仮面ライダー
剣 ブレイド

Masked Rider Blade
EPISODE 46
支配者の封印
  


Staff & OA
脚本 ◆ 會川 昇  監督 ◆ 諸田 敏
プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日)  日笠 淳  武部直美  宇都宮孝明(東映)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日 ◆ 2004年12月26日

※仮サブタイトル「5枚目のA(エース)(中編)」

Cast
剣崎一真:椿 隆之  相川 始:森本亮治
橘 朔也:天野浩成  上城睦月:北条隆博
広瀬 栞:江川有未  白井虎太郎:竹財輝之助

仮面ライダーブレイド:高岩成二  仮面ライダーカリス:伊藤 慎
仮面ライダーギャレン:押川善文  仮面ライダーレンゲル:岡元次郎
矢部敬三  永瀬尚希(ジャパンアクションエンタープライズ)

塩野勝美
ナレーション:小杉十郎太

金居:窪寺 昭  天王路博史:森次晃嗣


Story
 天王路(Cast:森次晃嗣さん)が作り上げたアンデッド、ケルベロスを倒し、剣崎(Cast:椿隆之さん)らライダー達は奪われたカードを取り戻した。
 橘(Cast:天野浩成さん)は「天王路さん。あなたの作ったケルベロスとやらは倒れた」と、天王路に勝利を宣言しようとする。
 しかし天王路は、剣崎と橘がアンデッド封印という職務を完遂できず手間取り、睦月のような素人を巻き込んでいることに失望していると言い、二人を退職処分にしたと告げ、ライダーシステム、封印したプライムベスタの返還を要求する。
 その要求に対し、橘は、自分の知っているボードは人類の平和のために作られた組織であり、天王路のしていることはまるでその逆だ、といって、返還を拒む。
 「俺達はこれからもアンデッドを封印する。それが俺達の使命だ!」

 ジョーカーが眠る小屋の前に戻った橘は、栞(Cast:江川有未さん)達に、天王路がティターンやケルベロスを操っていたこと、天王路の言うことに従うつもりはないことを話す。
 剣崎はジョーカーのベルトにヒューマンのカードをラウズ、ジョーカーは始(Cast:森本亮治さん)の姿に戻るが、目を覚まさない。

 アジトに戻った天王路はモノリスを前に、ライダーを超える真の力を見せよ、と、ケルベロスのカードに語りかける。
 そこに金居(Cast:窪寺昭さん)が現れた。天王路が手にしているケルベロスのカードがあればアンデッド…ジョーカーを封印することができる。
金居はバトルファイトの勝利者となるために、そのカードを天王路から奪おうとする。
 始の枕元についている剣崎、その剣崎を取り囲むようにその部屋の中で座っていたりうたた寝をしていたりする橘、睦月、栞、虎太郎(Cast:竹財輝之助さん)。
 そのとき、アンデッドサーチャーがラファアンデッドの出現を告げる。
 天王路の言葉に橘を案じる栞に、「俺の仕事はアンデッドを封印することだ。天王路が何と言おうと関係ない」と断言、橘は現場に向かおうとするが、始のそばにいたそうな剣崎に対しては「お前はそいつを見張っていろ」とその場に残るよう指示、睦月だけを伴って出て行く。
 その直後、始が目を覚まし、半身を起した。しかし、剣崎達の頭の中に響いた「みなさん、はじめまして」という聞きなれぬ声は、ジョーカーがかつて封印したヒューマンアンデッドのものだった。

 金居はギラファアンデッドに変身して天王路に迫るが、天王路はケルベロスのカードを腕に挿入、アンデッドと融合してアンデッド・ケルベロスUへと変身する。
 驚くギラファに容赦ない攻撃を加えるケルベロスU。
 その目的はギラファとジョーカーを封印、バトルファイトの勝利者となることだった。
 ヒューマンアンデッドは、これまで自分が内部から働きかけてきたおかげで始=ジョーカーも人間になりたい、人間の中で生きていこうと願っているという。
 アンデッドがバトルに勝利し最後の一体となったとき何が起こるのか、と、栞はヒューマンアンデッドに問いかける。

 バイクを走らせる橘、睦月の前に、傷だらけの金居が現れる。
 睦月は変身しようとする橘を制し、何があったんだ、と金居に問いかける。
 そこにケルベロスIIが現れ、橘と睦月はギャレン、レンゲルに変身して立ち向かう。

 ヒューマンアンデッドは、バトルファイトの勝利者には、世界を自分の望むように変えることができる万能の力が与えられるという。
 バトルファイトに勝利したときヒューマンアンデッドは、何を望んだのか。
 その質問には答えず、ヒューマンアンデッドを宿した始は、再び深い眠りに落ちてしまう。

 ケルベロスIIの声を聞き、橘と睦月は、ケルベロスIIの正体が天王路だと気づき、動揺する。
 しかしギャレンは、レンゲルに金居を連れて行くよう指示し、ファイヤのカードをラウズしたギャレンラウザーをケルベロスIIに向けて連射、レンゲル達とともにその場を脱することに成功する。

 残されたケルベロスIIは高笑いとともにつぶやく。
 「やはりライダー諸君から始末するしかないか」
 金居を連れて剣崎達のもとへと帰った橘達。
 なぜカテゴリーキングを連れて帰ったんです、という剣崎に、橘は、こいつから聞き出さなければならないことがある、と応える。
 金居は、天王路はケルベロスと融合した、ライダーシステムのようにアンデッドの力を借りるのではなく、アンデッドとひとつになっている、と話し出す。金居の言葉に続け、橘は、天王路が自らカテゴリーキングを、さらにはジョーカーを封印しようとしていたことを告げる。
 天王路の狙いは何だ、人間の身でバトルファイトに勝ち残って何をするつもりなんだ、と、橘は金居に問いかける。その問いを聞いた剣崎と栞は、ヒューマンアンデッドから聞いた内容…バトルファイトの勝利者には万能の力が与えられることを報告し、金居も天王路の目的はそれだと肯定する。
 自らの欲望のためにトライアルやティターンを作り、多くの人々を犠牲にするような天王路に万能の力など与えてたまるか、と橘は憤る。
 金居は、目覚めた始が自分を睨んでいるので、と、白井家を後にしようとする。
 このままだと二人とも封印されてしまうぞ、という金居の言葉、始の“あのアンデッドが近づいている”という言葉に“天王路か”と応じた剣崎の言葉から、始は事の成り行きを察する。
 「カテゴリーキングのことは後だ。天王路を止める」という橘の言葉に、ライダー4人はケルベロスUとの戦いに向う。

 ついに天王路と対峙する剣崎、橘、始、睦月。
 天王路の望みは、“平和”…邪悪な心に満ちた現在の人類を全て滅ぼし、新たな平和を求める人類を誕生させ、自分がその支配者となることだった。
 なぜボードを作った! という橘の叫びに、天王路は、アンデッドの解放、ライダー達のアンデッドの封印と、全ては計画通り、おかげで自分はケルベロスを完成させることができた、と言い放つ。
 「俺達は最初からお前の欲望のために動かされていたというのか…俺達の理想は…正義は…!」
 苦渋に満ちた橘のつぶやきに、天王路は「全て幻」とうそぶき、高笑いとともにケルベロスIIに変身する。

 ライダー達を圧倒するケルベロスII。
 そこに金居が現れ、鉄骨に打ちつけられようとしていたレンゲルをすばやく抱きとめて救う。
 金居はレンゲルに「実現させようぜ。君の望んでいた平和ってやつを」と告げる。その言葉にレンゲルは奮起、初めての3枚コンボ技でダメージを与えると、ブレイドもキングフォームへ。さらにカリスがワイルドカリスとなってサポートし、互いの必殺技を同時にケルベロスIIへと叩き込む。

 変身を解除されが天王路は、降りしきる雨の中地を這いながら叫ぶ。
 「なんということを…!
 …カテゴリーキング、ジョーカー。こいつらが残れば人類は滅びる、だったら私が新しい世界をーッ!
 今からでも遅くない。こいつらを封印しろ。封印しろォーッ!」
 しかし、そんな天王路に向けて金居はギラファに変身すると、剣を一閃。天王路の命を奪い、ケルベロスのカードを手に入れる。
 ギラファは始に、最後に勝ち残るのは俺だ、と宣言し、カードを手にきびすを返す。
 そのギラファの背中に、睦月は、なぜ無駄に人の命を奪うのかと叫ぶ。
 奴はアンデッドだったんだぞ、それだけで十分だろう、というギラファに、倒れた天王路に駆け寄っていた橘は「もう、戦う力はなかった!」と叫ぶ。
 始は、金居はケルベロスを倒すためにライダー達の力を利用しただけだと言う。
 平和を実現させようという言葉は嘘だったのか、とギラファに詰め寄る睦月。
そんな睦月に、ギラファは答える。
 「嘘じゃないさ。俺はジョーカーを封印し、万能の力を手に入れる。
 俺の平和には、人類など不要だ!」
 その瞬間、ギラファの剣が、睦月に向けて一閃された。


Check! −天野さん橘さんみどころ−
 ケルベロスを作ったり等々、とんでもないことをたくさんしてきた天王路に対しても「天王路さん」と呼びかける橘さん。
 「理事長」よりは格下げかもしれないものの、節度ある口調が橘さんらしく。

 天王路がケルベロス封印のために投げたカードを、振り返って視線で追う橘さん。
 さすが「3!」の橘さん、剣崎君よりかなり反応が速いです!
 (剣崎君のテンポのズレは、『てれびくん』全員プレゼントの『超バトルビデオ』の始さんの推理の正しさを裏づけているような…【笑】)

 ケルベロスの封印で「カードが戻ってきました!」とうれしそうにカードを拾いに行く睦月を振り返る橘さん。
 剣崎君と、一瞬顔を見合わせることになるような方向に同時に振り向くところが、ちょっと微笑ましく。

 退職処分に「なぜですか!」という橘さん、天王路が歩くのにつれて少しずつ向きを変えていく一連の動きから引き続き、ちょっと可愛く。
 それに対して「私達は今までアンデッドを封印してきた。それを今さら」の“私達”の改まった感じには、橘さんの大人っぽさが。

 ライダーシステムや封印したプライムベスタの変換を求められて「それは…できません」ときっぱり答える橘さん。
 天王路に特に敬意を表している気配もなかった剣崎君がちょっと不安げに橘さんを見て、小声で「橘さん!」などと言っているのが可愛く。

 「あなたはトライアルシリーズやティターンを作り、今また睦月を冷酷に処分させようとした」という橘さんの非難の言葉。
 “睦月”という固有名詞に、“睦月を可愛がっているいる橘さん”な感じが。

 「俺の知っているボードは、人類の平和のために作られた組織だ。あなたのやっていることは、まるでその逆だ!」という、橘さんの若々しい正義感の表れた言葉。
 感情的になって、自分を指す言葉が“私”から“俺”に変わっても、天王路を呼ぶ言葉が“あなた”なところが、いきなり“お前”な剣崎君との対比もあって、橘さんぽく。

 「俺達はこれからもアンデッドを封印する。それが俺達の使命だ!」
 いかにもヒーローなセリフが橘さんに…というところに、ちょっと感動。

 本当に天王路さんが生きていたの、という栞ちゃんに「ああ。あの人がティターンやケルベロスを操っていた」と答える橘さん。
 天王路さんへの若者声をたっぷり聞いた直後なだけに、先輩モードの声の低音の魅力が際立ち。
 「だがあんな人の言葉に従うつもりはない」の“あんな人”呼ばわりも、先輩モードにぴったり(!?)。

 始の枕元についている剣崎の一番近くで、座って考えごとをしているとも眠っているともつかない様子で座っている橘さん。
 その位置関係も、姿勢も、橘さんらしさにあふれ。

 アンデッドサーチャーが鳴ったとたん、寝ぼけて電話を取って“もしもし”とかやってる睦月、たまらなく可愛く。
 そんな睦月も、すぐにコートを抱えて橘さんに寄ってくるところが、もっと可愛く。

 「カテゴリーキング」とつぶやいて出て行こうとする橘さんにかける栞ちゃんの「橘さん」という声。
 心配してくれているとしたら、すごくうれしく。

 「俺の仕事はアンデッドを封印することだ。天王路が何と言おうと関係ない」という橘さん。
 そのセリフの前に、ゆっくりと栞ちゃんを振り返るしぐさが、趣。

 それまで“オレの仕事だ!”を専売特許のようにしていたにも関わらず、この場では始のそばにいたげに始の方を見る剣崎君を、そこにとどまらせる橘さん。
 「お前はそいつを見張っていろ」という、剣崎君に引け目を感じさせない言い方(しかもぶっきらぼう)が、橘さんらしい優しさ。

 「橘さん、オレも行きます」という睦月、可愛いぞ睦月!
 橘さんのちょっと切実な、ささやくような「頼む」、睦月にも効いているはず。

 金居を見ての睦月の「カテゴリーキング」というつぶやきを聞いて「そうか、こいつか」と、ベルトを取り出して構える橘さん。
 ベルトをしゃきっ、と取り出し構えるしぐさの速さ、機敏さが、かっこよく。

 ケルベロスIIの出現を見て「ケルベロス、解放されたのか!」と叫んで駆け出す橘さん。
 その場で数歩ステップを踏んでから駆け出す動きが、ちょっと可愛く。
 かなり引いたカメラが捉えた橘さん、ヘルメットを脱いでレッドランバスにひっかけるしぐさや、レッドランバスを降りる動作など、結構ツボなポイントいろいろ。

 睦月とのダブル変身。
 ケルベロスをにらみつけながらの、きゅっとした口許がちょっと可愛く。
 (隣の睦月が可愛いのと相乗効果)

 白井家に戻って「こいつから聞き出さなければならないことがある」と言うなり、テーブルの上の牛乳を一気飲みする橘さん。
 その牛乳、飲みかけのような気が…自分が飲み残していったものを、律儀に片づけ?
 飲み終わった瓶を手にとって眺めるしぐさ、微かに聞こえる息をつく声、飲んだ〜、という実感が感じられるしぐさ。
(空き瓶を置いたのは…テレビの上?)

 牛乳を飲み終えて、腕組みをしてテレビの傍らに立つ橘さん。
 そのちょっと偉そうなポーズ、白井家のリビングの床に座っていきなりテーブルの上に両足を載せる金居と同じ匂いがして、ダイヤさんって…という感じが。

 腕組みをして「天王路は自らこいつを封印しようとしていた。そしてジョーカーも」と、視線の動きで金居をさししめしたりする橘さん。
 あおりのカメラで捉えた映像、橘さんの“偉そう”感を出すとともに、目の動きのきれいさも。

 「いったい奴(天王路)の狙いは何だ」と、金居さんに問いかける橘さん。
 座る金居を見下ろす、ちょっと背中を丸めたような立ち姿が、橘さんらしい可愛さ。

 「奴は自分の欲望のためにトライアルやティターンを作り、多くの人々が犠牲になっている」と憤りを隠せない表情で語り、「そんな奴に万能の力を与えてたまるか!」と、前傾姿勢で金居の斜め後方に座る橘さん。
 映像では、二人が並んで座っているような絵で、その膝の上に肘をついた前傾姿勢の座り方がちょっと似ていて、どことなく兄弟っぽい微笑ましさが(笑)。

 始が目覚め、ケルベロスIIの気配を感じたシーンで「奴にとって俺達は邪魔者ということか」という橘さん。
 先輩モード口調であるものの(でも、少し弱め?)、目を伏せた表情が、ちょっと傷ついた感じにも。

 「俺達は最初からお前の欲望のために動かされていたというのか…俺達の理想は…正義は…!」とつぶやく橘さん。
 “人類のために戦うことが夢だった”と語っていた橘さんが、さまざまなものを犠牲にして情熱を傾けてきた“人類のために”という理想が幻だったという最大級の裏切りに、傷ついた感じの橘さんの声、姿がたまらなく。
 橘さんのアップからカメラがどんどんひいていって、ライダー4人を映し出す絵になる映像は、橘さんがライダー4人の中で一番その思いを強くもっているという感じで、ちょっとれしく。

 理想を踏みにじったケルベロスIIに立ち向かうため、ベルトを手にする橘さん。
 ヘルメットの中の眼光の鋭さ、迫力。

 ケルベロスIIが倒され、変身解除された天王路に向かっての「天王路! お前の望みはかなえられない!」と叫ぶ橘さん。
 理想を裏切られてようやく“お前”モードに…。

 立ち去ろうとするギラファを見送る、ずぶぬれの橘さん。
 表情の動きがはっきり見えない、数々の裏切りで傷つけられ続けてきた橘にとっては、ギラファの裏切りに失望する感覚も麻痺してしまっているのでは…と思うような。

 雨の中倒れ伏している天王路に駆け寄って「もう、戦う力はなかった!」と叫ぶ橘さん。

 天王路の背中に触れる手の感じが思いがけないほど優しいところが、本当は敬愛していたかった人だったのだろうな、と、せつなく。

EPISODE 45STORY PAGEEPISODE 47










Last update :
1st January 2005














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