愛の劇場
愛のうた!
第31話
初めての窯焚き
Staff & OA
脚本 ◆ 山浦雅大 演出 ◆ 山崎統司その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2007年12月10日 13:00〜13:30
◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年12月10日】【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ黒川 楓:荒井 萌 黒川紅司:泉澤祐希 黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二 内田麻里:橘 実里 内田守:新妻大蔵
桜井慶太:兼子 舜 小峰 舞:金澤美穂 小峰直也:嶋大輔
琢磨:堀越光貴 勝:小倉史也 幸治:高橋征也 芸プロ
黒川源三:左右田一平 黒川千歳:大森暁美 ほか
Story
源三(左右田一平)と晃(渋江譲二)が窯焚きの準備を始めた。手伝いをしている紅司(泉澤祐希)は、晃に、本名は違う晃のことを何と呼べばよいのか尋ねる。
晃でいい、という晃に、晃さんは晃さんだもんね、と、納得する紅司、まあな、と晃。
お茶を運んできた亜紀は、忙しく立ち働く3人に、何をしているのか尋ねる。
窯焚き、と言われてわからない亜紀に、そんなことも知らないの、という紅司は、窯焚きは、窯に皿などを入れて火をつけて焼きあげる、陶芸の最後の仕上げの作業だと説明する。
積み上げた薪を全部燃やす、と聞いて驚く亜紀に、晃は、半年に一度の大仕事だと教え、源三は、うちで暮らすならそれぐらい知っておけ、と小言を言う。
明日から大変だから力をつけてもらわないと、と、千歳(大森暁美)は夕食にごちそうを出す。
火が燃えているときはずっと誰かが見ているの? と聞く楓(荒井萌)に、源三と晃と交代で10日ぐらい、と千歳が答えるのを聞いて、大変だから自分も手伝う、と亜紀は申し出るが、そんな気遣いはいらん、と源三。
千歳や他の皆も、亜紀が火の番をしたら何が起こるかわからない、と笑い合う。
紅司は学校の友達に、窯焚きのこと、自分が作った皿も焼いて完成させることを話す。
感心する友達に、できあがったら見せると約束。
内田牧場では、もうすぐ赤ちゃんが生まれるという麻里(橘実里)に、元気な子が生まれるといいね、と亜紀。
丈夫な赤ん坊なら満足、という麻里は、守(新妻大蔵)が毎日神社にお参りして、健康な赤ちゃんでありますように、と祈っていることを話す。
そこに守が帰ってきて、うちも大事だが、窯焚きも大仕事だという。
麻里より一足先に産みの苦しみを味わってくる、といっても自分は義父達の応援してるだけだけど、と亜紀は笑う。
楓も、慶太と手をつないで歩きながら、窯焚きのことを話していた。
自分も手伝わなければならないからかなりめんどくさい、という楓に、そう言いつつも楽しそう、家族みんなで何かすることがうれしいんだろ? と慶太は言い当てる。
そんなことないって言ってるでしょ、と言いながら、楓は慶太と手をつないだまま、道を行く。
花梨はヤギのゆきちゃんに、今日からみんなで皿を焼くこと、ずっと火が燃えていてすごいことを話す。
紅司が作った皿も窯に入り、いよいよ火をつけることに。
火をつける前に、楽しみにしているようだった亜紀や花梨達家族を呼んできていいか、と晃は源三の許可を取り、晃は皆を呼びに行く。
その間に源三は紅司に、紅司が作った皿はまだまだだが筋はいい、これからも一生懸命やっていけよ、とほめる。
源三が優しくなったことを感じた紅司は、それは亜紀のおかげだろうか、と考える。
家族揃って、窯に向かって祈りを捧げた後、ついに窯に火が入った。
美しい火を、皆で見守る家族。
夕食の支度をしに戻る前に、亜紀は源三に、無理はしないでくださいね、と声をかける。
夕食の支度をしながら千歳は、今まで何度もやってきたけれど、やはり毎回特別だと思う、と話す。
そうですか、という亜紀に、そりゃそうよ、今までずっと作ってきた作品、焼き上げるんだもの、と。
そういえば、と、亜紀は源三がなぜ陶芸を始めたのかを千歳に尋ねる。
ちゃんと聞いたことなかったなあと思って、という亜紀に、あたしも詳しくは聞いたことないけどね、といって、千歳は話しだした。
源三は男兄弟の一番上で、下に弟が何人もいて、家があまり裕福ではなかったため、使っていた茶碗がみな欠けていたりした。それで、ちゃんとした茶碗でご飯を食べさせてやりたいと思い、近所の陶芸の先生に頼んで茶碗を作らせてもらい、弟達にプレゼントしたところ、たいへん喜ばれた。その思いが忘れられず、本格的に陶芸を始めたのだという。
あの人、ああ見えて優しいとこあるのよ、と千歳。
わかってます、でもあの無愛想なところはなんとかしてもらいたいですけど…と亜紀。
そうよねえ、と千歳。
夕食の席で亜紀は、つい源三の顔を見て微笑んでしまう。
火の番をしているためこの場にいない晃には、あとで夜食を持って行こうという千歳は、この前の釜焚きまでは源三と晃と自分の3人だったが、今年はにぎやかでいい、と喜ぶ。急に家族が増えて、面白いものね、と。
紅司は晃に夜食を届け、本当にきれいだね、と、一緒に火をみつめる。
そして紅司は晃に、戻ってきてくれてありがとう、晃さんがいたほうがやっぱりいい、と改めて告げる。
それに対し晃は、お礼を言うのは俺の方だ、ここに戻ってこなかったら、また知らない土地に行って、そこを出て行って、その繰り返しだった、亜紀さんのお陰だな、と答え、不思議な人だよあの人は、いい人を継母にできてよかったな、と言う。
亜紀は稲穂の遺影に、うまく焼き上がるように祈っててね、と話しかける。
仕事に出がけに亜紀は、無理しないでちゃんと休んで下さいね、ご飯もちゃんと食べて、お義父さんも若くないんですから、と源三に声をかけ、うるさがられる。
が、声をかけられた源三は実は、しあわせそうな表情に。
喫茶店《三匹の猫》で亜紀は、窯焚きについて、家族が一つの目的のことをしていて、源三と晃が火を見ていて、千歳と亜紀がご飯を作って、子供達が順番に持って行って…何か家族が助け合って一つになっているような感覚があって不思議だ、と話す。
釜焚きはいい、毎月やりたいぐらい、という亜紀に、直也(嶋大輔)も、我が家でも家族がひとつになるようなことをやろうか、自分と舞とでこの店に飾る絵を描くとか…と言い出して、舞(金澤美穂)に即座に却下される。
夜、火の番をしている源三の疲れた様子に、亜紀は平気ですか、と声をかける。
平気だと答えた源三に、ちゃんと食べて栄養をつけるよう言ってお茶を出しながら、亜紀は、源三が陶芸を始めた理由を聞いたと話し、とても素敵だという。
昔のことだ、もう忘れた、という源三に、亜紀は改めて、いろいろとありがとうございます、もしお父さんが許してくれなかったら、今頃どうしていたか…と感謝を述べる。
家を買う話はどうなっているのか、という源三に、少しずつではあるがちゃんと貯金している、いつまでもお世話になるわけにはいかないので、と亜紀は答える。
私達がいなくなったらお義父さん達、寂しくなっちゃいますね、と言われ、その方が清々する、という源三に、またまたそんなこと言って、と亜紀は笑顔を見せる。
夜が明けて、立ち上がった源三は、ふらついて倒れそうになる。
ちょうどその頃、晃が源三と代わるといって朝食の席を立ち、昨夜やつれた様子を見せていた源三のことを亜紀が心配していた。
千歳は、毎回釜焚きのときは体力を使うようだし、晃も疲れているだろうから、皆で気をつけようと亜紀や子供達に言う。
亜紀が洗い物をしていると、子供達が、源三達に差し入れするお菓子を買ってくるという。
自分達からの差し入れだからお金はいい、という子供達を、亜紀は、気をつけてね、と送り出す。
その後、晃と交代した源三が家に戻ってくる。
何か食べるかという亜紀に答えず、少し寝る、といった源三は、その場に倒れ込んでしまう。
気がついた源三は、少し立ちくらみがしただけで平気だというが、火の番は晃と自分でするので少し休むように亜紀は言う。
千歳も、亜紀がそう言ってくれるのだから、と、それをすすめる。
その頃、子供達は、歌を歌いながら道を歩いていた。
火の番を代わる、といってきた亜紀に、源三はどうかしたのかと晃。
少し疲れているようなので休んでもらっている、と亜紀が答えると、じゃあ俺が、と晃は言うが、二人とも倒れちゃったら大変だから晃さんも休んで、と亜紀。
早く、早く、と走り出した花梨。
楓達から離れたちょっとの間に、車にはねられてしまう。
火の番をしている亜紀の携帯に、紅司から、花梨が車にひかれたとの連絡が入る。
病院から電話している、だから早く来て! と…
Check! −天野さん亮介くん的みどころ−

続く映像の晃が振り返ったのは、天野さん亮介くんの言葉で…と思い出して、ちょっとうれしくなるべし。
妹のことをよろしく、と新郎に頭を下げる晃さんの背後にも、ちっちゃく亜紀&亮介。