愛の劇場
愛のうた!
第41話
さよならの手紙
Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起 演出 ◆ 田沢幸治その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2007年12月24日 13:00〜13:30
◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年12月24日】【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ黒川 楓:荒井 萌 黒川紅司:泉澤祐希 黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二 宇喜多 稔:石橋 保 芸プロ アニマルグレース
保科泰蔵:升 毅 黒川源三:左右田一平 黒川千歳:大森暁美 ほか
Story
窯焚きが終わり、源三(左右田一平)は晃(渋江譲二)と亜紀(雛形あきこ)に礼を言う。家の中に戻ると亜紀は、出迎えた千歳に、これが終わったら実家にでも帰って自分の幸せをみつけろと源三に言われたことを話す。
千歳は、亜紀を追い出したいわけではない、亜紀には本当に幸せになってもらいたいのだと信じてほしい、と言う。
わかっている、といって、亜紀は感謝する。
千歳は、寂しいけど頑張って、あなたはあなたのにぎやかで楽しい生活をみつけて頂戴、と、亜紀を励ます。
そこに電話がかかってきて、千歳が受ける。
子供達の母親・レイコ(いしのようこ)が亡くなったという知らせだった。
亜紀はすぐに飛び出そうとするが、源三に止められる。
自分が行く、あんたはもういい、という源三に、子供達が寂しい、悲しい思いをしている、誰が何と言おうと行く、と、東京に向かう。
レイコの葬儀にやってきた亜紀と源三だったが、源三は、子供達には会うな、陰から様子を見るだけにしろ、という。
子供達だって母親の許へ戻ると決心した、会えばお互い心が乱れる、と言われ、亜紀は源三の言葉に従う。
葬儀に参列した源三に子供達は気づく。
ママ母、来ないのかなあ、と花梨。
亜紀は、子供達の背中をみつめただけで、その場を立ち去る。
葬儀の後、源三は子供達に、大変だったな、と声をかける。
レイコの夫・稔(石橋保)は、話があるといって源三と二人きりになり、亜紀は来ないのか、と尋ねる。
源三は、あれはもううちとは関係のない人間、と言い切り、話は自分が聞くと申し出る。
稔の話は、レイコの生前からずっと話し合っていた通り、このまま子供達を引き取り、養子縁組を結びたい、というものだった。
レイコの血を受け継いだあの子達に財産をそっくり譲りたい、という稔に、そこまで子供達のことを考えてくれるのはありがたいが、自分としては子供達の気持ちを一番に考えてやりたい、と源三は答える。
源三は、待っていた亜紀と屋台に入り、養子縁組の話をする。
源三はどうするのか、という亜紀の問いに源三は、好きなほうを選べと言って来た、あとは子供達次第だ、という。
私やっぱり、と言いかけた亜紀に酒を注いで黙らせ、源三は、東京はすぐに変わる、那須は変わらない、自分はそういう那須が好きだが、子供達にとって、新しいものを吸収できず、厳しい競争にさらされることもない那須は、いいところだろうか、自分にはわからない、と語りかける。
部屋に戻り、子供達も養子縁組の話をする。
花梨(三好杏依)と紅司(泉澤祐希)は那須に帰りたいというが、楓(荒井萌)は、那須に帰っても継母さんはいないだよ、と二人をたしなめる。
泰蔵(升毅)と再会した亜紀は、子供達を引き取りたいと相談する。
しかし泰蔵は、珍しく間違いのない桃太郎の話をし、なぜおじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行くか知っているか、と尋ねる。
おじいさんは桃太郎の父親、おばあさんは桃太郎の母親、父の愛は山よりも高く、母の愛は海よりも深い、という意味だと源三は言う。お前は子供達の父親の夢をかなえた、今度は、子供達が東京で何不自由暮らせるようにという、母親の夢をかなえてやるべきだと思う、それがお前の役目なんじゃないかな、と。
今の感情に流されて行動してもいい結果になるとは限らない、子供達が幸せになるとは限らないんだよ、これを機にお前はお前の幸せをみつけたらどうだ、という源三に、ありがとうお父さん、と亜紀は感謝する。
那須に帰るための荷造りをする紅司と花梨を、楓は、絶対だめ、と止める。
祖父母は高齢、亜紀もいなくなる、二人で自分達の面倒が見られるわけがない、という楓に、紅司は、自分達が帰れば亜紀も残ってくれるかもしれない、という。
自分達は亜紀に嫌われたことを忘れたのか、という楓に、紅司は、あやまれば許してくれる、といい、花梨は、いい子になる、約束する、という。
亜紀が結婚することも忘れたのか、こんな自分勝手な他人の子じゃなくて、ちゃんと自分の家族が持てるかもしれないのだ、と楓。亜紀にはさんざん世話になったのに母親が現れたとたん、亜紀を捨てて母親のところに来たのだから、これ以上わがままは言えない、少しは亜紀のことも考えてあげよう、と訴える。
花梨に向かって、こんどは、私達が、継母さんを幸せにしてあげよう、そうしよう、と言い聞かせ、頭をなでる花梨。
どうしてこんなことになっちゃったんだろう、どうして僕達はいつも、好きな人のそばにいられないんだろう…と、紅司は思う。
源三より先に帰った亜紀は、一緒ではないのかという千歳に、源三は稔と子供達と養子縁組の話し合いだと告げる。
それで亜紀は、と尋ねる千歳に、自分は関係のない人間だから、父にも自分の幸せをみつけろと言われた、と答える。
けど、私は、自分の幸せが何なのかわからなくなりました、わからないです…と亜紀。
話し合いを終えた源三に、ごめんね、と謝る楓。
僕達やっぱりこっちがいいんだ、と紅司、花梨もここにいる、と花梨。
よろしくお願いします、と源三は稔に頭を下げ、元気でな、たまに遊びに来い、と子供達に声をかける。
花梨の頭をなで、帰ろうとする源三に、楓は、三人で書いた亜紀への手紙を託す。
帰宅した源三は、子供達はあそこの子になる、自分達でそうしたいと言っていたので間違いない、と報告し、亜紀に子供達からの手紙を渡す。
千歳は、なんとか自分達で子供達を引き取れないか、というが、源三は、自分達では子供に十分なことをしてやれない、あちらにいたほうが幸せだ、という。
亜紀は自室に入って手紙を読む。
楓からの手紙には、反抗し続けたことへの侘びと、亜紀のおかげでそれまで信じられなかった“母親”を信じられるようになった、亜紀に出会ってよかった、今までありがとう、幸せになってください、と。
紅司からの手紙には、母親が病気で自分達の前からすぐいなくなり、少し母親のことを恨んだが、母親が好きだとほんの少しの間でも思えてやはりよかった、亜紀の言うとおり、母親がきらいだと思いながら生きるのは悲しい、だからこちらに来たことは後悔していない、母親はいないが自分達はこれからもこちらで頑張る、ありがとう、今度こそ本当にさようなら、元気で、と。
花梨の手紙には、亜紀の絵と、ママははだいすき、でもさようなら、と。
子供達からの手紙を抱きしめ、亜紀は号泣する。
Check! −天野さん亮介くん的みどころ−

後番組の番宣が入るようになり、やや短くなった予告(10秒)のラストにすべりこむように「結婚しよう」。
…目をぱちくり、という亜紀のリアクション、亮介の運命やいかに!