愛の劇場

愛のうた!

第34話
実母との再会…



Staff & OA
脚本 ◆ 山浦雅大  演出 ◆ 山崎統司
その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2007年12月13日 13:00〜13:30

◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年12月13日】
【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ
黒川 楓:荒井 萌  黒川紅司:泉澤祐希  黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二  内田麻里:橘 実里  内田守:新妻大蔵
小峰直也:嶋大輔  宇喜多礼子:いしのようこ
小峰 舞:金澤美穂  テアトルアカデミー
黒川源三:左右田一平  黒川千歳:大森暁美  ほか
Story
死んだと言い聞かされていた母親が生きていると教えられ、楓(荒井萌)や紅司(泉澤祐希)に、うそつき、と言い放って部屋を飛び出した花梨(三好杏依)。
ごめんねずっと黙ってて、ちゃんと言ってあげたほうがよかったね、という楓の言葉に振り向いて、お母さん、生きてたんだ、と。
なぜ嘘をついていたのか、と聞く花梨に、花梨はまだ小さいからそのほうがいいかと思った、ごめんね、と楓。
母親に会いたいか、という紅司に聞かれ、だってお母さんのこと知らないもん、知らない人に会いたくないもん、と、花梨は首を横に振る。
複雑な表情を浮かべて花梨をみつめる楓、紅司、亜紀。

亜紀は千歳に、花梨に本当の母親が生きていて会いたがってることを話した、と報告する。
死んでいたと聞かされていたので、花梨なりにショックだったようだったこと、知らない人には会いたくないと言っていることも。

夜、布団の中で眠れない様子の花梨に、楓は改めて、今までずっと隠していたことをわびる。
花梨は頭から布団をかぶってしまう。
途方に暮れる楓、紅司。

亜紀は稲穂の遺影に、どうすればいいのかな…と問いかける。

喫茶店《三匹の猫》で亜紀は、花梨に実の母親のことを打ち明けたことを直也(嶋大輔)に話す。
それはショックだっただろう、といって、亜紀はどうするつもりか聞いてきた直也に、亜紀は、子供達が決めたことに従うだけ、と答える。
直也は、血がつながっていなくても子供達を懸命に育ててきた亜紀は、実母に会うことを許さないと言ってもいいのでは、というが、自分にはそんな権利はない、育てているといってもここ何ヶ月のことだし、と亜紀はうつむく。
そこに楓(金澤美穂)が、早めに帰ってくる。雨がひどいので、早く帰るよう授業がなくなったのだという。
お客さんも来ないだろうから店を閉めよう、亜紀も帰っていい、とさっさと決める舞に、店長は俺だぞと言ってみる直也だったが、決断力なさそうだから、と切って捨てられ、もう少し親を立てろよ、と文句を言う。

子供達の様子を聞く千歳に、元気がないようだと亜紀は答える。
子供達を母親に会わせたほうがいいか、と亜紀に聞かれた千歳は、亜紀には悪いが自分も母親なので、子供に会いたい気持ちはわかる、自分も稲穂に会えなくて寂しい思いをした、と答える。その上で千歳は、でも亜紀はよくやっている、子供達も亜紀のことを認めているし、本当に立派だと思う、だからもし亜紀が断ったとしても誰も亜紀を責めないと思う、焦らずによく考えて、自分の気持ちに正直な答えを出して、と言ってくれる。

そのとき、源三が晃を呼びながらやってきた。
町へ続く道が土砂崩れで埋まったらしく、風も出てきたので、窯にシートをかけるという。
手伝ってくれ、と言われ、亜紀は源三と共に窯に向かう。

子供部屋では、雨をみつめていた紅司に、楓が改めて母親に会いたいか尋ねる。
うん、と紅司は答え、頭をなでてくれてすごくいいにおいがした母親のことを覚えているから、という。
でも私達を捨てた人、私は許せない、花梨も会いたくないし、私も絶対会わない、と楓は断言する。

窯にシートをかけた後、晃は亜紀に、自分は何も力になれないが、紅司達の母親のことで何かあったら相談してほしい、と告げる。
亜紀にはずいぶん世話になったので、せめて役に立てれば、と。
そこに守(新妻大蔵)が、産気づいた麻里(橘実里)を連れてやってくる。
町への道はふさがっていて、どうしたらいいか…とおろおろする守。
千歳は亜紀に布団を敷くようにいい、守と晃に手を貸させて、座敷に麻里を連れていく。

守の話によると、昼頃から陣痛が始まり、医者は初産なので産まれるのはまだ先だと言っていたが、陣痛の間隔がどんどん短くなってきて…という。
千歳は、赤ちゃんをここで取り上げよう、ほかに方法はない、という。
平気よ平気平気、昔はみんなうちで産んでいたんだから、といい、亜紀と晃に、タオルと消毒したハサミを用意させる。
はさみはへその緒を切るのに使う、と聞いて、失神しかける守に、しっかりしなさい、あんたがそんなんでどうなるの、と叱咤する守。
子供達もやってきて、陣痛に苦しむ麻里を、心配そうに見つめる。

麻里が出産に臨む隣の部屋で、頑張れ、頑張れ、と祈る守。
そんな守と一緒の部屋に子供達も控えていると、源三がやってくる。
おじいちゃん、ここにいて…と、不安そうな花梨に抱きつかれた源三は、お前も少し落ち着け、と守に言う。
自分が落ち着かないと、と守は背筋を伸ばし、改めて、頑張れ、そばにいるぞ、大丈夫、できる…と麻里を励ます言葉を口にし続ける。

母親になるにはみんな通る道だから、平気、落ち着いて、と、麻里を励ます千歳。
いきみが出てきたようだ、と千歳は言い、亜紀になるべくたくさんお湯を沸かし、たらいを用意するよう指示する。
苦しむ麻里に、もうちょっとで赤ちゃんに会えるからね…と千歳。

亜紀が台所でお湯の準備をしていると、向こうにいると不安になっちゃって…と、紅司がやってくる。
怖がることはない、お母さんってすごいね、理屈じゃない、すごいよ、と、紅司に語りかける亜紀。私なんて到底かなわない…と。
そのとき亜紀は、守達のいる部屋を楓が出て行くのに気づく。

子供部屋に一人座り込む楓に、亜紀は、向こうに戻ろう、と声をかける。
麻里の苦しそうな声を聞きたくない、ここにいる、という楓に、楓もああやって産まれてきた、お母さんが大変な思いをして産んでくれた、楓だけではなく、紅司も花梨も、亜紀自身もみんな、と亜紀は語り、戻ってちゃんと見届けてあげよう、と呼びかける。

皆がじっと待つ中、ついに産声が上がった。
産まれてきた元気な女の子を抱いて、麻里は、千歳に感謝する。
俺達の子、と守は感激し、よく頑張ったな、と、麻里をねぎらい、ありがとう、と涙を流して感謝する。
その様子を見て、皆感動する。

夜、布団に入っていた紅司は、やはり布団に入っていた楓に声をかける。
花梨も起きて、その気配を感じていた。

今では亜紀と晃が、お互いの今夜の働きをねぎらいあっていた。
麻里は本当に大変そうだった、子供達よりも自分のほうがどきどきしていたかも、と亜紀。
あんなに苦しまないとお母さんにはなれないんだね、あの子達のお母さんが会いたいと思うのも当たり前、あんな思いして産んだのだから、そう簡単に忘れられるわけがない…とつぶやく。

守と麻里は千歳に感謝しながら、晃の運転する車で帰っていった。
真剣な眼差しで、車をみつめる子供達。

家の中に戻ったところで、花梨は亜紀に、本当のお母さんに会ってみたい、と告げる。
お母さんも花梨のこと、ああいうふうに産んでくれたんでしょう? だったら…という花梨は最後に、ごめんねママ母、と亜紀に謝る。
亜紀は花梨を抱きしめ、そのほうがいい、会ったほうがいい、絶対、と言う。
楓ちゃんもいいよね? と問われ、楓もうなずく。

花梨にはそう言った亜紀だったが、部屋で一人になると、膝を抱えて座り込み、稲穂の遺影に向かって、これでよかったんだよね…と寂しげにつぶやいていた。

那須のホテルのレストランに、亜紀と子供達はやってきた。
入ってきた亜紀達に気づくと、すぐに立ち上がり深くおじぎをしたレイコに、亜紀も頭を下げる。
亜紀達がレイコの前に進み出ると、レイコは改めて深く頭を下げ、子供達に向かって、大きくなって…と微笑みかける。
Check! −天野さん亮介くんみどころ−
愛の劇場『愛のうた!』今回登場なし。
この日、【TBS公式:テレビ番組表−2007年12月20日】で、1週間後の第39話「子供を返して!」という修羅場感あふれるサブタイトルで、黒川家(含む晃)+子供達の母・レイコ+天野さん亮介さんだけ、という、濃密な少数精鋭回に登場らしいと判明!


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Last update :
14th December 2007

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