となりの守護神
(ガーディアン)
Information
登場人物
《松木家に住む人々》
松木 里緒
(まつき りお)
Cast:嘉陽愛子
《原作では》
女子高校生。2年前に交通事故で両親を亡くし、親戚中をたらい回しにされた挙句、幼い弟と別々の施設に入れられそうになるという経験を持つ。
それ以来、貧しい生計を支えたり、弟の面倒をみたりと気を張って頑張り続けたせいで、忙しさと不眠で寝不足になり、本来明るい性格だったのに“ギスギス女”と呼ばれるように。
路上で売られていた古いクラブのJのカードに一瞬ランスロットの姿を見てそのカードを買ってしまい、その後、夢の中でランスロットと誓いの儀式を交わす。
“君に危険が迫った時は 私もかけつけよう”という誓いを守って、カードの中から出現したランスロットと、同居生活を送ることに。
ランスロット
(らんすろっと)
Cast:吉田友一
《原作では》
5・6世紀のブリテンから、クラブのJのカードを通じて現代の日本にやってきた騎士。夢の中で理緒に誓った“君に危険が迫った時は 私もかけつけよう”という言葉を守ろうとするが、現代日本の常識が全くないため、家の中を裸で歩き回ったり、火を焚くからと植木を切ったり、テレビを壊そうとしたりと、いろいろ困った行動を。
全ての女性に対し礼を尽くし、騎士道にのっとった対応をする。
生徒集めの目玉として迎え入れたい、という里緒の高校の校長の要望により、月々の手当ての支給と引き換えに、里緒と共に高校に通うことになる。
里緒と両想いになるや、里緒に性行為を迫るなど、恋愛面でも現代日本の常識が通用しないところがある。
《アーサー王伝説では》
円卓の騎士長。“裏切りの騎士”。フランスの一地方の王の息子で、幼くして両親を亡くした後、湖の妖精に育てられ、成人すると武者修行のためブリテン島に渡り、アーサー王と出会い、円卓の騎士に列せられる。
武勇でも騎士道精神でも騎士としてアーサー王をしのぐほどと言われたが、アーサー王の王妃グィネヴィアと恋に落ち、騎士道と不義の恋との板ばさみに。
さらわれたグィネヴィア王妃を救うためにやむなく罪人が乗る車に乗っていたところを、騎士道に背く行いの罰として乗っていたと誤解したグィネヴィアになじられ、半狂乱となって三日三晩森をさまよったり、魔法の薬の幻覚でランスロットを騙したエレイン姫のことを、グィネヴィア王妃と思い込んで一夜を共にしてしまって子供をもうけ、さらにアーサーが催した宴にやってきたエレイン姫にまた騙されて一夜を共にし、激怒したグィネヴィアに罵られ、発狂して2年間森をさまよったりと、激しい愛憎劇を展開。
その後、グィネヴィアとの不義が発覚、火炙りの刑に処せられようとしていたグィネヴィアをランスロットが救出する際に円卓の騎士を多数殺したことがきっかけで、ブリテンとフランスは戦争に。
その間に起こった反乱を収める戦いで瀕死の重傷を負ったアーサーの死後、尼になったグイネヴィアに拒まれ隠遁生活を送り、グィネヴィアがこの世を去ると食を断って死を迎える。
松木 稔
(まつき みのる)
Cast:秋山奈々
《原作では》
里緒の弟。小学生。ブリテンが5・6世紀にヨーロッパにあった国だと里緒に教えたり、最初言葉が通じなかったランスロットにこちらの世界では日本語=Japaneseが通用していると伝えて言葉が通じるようにしたりと、かなり賢い。
素直で、ランスロットにもすぐなつく。
トランプの声の主
(とらんぷのこえのあるじ)
Cast:井上和彦
《原作では》
声のみの登場。ランスロットが通ってやってきたトランプが声を発し、この世界にランスロットが存在する限界を告げ、里緒やランスロットと取引をする。
《里緒の学校》
結城
(ゆうき)
Cast:西山宗佑
《原作では》
里緒のクラスメート。登場時は里緒のことを“ギスギス女”などと言ったりするが、里緒が好きで、つき合おうとする。
里緒のことを心配し、ランスロットとしばしば対立する。
友子
(ともこ)
Cast:折井あゆみ
里緒の友達。
早苗
(さなえ)
Cast:桜川博子
里緒の友達。
高橋先生
(たかはし)
Cast:村田雅和
里緒の学校の先生。2007年のダイスプロデュース『ひみつきち』に引き続いての登場で、今回の舞台も『ひみつきち』と同じ学校という設定。
小久保先生
(こくぼ)
Cast:佐久間祐人
里緒の学校の先生。小久保先生の恋の行方が『裏・となりの守護神』、ちょっとした寅さんシリーズに!?
加代子先生
(かよこ)
Cast:芳賀恵子
里緒の学校の先生。先生方の間のニューヒロイン。
《中世・アーサー王の宮廷》
アーサー王
(King Arthur)
Cast:天野浩成
《アーサー王伝説では》
5世紀頃活躍したとされるブリテンの伝説的な王。15歳にして石に突き刺さった剣を引き抜いて正統な王の証を立てて全ブリテンを治める王に推され、これを不服とする11人の王の反乱を鎮圧。
アイルランド王の大群に包囲されていたロウディガン王を救ってその娘・グィネヴィア妃を王妃として迎える。
全ての騎士達の生活の安定を保ち、いかなる場合にも冷酷でないように、騎士達の信仰と忠誠にかけて慈悲にすがる者に対しては慈悲深く、命にかけても貴婦人・貴女・一般の尊敬すべき婦人たちのために役立つことを求め、たとえどんな制裁や報酬があろうとも不法な戦には決して荷担してはならないとした。アーサーの統治の下に世は栄え、アーサーの宮廷には数々の英雄達が集まってきた。
しかし、最も傑出した騎士・ランスロットがグィネヴィアを愛してしまい、ふたりの間に愛人の関係が生じる。
ランスロットの罪業をランスロットに自覚させる「聖杯」の探求に次いで、ランスロットとグィネヴィアの関係が露見。ランスロットは逃亡、グィネヴィアには死刑の判決が下る。
ランスロットは王妃と救出し、大陸にある自らの領地に連れ帰り、その結果アーサーは海峡を渡り、ランスロットとの戦端を開くが、その間留守を任せていた甥のモルドレッドが叛乱を起こし、アーサーは鎮圧のために帰国、モルドレッドを倒した最後の戦いで、自身も致命傷を負う。
最後は「アヴァロンの谷に行く」といって舟に乗せられ、人々の前から去る。
アーサー王は死んだのではなく、いつの日にか再び現れて英国を支配するという説が長く信じられている。アーサー王の墓には、次のような詩句が書かれてあるという。
“ここにアーサー横たわる、過ぎし日の王、未来の王”
グィネヴィア
(ぐぃねヴぃあ)
Cast:大桑マイミ
アーサー王の妃。《アーサー王伝説では》
ガヴェイン
(Gawain)
Cast:窪寺 昭
アーサー王の配下、円卓の騎士の一人。《アーサー王伝説では》
アーサー王の甥。“忠義の騎士”。自分の首を斬ってみろ、それでもし自分が無事だったら仕返しをする、という緑の騎士の挑戦を受け、一年後、緑の騎士の試しに対し、后の誘惑を礼儀正しく固持する等の正しい対応で無事に(ただし、命が守られるという帯を身につける誘惑には負けたため、首にちょっと傷をつけられ)帰還する“ガウェインと緑の騎士”、アーサー王に知恵を授けた醜い女性とのアーサー王の約束を果たすため自ら志願してその女性と結婚し、妻となったその女性の願いを聞いて、醜く姿を変えられていた呪いを解く“ガウェインの結婚”等、勇猛果敢で積極的、そのエピソードにはどこか完璧でないところもある、人間味あふれる人物。
朝から正午までは力が3倍になるという力を持つ。
ランスロットとの不義を暴かれたために処刑されようとするグィネヴィア王妃をランスロットが助け出す際、ランスロットが皆殺しにした王妃の護衛の中に、ガウェインの弟でランスロットを慕っていたガヘリスとガレスも含まれていたたため激怒、ランスロットと自分のどちらかが死ぬまで戦い続けることを誓い、ランスロット討伐を強硬に主張。
休戦をはさんで再びの戦いの際、ランスロットの和議を申し出を受け入れないようアーサー王に迫ったガウェインは、戦いを避けようとするランスロットに半年間一騎打ちをしろと罵り続け、ランスロットを一騎打ちの場に引きずり出す。この一騎打ちでガウェインは重傷を負い、その傷がもとで、ブリテンで反乱を起こしたアーサー王の息子モードレッドとの戦いで命を落とす。
死の直前、アーサー王の腕に抱かれたガウェインは、自分の感情的な行為が騎士団の崩壊を招いたことを悔い、ランスロットへの謝罪と援軍を要請する手紙を書き残して息絶える。
カイリ
(かいり)
Cast:田中良子
アーサー王の配下、円卓の騎士の一人。
ロウェイン
(ろうぇいん)
Cast:加藤靖久
円卓の騎士の一人。
ボゥホート
(ぼぅほーと)
Cast:下塚恭平
アーサー王の配下となる12人の円卓の騎士の一人。《アーサー王伝説では》
ランスロットの従兄弟(ランスロット父・バン王の弟・ボゥホート王の息子の一人)。志操堅固で揺ぎない献身的態度の持ち主。王妃グィネヴィアがスコットランドの騎士毒殺の冤罪をかけられた際には、グィネヴィアの気を失うまでの懇願に心を動かされ、不慮の死を遂げた騎士の弟・メイダーとの決闘に臨むことを承諾したり、聖杯探求の折、兄が殺されそうになっているのを目にしながらも、危機に陥った身分ある婦人を助けないのは騎士の恥辱、と騎士に引き立てられる貴婦人を助けることを選んだりと、女性の窮地を不器用なまでに見て見ぬふりができないエピソードも。
信心深く、ガラハド、パーシヴァルと共に聖杯探求に成功。
ランスロットとグィネヴィアの不義でアーサー王の宮廷が二つに割れた際はランスロット側につく。アーサー王とガウェインの軍との戦いの中で、アーサー王と渡り合い、王を撃ち落とす。ボゥホートが剣を抜いて「この戦争を終りにしましょうか?(=アーサー王を刺しましょうか?)」とランスロットに尋ねたとき、ランスロットは「私を騎士にしてくれた高貴な王が殺されたり恥かしめられたりするのを見るに忍びない」と、王を助け、王に戦いを断念するよう告げる。ランスロットの恭順さを思ってアーサー王は涙し、一年間の休戦に至る。(ブルフィンチ『中世騎士物語』)
ブレモア
(ぶれもあ)
Cast:中村雅人
アーサー王に忠誠を誓う円卓の騎士の一人。
イスターシャ
(いすたーしゃ)
Cast:三原伊織奈
アーサー王の姉。
牧歌的天野浩成さん情報>舞台>となりの守護神(ガーディアン)