インディゴの夜
第2話
私が探偵!?
Staff & OA
脚本 ◆ 高山直也 演出 ◆ 星田良子その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2010年1月6日(水)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル:「訳わかんない!No.1ホストの死」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】
Cast
高原 晶:森口瑤子ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 テツ:森 カンナ ポンサック:玉有洋一郎
藤崎 司:松田賢二 早乙女勘九郎:田村圭生 バーテンダー:高山猛久
ウェイター:佐藤 峻 ミカ:華城季帆 カオル:志村陽香
憂夜:加藤和樹
TKO:金子 裕 木ノ内奈々枝:及川水生来
柴田克一:我修院達也 なぎさママ:升毅
Story
泥酔していた晶(森口瑶子)の横で何者かに殺されていた「インディゴ」No.1ホスト・TKO(金子裕)。彼の所持品から覚せい剤が見つかったことで、柴田(我修院達也)率いる警察が、店に家宅捜索に乗り込んでくる。
なぎさママ(升毅)に“豆柴”と呼ばれる柴田は、ホストなどろくでもない人種だと決めつけ、捜査するというより壊すように捜索して店内をめちゃくちゃにしていく。
そうやって風俗店や飲食店をいたぶり、廃業に追い込むのが柴田のやりかたなのだと、なぎさママは語る。
朝、店の奥の部屋で目覚めた晶は、司の番号にかけてみるが、その番号はもう使われていなかった。
生活用品を揃える買い物の途中にも、ため息をついて売り場のベッドに背中を預ける晶。
ジョン太(和田正人)は仲間のホスト達に、TKOの汚名をそそぐため犯人を探したい、手を貸してくれと頼む。
「TKOさんの弔い合戦か。乗った!」という犬マン(天野浩成)を筆頭に、TKOにそれぞれ世話になっていたホスト達は皆賛同し、円陣を組んで気勢を上げる。
そんなホスト達の気配を感じつつも、自らの生活空間を整えている晶は、何をしているかまでは知ろうとしない。
TKOのマンションにやってきたジョン太、アレックス(深水元基)、テツ(森カンナ)は、マダム・キラーぶりを発揮してテツが大家から内緒で借りてきた鍵で、部屋に入る。
部屋の中を探っていて彼等は、TKOが趣味で集めていた腕時計、バイク、ヴィンテージもののスカジャンなどがなくなっていることに気づく。
そして引き出しの中からは、消費者金融の借用書が。
TKOは数件の店から限度額いっぱいまで借金をし、預金通帳を見ても給料の振り込みの翌日には全額引き出していた。
これだけの金をどうしたのか…と、彼等は不審に思う。
その頃、泥だらけになったウェディングドレスを洗濯していた晶は、憂夜(加藤和樹)から、ホスト達がTKOのために自分達で真実を明らかにしようとしていることを教えられる。
しかし、再就職を目指し、ここに長居するつもりのない晶は、犯人探しは警察の仕事だといって、彼等に協力しようとはしなかった。
犬マンはTKOの常連客・ミカ(華城季帆)とカオル(志村陽香)に、最近TKOに何か変わったところはなかったか尋ねていた。
最初は戸惑っていた二人だったが…
柴田(我修院達也)は部下の早乙女(田村圭生)から、犯行時刻に同じマンションの住人が、TKOの部屋から出ていた不審な人物を目的していたという報告を聞いていた。
身長155cm〜160cm、黒服にマスク、出てきたときにサラリーマンとすれ違いざまにぶつかる。
…という、その不審人物に関する警察内部の情報を、DJ本気(加治将樹)が、ポンサック(玉有洋一郎)の目の前で刑事のパソコンをハッキングして盗み出していた。
晶は、司との写真を部屋に飾り、どこ行っちゃったのよ司…とつぶやく。
犬マンは、TKOの常連客達から聞き出した、TKOが彼女達に片っ端から借金の依頼をしていたという情報を憂夜に報告する。
腕時計やバイクも換金されてなくなっていたのか、と納得するジョン太。
警察情報にあった、犯行時刻に目撃された人物は、慎重からいって女性ではないかとDJ本気。
TKOは金を女性に渡したのか、それはありえない、と、皆が納得のいく答えは出ない。
憂夜は晶に意見を求める。そんなことわかるわけない、と突っぱねかけた晶だったが、ジョン太にくってかかられ、TKOは麻薬がらみの事件に巻き込まれたのでは、そうでもなければそんな大金が必要にならない、と推測を述べる。
ホストのような仕事をしていると誘惑も多いのでは、という晶の言葉に激しく反発するジョン太に、晶は、私とあんたらとは人生そのものが違うのよ、と言い放つ。自分は上に上がるため、男たちに差別されようと嫌がらせを受けようと、自分の力だけで戦ってきた、女に愛想を振りまいてお金をもらっているだけのホスト達に偉そうに意見されたくない、と。
そんな晶にジョン太は、最低の人間だなあんた、と言って背を向ける。ホスト達はみな、無言でジョン太に続く。
晶は憮然として憂夜に、自分は何か間違ったことを言ったかと尋ねる。
憂夜は、事件に関しては、TKOの所持品から薬物がみつかったという事実を避けて通ることができないので晶の意見は妥当だが、ホストが女性に愛想を振りまくだけの存在ということに関しては同意できない、特にこの店には、そんな軽い働いている者はいない、と断言する。確かにこの店には、いろいろな物を抱えている者、晶がこれまで生きてきた世界からは理解できない者もいるだろうが、皆プロとして、お客様に心から喜んでもらえるよう懸命に努力している、決していい加減な気持ちでこの仕事をしているわけではない、と。
晶はオーナーズルームから、懸命に接客するホスト達の姿を見下ろす。
“プロとして、お客様に心から喜んでもらえるよう懸命に努力しているんです”という、憂夜の言葉がよみがえる。
晶は、ハンガーにかけてあったパンツスーツを片付けようと手に取る。と、ジャケットのポケットから、折りたたんだ紙と、初めてインディゴを訪れた夜、晶が酔って投げ捨てた婚約指輪が出てきた。
紙には“余計なお世話かもしれないけど、やはり君が持っているべきだと思います。TKO”と記されていた。
昼間、渋谷の街を歩きながら、これからどうするよ私、とつぶやく晶。
目の前を通りすぎた男性を司だと思い、追いかけて腕を引くが、まったくの人違い。
犬マンは憂夜に、客の中に、TKOのことを嗅ぎ回っていた女がいたことがわかったと報告する。
それを聞いたアレックスも、いつもカウンターに座って、TKOのことをじっと睨んでいた客がいたことを思い出す。
顧客名簿によると、その女の名前は木内奈々枝、ちょうど1ヶ月前から通い始めた客だった。
晶は「インディゴ」の前で、じっと店をみつめる女(及川水生来)に気づいて声をかける。
が、女は、なんで? 警察にいるんじゃなかったの? と、謎の言葉を残して逃げ去る。
木内奈々枝は、身長も、反抗時刻にTKOの部屋から出てくるところを目撃された人物に一致していた。
そして彼女は、TKOが殺された日を最後に店に来なくなっていた。
そこに晶が戻ってきて、店のことをじっと見ている変な女の人に会った、と話す。
パソコンの画面に映し出された木内奈々枝の写真を見て、あ、この人! と声を上げる晶。
晶はジョン太たちに連れられ、嫌々ながら、木ノ内奈々枝の部屋を訪ねる。
声をかけても返事がないその部屋の鍵は開いていた。
一同が中に入ると、奥の部屋で、テーブルに突っ伏した奈々枝が、手首を切って死んでいた。
Check! −天野さん犬マンみどころ−

ものすごい特別感!
白いパンツに白い靴というあたりが、多少カジュアルでも、王道系の雰囲気を漂わせているのも、インディゴの中では激しく目立ち!

少し声を張った「TKOさんの弔い合戦か」から「乗った」になると少し声のトーンを沈めるあたりに、犬マンの本気を感じさせ。
クールさを感じさせるポーズである一方、口元で軽く握った手が、華奢でなんとなく可愛らしく。

“知性派ホスト”っぽい、流暢で巧みな話術で話を聞き出すのかと思いきや、なんかカワイイ口調としぐさでおねだりしてるのが、ちょっと意外(笑)。
でも、天野さん犬マンにとってはそれがたぶん一番効果的なので、それを知り尽くしているとしたら、おそるべし、天野さん犬マン!!
実際、カワイく「スペシャルなサービス、するからさ!」と言われて、相手の女子達、思わずという感じで笑顔になってるし!!!

思い切りきれいな笑顔を作った後、口をちょっととがらせるように閉じ、きゅっと口角をあげて、視線をちょっと横に流す表情…
原作の犬マンの“秘密兵器”の笑顔の威力も、こんな感じかも…と思わせる、絶妙な表情の流れ!

憂夜さんに対する丁寧で折り目正しい雰囲気、好感度大。
内容が内容だけに、伏し目がちでちょっと苦しげな表情も、ココロ動かすもの。

体の前で、左手で右手首を押さえるようにしている立ち姿が、意表をつくフェミニンな雰囲気!
ぶっちゃけ、なぎさママよりずっとおにゃのこっぽいかも…(笑)

その真ん中あたりで、軽く指を折り曲げた手を口許にあてて画面を見ている天野さん犬マン、かなり可愛く。
またしても隣にテツがいて、髪型が似て見えて、姉妹っぽく!

女性客向けのカワイいモードでもなく、特別クールで冷静という感じでもない、ふっとできた空白のような、ぽつりとした言葉の出し方。
犬マンにもこういう雰囲気のときがあるんだ…と、ちょっと発見をしたような。

後ろのホスト達の中で一番リアクション大きく、思わずという感じで数歩下がって、明らかにビビってます状態!!
天野さんが真面目にリアクションした結果と思われるとはいえ、冷静キャラの犬マンの反応がジョン太の次に大きいというのは、意外性ありすぎ(笑)