インディゴの夜

第22話
消えた彼女



Staff & OA
脚本 ◆ 根津理香  演出 ◆ 皆川智之
その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2010年2月3日(水)13:30〜14:00

※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「アフロの想い人が突然行方不明に」

◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】
【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】

Cast
高原 晶:森口瑤子
ジョン太:和田正人  犬マン:天野浩成  アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹  テツ:森 カンナ  ポンサック:玉有洋一郎
バーテンダー:高山猛久  ウェイター:佐藤 峻
ミカ:華城季帆  カオル:志村陽香
モイチ:高木万平  モサク:高木心平  樹:真山明大
早乙女勘九郎:田村圭生
憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平  モサク:高木心平  樹:真山明大  吉田吉男:田中幸太朗
高井可奈:近野成美  東 徹男:ト字たかお  梓:佐久間麻由
東 聡:長部 努  落書き犯:竹内友哉  落書き犯:福田雄也  アレックスのトレーナー:臼井知史
なぎさママ:升毅

Story
 東食堂の前で何者かに襲われ、気絶したジョン太(和田正人)。
 店から脱走したジョン太を追って、東食堂へと走る晶(森口瑤子)とDJ本気(加治将樹)。

 帰り支度を整えた犬マン(天野浩成)達は、空腹を感じ、帰りに何かを食べに行こうということに。
 しかし、この近くの店は食べ飽き、行きたいところが思いつかない。
 そこにポンサック(玉有洋一郎)がタイカレーを作ってみたと持ってくるが、鍋は黒く不気味に泡立っている…

晶とDJ本気がジョン太をみつけたところに、可奈(近野成美)もやってくる。
一緒にインディゴにジョン太を連れて帰ると、可奈は、ジョン太に落書き事件のことを話したのがいけなかった、と自分を責める。
ここはお姉さんのお店なんですか、と尋ねる可奈に晶は、少し変わったカフェでジョン太にも時々手伝ってもらっている、と嘘をつき、DJ本気もとっさに合わせる。
そのとき、ジョン太が目を覚まし、ぼんやりした意識の中可奈に抱きつこうとした拍子に、可奈の大きなかばんをひっくり返してしまう。
可奈の携帯を拾った晶は、華やかなデコレーションがされた可奈の携帯にひっかかりを感じる。

薄暗いホールでぽつんと一人、黒いタイカレーの鍋を前にうなだれるポンサック。
やってきたアレックスが声をかけると、三男がタイカレーが好きだというので試作しているが全然おいしく作れない、明後日誕生日なのに…と、タイ人キャラを作ることもせず嘆く。
Never give up,とアレックスが声をかけると、ポンサックは、諦めたらそこでおしまい、とつぶやき、明るい声で、タイ人頑張ルヨ、と返す。
ホールを出てから、諦めたら、そこで終わり…か、とつぶやくアレックス。

オーナーズルームでジョン太とDJ本気は、メイクセラピーの専門学校に通っているという可奈の教科書やメイク道具を珍しげに見る。
今日も学校帰りだったので荷物が多くて、という可奈の教科書から、一枚の紙が落ちる。
そこには、東食堂のショーケースに描かれていた、楕円状の輪郭に囲まれたビックリハートマークのデザインが描かれていた。
晶がそれを見せると、DJ本気は、東食堂に描かれていたタグじゃん、と反応。インディゴや東食堂に描かれていたようなものは“タグ”といって、作者独自のサインだが、それが誰のタグかはライター仲間だけの秘密なので、犯人を割り出すのは困難だと説明。
一応ね、とDJ本気は、その紙をデジタルカメラで撮影。
可奈は、何かの証拠になるのではないかと思ってメモしておいたが、これだけじゃ何も分からないですよね、という。
俺が犯人逃がさなきゃなあ…とつぶやくジョン太。

夜が明けて帰り道につく可奈に、晶は、道でギャルに言われた言葉“KO”“SPY”をメモした紙を渡し、意味を聞いてみる。
可奈はためらった後、“SPY”は“スッピンやばい”、他はわからない、と答える。
内心ショックを受ける晶。
可奈はジョン太に、ジョン太に何かあっては困るので、もう犯人探しはやめてほしい、という。
ジョン太は、可奈のために絶対犯人を捕まえる、と、一人テンションを上げる。

誰もいないインディゴのホールで、ジョン太は、可奈の父親に結婚の挨拶をする練習。
背後から憂夜に声をかけられ、驚く。

一人黙々と走りこみをするアレックス。

開店前のインディゴのロッカールームで、ホスト達は、ジョン太が落書き犯に襲われた話題に。
犬マンに襲われた場所を聞かれ、ジョン太が、神山町にめっちゃめちゃ美味い昔ながらの定食屋があり、その前だというと、一同はジョン太の心配よりも、これまで食事場所として定食屋はノーマークだった、という話になり、その店にみんなで食べに行こうということになる。つきあいきれない、などと言っていた樹も、可愛い看板娘がいると聞くと、いきなり乗り気になる。
ジョン太は、店にはすごい頑固親父がいて、ホストとわかったらみんなぶっ飛ばされる、などと必死に止めようとするが、犬マンが、ホストなめられちゃあ黙っていられないな、と言い出し、モイチ、モサク、吉田吉男も尻馬に乗って、そうっすよ、みんなで行って、きゃーいわしてやりましょう、などと盛り上がる。

東食堂でホスト達は、定食屋の食事はこんなにうまかったのか、と賛辞の嵐。
気をよくした主人・徹男は、あんちゃん達は何、学生さん? と話しかけてくる。
モイチとモサクは、もちろんです、学生いがい何があり得ますか、などと調子よく答える。
おじさんのとこも落書きされたんだって? という吉田吉男、俺達が犯人みつけて、とっつかまえてやりますよ、と犬マン。
なんだこいつら、調子いいよな、と呆れるテツとDJ本気。
可奈の姿も見当たらず、複雑な表情のジョン太。

晶は鏡をみつめ、あたしってそんなにすっぴんヤバいかな…とつぶやく。
そこに憂夜が“店長へ 定食屋でご飯たべてきます。開店までには戻るネ〜☆ 一同”との置手紙を持ってくる。
晶がプリプリしながら東食堂に向かっていると、店の近くで、聡(長部 努)が可奈につきまとっているところをみつける。
可奈は聡に取られた腕を振り払って、怒って行ってしまう。
怒りに任せて落ちていた空き缶を蹴り飛ばした聡は、晶と目が合うと、鋭い視線で睨みつけてくる。

アレックスは、キックボクシングのスパーリングに励む。

アレックスも来レレバ良カッタノニネ、試合終ワタラ、マタミンナデ来ヨウネ、というポンサックに、試合勝ったらここで打ち上げ、というモイチ、撒けたらここで残念会、というモサク。
モイチとモサクは、カレーライスのそれぞれカレールー、ごはんだけ残ったところで、皿をチェンジ。
犬マンは隣のおばさんに、かわいい名前だね、などと甘い声をかけ、おかずを一品もらう。
ラーメンを汗だくで食べていたポンサックが額をぬぐうと、どうらんが落ちて白い肌が露出、それを目撃した店主の徹男は自分の目を疑う。
そこに晶が、店の準備はどうした、とやってくる。
すぐ戻ろうと思ったんですけど、という犬マンに、あんまりうまかったもんでつい、と吉田吉男。
そわそわしていた樹は、DJ本気に、看板娘ってのはどこにいるんだ、と問う。
可奈はどうしたのかと徹男に尋ねたジョン太は、急に辞めたと言われ、愕然とする。

調子が出ないアレックスは、トレーナーに、次の試合見送るか、と言われる。

店に戻っても、可奈のことが頭から離れず、何十回も可奈に電話をかけてしまう。
指名が入った、と晶が呼びに来ても、もう一度電話をかけようとする。
店には、ギャル・梓がやってきていた。
インディゴを見回して、ホントにホストクラブかよ、とつぶやいた梓は、簡単な漢字も知らない吉田吉男、客にドSな態度の樹、エヴァンゲリオンのキャラクターの名前の由来を語るDJ本気を見てさらに呆れる。
指名したジョン太とは話が盛り上がった梓だったが、ジョン太が他の女性客の“たかいかな”という言葉を聞くなり、そちらに行ってしまったことに激怒。ジョン太の頭からビールをかけ、とりなそうとした晶に対しては“なんだよKO、あんたFKでヤバイよ”と言い、意味を聞いた晶に“キモいオバさん、ファンデーション濃過ぎでえらくヤバイ”の意味だと解説して去る。
さらに、待ってください、と追いすがったジョン太に、ちょっと泣きそうな声で、どうせあんたも、あたしのことなんてどうでもいいんだろ、と言い残して去る。

アレックスはオーナーズルームで憂夜に、格闘家の夢をあきらめる、現実を見て生きるほうが賢いとようやくわかった、と告げていた。
お前は何のためにこの店で働いている、との憂夜の問いにアレックスが、生活があるし、ホストは金もいい、だから今後はシフトも増やす、と答えると、だったら辞めろ、と憂夜。
ホストは夢を見せる仕事、夢を信じていないホストが、どうして人に夢を見せることができる、格闘家を目指すお前だからこそできる仕事がある、そんなお前を見込んでインディゴに入れたんだ、と憂夜。
アレックスは憂夜と、オーナーズルームの入り口ですれ違った晶に、無言で頭を下げて出て行く。
心配そうな晶に、大丈夫、あいつならきっと戻ってきてくれます、という憂夜に、でも…夢が見えなくなっちゃうって、つらいもんだよ、と晶。

インディゴのロッカールームで、一人考え込むジョン太。
深夜の道を、考え事をしながらトンネルへと入っていくアレックス。

翌朝、晶が表に出ると、インディゴの外壁にスペードマークの落書きがされていた。

集合したホスト達。
まさかまた落書きされるとはな、と犬マン。
みんなで開店までに消してほしい、という憂夜の指示に皆が従おうとしたところに、なぎさママが駆け込んでくる。
なぎさママのリニューアルオープンしたばかりの店もやられた、というなぎさママは、自分のところだけでなく、この界隈はほとんどやられている、と、同じマークの描かれたたくさんの写真を見せる。
犯人みつけておしりペンペンして、お仕置きしてやんないと! と息巻くなぎさママ。
どれも同じ色使いだし、どれも同じタグだね、とDJ本気。
犬マンは、写真の中から、神山町の店が落書きされた写真をみつける。
この分だとまた東食堂もやられてますね…というテツの言葉に、可奈ちゃん…とつぶやくジョン太。
そこに遅れてポンサックがやってきて、店ノ外ニコレ届イテタヨ、と、白い封筒を晶に渡す。
中のびんせんには“可奈のまわりをうろつくな”と。
ここまでされて黙ってろって言わないよな、とジョン太、そうよ晶ちゃんなんとかしてよ、となぎさママ。
晶は、東食堂の近くで、可奈が聡につきまとわれていたことを思い出す。
店を飛び出そうとするジョン太に、これは立派な犯罪だから警察に任せよう、という晶。
あんまりしつこくしたら嫌われるわよ、それにあんた今日同伴入ってるじゃない、というと、テツに代わってもらう、というジョン太に、あんたが約束したんでしょ! と晶。
なぎさママも、仕事とプライベートは分けるのが常識よ、と断言、晶は、そんないい加減な仕事のしかたをするんだったら辞めたら、と口にする。
じゃあ辞めるよ! と言い出すジョン太───

Check! −天野さん犬マンみどころ−

★ 閉店後、2階から「あー、おなかすいた」と、ホスト達の先頭に立って降りてくる犬マン。
 “あー、おっなっかっすいた”という漢字の、リズミカルな声。
 犬マンがシーン始めの第一声が多いのも、ちょっとうれしく。

★ ジョン太の話に「なんてこった!」と頭を抱えるオーバーリアクションの後、「定食屋はノーマークでしたね!」と、モイチ&モサクのほうを見てから、最終的に犬マンのほうを見る吉田吉男。
 いつの間にか“犬マン一家”に加わっている…?

★ 犬マンの「ホストなめられちゃあ、黙ってらんないな」。
 妙に艶のある、いい声!
 ロッカーにもたれかかるポーズも、アンニュイ!

★ 犬マンの言葉に「そーっすよ! みんなで行って、きゃー言わしちゃいましょう!」と煽る吉田吉男。
 モイチ&モサク以上に犬マンの舎弟っぽく(笑)。
 “犬マン一家”での兄貴格のモイチ&モサクに向かっても“そーっつよ!”と愛想を振りまくあたり、ますます新入り舎弟な雰囲気。

★ 東食堂の座敷席では、吉田吉男と隣り合い、樹とは向かい合う席で食べる犬マン。
 吉田吉男の「うんめぇー!!!」に続けて「定食屋って、こんなにおいしかったんだ」と犬マン。

★




★ Episode 21 ★ STORY INDEX ★ Episode 23 ★