インディゴの夜
第45話
大金入手!?
Staff & OA
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放送日時 ◆ 2010年3月9日(火)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「否認が一転自白!?絶句する店長」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】
Cast
高原 晶:森口瑤子 塩谷 馨:六角精児ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 ポンサック:玉有洋一郎
憂夜:加藤和樹
モイチ:高木万平 モサク:高木心平 樹:真山明大 吉田吉男:田中幸太朗
森井明日香:前原エリ 森井依子:藤吉久美子 タクミ:藤井貴規 藤尾:浜近高徳
ホームレス・シゲ:成瀬 労 ジョン太達が声をかけたホームレス:宮崎敦吉
犬マン達が声をかけたホームレス:更井孝行 松田実里 佐藤あずさ
切り抜きのグラビアアイドル:河合風花
柴田克一:我修院達也
Story
ポンサック(玉有洋一郎)が殺人容疑を否認する中、“インディゴ”のメンバーは殺されたホームレス、藤尾が誰かに恨まれていなかったか、トラブルを抱えていなかったかを調べる。すると殺される直前、近々大金が手に入ると藤尾が仲間内で自慢していたらしい、との情報を犬マン(天野浩成)、DJ本気(加治将樹)、アレックス(深水元基) が入手する。
ところがさらに詳しい内容を知ろうとしても、他のホームレスたちは事件に関わることを嫌がり、それ以上の話は聞くことはできなかった。
そこで晶と憂夜が、長く公園に暮らす初老のホームレス・シゲに近づくことに。
晶はオバさんと言われてキレかかるが、憂夜がいい酒をふるまったことで、シゲは話を始める。
藤尾は酒を飲むといつも、俺はお前らが見たこともないような金を手にしてこんな生活とおさらばするといっていて、挙句の果てには、近々一千万単位の金が入る、と言っていたが、その言葉を信じる者は誰もいなかったという。
そのとき晶は、片隅の空き瓶に目をとめる。
それは、2〜3週間前に流れてきた若い画家崩れのホームレスが、しばらくお世話になるといって、近所の飲み屋から集めてきた残り物の酒をくれた名残だという。
それを聞いた晶は、その若いホームレスはどこ、と尋ね、事件の後姿が見えないと聞くなり、テントを飛び出して走り出す。
インディゴに戻った晶は、ストアしてある酒瓶の数を数える。
シゲのテントにあった酒瓶は、晶がネットで見つけて注文した、まだほとんど日本には入っていない酒で、インディゴ以外で置いているところはまずないであろうものだった。
その酒瓶をシゲに渡した、事件後姿を消した若いホームレスが事件に関与している可能性が…と晶。
その言葉を聞いて、モイチとモサクは、若いホームレスのタクミに、ゴミの後始末等を手伝ってもらった代わりに、その酒瓶に残り物の酒を入れて何度か渡したことがある、と話す。
モイチとモサクによると、タクミはいつも渋谷の川べりで絵を描いていて、何枚か見たことがある絵は、非常に上手いという。
事件直後に姿を消すとは、きっと何かを知っている、と晶
警察署では、柴田が、ポンサックのタイ人メイクのファンデーションが落ちてきたさまを見て驚いていた。
川べりでタクミが絵を描いているところを、晶、アレックス、モイチ、モサクは訪ねる。
並木大島公園の藤尾というホームレスのことで話を聞きたい、と晶が切り出すと、いきなり立ち上がって逃げ出すが、追いついたアレックスに捕まってしまう。
タクミは、藤尾が死んだことは知らないといい、“誰に殺されたんですか”と尋ねる。
わからない、と答えた晶は、自分達の仲間が藤尾を殺した容疑をかけられて警察につかまっているので、話を聞かせてほしいと言う。
なぜ逃げた、と激しくアレックスに問いただされたタクミは、藤尾が人を雇って自分を探しに来たのかと思った、という。
タクミは、絵を燃やされた仕返しに藤尾のねぐらから盗んだ、藤尾が大切そうに持っていたセカンドバッグを持っていた。
晶は、そのバッグを警察に届けてほしいと頼むが、今の暮らしのことを家族に知られたくないタクミは、アレックスが腕ずくでくってかかろうとしても、頑として断る。かわりにこのバッグをあげる、と、バッグを置いて去る。
バッグの中身は小額のバラ銭にティッシュと煙草、それにアイドルの切り抜きが2枚、1枚は古いもので、1枚は1年ほど前のものだった。
憂夜は切抜きを裏返し、藤尾が切り抜きたかったのはアイドルではなく、商店街の再開発計画“東京モンパルナス計画”についての記事だと指摘する。1枚は計画の開始を、もう1枚は計画の中止を報じる記事だった。
藤尾が言っていた“大金になる話”とは、この記事のことだったのだ。
警察の取調室で柴田は、情状酌量をちらつかせながら、子供の名前を読み上げ、子供達が今のお前の姿を見たら、一体何と言うか…などといって、ポンサックに揺さぶりをかける。
子供達の名前を聞いて、涙ぐむポンサック。
塩谷によると、“東京モンパルナス計画”とは、7年前に都と渋谷区が共同で計画した再開発で、古びた商店街をパリの下町風に作り変えて、若向けのショッピングエリアにしようとしたもの。しかし、計画が発表されてからしばらくは順調に進んでいたが、用地買収に手間取り、1年もしないうちに計画が頓挫したという。
たいていの地主は喜んで用地買収に応じたが、ただ一軒、商店街の真ん中にある店の持ち主がどうしても土地を譲れないといって計画はやむなく延期、計画は完全に白紙に戻ったらしい。
それなら藤尾の言っていた大金って一体…と晶は、参考になった、と塩谷に礼を言う。
最後に晶は、最後まで立ち退きに反対した店を聞く。
小さな町の薬局、モリイドラッグ、との答えだった。
東京モンパルナス計画の舞台となった商店街は、まさにゴーストタウンになっていた。
晶は、単なる偵察だから待っているようにと言ったのに、アレックスもついてきていた。
ちょっと変だよ、と晶に言われたアレックスは、試合に勝てなくて格闘技の夢をあきらめようとしたとき、ポンサックの“アレックス、Never give up!! 諦メタラ、ソコデ終ワリ”という言葉に救われた話をし、今度は自分がポンサックを助ける番だと言う。
偵察に、と、モリイドラッグに乗り込もうとするアレックスを、偵察は目立たないようにするものなのに、アレックスのような一生薬に縁のなさそうな健康優良児が薬屋に入ったら悪目立ちする、と、晶は止める。
私に任せて、と一人でモリイドラッグに入る晶。
店に入った晶は、店主の森井依子に声をかけられ、あわてて適当に手に当たった商品をレジに出す。
このへん久しぶりに来たんですけど、ずいぶん変わりましたね、という晶に、すっかり寂しくなっちゃって、と依子。
マンションかなんか建つんですか、という問いには、以前はそういう計画もあったようだけれど1年前に中止になった、と答える依子は、残念ですね、と言われると、ホッとした、少し前までは店を売ってくれと随分いろんな人がやって来たが、ようやく落ち着いて、という。
この店はこのままずっとここで営業してますから、と話す依子は、晶に、ひょっとして新婚さん? と尋ねる。
だってこれ、あなたが使うんでしょ、と言われて晶があらためて商品を見ると、それは妊娠検査薬だった。
店を出た晶はアレックスに、普通の店だった、と報告する。
藤尾が目をつけた店だというから、もっと金のにおいでもするのかと思ったけど…という晶を、アレックスが急に、物陰にひっぱりこむ。
ただいま、とモリイドラッグに帰ってきたのは、酒癖の悪い友達2人とインディゴにやってきた、明日香だった。
そのとき、晶の携帯に、憂夜からの連絡が入る。
とにかくすぐに戻ってください、大変なことになりました、と。
インディゴに戻った晶が見せられたのは、“容疑者全面的に犯行を自供か”という見出しのついた新聞だった。
警察の厳しい取調べに精神的に披露し、やってもいない犯罪を自白してしまったのだろう、と憂夜。
インディゴを飛び出していくアレックス。
警察の取調室では、ポンサックが、供述書にサインをさせられようとしていた───
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