インディゴの夜
第24話
ギャルの涙
Staff & OA
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放送日時 ◆ 2010年2月5日(金)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「落書き事件の裏に驚きの事実が!」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】
Cast
高原 晶:森口瑤子ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 テツ:森 カンナ ポンサック:玉有洋一郎
モイチ:高木万平 モサク:高木心平 樹:真山明大
藤崎 司:松田賢二
憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平 モサク:高木心平 樹:真山明大 吉田吉男:田中幸太朗
高井可奈:近野成美 東 徹男:ト字たかお 梓:佐久間麻由
晶の元同僚・沙織:渋谷琴乃 東 聡:長部 努
落書き犯:竹内友哉 落書き犯:福田雄也 臼井知史 坂本和代
柴田克一:我修院達也 なぎさママ:升毅
Story
東食堂の落書きを描かせたのは、可奈の友達だったギャル・梓だった。二人はとても仲が良かったが、最近うまくいかなくなり、梓は可奈が裏切ったと恨んでいたようであるという。
メイク道具を持って専門学校に通う途中の可奈。
その可奈をの後をつけていた梓は、カミソリを手にした───
アレックスは一人、公園のベンチに座り込んでいた。
その傍らには、折りたたまれた横断幕。
“夢”の字が書かれたそれを、乱暴にバッグにしまいこみ、アレックスはベンチを後にする。
そこに、アレックスを捜していたポンサックがやってくる。
ポンサックに背を向けたアレックスに、ポンサックは素に戻って、どこ行くの、今度の試合はみんなで応援しにいくよ、と声をかける。
するとアレックスは、試合はなくなった、自分には才能がない、もう限界なんだ、と言い、ポンサックに背を向けて歩き出す。
その後ろ姿に向かってポンサックは、Never give up! と声を張る。
諦メタラ、ソコデ終ワリ、と。
晶から梓と可奈の話を聞いたジョン太は、東食堂に走り、店から出てきた聡(長部 努)をつかまえて可奈の居場所を聞く。
命が危ないんだよ! どこにいるんだ! というジョン太の言葉に驚いた聡は、この時間なら専門学校に向かっている途中だと教える。
不安げな顔で、走り去るジョン太をみつめる聡。
道の途中で可奈はしゃがみこんで靴紐を結ぶ。
そこに梓が、カミソリを持って近づく。
それを見たジョン太は、可奈ちゃん危ない! と叫んだが、梓の意図は違った。
梓が袖をめくると、手首には無数の切り傷の痕。
梓は可奈を睨み、お前の前で死んでやる、全部お前がいけねーんだからな! と。
そんな梓を晶は、甘ったれんな! と一喝。
あんたたち、昔は親友同士だったんでしょ、と晶が話し始めると、ジョン太は、いやいやいや、ありえねーだろ、と晶に近づく。
晶はジョン太に、ギャル時代の可奈と梓と落書き犯2人が一緒に写ったプリクラを見せ、一緒に見に駆け寄ってきた犬マン、DJ本気ともども驚愕する。
梓は、自分は未だにこんなことをしているのに、可奈だけ独りでどんどん真っ当になり、約束もすっぽかして…可奈ばかり男にチヤホヤされて、ホストと遊んで、将来の夢までできて、そんなのズルいよ! と、梓はカミソリを振り上げる。
地面に飛び散る血しぶき。
その血は、梓の背後からカミソリの刃を掴んで止めたアレックスだった。
ヤケになって自分を見失うな、と言われた梓は、血を見て呆然とする。
大丈夫か、という犬マン(天野浩成)に、心配ない、とアレックスは、ポンサックが呼び戻しにきてくれた、とここに来た理由を明かす。
晶は梓に、そんな逃げてばっかりでいいの? と問いかける。
その言葉には、アレックスも耳を傾けていた。
人はちょっとした勇気で変われる、自分を信じて自分なりの道を切り拓けばいい、もっと自分を信じて、と晶に言われた梓は、でも、私には…と、泣きながらその場に座り込む。
可奈は梓に、覚えてる?と、高校生のときに梓からもらったネイルアートのデザイン…ハートに“!”のデザインを見せる。
自分達は似たもの同士で中途半端だったけれど、ネイルアーティストになりたいという夢を持っていた梓に憧れていた、と可奈。梓が自分のためにデザインしてくれてうれしかった、自分も梓みたいになりたかった、でも梓は“自分にできるはずがない、可奈と馬鹿やってるほうが楽しい”と何もしないで諦めた、梓に夢を叶えてほしかったから、お互い夢を叶えるまで会わない方がいいと思った…と、可奈は、梓から離れた理由を明かした。
でも、東食堂の落書きを見たとき、梓に会いたいと思った、梓からのメッセージだとすぐに気がついたから、でもやっぱり怖くなって…という可奈は、傷だらけの梓の手をとり、ごめん、辛かったよね、と謝る。
ごめんね可奈、と梓も謝り、二人は涙を流して抱き合う。
事件が解決して、晶、DJ本気、テツは、東食堂で食事。
3人から少し離れたところで、ジョン太は可奈に、よかった、可奈がギャルだったなんて驚いた、などと話す。
すると可奈はジョン太に頭を下げ、ジョン太が落書き犯をみつけたとき、後ろから植木鉢で殴ったのは自分だと告白する。
梓のためだったらいい、というジョン太は、自分がホストだということを明かすが、可奈は笑顔で、あのお店素敵ですよね、かっこいいと思います、ジョン太さんにはピッタリだと思いますよ、と、全く驚いた風がない。
アレックスの手の手当てを終えてやってきた犬マン達がやってきたところで、DJ本気はジョン太に“告っちゃえよ!”と耳打ち。
ジョン太が可奈への想いを告白しようたところに、聡が現れ、俺の可奈に手を出さないでください、などと言う。
実は、聡は可奈のストーカーなどではなく、ずっとつきあっている彼氏で、晶が目撃したときはたまたま喧嘩していただけだったのだ。
ジョン太が可奈と出会ったときに拾ってあげたネックレスも、聡から初めてもらったプレゼント。可奈を心配してジョン太が何十回もかけた電話も、可奈がジョン太を交換した番号を登録するのを忘れていたため、誰だかわからないから怖かった…と可奈。
ジョン太さん安心してください、可奈さんは俺がしっかり守りますから! と聡。
こんな展開、ありっすか…? とテツ。
かける言葉が、ない……と犬マン。
茫然自失のジョン太。
帰り道、俺がやってきたことは無意味だった…としょんぼりするジョン太に、ジョン太が頑張ったからこそ可奈と梓はbest friendsになれた、とアレックス。
晶も、ジョン太は可奈を幸せにし、アレックスは梓の命を守った、みんな立派に役目を果たした、と、彼等の健闘をたたえ、店長たまにはいいこと言いますね、と、犬マンにほめられる。
世界一のホストになる、といいつつも、頬に涙が光るジョン太に、泣け泣け、男の子は泣いて強くなるのよ、と、ジョン太のアフロ頭をぽんぽん、と撫でる。
インディゴに戻ったアレックスは、晶と憂夜に、誰にも負けない格闘家ホストになれるよう頑張りたい、自分を信じて、夢を信じているから、と、頭を下げて挨拶する。
晶は、以前道で偶然であったかつての同僚・沙織から、近くに来ていると電話連絡を受ける。
みんなで歓迎するからぜひ来て、と、今度はわだかまりなく呼び寄せる晶。
インディゴでは、ジョン太の企画で、梓のギャル卒業パーティーを開催。
可奈がメイクセラピストとしての実力をふんだんに発揮して変身させた梓は、清楚なお嬢様風の姿で、皆を驚かせる。
痛々しい手首の傷も、可奈によるメイクで隠されていた。
いろいろありがとうございました、と礼を言う梓も、ネイルの専門学校に通い始めたという。
そこに沙織がやってくる。
晶は、実は今ホストクラブの店長やってるの、と、本当のことを明かす。
かっこいいじゃない、という沙織に、動物園みたいなもんよ、という晶、その言葉を聞いて動物のマネをはじめるホスト達。
ちゃんとおもてなししなさいよ、という晶の掛け声のもと、ようこそ、クラブ・インディゴへ! と笑顔で声をそろえるホスト達に、満面の笑みの晶。
陸橋で男と女が言い争い。
男から逃れようとしていた女は、男ともみあっているうちに、階段から転落、頭から血を流して動かなくなる。
逃げ去る男───
Check! −天野さん犬マンみどころ−

DJ本気がわずかに顔をしかめて顔をむけるような動いを見せたのに対し、あまり表情を動かさず、じっとみつめる犬マン。
それぞれのキャラが出るシーン。

3人揃って、写真を見比べるべく顔を上げる動き。
ジョン太とDJ本気は同じ顔の向きでちょっと口は開き気味、犬マンは逆向きでその時点ではクールに…という細部にもキャラ立ち!

モイチ&モサク級のシンクロぶり!
ドン引き、というカンジのテンションの低さもナイス。

晶が「アレックス!」と言っている傍らで、思わず…という感じで一歩、二歩、とアレックスに近寄る犬マン。
呆然と傷を見下ろす表情が、リアルできれい。

少し腰を落とした体制から、アレックスを思い切り見上げるところがツボ!
晶のちょっと後ろから飛び出してくるところ、実はその直前、呆然としながらアレックスにふらふら近づいたシーンとつながっていないのでは? という気がしないでもないところも、呆然と近づく表情、駆け寄る懸命な表情、と両方観られたので、超ラッキー!!

ハンカチを取り出して、はじっこをつまもうとしている手つきは、ちょっとたどたどしいのが可愛らしく。
でも、ハンカチを、バッ! と振って一気に広げる動きはワイルド!
でもでも、アレックスの手をハンカチで包んでいるしぐさは、ちょっとカノジョっぽく。

…を、アレックスの手のハンカチを結びながら、振り返る犬マン。
その後の微妙に気まずそうな(?)表情をみると、アレックスのカノジョがライバルを警戒しているようにも見えなくもないのがおかしく(笑)。

口角をきゅっと上げる笑みと、微かに何度もうなずく表情。
まばたきまではいかない、まぶたの揺れるような動きが、目の潤みをあらわすよう。

先頭で入ってくる犬マン!
店の親父さんに軽く頭を下げて挨拶してから、先発組のリアクションに不思議そうにしつつ、座敷の上がり口に腰をかけるまでのしぐさ、すごくきれい。

同じ画面にアレックス、テツ、ポンサックが“あちゃー”の表情をしていても、具体的な表情がかぶってないのが絶品。
その画面の中では、天野さん犬マンの表情が一番動きあり?

声が微妙に渋めで、男女の仲に通じていそうな外見とあいまって、重みあり(笑)。
アレックスと寄り添うような感じも、この回の流れから、ツボ!

晶から「たまにはってどういうこと!?」とくってかかられそうなセリフも、問題なく受け入れられ!
キャラ? 人徳?(笑)

DJ本気と二人並んで、揃って笑顔になってるのが微笑ましいな…と思っていたら…
二人で顔を見合わせ! 可愛すぎ!!!

さっきまでの笑顔から一転、もらい泣きしそうな表情でみつめる犬マン。
のどぼとけが動いたりしてるあたりが、ほんとに今にも泣きそう!

でも、梓のギャル卒パーティーで「梓ちゃーん!」と呼ぶときは、口元に手でメガホンを作って、一緒に呼んでいる模様!
セラミュやヒーローショー(天野さんのCDイベントでもそんなこともあったような【笑】)を思わせる呼び方…と思うとより楽しく。

呼び出す前には「化粧ぐらいで」と言っていたのが、実際の梓を見たとたんに「アリだよな。アリだよな!」と、隣の犬マンの肩に真っ先に手をかけて同意を求め!
樹と犬マンの関係というのも、興味深いところ。

そんななか、満面の笑みを浮かべるのみの天野さん犬マン
アレックスと寄り添っての笑顔がきれい!

アレックスを中心に、反対側にいる吉田吉男のコミカルな動きと対照的なのが味!