インディゴの夜
第7話
消えた男
Staff & OA
脚本 ◆ 高山直也 演出 ◆ 星田良子その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2010年1月13日(水)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「荒らされた部屋!消えた男を探せ」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】
Cast
高原 晶:森口瑤子ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 テツ:森 カンナ ポンサック:玉有洋一郎
藤崎司:松田賢二 小森貴子:長谷部 優 小金澤美玖:加賀美早紀
憂夜:加藤和樹 モイチ:高木万平 モサク:高木心平 小金澤龍彦:大石吾朗
モイチを探す男・有賀:戯武尊 モイチを探す男・佐藤:龍坐
ハヂメ:塩澤英真 Kスケ:未来弥 東亜図書出版・久保田:水野智則 飯塚由衣
12歳の美玖:笠 菜月 相楽かごめ 花 純
なぎさママ:升毅
Story
元ナンパ師である犬マン(天野浩成)の昔の仲間、Kスケ(未来弥)の緒言により、美玖に声をかけてきたのが、モイチというナンパ師だとわかったが、晶(森口瑤子)・犬マン・DJ本気(加治将樹)がモイチの部屋を訪ねたところ、彼は不在の上、部屋が乱雑に荒らされていた。DJ本気は散乱した品物に混ざって、時計やアクセサリーが、全て2つずつ残されているのをみつける。
こういう趣味ってあり? と晶。
メチャメチャ嫌な予感がしてきました、と犬マン。
インディゴで犬マン達は、事の次第を報告するが、モイチの行方はわからないまま。
ジョン太たちが張っていた小金澤邸にも動きがないという。
そこで犬マンが、街中などのストリートで声をかけるストリートナンパを専門とするストナン派だったモイチが、なぜクラブでのナンパ=クラナンをして美玖に声をかけたのかがどうしてもわからない、と言い出す。
普通、ストナンとクラナンではアプローチの仕方から話の運びまで全く違うテクニックが必要で、問題のモイチはストナン派。ストナン派は基本的にインドアのクラナンはせず、そんなに簡単に鞍替えするとも思えないのだという。
ジョン太は、モイチをおびき出してつかまえては、と提案するが、何か策があってのことではない。
そのとき、犬マンの携帯に、Kスケからの連絡が入る。
モイチのことを、ちょっと嫌な感じの二人組が根掘り葉掘り聞きまわっているというのだ。
あたし達のほかにも美玖ちゃんの写真を狙ってる奴がいるって、と、なぎさママが駆け込んでくる。
その二人がとっくにデータを手に入れているかも、と焦るなぎさママを、憂夜は、いまだにモイチのことを嗅ぎ回っているということは、彼らもまだデータを手に入れていないはずだと安心させ、ただ、なぜその二人組が美玖の写真の存在を知っていたのかがわからない、という。
妹の貴子(長谷部優)のマンションに呼び出された晶に、貴子は、就職の面接を受けさせてくれるという知り合いの建設会社の連絡先を渡す。
司からの連絡は、これからどうするのか、という貴子に晶は、いつか戻るという司の言葉を信じてみようと思ってる、と答える。
話題を変えようと晶は、議員の小金澤龍彦についてどう思うか尋ねる。
変なスキャンダルもなく、都市再開発関係の委員会にいても業者との癒着を断固拒否するなど、国会議員にしてはちゃんとしているのでは、と貴子。
夜、オーナーズルームで晶が履歴書を書いていると、携帯に非通知の電話がかかってくる。
相手は無言だったが、微かに聞こえたブレスレットらしい金属音から、それが司からの電話だと晶は察する。
携帯を手にしたまま眠り込んで翌日を迎えた晶は、憂夜のノックで起こされる。
インディゴのフロアに集まった一堂の前で、犬マンが、モイチは姿を消す少し前、センター街にいるAV系のスカウトマンに、手頃な出版社を紹介してくれと聞き込んでいたと報告する。
東亜図書出版なんて聞いたことないなあ、という晶に、オレ様のコレクションの中から厳選したものを持ってきてやった、とジョン太は、エロ本数冊を晶に渡す。
モイチは、美玖の写真を、SM、コスプレ、投稿写真などを主に扱うエロ系の出版社に持ち込もうとしていたのだ。
出版社は意外とガードが固く、簡単に情報を漏らしてくれるとは思えない、という晶に、元編集長だったんだから頭を使え、とジョン太。
ライターの売り込みという名目で晶と憂夜が出版社を訪れると、副編集長の久保田は、ウチの雑誌は20代から30代がメインなのでライターもそのあたりにお願いしたい、と断ってくる。
そこで憂夜が、残念です、せっかくモイチ君が薦めてくれたんですが、こちらに写真を持ち込んだときに色々親切にしていただいたそうで…と話を向けると久保田は、あれは惜しいことをした、と話し出す。
素人でこれだけの素材なら色をつけて5万まで謝礼を考えてもいいと言ったのだが、最初乗り気だったモイチは、久保田が電話に出ている間に気が変わったのか、突然、この話はなかったことにしてくれと言い出したのだという。
憂夜は、久保田が電話に出ている間モイチは憂夜達が座っていたところに座っていたと聞き、久保田が電話に出ている間に、マガジンラックの雑誌を手にとってみる。
その雑誌のグラビアページには『家族の肖像』と題して、小金澤議員と妻、そして一人娘の美玖の写真が載っていた。モイチはそれを見て美玖の正体を知り、もっと金になりそうな方法を思いついたのだ。
電話から戻ってきた久保田は、帰ろうとする二人に、モイチは何か厄介ごとに巻き込まれているのか、と尋ねる。
モイチが訪れた数日後、ガラの悪い二人組がモイチのことを聞きにきたというのだ。
晶は、出版社でわかったことなどを報告した後、小金澤と美玖の間に家庭で何か問題はなかったかと尋ねる。雑誌グラビアの美玖はなんだか怒ったような顔をしていたし、盗撮された写真を何度も見たが、カメラを意識したポーズにも見えてきた…と。
すると小金澤は、美玖は前妻の子で…と話し出した。美玖が12歳の時に、身体が丈夫ではなかった美玖の母親が選挙運動中に倒れ、病院に運ばれたときには手遅れだった、そのとき小金澤は選挙運動があってそばに付き添うことができなかったのだという。
小金澤が妻のもとに駆けつけると、美玖は小金澤を睨みつけ、パパなんて大嫌い、ママはパパに殺されたんだ! と言い放った。
それ以来、美玖との関係はぎくしゃくするようになった、自分は美玖に憎まれている、美玖が無茶をするのも自分へのあてつけかもしれない、という小金澤は、そんな子でも、かけがえのないたった一人の娘、美玖をこれ以上傷つけるわけにはいかない、写真を取り戻してあの子を救ってほしい、と晶達に土下座をして頼み込む。
娘に憎まれている、という小金澤の言葉に、司にすすめられても、結婚式に母を呼びたくないと言い張っていた自分を思い出す。
面接を忘れて寝ていて、貴子からの電話で飛び起き、身支度をする晶。
その頃インディゴメンバーは、美玖を最初にナンパした男を捕まえようと、あるクラブにやってきていた。
Kスケが指し示す男・ハヂメ(塩澤英真)を見て、ダサい、怪しいなど、口々に言うインディゴホスト達。
犬マンが低く「ジョン太」と促すと、ジョン太はうなずき「各々方。これより標的の捕獲に入る」。
円陣の中央で手を重ね合わせ、小声で気勢を上げるインディゴメンバーとKスケ。
ハヂメがナンパに失敗したところに、犬マンが「ハヂメ君だね」と明るく声をかけ、インディゴメンバーでハヂメを一気に取り囲む。
アレックスが抱えるようにしてハヂメをソファに連れ込むと、犬マンは美玖の写真を見せ、ちょっとこの子について聞きたいことがあるんだけど、と切り出す。すると、ハヂメはすかさず逃げようとするが、ジョン太やアレックスが逃がさない。
俺が何したっていうんだよ、というハヂメに、ちょっと話を聞きたいだけだよ、と犬マン。
面接先へと急ぐ晶。
その晶の後をつけていた車が、スピードを上げて晶に迫る───
Check! −天野さん犬マンみどころ−

「メチャメチャやな予感がしてきました」と天野さん犬マン。
そのカジュアルな言葉遣いが、犬マンのセリフとしては、ちょっと新鮮。

「ナンパ仲間だったKスケに頼んでますが、まだ」
かなりナチュラルに年下感が出ているような。

「何だ」とうながされてから「オレ、どうしてもわからないことがあるんですけど」というところ、かなり年下感。
ちょっとタメのある「オレ」とか、ふわっとしたふくらみのある「どぉして」とか、いろいろそれをかもしだすヒミツがありそう!

“美玖ちゃん”と、女の子をすぐ“ちゃん”づけで呼んで、子供っぽい感じにならないあたり、大人感あふれるVer.の天野さん!
ストナン派、クラナン派について説明する表情のアップも、真摯な感じできれい。

携帯を懐からすっと出すスピード感、開いて構える動きの、エッジのきいたキビキビ感!
『仮面ライダー剣』で、ベルトへのカードインサートの動作がものすごくスピード感があってかっこよかったことがよみがえり!

エロ本を出したジョン太への表情…ちょっとイヤそう?
でもそのあと、晶とジョン太の間で視線を往復させる表情は、かわいいような。

美玖が巻き込まれた事件に関わりがあるという推定で憎憎しげに言うその言葉、かなり迫力。
その言葉をジョン太が引き取る、コンビぶりもナイス。

天野さん犬マンの「ジョン太」にうなずいたジョン太が「各々方。これより標的の捕獲に入る」。
…その「ジョン太」と促す低い声、任侠系の組長クラスの迫力があって、ぶっちゃけコワイかも!!

さっきまでのコワイ声を知っているだけに、その声の明るさが、コワイ声よりかえってコワく!!
その後の「ちょっと話を聞きたいだけだよ」も、さらにコワく!