インディゴの夜
第21話
アフロの恋
Staff & OA
脚本 ◆ 根津理香 演出 ◆ 皆川智之その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2010年2月2日(火)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「冗談でしょ!アフロが恋に落ちた」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】
Cast
高原 晶:森口瑤子 塩谷 馨:六角精児ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 テツ:森 カンナ ポンサック:玉有洋一郎
藤崎 司:松田賢二 小森貴子:長谷部 優 バーテンダー:高山猛久 ウェイター:佐藤 峻
ミカ:華城季帆 カオル:志村陽香 小森剛:橋本智哉
憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平 モサク:高木心平 樹:真山明大 吉田吉男:田中幸太朗
高井可奈:近野成美 東 徹男:ト字たかお 晶の元同僚・沙織:渋谷琴乃
東 聡:長部 努 竹内友哉 福田雄也 細川彩 深沢ゆうき
Story
神山町を、気合いの入った様子で歩くジョン太(和田正人)。手にした新規開店のホストクラブの店名“LOVE is No.1”を読み上げ、ニヤりと笑う。
その頃、インディゴのロッカールームでは、神山町に、新しいホストクラブがオープンし、あちこちから店のナンバー1を、多額の移籍金で引き抜いているという話題でもちきりだった。
ハンバーガー店のガラスに映る姿で髪をセットしたジョン太は、店内に高井可奈(近野成美)の姿を見つけ、さらに気合いを入れて店に入る。
メイクセラピストの参考書を読んでいた可奈の近くをわざとうろうろして、声をかけさせたジョン太。
同席をすすめられたかと喜んだのも束の間、可奈はアルバイトの時間だからと席を立とうとする。
そんな彼女に、ジョン太は、新規オープンのホストクラブのチラシを差し出し…
閉店となり、灯りを消されたクラブ・インディゴの看板。
そこに何者かが近づき、真っ赤なスプレーを噴射する───
晶(森口瑤子)は、かつて編集長をしていた高級ファッション誌を手に歩いていると、かつての同僚・沙織に出会う。
彼女はなんと、現在その雑誌の編集長をしていると言い、晶はどうしているのかと聞いてくる。
そこに通りかかった吉田吉男に“店長”と呼びかけられた晶は、カフェをやっているとごまかし、急用だと言って吉田吉男を引っ張ってその場を逃げ去る。
晶が吉田吉男とインディゴに帰ると、壁に貼られた紙を見ながらホスト達が正座していた。
紙には“売上の悪い者は丸坊主の刑に処す。以上。オーナー 塩谷 馨”。
アレックスのキックボクシングの試合が近いため、閉店後に壮行会をやっていたら、突然塩谷(六角精児)がやってきて、何やってんだと叱られ、正座させられているという。
おまけに、しまい忘れた看板まで盗まれ、塩谷の怒りはさらなるものになったという。
あたしたいない間になにやってんのよ、と彼らを一括した晶も、現れた塩谷に、店長が一晩中店にいなかったことをとがめられる。
オーナーズルームで塩谷は、神山町にオープンしたホストクラブ《LOVE is No.1》のチラシを晶に示し、先週の売上の低迷を責める。
最近ジョン太の休みが多くて…と晶が言うと、引き抜きにあってるんじゃないか、と塩谷。
店の看板が盗まれたのもきっとそのクラブの嫌がらせだ、という塩谷は、次に売上が下がったらマグロ船にでもオバ専にでもたたき売ってやる、と晶を脅す。
皆が見せの片づけをしている間、物陰に隠れたジョン太、ビニール袋に納めた可奈のハンカチを手ににんまり。
それは、ジョン太が可奈に出会ったとき…道路脇の側溝に可奈が落としたネックレスを取ってやった際、顔についた泥を拭くよう、可奈に渡されたものだった。
テツ(森カンナ)に呼ばれて我に返ったジョン太は、また可奈ちゃんのこと考えてるんすか、と呆れられると、可奈と携帯番号交換をしたことを自慢する。
ところが、その携帯番号を書いた紙が、新規オープンのホストクラブのものだったことを、やってきた晶に見咎められ、引き抜きされてんじゃないの、という晶の言葉を聞いたホスト達も騒然となる。
晶が騒ぐホスト達を静まらせ、近頃店の売り上げがガタッと落ちているから…と話し出した間にも、ジョン太は法事だと嘘をついて出て行ってしまう。
晶はジョン太を尾行。
ジョン太が神山町にやってきたのを見て、やはり引き抜き!? と思いかける晶だったが、ジョン太の目的地は可奈がアルバイトをする定食屋。
そこでは、店の外壁とショーケースに落書きがされ、店主の徹男(ト字たかお)が途方に暮れていた。
これで2回目だという落書きを見て、やってきた可奈は悲壮な表情になり、自分のマフラーで懸命に落書きを擦る。
それを見たジョン太は、塗料を消す薬剤を自分の上着にかけ、薬剤を拭い出す。
そんなジョン太の様子を見た晶は、ジョン太が可奈に恋をしたと察知する。
その頃、インディゴのロッカールームには、盗まれたはずのインディゴの看板が、落書きされた状態でそこに。
ひでえな、一体誰がこんなことを、というDJ本気、これ本当に消せるんすかね、というテツに、でもよかったですね、隠し通せて、と吉田吉男。
能天気な吉田吉男の頭をひっぱたいて犬マンは、見逃すのは今回だけだぞ、そもそも当番なのにしまい忘れたお前の責任なんだからな! と叱責。恩に切ります! と頭を下げる吉田吉男。
ところがその瞬間、それは何だ、と憂夜に見つかってしまう。
落書きを消してくれたお礼にと、徹男に食事をふるまわれるジョン太。
可奈にも、ほんと優しいですよね、と言われてときめいていたが、そんなジョン太を睨んでいる徹男の息子・聡(長部 努)に気づいてぎょっとする。
落書きを消したというジョン太を嫌悪の眼差しで見た聡は、定職につかないことを徹男にとがめられると、ホストになって手っ取り早く稼ぐ、と言い出す。
その聡の言葉に、徹男も可奈も、ホストなんてロクなもんじゃない、あんなチャラチャラした商売やめたほうがいい、と言うのを見て、ジョン太は自分がホストだと言い出せず、職業を聞かれるとホストコンピューターを管理するSEだと嘘をつく。
そこに晶がやってきて、法事どうしたのよ! とジョン太に。
お知り合いですか、と可奈に聞かれ、ジョン太は晶を母親だと偽る。
一緒に店を出て、なんであんな嘘をつくのかと聞く晶に、あの子にホスト嫌いなんだから、とジョン太。
かっこ悪、堂々とホストだって言えばいいのに、という晶に、あんただって隠してること何個もあるだろ、と反論。
ジョン太は、絶対に俺が犯人捕まえてやる、と息巻く。
インディゴのダンスステージ。
踊り終え、観客にポーズを決めるジョン太も、どこか心ここにあらず…。
結局この3日間、店の売り上げは横ばい。
かくなるうえは、諸悪の根源を断ち切るべし、と晶。
ロッカールームで、可奈のハンカチをみつめるジョン太。
ジョン太の様子がおかしい、というモイチとモサクに、あれは恋だよ、とDJ本気。
そんなDJ本気を、テツはひっぱって物陰に連れ込み、協力してほしいことがあるという。ジョン太とテツが毎晩落書きされた定食屋の張り込みをしていることをテツ明かしたところに、晶がやってきて、仕事サボんないで、と釘を刺し、その話は中断。
晶はジョン太に、最近仕事に身が入っていないんじゃないのと苦言を呈するが、ちゃんとやってんだろ、と聞く耳を持たないジョン太。
ホストは夢を売る商売だから女は作らない、ってあいつ言っていなかった? と呆れる犬マンに、恋は人を変えるからねえ、とDJ本気。
オーナーズルームで司(松田賢二)の写真と婚約指輪を見つめていた晶に、貴子(長谷部 優)からの電話。
24歳の従妹の結婚式の招待状が貴子の家に届いた、と知らせにかけてきた貴子は晶に、もう少し現実を見たら、と言う。
店の営業中、ジョン太が席を外した穴を、アレックスや犬マンがカバー。
その間、ジョン太はトイレに行くふりをして、店を脱走していたことが発覚する。
東食堂を見張っているジョン太は、どうせ東食堂にいるんでしょ、という晶からの電話にも、腹が痛くて病院に、と嘘をつく。
その間に、フードを目深にかぶった二人組が、東食堂のショーケースに落書きを始める。
ジョン太は飛び出して二人を追いかけるが、背後から後頭部を殴られ、気絶してしまう───
Check! −天野さん犬マンみどころ−

インディゴ・ロッカールームのシーン幕開きにさきがける、天野さん犬マンの声。
眼鏡を拭きながら、DJ本気やアレックスからそういう情報を聞くポジションかー、と。

「ジョン太か、俺か」
眼鏡かざしてみたりしながらのその自信満々なセリフ、きいっとなりそうに腹立たしいぐらいなのがカッコイイ!?
吉田吉男の「俺、断る自身ないっすよ」と違って誰も否定しないのは、犬マンの売り上げがそれだけ大きいのか、店内での力関係か…(どちらにせよ、さすがな犬マン!)。

飛び出してきて「ジョン太引き抜きされてんの!?」と、ひときわリアクションが大きい犬マン。
男友達同士、という感じあふれるカジュアルな口調!
驚いた顔も可愛く。

天野さん犬マン、DJ本気のほうを向いて、一瞬前のテンションとの落差がすごいフツーの声で小さく「引き抜き」。
「引き抜き!?」となったDJ本気と一緒に向けてきた表情、やっぱりらぶりー。

誰かが“何じ?”と聞いている声に、天野さん犬マンも“法事”と答えている気配。
知性派として当然。

「見逃すのは今回だけだぞ、そもそも当番なのにしまい忘れたお前の責任なんだからな!」と、イキオイのあるセリフは快感!
そのセリフの間、看板を激しく指差す手がきれいだったり、看板を指差していると腕や身体のラインがとてもすらりと見えたりと、ビジュアル的にも見ごたえが!

“ウンザリ!”を絵に描いたような横顔がナイスすぎ!
そしてその向こうには、生徒の悪さを発見する先生のように、憂夜の姿が…(笑)

犬マンが「じゃあさ、今度試合の応援に行こうよ。横断幕もあるし」というと、二人とも歓声をあげて「行く行く!」
ジョン太がいないなら帰る、と言っていた二人とは思えないノリノリぶりの形成にナイスアシスト!