インディゴの夜
第5話
真犯人
Staff & OA
脚本 ◆ 高山直也 演出 ◆ 星田良子その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2010年1月11日(月・祝)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル:「私が助ける!犯人は、あなたね…」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】:東海テレビ公式より多めに出演者紹介
Cast
高原 晶:森口瑤子ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 テツ:森 カンナ ポンサック:玉有洋一郎
早乙女勘九郎:田村圭生 小金澤美玖:加賀美早紀
バーテンダー:高山猛久 ウェイター:佐藤 峻
憂夜:加藤和樹 モサク:高木心平
TKO:金子 裕 アツシ:佐野大樹 エリカ:折井あゆみ
竹田:黒石高大 山口:中村龍介 石川達也 永久里史 須佐心一
空也:徳山秀典 柴田克一:我修院達也 なぎさママ:升毅
Story
流暢な日本語でジョン太の異変を報告したポンサックに、晶は、それにしても良く日本語を勉強したわね…と、感激の面持ちで。しかしポンサックは、自分は清瀬市出身のバリバリの日本人で、その要望から塩谷に、日本人の父親とタイ人の母親のハーフという設定で行けと言われたのだという。
塩谷に騙された、と、歯軋りする晶。
晶、憂夜、ホスト達は、ジョン太がさらわれたコインロッカーに走る。
そこで憂夜が、ロッカーとロッカーの間に落ちていた、TKOからの手紙をみつける。
晶は一同に、引き続きジョン太を探すように言い、自分は警察にかけあってみる、と警察に向かう。
晶は警察にジョン太の保護を掛け合うが、柴田(我修院達也)に、起こってもいない事件に警官は動かせない、ホストだから女と一緒なんだろうなどと言われ、相手にされない。
晶は激怒し、うちのホストに何かあったら、テメェ許さねえ! と、タンカを切って去る。
インディゴに戻ると、憂夜とホスト達が、DJ本気が操るパソコンの画面を見ていた。
ジョン太のことをDJ本気が片っ端から掲示板に書き込みをしたのに応え、続々と情報が寄せられていたのだ。
近くを歩いていたカップルは、たまたま気絶したジョン太を肩にかつぐようにして歩く二人組の写真を撮ってUPしていた。
その写真を見た晶は、それが晶を襲った二人組だったので驚く。
掲示板からの情報を集約したDJ本気によると、その二人組、山口と竹田はニコニコファイナンスの社員だが、実は銀龍会の構成員だった。
でも、ロッカーの中には何が入ってたんですかね…とテツが口にしたとき。
「ロッカーには、ニコニコファイナンスの悪事を証明する名簿や契約書がいくつも入っていました」
そう言ってインディゴに入ってくるなり泣き崩れた女性は、エリカだった。
オーナーズルームに通されたエリカは、皆に囲まれて事情を話しはじめた。
失恋直後で、店もちょっと大変なときにエルドラドで空也に出会ってしまい、最初は気晴らしのはずだったのがどんどんハマってしまい、気づいたら店のお金にも手をつけるようになってしまったエリカは、ニコニコファイナンスから借金。返済が滞ると、闇金の連中は風俗で体を売って返せと迫り、薬を使って無理やり働かせた。
そんなとき、エリカは、幼馴染のTKOに会ったのだった。
TKOは女の子が売り飛ばされた風俗店を何軒も突き止め、全てを話したエリカに、金はなんとかする、だから覚醒剤なんてやめろと言ってくれた。
しばらく東京から離れたほうがいい、とエリカにすすめたTKOは、もし自分に何かあったらこの手紙を出してくれ、と、エリカに手紙を託したのだった。
そのとき、なぎさママ(升毅)が、ジョン太の居所がわかったとインディゴに飛び込んでくる。
それは、ニコニコファイナンスが押さえている倉庫だった。
憂夜とホスト達が現場に駆け込むと、天井からジョン太が吊るされていた。
そしてそこには、空也が。
よくもジョン太をこんな目に…! と憤る犬マン(天野浩成)達に空也は、やったのは俺じゃない、呼び出されて来ただけだ、と言う。
すると、殺気立った男達が入ってきて、一同を囲む。
インディゴのメンバーも、空也も、罠にはめられたのだった。
一気に乱闘が始まる。
インディゴに残った晶は落ち着きなく歩き回り、なぎさママに落ち着けといわれる。
それより何か飲み物ちょうだい、うんと精のつうやつ、となぎさママに言われた晶は、青汁を出して嫌がられる。
わかります? という晶に、色見りゃわかるわよ! あたしの目は白黒テレビだとでも思ってるワケ!? というなぎさママの言葉を聞いた晶の脳裏に、奈々枝の遺体の洋服がよみがえる。
赤と緑の服、そしてその白黒映像…
エリカさんのことお願い、私行かなくちゃ、と、晶は飛び出していく。
晶は開店前のエルドラドにやってきて、アツシに声をかける。
そして、アツシが闇金と組んでエリカや他の女性を陥れ、木内奈々枝とTKOを殺したのだと指摘する。
言い逃れようとするアツシに、木内奈々枝が死亡時に着ていた、赤いブラウスに緑のスカートという服装が、アツシの犯行を証明していると話す。女性だったらもう少し色の組み合わせに気を遣うはず、ましてや死を覚悟した人間がもっとみだしなみに気を遣うのは当然。つまり、あれは彼女自身が選んだ服ではなく、犯人に着せられたか、何らかの理由で犯人に着替えさせられたか。
そして、犯人は、赤と緑の区別がつかない、色覚に問題のある人物、と言って晶は、以前待ち合わせをしたときに晶の青汁を青汁だとアツシが判別できなかったことをアツシに思い出させる。
黙って逃げようとしたアツシの前に、空也が、そしてクラブ・インディゴの皆が立ちふさがる。
空也は、アツシが闇金と手を組み、資金が続かなくなった客を風俗に売り飛ばしていたことを指摘する。
エリカについても、これ以上の来店はエリカを経済的に苦しめるだけだから、今は帰ってもらうように、また余裕ができたときに来ていただければいい、とアツシに指示していたのに、アツシはそれを捻じ曲げて伝え、エリカが闇金から借金するように仕向けていたのだった。
それをTKOに気づかれたアツシは、担当した患者が亡くなって精神的に不安定になっていた木内奈々枝を利用してTKOを殺害した。TKOを脅すだけだといって、奈々枝がTKOにナイフを向けるよう指示し、その背後から奈々枝の腕を掴んでTKOを刺し、晶が寝ていたベッドに運んだ。
奈々枝の部屋に戻ると、本当にあの人を殺すなんて、警察に行く、と騒いだ奈々枝とアツシは揉み合いになる。 奈々枝を突き飛ばし、奈々枝が頭を打って気絶した際、ブラウスが破れたため、着替えさせなければならなくなり、赤と緑の区別がつかずに、あの色の取り合わせの服を着せてしまった。
そして、奈々枝の手首を切った…。
全てを言い当てられたアツシは、なぜそんなことを、と晶に問われ、空也が気に入らないからだという。
見た目がいいからといって偉そうに、ホストが夢を売る商売などと言えるのもヘルプの自分が陰で支えてやったから、と、アツシは空也に毒づく。そんな空也に騙される女も女、だから自分はそんな馬鹿な女達をハメてやった、と。
そんなアツシを晶は殴り、ふざけんじゃねぇ!と一喝、ジョン太や犬マン達はおののく。
バカはテメェだろうが、人の気持ちをもてあそぶような真似しやがって、少しは恥ってものを知りやがれ! いつまでも甘ったれたこと言ってると、マジでヤキ入れるぞ、コラァ!!
…とタンカを切る晶に続いて、空也もアツシを一発殴る。
インディゴへの帰り道を、だらだら辿る一同。
やっぱりホストなんかに関わるとロクなことはないわ、と晶。
しかし、あんた俺らのこと嫌いだろ? というジョン太に、当たり前じゃん、こんな厄介なことに巻き込まれて…といいつつ、でも、大切な誰かを失う痛みだったら私にもわかる、私も一緒だから、と晶。
だから正直、あんたらのことほんの少し見直した、ちょっとだけ、という晶。
そんな晶の後姿を見て、うつむきながら笑うジョン太。
開店準備が進むクラブ・インディゴ。
ジョン太はひときわ張り切って、大きな声を上げて皆の周りを動き回っている。
ウェディングドレスに手を触れ、司、私はまだ司のこと失ってないよね、と、つぶやく晶。
そこに憂夜が入ってきて、開店30分前になったので、店長の一言を、と晶を呼ぶ。
オーナーズルームから出てきた晶を見て、みんな集合、と声をかけるジョン太。
憂夜は晶に、なんでもいいんです、別に他の店でやってるように、訓示めいたことでなくても構いません、ただ一言、今の店長のお気持ちでいいんです、と、促す。
晶は少し戸惑った後、今日も一緒にがんばりましょう、と声を発する。
まだあんた達のことよくわかんない、でも、ひとつだけ認めてあげる。あんた達の、誰かを思う、あきらめない心が、事件を解決した。だから私も、あきらめない。以上!
そんな晶の言葉を聞き、ジョン太の「今日もあきらめずに頑張りますか!」という声に答えて、皆はそれぞれの持ち場に散っていく。
ラブホテルの一室。
暴れる若い女性を押し倒し、服を脱がせていく若い男性。
その様子を鉢植えに隠されたデジタルカメラが捕らえ、録画を続けていた…
Check! −天野さん犬マンみどころ−

最初は晶よりも後ろ、しんがりを走っていた天野さん犬マン、だんだん前に来て、最後には憂夜さんのすぐ後ろぐらいにまで!

DJ本気の隣に座っていた天野さん犬マン、ぱっと立ち上がって晶に席を譲り。
立ち上がる前の、口元に丸めた手をあてていたポーズ・横顔もちょっとかわいく。

「知ってるんですか?」と、細かく晶と憂夜の間で顔の方向を揺らし。
憂夜をちょっと見上げるところは、年下間ばっちり。

ひときわ大きな声で「おい! ジョン太! 大丈夫か! ジョン太!」
普段が穏やかな甘い声なだけに、こういうときのちょっと割れた声に、必死感がにじみ!

こちらは一転、張りのある、つややかな声。
ちょっとヒーローっぽい響きも。

やられっぷりがお見事なあたりは、ライダーで習得したアクション=転がること、だった天野さんらしく?
マットに犬マンが押し倒されるや、DJ本気が一所懸命スキンヘッドの人をやっつけようとしてくれているのに感激!

ジョン太「なんかヘンなスイッチ」犬マン「入っちゃったみたいだな」。
そのときの二人の立ち位置はかなり離れてるのに、いいコンビ!
