愛の劇場

愛のうた!

第26話
ママ母が再婚!?



Staff & OA
脚本 ◆ 山浦雅大  演出 ◆ 山崎統司
その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2007年12月3日 13:00〜13:30

◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年12月3日】
【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ
黒川 楓:荒井 萌  黒川紅司:泉澤祐希  黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二  内田守:新妻大蔵  小峰 舞:金澤美穂
保科泰蔵:升 毅  保科静代:岡まゆみ  小峰直也:嶋大輔
桜井慶太:兼子舜  芳野百合子:渚 あき  芸プロ
黒川源三:左右田一平  黒川千歳:大森暁美  ほか
Story
朝食で、亜紀(雛形あきこ)の作った卵焼きを食べる黒川家。
料理の腕、上がりましたね、という晃(渋江譲二)の言葉どおり、最初のひどい卵焼きから格段に進歩、皆おいしく食べていた。
ほめられた亜紀は、ありがとうございます! がんばってます! と喜ぶが、紅司(泉澤祐希)がもちあげた切ったはずの沢庵は、見事につながったまま。
きれーい、と花梨に言われ、亜紀は、精進します…と反省。

喫茶店《三匹の猫》で亜紀とマスターの直也は、楓(荒井萌)と慶太(兼子舜)は最近店に来ない、などと噂するが、守は慶太のことを知らない。
花梨が、楓ねえちゃんのお友達、というと、直也は、お友達というよりコレだな、と親指を立ててみせる。
花梨がまねをして首をかしげると、子供の前でそんな話はやめて下さい、と亜紀。

そこに、一人の女性客がやってくると、直也はいそいそと自ら接客に出る。
その女性、近所でアンティークショップを開く百合子を亜紀に紹介すると、直也は愛想いっぱいに百合子をもてなす。
分かりやすすぎる直也の反応に、顔を見合わせて笑う亜紀、守。
そのとき、舞が学校から帰ってきた。
直也と一緒に、お帰りなさい、と舞を迎えた百合子に、いらっしゃいませ、と言って通りすぎる舞の態度がぎこちないことに、亜紀はひっかかる。

亜紀が家で掃除をしていると、亜紀の両親、泰蔵(升毅)と静代(岡まゆみ)が訪ねてくる。
千歳(大森暁美)に挨拶した二人は、亜紀と三人になると、亜紀に見合いを勧め出す。
その話を、お茶を出そうと部屋の前まで来ていた紅司が聞いてしまった。

直也は百合子に開店祝いだといって新型のコーヒーメーカーを届け、今度おいしいコーヒーの入れ方を教えようかともちかける。
百合子の、お言葉に甘えて、という言葉に、直也は有頂天に。

亜紀は、稲穂が絵に描いた場所に、泰蔵と二人でやってくる。
何なのよお母さんたら、見合いの話をするだけして、一人で温泉行っちゃうなんて…と文句を言う亜紀に、まあそう言うなって、母さんだってお前のことを考えているんだから、と泰蔵。
気持ちのいいところだな、と、のびをする泰蔵に、ここは稲穂が絵に描いた場所だから、何かあるたびにここに来てしまう、と話す亜紀。
平気なのかお前、いきなり東京飛び出して、3人の子の母親になって、と尋ねる泰蔵に、大変だけど、けど楽しくやってるよ、だから心配しないで、ちょっとのことでへこたれてたら稲穂さんに怒られちゃうもん、と亜紀は答える。
そう言う亜紀を見て、泰蔵は複雑な表情になり、見合いの話は自分から静代に断るよう言っておく、全然そんな気なんてないんだろ、と亜紀に告げる。
そして、竹から生まれた乙姫様も、お殿様からのプロポーズを断って、一人で海に帰ったんだ、だから平気だ、お前だってこっちでやっていける、と、めちゃくちゃな『竹取物語』をひっぱって亜紀を励ます。
そんな父に、乙姫様じゃなくてかぐや姫、殿様からじゃなくて貴族からのプロポーズを断ったの、それに帰ったの月でしょ、お父さんわざと間違えてない? と亜紀は稲穂が描いた風景をみつめて朗らかに笑う。

その夜、紅司は、楓と花梨に亜紀が見合いをするかもしれないと話す。
楓も複雑な表情に。
そうなったら僕達どうすればいいんだろう、という紅司に、楓も答えられない。

亜紀は居間に財布が落ちているのをみつける。
一緒に落ちていた運転免許証から、財布は晃のものだとわかったが、免許証に記されていたのは“三上修治”と、別の名前だった。
そこに晃が、自分の財布を見なかったかとやってきて、亜紀は落ちていた財布を渡す。
亜紀は何も言わなかったが、晃は、自分が偽名を使っていると亜紀に知られたことを悟っていた。

紅司は千歳に、もしもの話として、亜紀が再婚するとしたら千歳はどうするか質問する。
千歳は、応援するかな、と答える。亜紀はまだ若いし、本人がその気なら止める理由はない、と。
紅司は反対?と聞かれ、そんなことないけど…と紅司。

喫茶店では、直也が守に、もしもの話として、自分が再婚するとしたらどうだろうと話し、驚かれていた。
相手は百合子さんか? と守に直也が言われていると、舞が、あたしはいいと思うけど、お父さんの面倒みるのも飽きてきた頃だし、といい、ごゆっくり、と冷たく言い放つ。

楓は慶太に、亜紀の見合いの話をする。
黒川はどっちがいいわけ? うまくいかないほうがいいと思ってない? もしかして、継母がとられちゃう、って感じなわけ? と最後はからかうように言われ、そんなことない! と楓。
慶太は、まあ、本人が幸せになるのが一番いいんじゃないの、と言い、楓は考え込む。

遣いから亜紀が喫茶店に戻ると、直也は百合子にコーヒー豆を分けに行ったとのことで、舞一人になっていた。
亜紀と二人きりになったところで、舞は、今までずっと父親と二人だけだったので、急に家族が増えるのはすぐには受け入れられない、子供は子供でいろいろ考えているのに、そんなことも気づかないでデレデレして…と、本心を亜紀に打ち明ける。

喫茶店からの帰り道、亜紀は自転車を走らせながら、初めて会ったときの楓や紅司の、困惑したような反応を思い出していた。

楓、紅司、花梨は、亜紀が再婚するなら応援する、子供達のことは気にしないで、自分の幸せだけ考えて、と亜紀に伝える。
が、亜紀は、再婚なんてしない、そういう話があっただけでちゃんと断った、第一子供達がいるのに再婚するわけがない、と言い切る。
自分からも話がある、と言っていた亜紀の話は、稲穂と自分が再婚したとき、子供達にいろいろ考えさせてしまっただろうに、そういうみんなの気持ちを考えず、いろいろマイペースでやってきてしまってごめん、というものだった。
そして、これからもよろしくね、と亜紀。
なんかよくわからないけど、と紅司は言うが、とにかく伝えたかったの、これからもよろしくね、と亜紀。

花束を持って百合子のところを訪れた直也は、そこで百合子の婚約者を紹介される。
あてが外れた直也が帰ると、店の前で舞が待っていた。
そんな格好して、ダメだったんじゃないの百合子さん、という舞に、これは会合があったんだ、とごまかす直也。
百合子には婚約者がいたんだ、と言う直也を、元気だしなよ、お父さんには私がいるんだから、と舞はなぐさめる。
それでも、まあな…としょんぼりしている直也に、娘が励ましてるのになんで元気出さないのよ、そんなんだったら、私も出て行っちゃうよ? という舞に、そりゃダメ、そりゃダメですよ、とあわてる直也。

直也の喫茶店で、婚約者と楽しそうに談笑する百合子。
そんな百合子を残念そうに見ている直也に、残念でしたねと亜紀、笑えるよな、と守、普通は一番最初に確認するだろうと舞。
反省してるんだから何度も言うなよ…と直也が言っているところに、楓と慶太が来店する。
亜紀、直也、守、舞に花梨までいるのを見て、げっ、なんでこんな勢揃いしてるの、と顔をしかめる楓に、花梨が親指を突き出して、お姉ちゃんのコレだ〜! と言い出したもので、楓はさらにあわてる。
だから来たくないって言ったのに、という楓に、まあいいじゃん、ここパスタがおいしいから、となだめる慶太。
この間食べたから知ってるよ、二人で食べたじゃん、という楓に、そうだっけ、と慶太。
楽しい日々を、皆が過ごしていた。

Check! −天野さん亮介的みどころ−

愛の劇場『愛のうた!』今回登場なし。
升毅さん亜紀パパの「いきなり東京を飛び出して3人の子の母親になって平気なのか」という問いかけ、【第19話】の亮介の「けどお前、本当によかったわけ、いきなり東京飛び出してこっち来て、しかも3人の子持ちになって。大変だろ」とおんなじ!
亮介への答えが「大丈夫、楽しくやってるよ」だけだったのに対し、パパに対してはその前後に「大変だけど」「だから心配しないで、ちょっとのことでへこたれてたら稲穂さんに怒られちゃうもん」がついているのは、パパには“大変だけど”とより弱みを見せられるということなのか、亮介は“心配しないで”という仲じゃない(あれだけ騒動に巻き込んでるし!)ということなのか…と、パパと対比しての亜紀と亮介のなんともいえない距離感が浮き彫りに。
亜紀のその返事を聞いての亜紀パパの複雑な表情と、表情を変えないでの亮介の「そっか」の一言の対比も趣深く。

愛の劇場『愛のうた!』亜紀パパの、竹から生まれた乙姫様がお殿様からのプロポーズを断って海に帰る『竹取物語』を語っての励まし。
亮介の「ちょっとくらいなら相談に乗るから、ちょっとくらいならな!」「サボるんじゃねーぞー!」同様、ちょっと変化球なエールという点では似ているところも?
物語や童話というと、【チョコミミ】で天野さんが演じる、娘に物語の読み聞かせをしてあげていたら、とんでもなく夢見がちな娘が育ってしまった、自らも娘以上の妄想力の持ち主・ミミパパを思い出したりも(笑)。


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Last update :
4th December 2007

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