インディゴの夜

第23話
犯人確保!?



Staff & OA
脚本 ◆ 根津理香  演出 ◆ 皆川智之
その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2010年2月4日(木)13:30〜14:00

※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「広がる落書きの被害。捜査開始!」

◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】
【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】

Cast
高原 晶:森口瑤子
ジョン太:和田正人  犬マン:天野浩成  アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹  テツ:森 カンナ  ポンサック:玉有洋一郎
モイチ:高木万平  モサク:高木心平  樹:真山明大
早乙女勘九郎:田村圭生  小森貴子:長谷部 優  小金澤美玖:加賀美早紀
憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平  モサク:高木心平  樹:真山明大  吉田吉男:田中幸太朗
高井可奈:近野成美  梓:佐久間麻由
東 聡:長部 努  落書き犯:竹内友哉  落書き犯:福田雄也
柴田克一:我修院達也  なぎさママ:升毅

Story
クラブ・インディゴだけでなく、なぎさママの店や近所の店もスプレーで落書きされる事態の中、同伴の約束もすっぽかして、可奈が勤めていた東食堂の事件を解決しに向かおうとするジョン太。
いい加減な仕事をするなら辞めたら、という晶に、ああ辞めてやる、とジョン太。

憂夜はジョン太をオーナーズルームに連れ込み、辞めるというのは本心なのかと質す。
ついかっとなって…というジョン太だったが、心の底から好きだと思った女が危険な目に遭っているかもしれないとき、それでも憂夜さんは仕事を優先させるのか、と聞き返す。
当然だ、お客様にこちらの都合は関係ない、というのが答えだった。
憂夜はさらに、ホストだから恋をするなとは言わないが、夢を信じて下さっているお客様をぞんざいに扱うような真似だけは絶対にするな、と釘を刺す。
そんな二人のやりとりを、ドアの外では、ホスト達が盗み聞きしていた。
ジョン太は結局、可奈だけはどうしても守りたい、バカですみません、といって出て行く。

晶は渋谷東署に落書き事件の捜査を依頼するが、とりあってもらえない。
さらに柴田(我修院達也)に今日は一段と化粧が濃いなどと言われ、ショックを受ける。

警察からの帰り道、晶は、可奈をみつける。

インディゴのオーナーズルームで、晶は可奈に、ストーカーに遭っていないかと尋ねるが、否定される。
そこに、晶から連絡を受けたジョン太が飛び込んでくるが、可奈は自分のことはもう気にしないで、忘れてほしいと訴える。
そんな可奈にジョン太は、晶にメイクをしてくれと頼む。

晶にメイクをしながら可奈は、ジョン太に問われて、メイクセラピストになろうと思ったきっかけを話す。老人ホームでのボランティアで、おばあちゃんに口紅を塗ってあげたらとても喜んでもらえて、人を笑顔にするメイクができたら、と思ったという。
可奈によるメイクの仕上がりはナチュラルで美しく、晶は、心まで軽くなったみたい、と礼を言う。
このあいだケバいギャルにメイクを馬鹿にされたけど、ギャルのメイクだってどうかと思うわよね、という晶に、あれも一種のメイクセラピーでは、自分をメイクで補うことで明るくなれたり、前向きになれたりするから、と可奈。
ただ、不自然な厚化粧をして自分を取り繕っても、結局周りも気を遣うだけだし、自然な自分に誇りを持てるのが一番、という可奈の言葉に、自然な自分か…と晶。

店を出たところでジョン太は、可奈の後ろ姿に向かって、これからも勝手に可奈のことを守る、犯人もストーカーも自分の手で絶対に捕まえる、と宣言する。

ある作業場で、二人組の男が、スペードのタグを描いている…

開店前のインディゴのホールで、ホスト達は集めた情報を分析。
犬マン(天野浩成)達は、インディゴをはじめ、半径500メートルぐらいの落書きは皆スペードのタグだったのに、東食堂のものだけはスペードのタグではなく、ハートに“!”のマークのみだったことに注目する。
しかし、タグの色使いは同じなので、同一犯か同じグループの仲間とみて間違いなさそうだった。
ジョン太が目撃した犯人は、同じ背格好の二人組。タグを使い分けているらしい。
脅迫状の文字は、ジョン太にとって見覚えのないものだという。
犬マンは、こうなったらみんなで犯人を捜しましょう、と晶に提案。
町中みんな迷惑しているのだから、と、他のホスト達も賛同する。
感激して、ありがとう、と皆に頭を下げるジョン太に、ばーか、犯人捕まえたら、お前が定食おごるんだからな、と犬マン。ジョン太は、店ごと貸し切ってやるよ、と豪語する。
勤務に支障のないよう動きますから、と、深々と頭を下げるジョン太に、晶は、売上を伸ばすこと、仕事をさぼったりしないことを条件に、許可を与える。
憂夜も、やる以上は絶対に犯人を捜し出すんだ、と発破をかける。

そのとき、アレックスはインディゴの入り口でひとりたたずんでいた。
メンバーが飛び出してきたとき、とっさに身を隠してしまい、誰もアレックスに気づかなかった。
彼等を沈んだ表情でみつめるアレックス。

ホスト達は手分けして、被害に合った店などへの聞き込みに。
ポンサックが美玖に、インディゴに描かれたスペードのタグを見せると、このマークを描くところを見せてもらったことがある、という答えが返ってきた。
これを描く二人組にナンパされたことがあるというのだ。

美玖が教えてくれた二人組の名前は“¢(セント)”と“¥(エン)”。
スペードのタグはこの二人組のサインだった。
その二人組がアルバイトをしているクラブの場所までは美玖も知らなかったが、業界の実力者・なぎさママ(升毅)が主なクラブのシフト表をもってくる。
落書きがされた時刻とシフト表を皆で照らし合わせた結果、晶がみつけた“千堂”“円谷”の二人が怪しい、と当たりをつける。

¥と¢が作業場でパネルにスペードのタグを描いているところを、ジョン太、テツ、モイチ、モサクが取り押さえる。

晶は貴子のマンションで、つかまった二人組は企業相手に仕事をしているグラフィックアートのプロだったという電話報告をテツから受ける。
従妹の結婚式に欠席する返事の末尾にハートマークを書き添えたとき、晶は、なぜ東食堂だけはハートの落書きだったのかと考えはじめる。

ジョン太は二人を問い詰めるが、二人は落書きなどしていない、タグを勝手に使われて迷惑している、という。
東食堂のハートに“!”のタグのメモ写真を見せても、こんなダサいタグ見たこともない、と断言。

晶は貴子から、従妹のネイルサロンに行ったら新しいデザインの練習台にされた、プロなら頼まれたことだけ描いてくれればいいのに…という文句を聞いてひらめき、慌ただしく貴子のマンションを後にする。

¢と¥は、食堂に落書きした奴らの顔をちゃんと見たのか、などとジョン太を問い詰め、警察を呼ぶか、それが嫌なら出て行け、と脅し始める。
そこに晶がやってきて、スペードのタグは描いているうちに楽しくなって勝手に描いたもの、しかし食堂のタグだけは依頼されたデザインだったので、色遣いは二人のカラーでも、形は違ったのだろう、と二人を問い詰める。
図星を指された二人は逆上し、ババァぶっ殺すぞ、などと言い出す。
“ババァ”という言葉にスイッチが入った晶は、鉄パイプをへし折って床たたきつける…。

晶の前に正座して、¥と¢は事の次第を白状。
東食堂に、ハートに“!”のタグを1回3万円で入れろと頼まれたので実行したところ、描いているうちに楽しくなってしまい、昔やっていたように自分達のスペードのタグの落書きを、いろいろなところにしてしまった。
そして、東食堂の落書きを頼んだのは、インディゴでジョン太を指名、怒って帰って行ったギャル・梓だという。
¥と¢は、梓の居所までは知らなかった。
店にいる仲間と梓の居場所を探して、すぐに捕まえる、と飛び出していくジョン太。
だけどなんでギャルが食堂なんか、と疑問に思う晶。
ふと、可奈の携帯と梓の携帯には、同じような派手なデコレーションがしてあったことを思い出す。
晶が、もしかして梓と高井可奈は友達かと尋ねると、¥と¢は、そうだと答える。1年前までは¥や¢とも一緒に遊んでいた、といって見せてきた写真の可奈は、今とは別人のようだった。
可奈と梓は非常に仲がよかったが、最近うまくいっていないようで、梓が恨んでいるようだったという。定食屋への落書きも、可奈への嫌がらせのようだった。インディゴに投げ込まれた“可奈のまわりをうろつくな”という手紙も、梓の手によるものだった
梓は、ついさっきここに来たという。可奈から何か連絡がないと二人に聞き、ないと答えると、急にすごく怖い顔になり、可奈は私のことなんてどうでもいいんだ、あいつは私を裏切った、とつぶやいて、どこかに行ってしまったという。

人混みの中を、ふらふらと歩く梓。
晶達から可奈が危ないとの連絡を受け、疾走するジョン太───

Check! −天野さん犬マンみどころ−

★ なぎさママの持ってきた写真を見て「あ」と声。
 「これ、神山町の店だ」も含め、ちょっとユルい感じの、かわいい系の声。
 真っ先に気づく、という“知的”ポジションとのギャップ、営業用の声とは違う仲間内の声という感覚がツボ。

★ PCを膝に分析するDJ本気の隣で「でも、東食堂のタグだけは違う形だったんだよな、ジョン太?」
 シンプルな確認でも、犬マンがするのがうれしく。
 ちょんちょん、と空中で指さす手つき、髪を揺らして顔をあげてジョン太を見る動き、いいなあと。
 「ジョン太、犯人は、二人組だったんだよな?」も。

★ 「店長、こうなったら、俺達で探しましょう」との提案。
 しゃがんでいる姿勢から、両手を両脇にやって立ち上がっての発言、“ら”がちょっと伸びたややあどけない口調、小学校の学級委員さんぽく(笑)。
 ジョン太が感激する提案を、真っ先にしたのが犬マン、というのもうれしく!

★ 「ばーか、犯人つかまえたら、お前が定食おごるんだからな!」
 ジョン太のキモチの負担を軽くする、優しい仲間感覚。
 ちょっと【First Love:第7話】の「ばーか、こいつは幸せなんだよ? 傷ついて、女のために眠れない夜があるんだよ」を思い出したりも。

★ それに続けて「デザートつきでな!」と吉田吉男。
 この週、犬マンの言葉に同調すること多めな(“犬マン一家”の新たな舎弟に!?)吉田吉男がすかさず、というのがナイス。
 そして、それを聞いた犬マンの、白い歯を見せてのきれいな笑顔!!

★ 「そんなもん、店ごと貸し切ってやるよ!」というジョン太に、歓声をあげるみんな。
 さらに笑顔になった天野さん犬マン。
 隣のDJ本気と笑顔を見合わせている様子(残念ながら、DJ本気のほうは、ジョン太のアフロの陰で見えず)なのがツボツボ!!

★ 写真を手に、樹と二人、落書き被害にあったラーメン屋にやってくる天野さん犬マン。
 すんごくスタイリッシュな2ショット!
 「描かれたのは、水曜の深夜なんですね」と聞き込む声も、落ち着いた感じでかっこよく。

★ ポンサックが書いた落書き犯二人の名前を「¥と¢…?」と読み上げる犬マン。
 シーン最初のセリフ、ストーリーを進めるのに意味のあるセリフが多いのがうれしく!
 「なんか、お金みたいな名前っすね」と、テツがポンサックのメモと犬マンの顔の間を視線を行ったり来たりさせるテツが可愛く、そんなテツの視線に視線を合わせる犬マンもほのぼので。

★ なぎさママが持ってきた、渋谷のクラブのシフト表を、犬マンに手渡す憂夜。
 当たり前のようなそのしぐさ、犬マンが信頼されている証のようでうれしく。
 みんなに分けて配るしぐさが見られたのもラッキー。


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