愛の劇場
愛のうた!
第32話
家族になれた日
Staff & OA
脚本 ◆ 山浦雅大 演出 ◆ 山崎統司その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2007年12月11日 13:00〜13:30
◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年12月11日】【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ黒川 楓:荒井 萌 黒川紅司:泉澤祐希 黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二 内田守:新妻大蔵 小峰 舞:金澤美穂
小峰直也:嶋大輔 宇喜多礼子(声):いしのようこ
医者:高尾一生 芸プロ
黒川源三:左右田一平 黒川千歳:大森暁美 ほか
Story
過労で倒れた源三(左右田一平)の代わりに火の番をしていた亜紀(雛形あきこ)の携帯に、花梨(三好杏依)が交通事故に遭ったという連絡が。亜紀は家に駆け込み、千歳(大森暁美)に花梨が車にひかれたと告げる。
源三と晃(渋江譲二)も出てきて、その話を聞く。
源三は、窯のことはいいから車を出してやれ、と、晃を亜紀につけて送り出す。
病院に行くと花梨は検査中。
亜紀に様子を聞かれ、紅司(泉澤祐希)は、花梨が一人だけ遅れて道路を渡ったところに車が来て、呼んでも返事がなくて…と説明する。
楓(荒井萌)は、自分がついていたのに花梨のことをちゃんと気にしてあげられなかった、ごめんなさい…と自分を責める。
亜紀は楓の手を取り、楓のせいではない、とにかく今は検査が終わるのを待とう、と慰める。
花梨を心配する紅司を、亜紀は、お父さんが花梨のことを守ってくれるから、と励まし、稲穂の五円玉を握りしめる。
検査の結果、花梨は強い脳震盪を起こしただけだとわかる。
かなりのスピードで衝突したのに非常に運が良かった、明日検査して異常がなければ家に帰れる、と医者に言われ、亜紀達は安心する。
病室で眠る花梨を皆で見守っていると、源三と千歳が入ってくる。
千歳は家で待っていようといったのに、源三がどうしても病院に行くと聞かなかったのだという。
そのとき、花梨が目を覚まし、どうしたのみんな、ときょとんとする。
その様子に皆ほっとして、笑顔になる。
病院に泊まるという亜紀を残して、皆は帰っていった。
亜紀は稲穂の五円玉に向かって、稲穂さんありがとね、と語りかける。
病院を出た楓も、紅司も、稲穂が花梨を助けてくれたのだ、と、稲穂と神様に感謝する。
病室で亜紀は花梨に、道路を渡るときは気をつけるように言い、稲穂が守ってくれたのだと教える。
皆、ほっとした様子で家に着く。
が、窯の様子を見に行った晃が、差し迫った様子で源三を呼びにくる。
翌日、亜紀と花梨が帰宅すると、楓、紅司、千歳が二人を迎え入れる。
源三と晃は火を見ているのか、と亜紀が尋ねると、誰も答えられない。
そこに源三と晃もやってきて、無事に帰ってきた花梨を迎えるが、焼き物はどうなったの? と花梨がたずねると、気まずい空気が流れる。
しかし源三は、時間がかかるからな、と花梨に言う。
楓は、まだ休んでなきゃだめだから、といって花梨を子供部屋に連れて行く。
花梨がいなくなったところで、亜紀は改めて、焼き物に何があったのか晃に聞く。
千歳と紅司から、失敗しちゃったの、割れちゃったんだ、という答えが。
晃は、本当は一週間ぐらいかけて徐々に窯の温度を下げなければいけないところを、誰も火を見ていなかったので、薪が絶えて火が消え、窯の温度が急激に下がってしまったため、焼き物は絶えきれず、ほとんどひびが入ってダメになってしまったのだと説明する。
庭で割れた焼き物を前にしていた源三に、亜紀は、自分が火の番をすると言ったのにこんなことになってごめんなさい、と、深々と頭を下げて謝罪する。
源三は、あんたのせいじゃない、ただ運が悪かっただけだ、と、亜紀を責めない。
私があのまま火を見ていたら…と亜紀が言っても、もう済んだことだ、と源三。
亜紀が家に戻ると、千歳が謝罪の電話をかけていた。
電話の相手は、いつも焼き物ができあがると小さな個展を開いて売っていた東京のデパートだという。
本当にすみません、と、顔色を変えて謝る亜紀に、千歳は、亜紀のせいではない、花梨がああいうことになったんだし、自分も源三も窯を放り出して病院に行ったんだし…と言う。
喫茶店《三匹の猫》で焼き物が失敗した話をすると、直也は、それは相当ショックだろうが、亜紀が落ち込むことはないという。
そこに守(新妻大蔵)が、亜紀が車にはねられて意識不明の重体で大変だ、と飛び込んでくる。
直也と舞に無事な亜紀を指さされ、首をひねる守。
夕暮れの作業場で悄然と座り込む源三に、楓と紅司は謝る。
私のせいで、焼き物だめになっちゃって…という楓、おじいちゃんはずっと一生懸命作ってきたのに、こんなことになっちゃってほんとにごめんなさい、と紅司。
そんな二人に源三は、誰が悪いというわけじゃない、気にするんじゃない、自分達のことをやれ、と言う。
子供部屋に戻った二人は、やはり源三は元気がなかった、ずっと作ってきたものが全部ダメになってしまったのだから…と話す。
このことは花梨には話さない方がいい、あの子が病院に運ばれることがなければうまくいっていたんだろうし、しばらくは内緒にしておこう、と、二人は話し合う。
しかしその話を、花梨は聞いてしまっていた。
花梨は庭に出て、割れた焼き物のかけらを拾い上げる。
かけらを拾い上げて、じっと考え込む花梨。
花梨は亜紀に、焼き物がうまくいかなかったのは花梨のせいなのかと尋ねる。
花梨ちゃんのせいじゃないよ、と亜紀が言っても、これ…と花梨は、割れた焼き物のかけらを見せる。
花梨ちゃんは何も心配しなくていいのよ、ごはんのしたくもうすぐできるからね、と、亜紀は話を変え、花梨はそのまま子供部屋に戻る。
その様子を見ていた千歳、楓、紅司と亜紀は、困惑する。
子供部屋に戻った花梨は、また焼き物のかけらをみつめる。
夕食の席でも花梨は元気がない。
花梨ちゃんのためにスペシャル卵焼き作ったんだよ、おいしい? という亜紀に、元気なく、うん、と答える花梨。
紅司、楓、千歳も、頑張ってるもんね継母さん、料理の腕すっごい上がってきたし、ほんとにそうよね…などと、場を明るくしようとするが、花梨は沈んだまま。
そのうちに、花梨は席を立ち、離れたところにいた源三のところにいく。
そして、おじいちゃんごめんね、私のせいで焼き物、うまくいかなかったんでしょ? 失敗しちゃったんでしょ? ごめんなさい…と謝る。
それを聞いて皆立ち上がり、花梨と源三を見守る。
源三は、いいんだ、それはもういいんだ、と答える。
焼き物は何度でも焼き直せる、また焼けばいい、それだけのことだ、それよりお前が無事だったことの方がわしはずっとずっとうれしい、と源三。
花梨の代わりはいないからな、と源三は花梨を抱きしめる。
お前は大事なわしの孫なんだから…と。
本当によかった…と。
焼き物はだめになったが、そのとき家族の皆は、しあわせな気持ちだった。
源三が花梨を抱きしめ、家族が、ひとつになった瞬間だった…。
夜、黒川家に一本の電話がかかってきた。
電話に出た亜紀に、電話の主・宇喜多レイコ(いしのようこ)は、楓、紅司、花梨の母親だと名乗る。
Check! −天野さん亮介くんみどころ−

東京と思われる、ビルの高いところ(?)で、少し離れたところから「亜紀!」と呼びかける姿。
いつになく切実な感じの呼びかけ…?
子供達の実母が現れたという重大な局面で、亮介くんはどう動くのか!