愛の劇場
愛のうた!
第25話
長女の涙の理由
Staff & OA
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放送日時 ◆ 2007年11月30日 13:00〜13:30
◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年11月30日】【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ黒川 楓:荒井 萌 黒川紅司:泉澤祐希 黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二 桜井真佐子:円城寺あや 桜井慶太:兼子 舜 桜井義文:井上浩
黒川源三:左右田一平 黒川千歳:大森暁美
Story
黒川家にやってきて、楓(荒井萌)が慶太(兼子舜)と付き合うのをやめてほしいという慶太の母親・真佐子(円城寺あや)。
慶太は父親の会社を継がなくてはいけない大事な跡取り息子だから、女の子にうつつを抜かしている暇はない、相手にしないでほしい、といって、どうかお願いします、と頭を下げる真佐子。亜紀は、子供達の話を聞いてみなければならないが、それにしても子供同士のことに親が口出しするのはどうかと…というが、真佐子は、そういうことを言っていると手遅れになる、中学生にアルバイトを許している親にはわからないかもしれないが、こういうことは親が先手先手を打っていかないと、などといって帰っていった。
全く偉そうに、と千歳(大森暁美)が腹を立てていると、何の騒ぎだ、と、源三がやってくる。
桜井さんですよ、息子さんと楓のことで、文句を言いに見えました、というと、源三も、桜井って、あの桜井か、と言い出す。
知っているのかと亜紀が聞くと、桜井家は金にあかせてリゾート開発を行い、那須の自然をめちゃくちゃにしたのだという。
金さえ出せば何でも思い通りになると思っている、息子も同じだ、といって、源三は、二度と慶太に近づかないよう楓に言い渡す。
慶太くんはそんな人じゃない! と叫んで、楓は飛び出してしまう。
あんな言い方ないじゃないですか、お義父さんは本当に石頭で頑固ですね、稲穂さんは全然違いました、親を見ただけで子供を決めるのは間違っていると思います、と、亜紀は源三に猛抗議。
亜紀は、子供部屋で座り込んでいた楓に、慶太の家がそんなすごい家か知っていたのか尋ねる。
獣医になりたい、お金をためなければ大学に行けない、だからアルバイトをしている、と慶太は言っていた、と楓。
なんとかなる、親が何といっても人の気持ちは簡単には変わらない、親に反対されたら自分で学校に行くことを考えるような人ならきっと大丈夫、と亜紀は楓を励ます。
翌日、楓が歩いていると後ろから慶太が自転車でやってきたが、慶太は楓を見なかったように通り過ぎてしまう。
ショックを受けた楓は、帰宅するなり部屋にこもり、ほっておいて、と一人で泣く。
亜紀が自転車を走らせていると、大きな荷物を持った慶太がいた。
この荷物は何、というと、慶太は、楓に謝っておいてほしいと言い出す。
昨日楓を無視したのは、このまま自分といると楓に迷惑がかかる、父親と母親が楓のことをなんだかんだ言うから、一緒にいないほうがいいと思う、という慶太の手を取り、亜紀は、楓に今の話をしてほしいと訴える。楓は慶太の親に何か言われても傷つくような子ではないが、慶太に無視されたことではひどく傷ついている、だから気持ちをちゃんと教えてあげてほしい、と。
慶太は黒川家にやってきて、楓に胸のうちを明かす。
自分は間違っていた、楓に迷惑がかからないほうがいいと思った、無視したのは楓が嫌いになったわけでもなく親のいいなりになったわけでもない、と。
そして、家を出ることにした、だから当分会えないかも、といって帰ろうとする慶太だったが、亜紀はそのまま帰さず、家に上げて話を聞く。
自分の親は言ってもわからないから書置きをして家を出てきた、と慶太。
将来のことも何度も訴えたが全く聞く耳を持ってくれない、これしかもう方法がない、と慶太が話したとき、隣の部屋で源三が聞いていた源三が、ずいぶん簡単だな、家を出ればすむと思っている、いい加減な話だ、と言葉をはさむ。
そのとき、黒川家に、慶太の両親がやってきた。
亜紀は慶太を、別の部屋に隠す。
慶太の書置きをみて、しばらく獣医になりたいなどと言わなかった慶太がまたそのことを言い出したのは、楓の影響ではないかと思って来たという真佐子。
あの子が家を出たのはあなたのせいじゃないの、あなたが何か言ったんでしょう、と楓を責める真佐子に、亜紀は、何か言ったのはあなた達の方じゃないんですか、と亜紀は言い返す。
獣医になりたいという夢を取り上げられたら、家を出たいと思ってもしかたがないのでは、という亜紀に、うちは従業員が何百人もいる大きな会社で、従業員の生活を我々の肩が担っている、息子のわがままを許すわけにはいかない、と慶太の父・義文。
真佐子は真佐子で、こんな貧乏たらしい家で両親もおらず、いるのは子育てのコの字も知らない継母という楓とは違う、つらくてさびしいのはわかるが、だからといって慶太を巻き込むなとまで言う。慶太が家を出たのはあなたのせい、もう二度と慶太に関わらないで頂戴、と。
両親のあまりの物言いに、別室の慶太が飛び出そうとしたとき。
アッタマきた、と、亜紀の堪忍袋の緒が切れた。
人のせいにするのもいい加減にしなさいよ、こんなコンコンチキな親だから子供だって愛想を尽かすのよ、亜紀は啖呵を切る。
うちは貧乏、自分は子育てを知らない、楓もつらいかもしれない、しかし楓は人を巻き込むような甘ったれた子ではない、自分が継母として家庭に入ったときも、弟や妹をかばう盾になって、いつも全力でぶつかってきた、父親が死んだときも弟や妹を守って、ばらばらに引き取られた家族をひとつにするんだとアルバイトもして、まだ中学生なのにこんなに頑張っている、あなたなんかにダメな人間扱いされたくない、楓はいい子だ、と断言する亜紀。
そこに慶太が出てきて、両親に、楓に謝るように言う。自分が家を出たのは楓のせいじゃない、謝れ、と。
それでも謝罪しようとしない両親を、もういいよ、と慶太が見限ろうとしたとき。
「出てってもいいのか」
源三だった。
このままじゃ本当に出て行くぞ、なんで話を聞いてやらないんだ、お前も親父と全く同じだな、という源三。
俺は子供の話を聞かないで出て行かれた、許さないまま死なれてこのザマだ、こんな風になりたいか、無論俺は後悔していない、だがあんたはどうか、こうなる覚悟はあるか、それなら俺は何も言わない、好きなようにすればいい、と。
さらに、今度うちの人間を傷つけるようなことがあったら、二度と許さんからな、そう思え、という源三に、お邪魔しました、と頭を下げて、慶太の両親は帰っていった。
源三が作業場に行くと、晃が薬を用意してあった。
奴らが来てから血圧が上がることばかりだ、といって薬を飲む源三。
どうぶつ王国で掃除をしていた楓は、あっ蛇、という声に思わず身をすくめる。
ばーか、この季節に蛇なんているわけないだろ、と、慶太がやってくる。
なんでアルバイト、家ではどうしたの、という楓に、許してもらえた、と慶太。もし気が変わったら、大学に入りなおして、会社を継ぐという約束で、という慶太は、お前んちの継母と、おじいちゃんのおかげ、という。
それとお前も、と言われ、私は何も、と楓は否定するが、お前といるとなんだかわけがわからない元気が出る、という慶太は、またいつものように楓をからかいはじめる。
夕食の準備をする亜紀に、何作ってるの、と楓。
ビーフストロガノフ。うそ! 嘘、言ってみただけ〜、と、笑いあう二人。
いつしか楓は、亜紀に対して、他人行儀な言葉遣いをしなくなっていた。
Check! −天野さん亮介くん的みどころ−

携帯電話をかけながら、黒目勝ちの瞳を左右に揺らす表情、『愛のうた!』のなかでトップクラスのきれいさ!
渋江譲二さん演じる晃の過去が語られると思われる【第29話「犯した罪の記憶」】に登場見込みの亮介くん、どんな関わりをすることか!