど前にどこからかやってきて、源三のところで働き始めたことだけだった。
晃は、今度は管理を任されている土が乾いていることを叱られていた。
それは、自分が壷を作るときに土をとって、かぶせてあったビニールを開いたままにしておいたせいだと気づいて、紅司は表情を曇らせる。
しかし晃は、源三の叱責にも、全く言い訳をせずに謝り続ける。
アルバイト先で慶太に亜紀の話をされ、楓は夕食の席での亜紀の“ボーイフレンド?”という言葉を思い出し、慶太を意識してしまう。
楓は慶太に、前から聞いてみたかったといって、慶太が獣医を目指している理由を訊く。
子供の頃、飼い犬の病気でおろおろして泣き出してしまったとき、往診の獣医が的確な処置をしてくれて、すごい、かっこいいと思ったことがきっかけだと話す。
慶太から楓も将来の夢を聞かれるが、特にない、早く東京に戻ることぐらいかな、と、楓。それを聞いた慶太に、黒川が東京に戻ったら淋しいんだろうな、せっかく仲良くなったんだからさ、と言われ、心をときめかせる。
亜紀は晃に、紅司が壷を割ったのをかばったというのは本当かと尋ねる。
どうして、という亜紀に、別に意味はない、俺が怒鳴られてすむならそれにこしたことはない、あまり人がもめている姿は好きじゃない、という晃。
晃の気持ちはありがたいが、やはり紅司が謝るのが本当だと思う、でも、ありがとうございました、と、晃に頭を下げる亜紀。
夕暮れ時、部屋で悩んでいた紅司に亜紀は、おじいちゃんにちゃんと謝ろう、という。
おじいちゃんすごい怒るよ、許してなんかくれないよ、としりごみする紅司に、稲穂さんの五円玉は紅司くんを守ってるよね、稲穂と約束したルール、覚えてるよね、と語りかける。
紅司がこのまま黙っていたら稲穂は悲しむ、という言葉に、紅司は決意を固める。
亜紀に伴われ、紅司は、自分が壷を割ったこと、土が乾いていたのも自分のせいであること、晃は何も悪くないことを源三に告白する。
なんでそんなことをした、と問い詰められ、壷を作っていた、ちょっとやってみたかったので…という紅司に、ちょっとやってみたかったなどと、陶芸を馬鹿にするな! と怒鳴り、子供の遊びじゃない、本気でやる覚悟もないくせに、稲穂もそうだった、やりたいというから教えてやったら、すぐに放り出して出て行ってしまった、お前も親父も同じだろう、と、稲穂のことも持ち出す源三。
それを聞いて、亜紀は反論する。稲穂は陶芸を馬鹿になどしていない、陶芸をやらなかったことは父親に申し訳なかったと言っていた、だいたい子供が何かをしたいというのに覚悟も何もない、やりたい気持ちを応援してやるのが親の務めではないのか、それなのにそんなに偏屈だから稲穂は出て行ったのだ、と。
それを聞いた源三は、お前にそんなことを言われたくない、といって、席を立ってしまう。
言うだけ言ってしまった後、亜紀は反省しきり。
台所で洗いものをしながら千歳に、言いすぎちゃいましたよね、なんでちゃんと考えてから行動できないんだろう…と落ち込む亜紀に、あの人も自分の仕事のこととなるとすぐに頭に血が上っちゃって、稲穂ともずいぶんそれでやりあって、あれほんとにどうにかならないかしらねえ、と笑う千歳。
布団の中では、楓が紅司に、なんで早く言わなかったのか、後回しにしたほうが怒られるに決まってる、と、紅司の対応のまずさを指摘していた。
でも、ちゃんと謝ったよ、と、稲穂の五円玉をみつめる紅司。
源三も、作業場に一人座って、考え込んでいた。
翌日、晃が紅司を庭に呼び出す。
庭では源三が待っていて、紅司に薪割り用の斧を手渡し、紅司が作ろうとしていた壷を手に、こんなもんでも焼けばちっとは見れるものになるだろ、という。
源三は改めて紅司に、焼き物をやりたいのかと問い質す。
はい、と答えた紅司に、最初は薪割りからだ、と源三。
そのまま行ってしまった源三の後姿に、紅司は満面の笑みで、おじいちゃんありがとう、と、声をかける。
アルバイトからの帰り道、楓が紅司の一件の顛末を慶太に話していると、軽トラックが急に二人のそばを通り抜け、慶太は楓を抱き寄せてよけさせてくれる。
慶太は普通に、気をつけないと、この道結構飛ばしてくるから、というが、楓はどきどきしながら、ありがと、と。
いいよこれくれい、行くぞ、と先を行く慶太に、楓は心惹かれ始めていた。
家では紅司が、はりきって薪割りを。
また亜紀に救われた、と、紅司は感じていた。
Check! −天野さん亮介的みどころ−

早々に実現した“またね”の機会での、亮介の活躍に期待!