インディゴの夜

第19話
誘拐の真相



Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起  演出 ◆ 北川 学
その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2010年1月29日(金)13:30〜14:00

※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「誘拐事件の真相…まさか犯人は?」

◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】
【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】

Cast
高原 晶:森口瑤子
ジョン太:和田正人  犬マン:天野浩成  アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹  テツ:森 カンナ  ポンサック:玉有洋一郎
早乙女勘九郎:田村圭生  小森貴子:長谷部 優
憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平  モサク:高木心平  樹:真山明大  吉田吉男:田中幸太朗
楠 祐梨亜:伊藤綺夏  楠 美里:宮澤美保  武流:鈴木藤丸
柴田克一:我修院達也

Story
誘拐犯との接触に失敗した晶(森口瑤子)。
柴田(我修院達也)は、犯人は家族の顔を知っているのだろう、だから両親を指定し、取引の現場に現れなかった、犯人は祐梨亜(伊藤綺夏)の両親と親しい関係で、どこかに450万円の借金をしている人間、と断定し、早乙女(田村圭生)に両親の人間関係を当たるよう指示。
そこに、留守電を聞いた祐梨亜の母親から電話がかかってくる。
ちゃんと預かってもらえるはずだったのに話が違う、どんなに早く帰っても帰りは明日の夜になる、それまでに何かあったら決して許さない、と言って、祐梨亜の母親は電話を切る。
心配なら毎日電話の一本ぐらいくれてやりゃよかったのによ、とジョン太。

晶にハーブティーを出しながら、憂夜(加藤和樹)は、集団自殺サイトの吉田花子と誘拐犯の人物像が重ならないことが気になる、と切り出すが、装っていただけでは、と晶に言われると、すぐに引き下がる。
憂夜を見送った晶は、何気なく450万円の入ったバッグを見て、あることを思いつく。

とある空き部屋で、“吉田花子”は祐梨亜に、さて、次はどうすっかな、と問いかける。
お前どうしたい? と祐梨亜に尋ねるが、どうでもいい、だってどうせ私の事なんかどうでもいいんだもん、何やっても無駄、と祐梨亜は投げやりに。
“吉田花子”は、海外だからそう簡単に帰ってこられないのでは、と祐梨亜を慰めようとするが、祐梨亜は、やっぱ死んじゃおうかな、とつぶやく。

晶はホスト達に、この誘拐は狂言ではないかと話す。
祐梨亜の携帯に残っていた“予定通り決行しよう”というメールは、集団自殺の決行ではなく、狂言誘拐の決行という意味ではないかと。
また、犯人が警察に通報したことでなく、両親が身代金を持ってこなかったことを怒っていることにこだわっていることも、その根拠だという。
さらに、450万円という金額について、気づいたことはない? という晶の問いの意図に、犬マン(天野浩成)が気づく。祐梨亜にホストクラブ遊びにいくらかかるか教えてやったとき、樹が“がっつり遊ぶには500万はないと”といった500万円から、祐梨亜が持っていた小遣い50万を引いた額が、450万円だったのだ。
犯人は、吉田花子を名乗る若い男。その男も何か悩みがあって自殺サイトに入り込み、祐梨亜と知り合い、祐梨亜の境遇に同情して誘拐をでっちあげた。
そう考えると吉田花子と誘拐犯の人物像がつながるのだ。

“吉田花子”が、キャラメルプリンを買ってコンビニから帰ってくると、祐梨亜がいなくなっていた。
テーブルの上には“ありがとね。バイバイ”と子供の筆跡で書かれた紙が。

ホールにいた晶とホスト達に、誘拐犯から電話が、と憂夜。
犯人は、大変だ、祐梨亜がいなくなった、とあわてた口調で告げてくる。
あなたが祐梨亜と組んでいるのはわかっている、脅かそうとしても無理、親にも連絡が取れ、なるべく早く帰ってくるそうなので、祐梨亜にそう伝えて、という晶に、本当にどこにもいないんだ、と吉男。

“吉田花子”は、クラブ・インディゴにやってきた。
彼は、晶達の推察が正しいことを認め、何とでも謝るから祐梨亜のことを探し出してほしい、そうでないと今度こそ本当に死んでしまうかもしれない、と土下座して頼み込む。
晶の指示を受けて、ホスト達は祐梨亜を探しに出て行く。
その後から一緒に出て行きかける“吉田花子”に、晶は本名を尋ねる。
吉田吉男と答えた男(田中幸太朗)は、ここは探偵事務所じゃないんだから今度から人捜しは他に頼んで、という晶に、晶も祐梨亜のことを真剣に心配してくれたから、どうにかしてくれるんじゃないかと思って来た、と言う。

晶も出て行こうとしたとき、貴子(長谷部優)から電話が入る。
祐梨亜に関わり合ってお見合いのことを忘れていた晶に、貴子は、晶はその子に小さいときの自分を重ね合わせているだけ、と指摘し、これからの自分の幸せを考えるように言って通話を切る。
私の子供の頃はもっとかわいげが…とつぶやいたところで晶は、思いついてジョン太に電話。
祐梨亜の携帯についていたメダルのストラップから、昨年の誕生日に祐梨亜が両親と過ごした思い出の場所が、品川の水族館・アクアスタジアムだったことを確かめる。

晶とホスト達が水族館にやってくると、祐梨亜は一人でいた。
なんでここがわかったの、という祐梨亜に、晶は祐梨亜の隣に座り、子供はなんといっても親を求めるものなの、自分は親になったことはないから親の気持ちはわからないけれど、子供ならやっていたのでわかる、特に祐梨亜のように、強がって減らず口ばかり叩いて、可愛くない子供の気持ちは、と語りかける。
けど、あんたはまだマシ、一緒になって狂言誘拐までやってくれる人がいるじゃん…と。
祐梨亜と再会した吉田吉男は、約束したよな、俺が何とかするから絶対変なこと考えない、心配かけるようなことはしなって、約束したじゃん…と。
泣きながら祐梨亜はごめんなさい、と謝ると、心臓はりさけそうだったんだからな、自殺したんじゃないかって、生きててよあった…と吉田吉男も泣きながら祐梨亜を抱きしめる。
晶はホスト達に、こんな騒動を起こした二人、どうしてくれましょう、と。
八つ裂きだ、許しておけねえな、などと笑顔で言いながら、晶とともに二人を取り囲むホスト達。
晶は、本当に心配したんだからね、祐梨亜と吉田吉男の頬をつねりあげ、もう二度とこんなこはをしないと誓わせる。
そして、2日遅れだけど、誕生日おめでとう、と晶。
ホスト達は祐梨亜を胴上げして祝う。

インディゴで、ホスト達は祐梨亜に、口々に声をかける。
誕生日のこと気づかなくてごめんな、というジョン太、うちの子がもう一度遊びに来てほしいと言ってるんだけど、とポンサック。俺は無理だな、パジャマ着てぬいぐるみでも抱いて寝てくれればいいけど、と樹、ホスト遊びなんて10年早いんだからな、と犬マン。
そこに祐梨亜の母・楠美里がやってくる。
仕事を無理に切り上げてあわてて帰ってきたのに、全部嘘だったってどういうこと、と激怒した美里は、こんないかがわしい場所で娘を預かってもらうなんて聞いていない、どうにかすれば本当にお金が取れるかもしれないと思ってあなた達がそそのかしたのでは、とまで言い出す。
そんな美里に、祐梨亜は、一昨日が何の日か覚えてる、と美里に問いかける。
おとといって…と口ごもる美里に、祐梨亜は、あたしの誕生日も覚えてないくせに、偉そうなこと言わないで! と飛び出しいく。
わがままなんだから…とつぶやく美里にたまらなくなったように、吉田吉男が真っ先に祐梨亜の後を追う。
祐梨亜の気持ちを理解しない美里に、晶は、親に誕生日を覚えててもらうことのどこがワガママなんだよ、無関心でいられることは大人でもつらいのに、あんな小さな子供が親から無関心でいられてどうやって耐えていくんだよ、あんたに親の資格なんかない、と、啖呵を切る
美里を取り残して、祐梨亜を探しに出る晶とホスト達。

ホスト達の追跡を振り切って、一人になった祐梨亜。
そんな祐梨亜を、渋谷東署から釈放された武流がみつける───

Check! −天野さん犬マンみどころ−

★ 心配なら毎日電話の一本ぐらいくれてやりゃよかったのによ、と祐梨亜の母親の電話の内容に毒づくジョン太のそばにいる犬マン。
 電話の内容を苦々しく思う表情のあと、天を仰ぐようなしぐさ。
 ジョン太が出てくる前には一番前に出て電話のやりとりを見守っていた感じの立ち位置。
 ジョン太と並び立つ感じ、天を仰ぐしぐさが、絵としてすごくいい感じ!

★ 晶から、誘拐は狂言ではないかという話を、皆で聞く犬マン。
 眉根を寄せて、考え込むような表情。
 細かい動きもいい感じ。

★ 「あ」と、450万円の意味にいちはやく気づく天野さん犬マン。
 “知性派”イメージの見せ場でも「あ」と「あのとき」がちょっと可愛い目なのがツボ(笑)。
 考え込む表情から一転、表情も明るく可愛いものに。

★ 「ほら、祐梨亜にホスト遊びがいくらかかるか、って教えたとき」のセリフ。
 女性に対しては“○○ちゃん”が基本だった犬マンの“祐梨亜”呼び捨てが、より親しげな子供相手モード。
 それに応えて樹が「500万」と口に出したときの、樹の顔を熱心にみての「そう、500万」もツボ。

★ インディゴに戻ってきた晶に「ホスト遊びなんか、10年はやいんだからな!」という犬マン。
 文節ごとにちょっと語尾が伸びる口調、ちょっとあどけなく可愛く。
 樹が、言ってる内容はちょっとおこちゃまながら、クール系な口調の後なので、変化がついて◎!


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