インディゴの夜
第10話
再度の脅迫
Staff & OA
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放送日時 ◆ 2010年1月18日(月)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「また脅迫状!?事件の真相は… 」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】
Cast
高原 晶:森口瑤子 塩谷 馨:六角精児ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 テツ:森 カンナ ポンサック:玉有洋一郎
早乙女勘九郎:田村圭生 小金澤美玖:加賀美早紀
バーテンダー:高山猛久 ウェイター:佐藤 峻
ミカ:華城季帆 カオル:志村陽香
憂夜:加藤和樹 モイチ:高木万平 モサク:高木心平
小金澤:大石吾朗 墨岡:飯田基祐
秘書・望月:辻義人 墨岡の手下・有賀:戯武尊 墨岡の手下・佐藤:龍坐
晶が面接を受けた出版社の女性社員:里中あや
襲われたホスト・雅也:五十嵐飛大 雅也の客:西崎果音
柴田克一:我修院達也 なぎさママ:升毅
Story
美玖(加賀美早紀)の事件は終わったはずなのに、小金澤(大石吾朗)の元に再び何者からか5千万円を要求する脅迫状と美玖の裸の写真が届いたとの知らせがインディゴに届く。さらに美玖が行方不明になっていることも判明。
誘拐!? とポンサック(玉有洋一郎)。
モイチの野郎、ふざけやがって!…と憤りかけたジョン太だったが、犬マン(天野浩成)が何か考え込んでいることに気づく。
モイチのことでちょっと気になることがあって、という犬マンは、憂夜さん、ちょっと出てきます、と一人出かけていく。
犯人が小金澤が金を持ってくるよう指示した時間まであと3時間。
晶は、ホスト達には犯人が指示した公園で張り込むよう指示すると、自分は出版社の面接に。
憂夜を先頭に、公園に向かおうとするホスト達。
が、突っ込んだ手が人間国宝作の壷から抜けないDJ本気(加治将樹)は、憂夜をはじめとする皆から、残っているように言われる。
が、不満げに“行ってらっしゃい”と壷のついた手を上げた拍子に、壷を割ってしまい、大喜びで公園に同行。
出版社の応接室に通され、晶は面接の時を待つ。
その間に。
インディゴで犬マンに話をしているときに胸元の上着を握締めていた美玖の姿。
雑誌のグラビア《家族の肖像》に載っていた写真の美玖。
脅迫状に添えられた美玖のヌード写真。
上着でさっと胸元を隠す美玖の動き。
それらがフラッシュバックし、晶は真実を悟る。
行かなくちゃいけないところがあるんです、人の命がかかってるんです、申し訳ありませんでした、と、晶は出版社を後にする。
歩道橋の陰から小金澤の動きを見張っている犬マン以外のインディゴメンバーの目の前で、犯人は小金澤の携帯に連絡を入れ、小金澤を移動させる。
何があっても議員を見失うな、と憂夜。
一同は小金澤を追って、ビルの地下に。
携帯に連絡を受けた晶も、その後を追う。
小金澤がビルの地下で犯人を待っていると、墨岡(飯田基祐)が現れる。
が、小金澤が金を渡そうとしても墨岡は、俺はただ呼び出されただけで、と、何のことかわからない様子。
そのとき、フラッシュが光り、写真を撮った覆面の二人組が逃げ出す。
駆けつけた晶はホスト達に、二人組を追うよう指示。
つかまえて覆面を取ってみると、二人組はモイチ(高木心平)と美玖だった。
全てを仕組んだのは美玖さん、あなただったのね、という晶に、証拠でもあんの、と美玖。
晶は、脅迫状と一緒に送られてきた写真が証拠だと告げる。
初めて会ったとき、美玖はしきりにブラウスで胸元のあざを隠していたが、《家族の肖像》の写真にはあざはなかった。美玖はあざのことを相当気にしていたのだ。
そして、脅迫状の写真には、あざはなかった。たまたまクラブで会ってナンパされて写真を隠し撮りされたのに、なぜあざをメイクで隠すことができたのか。それは予め写真を撮られることも、ナンパされることも知っていたから。
晶は墨岡に、どういうきっかけで美玖を利用しようと思ったのか尋ねる。
匿名の電話がかかってきて、小金澤の娘は遊びまくっているから、裸の写真でも撮ればうまく利用できると言われた、と墨岡。その電話も、美玖がボイスチェンジャーを使ってかけたものだった。
二度目の脅迫状の写真も、晶達がメモリーカードを押さえたため、新しく撮影しなおしたものだった。よく見ると、二度目の写真は一度目の写真よりも、ネイルが少しだけ伸びていた。別の日に撮影したのだ。
そして、美玖は、もう一枚のメモリーカードがあるから、と、墨岡をここに呼び出したのだった。
本当にお前がやったのか、という小金澤に、美玖は、そうだよ、と答える。
モイチが直接小金澤を脅したのは誤算だったが、だから計画を変更した。 なんでそんなことを…という小金澤に、母親を殺された復讐だと美玖。
そんな美玖を見て、DJ本気が声を発する。
さみしかったんだよね、パパに振り向いてもらいたい、でもあなたは忙しくてくれない、だからやったんだ、美玖ちゃん、苦しかったんだよね。
美玖は小金澤に言い放つ。あんたには仕事しかない、そこにはママもあたしもいない、脅迫状が送られてきたって警察に相談もせず、こんな素人に頼んで、そんなに自分が可愛いのかよ、と。
大成功だよ、と高笑いする美玖の頬を、晶は張り飛ばし、甘ったれてんじゃねえぞ! と怒鳴りつける。
小金澤が警察に知らせなかったのは自分を守るためじゃない、美玖を守るため、美玖を守るために晶達のような者に頭を下げて頼んだ、その気持ちがなぜわからないのか。子供のことを気にかけない親なんていない、吉田松陰も“親を思う心に勝る親心”と言っている、親は子供が思う以上に子供のことを思っている、いつまでもそんな意地を張っていると、あとで絶対に後悔する、と、荒々しい口調でまくしたてる晶。
とんだ茶番だな、と墨岡。
すまなかった、私個人としてはどんなわびでもするが、娘にだけは手をださないでほしい、と小金澤。
渋谷の土地について、いずれたっぷり時間をとってもらう、と小金澤に告げ、墨岡は、手下の有賀(戯武尊)と佐藤(龍坐)を殴り倒し、使えねえなお前ら、消えろ、と言い捨てて去る。
一件落着、と思われたそのとき、有賀と佐藤がポンサックを人質に取り、メモリーカードと5千万円を要求する。
モイチがメモリーカードを渡そうとしたとき…
「だめだ、渡すな!」
叫んだのは、別行動を取っていた犬マン。
そしてその隣には、もう一人の“モイチ”が…!
武蔵、こっちだ! と、犬マンと共に現れた“モイチ”=大和が声をかけ、武蔵は大和にメモリーカードを投げ、二人は有賀・佐藤から逃げ出す。
あっけに取られるインディゴメンバー達。
絶妙のコンビネーションで逃げる大和と武蔵を見送って、犬マンがつぶやく。
「あれはつかまえられんわ」
何バカなこと言ってんのよ! と晶は、ぼうっと二人が逃げたほうを眺めていたインディゴメンバーに、手助けするよう促す。
インディゴホスト達が加勢に駆けつけると、有賀と佐藤はもといた場所に舞い戻り、有賀は憂夜に、小金澤を突き飛ばした佐藤は、柔道でインターハイ準優勝経験者のなぎさママに組み伏せられる。
インディゴがらみの事件、ということで、後から駆けつけてきた柴田(我修院達也)と勘九郎(田村圭生)は、縛り上げられた有賀と佐藤を発見するが、狐につままれたよう。
インディゴに戻ると、犬マンが“モイチ”は双子だったと明かす。
インディゴメンバーにつかまったほうが大和で、ホテルでの写真撮影や脅迫状作成を行い、美玖と結託していたのが武蔵。
だから大和がインディゴで“俺は何もやってない”と言っていたのは本当だった。
大和がつかまった後、美玖から武蔵に連絡があり、金も必要だったし、美玖もかわいそうだったので、武蔵は美玖と手を組もうと思い、大和に連絡した。大和は、ばかな真似はやめろと、武蔵を止めていたのだった。
こいつらが双子だって知ってたのか、というジョン太に、確信してたわけじゃないけど、なんとなくひっかかって、と犬マンは、二人の部屋に行ったとき、同じアクセサリーが二つあるのはおかしいと思ったこと、大和と二人で語らっていたとき、大和がうっかり“《俺ら》彼女には、一生かかって謝り続けるつもりです”と口を滑らせていたことを挙げる
双子だなんて思いもよらなかった、一度会っただけじゃわからないよね、と感心する晶。
そんな晶に武蔵は、以前インディゴを探りに来たときに、車で晶の後をつけたことを明かす。
あれ、あたしをひき殺そうとしたんじゃないわけ!? と晶が驚くと、あとをつけていたときに振り返られて、気が動転してアクセルを踏み込みすぎちゃって、と武蔵。すいません、こいつ運転ヘタなんで、と、一緒に謝る大和。
それで、お前らこれからどうするつもりだ、またナンパ師に戻るのか、と犬マン。
母親のこともあるのでそろそろ真面目に働かないと、いまどきなかなか仕事がなくて、という二人。
だったら、いい職場紹介してやる、という犬マンに、二人ぴったり揃って“マジっすか!”と反応する大和&武蔵。
マナカナみたいだ…と感心するDJ本気。
憂夜さん、と、犬マン。
いかがです、店長? と憂夜。
晶の目の前には、じっと晶をみつめる犬マンと、その背後でお願いのポーズをしている大和&武蔵。
ほかのホスト達も、晶の前に立ち…
大和と武蔵は、モイチとモサクという名前で、クラブ・インディゴで働き始めた。
ワインボトルをたくさん抱えて、走り回る大和=モイチ。
武蔵=モサクがヘルプについている犬マンのテーブルに憂夜がそっと近づき、無言でモサクを呼びよせ、犬マンもそれを察して、モサクの動きを促す。
常連客に、あの子達新入り? と問われてジョン太は、まだ見習いだけど、と二人を紹介する。
前髪を左で分けているのがモイチで、右で分けているのがモサク。まあ、可愛がってやってよ、と。
いろいろ迷惑かけちゃってごめんなさい、とDJ本気に謝る美玖。
美玖の家は大丈夫か心配するDJに、なんとなく前より話すようになった、父ちゃんと…とうれしそうに笑う美玖。
自分のことのように喜び、今日は美玖ちゃんと父ちゃんに乾杯しよう、とDJ。
晶はDJ本気を呼び止め、壷はどうしたのか尋ねる。
そんなこともありましたね、ととぼけようとするDJ本気、晶が追求しようとするのを見て、ああああれは返した、と割って入るジョン太。
あれからすぐ手から抜けたんだけど、怖いからなぎさママに返した、というジョン太の説明に、ほんとに? と何度も念を押しつつも、それ以上の追求をやめる晶。
立派な木箱に入った小金澤議員からの報酬を、塩谷が晶に届ける。
期待いっぱいで晶がふたを開くと、中身はたくさんの紅白まんじゅうだった。
所詮金持ちなんてのはそんなものなんだよ、だから金がたまるんだよな、いい勉強になったろ、と塩谷。
せっかく来た面接を断ってまでやったのに、こうなったら貴子の紹介の建設事務所でいいから断るんじゃなかった、と晶。
そんな晶に、ハーブティーを出しながら、憂夜は、店長ならそのうち必ずいい仕事に巡り合える、それまではこの店の店長でいらっしゃったらいかがですか、と言う。
早朝の路地裏で、酔っ払った女性客を相手に、別れを惜しんでみせる正統派ホスト。
続きは夢でね、と客と別れた顔に、液体がかけられる。
うめきながら倒れるホスト…
Check! −天野さん犬マンみどころ−

頭に血がのぼったら他のことは考えられそうになさそうなジョン太が、犬マンの様子に気づいて、声のトーンを落として声をかけてくれたのがうれしく!
声をかけられて「モイチのことでちょっと気になることがあって」と振り向く天野さん犬マンも、友達同士、という感じのさらっとした声に、たおやかなかな動きでツボ・

小さな一礼のしぐさ、身をひるがえす表情、きれい!
何も言わずに出ていかれて不満げなジョン太に、憂夜さんが「ジョン太。行かせてやれ」と言ってくれるのがまたツボツボ。

自分が思い浮かべたのは、セラミュ『かぐや島伝説[改訂版]』での天野さんたきしーどかめんさまの「暗黒病をなおす、銀の苔だ!」のシーン!
ピンチに駆けつける、最高にヒーロー的なシーン、ヒーロー経験たっぷりの天野さんの他のさまざまなシーンを、皆様思い浮かべているはず!

アレックスの後ろで、最初はゆらりと立って有賀と佐藤をにらみつけていた犬マン。
最後には一応、アレックスの陰で構えるようなポーズ!

二人の肩を、ぽん、と叩くしぐさは親しげで、すっかり二人の保護者ムード。
二人もすでに、犬マンになついてる気配!

「確信してたわけじゃないけど、なんとなくひっかかって」という天野さん犬マンの返しとともに、特に親しい仲間感たっぷり。
ちょっとうつむいた姿勢で答える姿もきれい。

気づいていなかったのかと思われた、大和が口にした“俺ら”も、しっかり気づいている名探偵ぶり!
もともと犬マン大活躍の原作にない部分にまで、こんないいシーンを創っていただいているとは!

ちょっと学園ものの先生っぽくもあり!
それに答えて二人とも、犬マンに向かって、真面目に働こう等々話しているのもいい感じ。

少し天を仰ぎ見るようにしての、とぼけた表情が味。
双子の揃った「マジっすか!」のリアクションも、笑いをこらえているような顔で見ていた後、DJ本気の「マナカナみたいだ…」で笑顔になるテツ表情も、かなりうれしく。

いつも憂夜に向かうときの、年下の可愛い子っぽくしている声より、大人系の響き。
犬マンの背後で、大和&武蔵が両手を組み合わせて“お願い”ポーズな絵、キュートすぎ!

犬マンのスペースにそっと近づき、モサクを無言で呼んで立たせる憂夜さん、手を微かに動かして、モサクに動きを支持する犬マン。
憂夜さんとの間にもあうんの呼吸がみえ!