インディゴの夜

第17話
自殺願望!?



Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起  演出 ◆ 北川 学
その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2010年1月27日(水)13:30〜14:00

※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「まさか少女が集団自殺サイトに!」

◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】
【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】

Cast
高原 晶:森口瑤子
ジョン太:和田正人  犬マン:天野浩成  アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹  テツ:森 カンナ  ポンサック:玉有洋一郎
バーテンダー:高山猛久  ウェイター:佐藤 峻 ミカ:華城季帆  カオル:志村陽香
憂夜:加藤和樹  モイチ:高木万平  モサク:高木心平
樹:真山明大  吉田吉男:田中幸太朗
祐梨亜:伊藤綺夏  空也:徳山秀典

Story
“人間神経衰弱”をやってみせるモイチ(高木万平)とモサク(高木心平)をみてはしゃいでいる祐梨亜。

オーナーズルームのパソコンに群がって、ホスト達は祐梨亜が開いていた《自殺希望者専用サイト》を見ていた。
テツ(森カンナ)や樹(真山明大)は、祐梨亜が本当に自殺しようとしているのかについて疑問をさしはさむが、祐梨亜も参加しようとしているように見えるでしょ、と晶。
本名で書き込むなんてなんだかんだいって子供、インターネットの掲示板やブログに書き込むときは普通ハンドルネームを使うもの、といっていたDJ本気(加治将樹)は、“山田花子”というハンドルがあまりにも変哲がなくて案外本名かもしれない、祐梨亜と気が合うようだ、と指摘。
樹は、“山田花子”が何歳ぐらいの女性なのかを気にする。両親が留守がちな祐梨亜は“山田花子”を、母親のように思っているのでは、と。
DJ本気は、濁点のみの入力などがある“山田花子”の書き込みは平仮名入力でされていること、また祐梨亜を“祐梨亜さん”とフルネームにさん付けで呼び、一定の距離を保っていることから、30代半ば、祐梨亜の母親ぐらいの年齢だろうと推測する。
晶は“山田花子”に直接連絡を取れないか、というが、祐梨亜にばれたらまずい、変に刺激しないほうが…とDJ本気。
そこにやってきた憂夜(加藤和樹)は、チャットに参加しては、と提案する。

ジョン太(和田正人)に祐梨亜を外に連れ出させ、ホスト達が見守るなか、晶はチャットに参加する。
が、25歳と年齢を偽っていたのが簡単にばれて失敗、決行の日が翌日だとわかっただけに終わる。
あまりの失敗ぶりに、明日は祐梨亜を徹底マーク! と晶が呼びかけても、しらけたムードになるホスト達。

祐梨亜と一緒にいたジョン太は、携帯のストラップをいじる祐梨亜の寂しそうな表情にはっとする。
そのとき、空也(徳山秀典)が車からジョン太に声をかけてくる。
車から降りた空也は祐梨亜に、どこから迷い込んだ妖精さんかな、お兄ちゃんをあんまり困らせちゃいけないよ、といって赤いバラを祐梨亜に手渡す。
そんな空也に、祐梨亜は夢中になる。

オーナーズルームで、持って帰ってきてしまったバースデーケーキの蝋燭を眺めていた晶は、ジョン太が戻ってきたのであわてて、40本の蝋燭をしまいかけていた机の引き出しを閉じる。
ジョン太は、祐梨亜は自殺なんてするタマじゃない、本物のホストクラブ遊びをするんだといって今レクチャーを受けている、と報告。

インディゴのホールでは、ホスト達が祐梨亜を囲んでいた。
新宿の本物のホストクラブは、こことは違ってすごーくお金がかかるんだよ、と諭す犬マン(天野浩成)。
お年玉などでは足りない、といってあきらめさせようとするホスト達だったが、祐梨亜は50万円も持っていた。
1〜2回なら行けそうと明かしてしまいそうなテツ、DJ本気、アレックスに、ソノ気ニサセテドウスルカー、とポンサック。
そこで樹が、がっつり遊ぶには最低500万円はいる、というと、500万かあ…と考え込む祐梨亜。
そこに晶がやってきて、ホストクラブは子供が行けるような金額じゃないんだから、と、空也を指名してプリクラを一緒に撮った場合、かかる費用は19万5280円、と具体的に教え、ホスト達の気遣いを無にしてしまう。
ダメダメ、ソレジャ〜無理ヨ、とポンサック、がっつり遊ぶには500万だからな、と樹。

営業中のクラブ・インディゴの中をちょろちょろする祐梨亜。
料理を作っているポンサックを手伝おうとする祐梨亜。一人でいることが多いので、オムレツぐらいの料理だったらできるという。
アレックスの額で卵を割り、2回目にはアレックスを卵の黄身だらけにしたりして遊ぶ祐梨亜。
そこに晶がやってきて、祐梨亜を早く寝るよう叱る。

祐梨亜を寝かしつけた晶は、祐梨亜の寝顔を見て、自殺なんてするわけないよね…とつぶやく。

深夜、オーナーズルームに忍び込んでくるジョン太とテツ。
引き出しを開けて晶が隠していた蝋燭を発見、ホールに持ち出す。
店長にはそういう趣味があるのか? と色めき立ちかけるホスト達だが、その筋で使われるものとは違うような…とDJ本気。
ケーキの蝋燭じゃないの? 誕生日の、と指摘する犬マン。

晶が眠るオーナーズルームをのぞきこむジョン太と犬マン。
オバハン、40歳になったんだ、とジョン太、あの蝋燭の数、しみるねえ…と犬マン。
ジョン太を中心に、ホスト達は額を集めて相談に。

寂しそうに携帯に貼った両親とのプリクラをみつめる祐梨亜。

翌朝、インディゴにケーキ持ち込んだジョン太に、なんでわかったの、と祐梨亜。
去年の誕生日は両親と水族館に行って、帰りにホテルで食事をして…と話し、今年はメールもなかったけどしょうがないよね、時差もあるし…という祐梨亜。
祐梨亜は晶に知らせに行こうとして止められ、不審そうな表情に。

ホスト達は晶のために、サプライズで誕生日パーティーを開く。
40には見えませんでした、などという犬マン達に、40、40うるさいんだよ、面白がってるでしょ、目が笑ってる、蝋燭もどうせなら太いの4本とか気ぃ使ってくれたっていいじゃんよ! とキレる晶。
それを離れたところから見ていた祐梨亜は、両親とのプリクラをみるめると、携帯を投げ捨てて走り去る。

ケーキを食べよう、という段になってホスト達は、祐梨亜がいなくなったことに気づく。
祐梨亜を探していたテツは、こんなものが…と、落ちていた祐梨亜の携帯を差し出す。
この日が集団自殺の決行日だったことに、DJ本気が気づく。まさか…というホスト達。
ジョン太は、祐梨亜の携帯についていた水族館のメダルの日付から、昨日が祐梨亜の誕生日で、祐梨亜は晶のためのケーキが自分のためのケーキだと思っていたことに、今気づいたとを告げる。
今年は親からメールもないって…と、ジョン太が開いた祐梨亜の携帯は、吉田花子からのメール着信で埋まっていた。
“誕生日おめでとう…その後ママ達からお祝いのメールあった?”というメール、続けて入っていた最後のメール“それじゃ仕方ないね。予定通り決行しよう…”というメールが残されていた。

晶、憂夜、ホスト達は、街中を必死で祐梨亜を探し回る。
憂夜と二人で探していた晶は、線路の向こう側にいる、祐梨亜のように思える人影に気づく。
しかし、陸橋を渡ってその場所に交差点の向こう側の祐梨亜に、帽子を目深にかぶった若い男が近づき、祐梨亜と一言二言交わすと、二人で歩き始める。
信号を待って晶が向こう側にわたったときには、祐梨亜の姿はなかった…。



Check! −天野さん犬マンみどころ−

★ ネットの掲示板やブログには普通ハンドルで書き込むことについて「ジョン太、そんなこと知らないの」という天野さん犬マン。
 シナリオの文字で見たときには、からかうような口調かと思っていたら…
 本気で驚いて、むしろジョン太を心配しているような口調!

★ 「何、この何の変哲もない妙な名前」な天野さん犬マン。
 眉をひそめたメガネ顔でPCを覗き込むところ、ちょっとサラリーマン風。
 ジェントルな「ジョン太、そんなこと知らないの」の声から一転、低めの声になるところもツボ。

★ しゃがみこんで「あのね、新宿の本物のホストクラブは、ここと違って、すっっごくお金がかかるの」と祐梨亜に教えている天野さん犬マン。
 少し高めの声、文節ごとにちょっと甘え口調のように伸びる語尾、ちょっと意地になったようにはねあがる“あのね”は、ちょっと可愛く。
 でも、どれぐらい? と聞かれての「どれぐらいって言っても」は、急に低い声でオトナになるのがまた面白く。

★ 祐梨亜に、カクテルをさして「これジュース?」と聞かれる天野さん犬マン。
 カクテルグラスに手でふたをして「違う、だめだめ」と言ってる様子、すっごくナチュラル!
 祐梨亜のパパ役だってヨユウな感じ(笑)。

★ 「ケーキの蝋燭じゃないの? 誕生日の」と、正解を導く天野さん犬マン。
 ろうそくを取る、指輪をした手がおしゃれな感じ。
 ひそめた声が、すごく“友達”感。

★ 晶が眠るオーナーズルームをジョン太とのぞきこむ天野さん犬マン。
 「あの蝋燭の数、しみるねぇ〜…」、これまでにない感じの言い回し?
 ジョン太と二人、のぞきこんでいる様子も楽しく。


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