インディゴの夜
第36話
記者の死
Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起 演出 ◆ 星田良子その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2010年2月23日(火)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「ギャルライターの死、店長連行!?」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】
Cast
高原 晶:森口瑤子ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 テツ:森 カンナ ポンサック:玉有洋一郎
早乙女勘九郎:田村圭生
憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平 モサク:高木心平 樹:真山明大 吉田吉男:田中幸太朗
古川まどか:春日井静奈 池下若菜:尾高杏奈
杉田浩子 前田暁史 木村真奈美
空也:徳山秀典 柴田克一:我修院達也
Story
若菜(尾高杏奈)に呼び出され、待ち合わせていた神社で晶(森口瑤子)は、その若菜が死んでいるのを見つける。神社の近くの暗闇で不審な人物とぶつかっていた晶は、柴田(我修院達也)の指示で事情を聞くため警察署に連行されてしまう。
ポンサック(玉有洋一郎)がインディゴの皆に、晶が殺人事件の容疑者で警察に連れていかれたらしい、被害者は店に取材に来た池下若菜、と知らせる。
首を突っ込まないほうがいいのでは、とテツ(森カンナ)は言うが、ジョン太(和田正人)を筆頭にホスト達は、困ったなあ、などといいつつもうれしそうに、犯人捜しに乗り出す。
すぐに釈放された晶も怒りが収まらず、絶対自分の手で殺人犯を捕まえる、と息巻く。
しかし憂夜(加藤和樹)は、これは殺人事件、せっかくテツ(森カンナ)も復帰して元通りになったのだし、警察に任せるべき、と晶を諭す。
ジョン太とテツは、若菜が常連だったというエルドラドを訪れ、空也(徳山秀典)から話を聞く。
数年前癒し本『天使のご褒美』がベストセラーになったという若菜は、エルドラドではVIP待遇だった。
また、若菜が店に来るときは、『天使のご褒美』の編集担当・古川まどかが一緒だったという。
晶は、事件を調べているというジョン太からの電話に、これは殺人事件だから早く戻ってくるように、と、空也に言われた通りのことを言う。
するとジョン太は、若菜が『天使の御褒美』の印税があるから遊べると言っていた話をする。
晶はネットで、『天使のご褒美』の発行部数を調べ、最終的に10万部出ているそれの印税は約1,200万円と割り出す。
まとまった金額ではあるが、ホストクラブで豪遊したらあっという間になくなる程度の額ということは、もっと別の収入源がある…と考え出す晶を、憂夜はたしなめる。
そこにジョン太とテツが帰ってきて、若菜がエルドラドに来るときはいつも、古川まどかが一緒に来ていた話を晶に伝える。
晶はジョン太、テツと共に、雑誌『Timone』編集部に古川まどかを訪ねる。
まどかは、自分は何も知らない、若菜はただ仲のいいライターの一人というだけ、と言い張る。
高級ホストクラブでの豪遊も、若菜がまどかに感謝していただけだという。
そのときまどかに電話がかかってくるが、様子がおかしい。
まどかは、読者からのクレームだというが、晶は腑に落ちない。
ジョン太の提案に乗り、晶は元編集長としてのつてを使って若菜の住所を調べ、テツと3人で若菜のマンションへ。
そこは、印税だけで住めるとはとうてい思えない、豪華マンションだった。
郵便受けを見ると、新聞等の活字を切り抜いて宛名を綴った封筒に、表紙一面に“死ね”“泥棒”などの文字が書かれたり貼り付けられたりした『天使のご褒美』を入れて、突っ込まれていた。
晶がまどかをインディゴに呼び出し、ホスト達の前で、『天使のご褒美』は盗作で、若菜とまどかは本物の作者に脅されていたのでは、と問いかけると、まどかはうなずく。
知ってること何でも話して、と言われても黙っているまどかだったが、あなたも若菜さんみたいに襲われたら大変でしょ、などと言われると、死にたくない、助けてください、と号泣しつつ懇願する。
翌日、晶は、まどかは倉庫にあった原稿を、作者の名前だけを若菜にして、ほとんど無修正で出してしまったらしい、等ホスト達に話す。
本当の作者も殺人までしなくても、いや、それほど恨んでいたということでは…とホスト達が話しているところに、まどかが店を訪れる。
まどかは、これまでにまどかのところに原稿を持ち込んだライターのリストを持参。
晶はホスト達に、それらのライター達の現在の収入、ライターとしての実績、今の暮らしぶりなどを、手分けして片っ端から調べるよう指示。
ただし、吉田吉男には、まどかのボディーガードを命じる。
ところが、ライター達の調査に乗り出したホスト達を、さまざまな災難が襲う。
トマトを投げつけられたり、毛虫を落とされたり、ペンキをかけられたり…
皆から連絡を受け、晶にも気をつけるよう電話していたジョン太も、ガムシロップをかけられる。
ジョン太との通話を切り、トンネルを抜けた晶の上にも、大量のペットボトルが落ちてくる。
そのとき、晶は聞く。
神社で若菜の死体を発見したときにぶつかってきた人物のそれに似た、片足をひきずるような足音を───
インディゴで、晶の目の前に、さまざまな被害に合った姿を並べるホスト達。
憂夜は、これ以上は危険だと、晶に捜査をやめるように言う。
ところが、晶は、心ここにあらずという様子。
憂夜はホスト達にも、もう事件に関わるなと言うが、あと一歩という感じだし、警告といってもたいしたことはないし、ここまでされて黙っていられない、と反論。
俺達は大丈夫です、最後までやりましょう、という犬マンに、そうだよね、あと一歩だもんね、と晶。
晶の言葉で勢いを得たように、ホスト達はまた街へと散っていく。
出て行くホスト達を見送る晶の様子のおかしさに気づき、どうかしましたか、と声をかける憂夜。
別に、と答えた晶だったが、考えていたのは足音のこと。
神社でぶつかった人物の、ペットボトルが降ってきたときの───
テツは陸橋の上にたたずんでいた。
橋の下を通る線路をみつめてた後、ゆっくりと階段を下り始める。
怪我をした足を、ひきずるようにして…
晶が憂夜の松葉杖を見ながら考え込んでいるとき、晶達への妨害のことを聞いて心配した吉田吉男から、晶への電話がかかってくる。
まどかの周辺に特に変わったことはないが、まどかは一日中打ち合わせで非常に忙しく、売り込みのライターも結構多い…と吉田吉男が話している間にも、“Nishika”というペンネームのライターがまどかのところにやってくる。
彼女の地味な容貌を見て、どこからどうみても日本人なんですけど、もっとマシなのつけられないんですかね、などと言う吉田吉男に、まあペンネームには本人の思い入れがいろいろあるから、と言った晶は、よく見ててね、と頼む。
Nishikaの持ち込み原稿を放り投げるように脇にやるまどか、よろしくお願いします、と頭を下げるNishika…
Check! −天野さん犬マンみどころ−

天野さん犬マンは、テツと2人、テーブルを囲んで座り込む皆の輪には加わらず、遠巻きに。
テツとともに、捜査には不賛成? と、一瞬思わせ。

その声はジョン太に「さすがナンパ師。目のつけどころが違うな」といわれるにふさわしい口調。
どういう立ち位置なのか、犬マン…

最後から2番目に手を重ねる犬マンの、そっとした優しげなしぐさ。
その上に、“首を突っ込まないほうが…”のテツの手が載るという…

刑事さん的コート着用で、大人の雰囲気。
施術室に入って「すみません。作家の池下若菜さんが」という声も、仕事中の大人のような深い響き。

