インディゴの夜

第37話
犯人逮捕!?



Staff & OA
脚本 ◆ 武田有起  演出 ◆ 星田良子
その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2010年2月25日(木)13:30〜14:00

※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「ライターを殺した犯人を逮捕!?」

◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】
【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】

Cast
高原 晶:森口瑤子
ジョン太:和田正人  犬マン:天野浩成  アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹  テツ:森 カンナ  ポンサック:玉有洋一郎
早乙女勘九郎:田村圭生  バーテンダー:高山猛久  ウェイター:佐藤峻
憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平  モサク:高木心平  樹:真山明大  吉田吉男:田中幸太朗
古川まどか:春日井静奈  池下若菜:尾高杏奈
杉田浩子  エルドラドのホスト:上野 亮  中村敦子
空也:徳山秀典  柴田克一:我修院達也

Story
晶(森口瑤子)は憂夜(加藤和樹)に、まどかに売り込みに来たライター達のリストをインディゴのホスト達が調べた結果を示す。
みんな活躍していたり、結婚して幸せになっていたりで、陰湿な嫌がらせをしとうな人物はいないという。
あとは、行方不明になっている人達、と、名前を読み上げていた晶は、そのなかの“西田香奈恵”という名前にはっとする。
晶はすぐに吉田吉男に電話、まどかのところに来ていると吉男が話していたライター“nishika”は、“西田香奈恵”で、犯人かもしれない、と伝える。
晶からの電話が鳴るまで居眠りしていた吉田吉男は、編集部に誰もいなくなっていることに気づき、あわてて外に飛び出していく。
吉田吉男は社内を駆け回り、喫煙室で一服していたまどかをnishika…西田香奈恵がハサミを手に襲おうとするところを、すんでのところで取り押さえる。

若菜とまどかにいやがらせをしていたのは、西田香奈恵だった。自分の原稿が若菜の名前で出版され、しかもベストセラーになったということで、晶も、わからないでもないけどね…とつぶやく。
西田香奈恵は、若菜殺しは認めていないというが、警察は当然その線も調べているらしい。
殺人の件はともかく、西田香奈恵=nishikaの著者としての名誉は回復されたと聞き、DJ本気は、正義はかつ、人類が許しても天は許さない、などと言い出す。
天は許さない…とつぶやくテツに、目を留める晶。
ジョン太は、これで終了だな、と納得しているが、晶が浮かない表情のままでいることに、憂夜は気づく。

晶はエルドラドに空也(徳山秀典)を訪ね、空也にも浮かない表情を指摘される。
事件は解決したと聞きましたが、という空也に、なんかすっきりしない、と晶。
この店でVIP待遇で豪遊できるって、どういう生活してる人? という晶の質問に空也が、あの殺されたライターの女性のことですか、と答えていると、テーブルに給仕に来ていたホストが、それって池下若菜さんのことですか、と、話に割って入ってくる。
失礼だぞ、と空也はそのホストを叱ったが、晶は話を聞かせてほしいと頼む。
そのホストは、自分を初めて指名してくれた、高級官僚の妻である客が、ここで若菜と鉢合わせした途端、ぱったり来なくなった話をする。よほど会いたくない相手だったのではないか、と。
その話を聞いて晶は、若菜がインディゴに来店した際、悪いことを書いてほしくなければ金を、と若菜がほのめかしてきたことを思い出す。

インディゴに戻っても晶は考えごとにふけり、ジョン太の“オバサン”という言葉にも反応しない。
とても堅い職業で地位の高い人の奥さんがホストクラブ通いをしていて、週刊誌にばらすと言われたらどうするか、とホスト達に問いかけると、ホスト達は、書き方によっては夫に迷惑がかると思うかも…と。
あの女が恐喝をしていたということですか、と犬マン(天野浩成)が晶に問うと、ポンサック(玉有洋一郎)が、自分も若菜におどされたと明かす。本当は日本人であることをばらされたくなかったら金を、と若菜は要求したが、子供が六人いて経済的に無理だと答えると、それっきりだったという。
その堅い職業で地位の高い人の奥さんが犯人か、というジョン太に、恐喝されていたのは一人とは限らない、とDJ本気。しかし、若菜に恐喝されていた人物を調べるといっても、証拠は警察に。
その間も一人考えに沈んでいる晶。

そこに、柴田と早乙女がやってきて、若菜殺しに関して西田香奈恵にはアリバイがあり、晶が重要参考人に逆戻りしたことを告げる。
柴田は晶に、すれ違ったという人物について思い出したことはないかと訪ねるが、晶は、ない、と言い切る。
そのとき、早乙女の携帯に、若菜の遺体の周囲に散乱していた紙幣からは、微量のステビアサイド成分が検出されたとの連絡が入る。

茫然とした様子でオーナーズルームに戻った晶は、憂夜の呼びかけにも答えず、ロッカールームへ。
  一万円札が散乱した、若菜の殺害現場。
  ぶつかってきた人物。
  甘めのステビアが入った、憂夜のハーブティー。
  ステビアサイド成分が検出されたという、一万円札。
何かわかったんですね、なんでもおっしゃってください、という憂夜に、晶はつぶやく。
あたし、どうしたらいいんだろう。なんでこんなことになったんだろう。
店長、おっしゃってください、この店に関係があるとしたら、私にも責任があります、と憂夜にうながされた、晶の第一声は。
「テツだった」

若菜が殺されたのは、まどかを脅かした人のしわざだと思っていたが、nishikaは殺人とは関係がなかった。
それなら、あのいやがらせは何だったのか、ずっとわからなかった。
が、それは本当の犯人が、幻の犯人を作り上げて、全部その人のせいにしたいと思っているためだとしたら…
それが犯人の、せつない望みだとしたら…
全部、他愛もないいやがらせだった、ほんとにばかやろうだ、テツのやつ…
そう語った晶は、足音もテツだった、と断言する。ペットボトルを落とされたとき、神社でぶつかったとき、と、2回聞いている…殺したの、テツかもしれない、と。
そのとき、その話を聞いてしまったジョン太が、どういうことだよ、と入ってくる。

ホールでは、ホスト達が飲みに行こうかと盛り上がっているが、テツは一人離れて、盆栽に触れている。
そんなテツの様子を、犬マンは気にしていたが…

テツが殺したって、と晶に詰め寄ろうとするジョン太を、憂夜は手荒くロッカールームの床に沈める。

誰もいなくなった店内で、ゆっくりと和室スペースの掃除を終えるテツ。

テツが女だと聞かされ、ジョン太はその事実を受け入れられずに動揺し、すぐにテツを問いただしに向かおうとする。
そんなジョン太を憂夜は止め、気持ちはわかるが、テツはそれ以上に悩み苦しんできた、わかってやれ、と諭す。
しかしジョン太は、わかんねえよ、わかるわけねえだろ、と頑なに繰り返し、なんで内緒にしてたんだよ、なんで言ってくれなかったんだよ…と。 テツはうれしかったんだと思う、男の心を持って生まれてきて、でも身体は女で苦しくて、ここに来て、ジョン太達と出会って、仲間になって…隠すとかじゃなく、それが一番自然な姿で、当たり前の自分だったから、言わなかったんだと思う…と晶。それなのにあたし…と。
性同一性障害とかよくわかんねえけど、テツはテツ、それでいいじゃん、とジョン太。
そうだよね、だから気がついたときにすぐにみんなに言えばよかった、それなのに私がテツに、今まで通りね、なんて言っちゃったから…と自分を責める晶に、店長のせいではありません、と憂夜。
テツが女ってことと殺人事件とどういう関係が、証拠は、というジョン太に、ひとつは…と晶は、足音の話をする。ちょっと怪我をしていて、ひきずるような足音…テツの足音だた、と。
もうひとつは、現場に落ちていた一万円札から、ステビアサイド成分が検出されたこと。テツに渡した見舞金に憂夜が入れてくれたお茶をこぼしたの…と言われてジョン太も、俺がドア開けた、あんときの…と。
そんなの何かの偶然かもしれない、俺は信じない、絶対信じない、と、ジョン太は飛び出していってしまう。


Check! −天野さん犬マンみどころ−

★ 吉田吉男がnishikaの一件を、インディゴで話すシーン。
 晶と憂夜が座るソファのひじかけの部分に腰掛けて、他のホスト達と向き合うような感じになっている犬マン。
 “テツのことを知っている”“知らない”に分かれるような構図。

★ 晶のかなりもってまわった“すごく堅い職業で地位の高い人の奥さん”ばなしを聞いての犬マン。
 「あのライターの女、恐喝してたってことですか」
 “若い子”っぽい、高い声での可愛い目の口調。

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