仮面ライダー
剣 ブレイド

Masked Rider Blade
EPISODE 06
カリスの正体
  


Staff & OA
脚本 ◆ 今井詔二  監督 ◆ 長石多可男
プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日)  日笠 淳  武部直美  宇都宮孝明(東映)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日 ◆ 2004年2月29日

※仮サブタイトル「覗いた素顔 後編」

Cast
剣崎一真:椿 隆之  相川 始:森本亮治
広瀬 栞:江川有未  白井虎太郎:竹財輝之助
橘 朔也:天野浩成

深沢小夜子:粟田麗  伊坂:本宮泰風

仮面ライダーブレイド:高岩成二  仮面ライダーカリス:伊藤 慎
仮面ライダーギャレン:押川善文
永瀬尚希(ジャパンアクションエンタープライズ)

栗原天音:梶原ひかり  古郡雅浩  阿部朋広

センチピードアンデッドの声:塩野勝美  ナレーション:小杉十郎太

栗原遙香:山口香緒里  烏丸 啓:山路和弘


Story
 アンデッドから天音(Cast:梶原ひかりさん)を救うための抗体を取り出すため、カリスはセンチピード(ムカデ)アンデッドを封印。
 いよいよ体に変調をきたしてきたギャレンは、封印を邪魔された怒りをブレイドにぶつける。

 天音は抗体のおかげで回復した。
 始(Cast:森本亮治さん)がカリスだと見破った剣崎(Cast:椿隆之さん)は直接本人に確認するが、始は否定する。
 それなら始がライダーであることを天音に言う、と剣崎が脅すと、始はそんなことを言ったら貴様を殺す、と答える。

 剣崎と虎太郎が帰宅すると、栞(Cast:江川有未さん)が「アンデッドの封印を解いたのは父」と告白する手紙を置いて失踪していた。
 剣崎と虎太郎(Cast:竹財輝之助さん)は、栞を案じて探しに行く。

 小夜子(Cast:粟田麗さん)の診療所で休んでいた橘(Cast:天野浩成さん)だったが、自分の身体が崩壊する悪夢に絶叫する。
 その声を聞いて駆けつけた小夜子は橘を、医学的には問題ないから心配しないで、となだめるが、橘は「君に何がわかる!」と小夜子に声を荒らげてしまう。
 すぐに我に返った橘は小夜子に謝り、どうかしているな、と、帰ろうとする。そんな橘に小夜子は、ここが一番安心できると言ってくれるのがうれしい、自分は家に帰るからここで休んでいって、と橘を引きとめ、笑顔を作ってみせて部屋を出る。小夜子の優しさに、ひとり残された橘は、すまない、と心の中でつぶやく。

 屋外に出た小夜子のもとに烏丸(Cast:山路和弘さん)が現れ、橘に伝えてほしい、と前置いて「ライダーシステムに不備はない。ただ、恐怖心が心の根底にある場合、適合のレベルによってそれが脳の一部で増幅して、破滅のイメージを心に植えつけることがある。そのことが心臓や他の臓器に影響を与えているんだ。そしてそれを取り除くには、恐怖心を取り除くしかない」と話す。
 しかしそこに、烏丸を追うジープの一団が現れ、烏丸は逃走する。

 小夜子は橘のもとに戻り、烏丸の伝言を伝える。
 人類基盤史研究所でどんな仕事をしていたのか、と問う小夜子に、誰にも心配をかけたくないから話したくない、と、橘は答えない。
 それでも小夜子は、烏丸は何者かに追われていたといって、橘をさらに問い詰めようとするが、橘にも烏丸が誰に追われているかわからない。
 そんな橘を、窓の外から、宙に浮きつつ見つめる伊坂(Cast:本宮泰風さん)の姿があった。
 その伊坂の耳に「お前は誰だ」と、始の声が問いかける。
 しかし、伊坂は「人間におもねるようなヤツと話している暇はない」と、始を突き放す。

 栞を探していた剣崎と虎太郎は、夜の埠頭で座り込んでいる栞を発見した。
 剣崎は、辛い思いをバネに自分といっしょに人間を救っていこう、と栞を励ます。
 そのとき栞の携帯に烏丸からメールが入った。
 “危険が迫っている。早く逃げろ”
 その途端、剣崎らは戦闘服の男たちに囲まれてしまう。
 剣崎は栞と虎太郎を逃がし、一人男たちと戦うが、剣崎は特殊警棒で後頭部を殴られ、男たちに拉致されてしまう。
 その男達は、謎の男・伊坂の兵隊達だった。
 「ライダーシステム2号、ブレイドを確保しました」という報告に伊坂は「こっちもライダーシステム1号・ギャレンを確保する」と応じる。

 伊坂は橘の前に現れると、無言で襲い掛かる。
 宙に浮き、手から火弾を発射する謎の男に、ギャレンに変身し応戦する橘だが、伊坂はそんなギャレンの攻撃を簡単にはじき返す。
 そんな2人の戦いを、始が見つめていた。


Check! −天野さん橘さんみどころ−
 冒頭、砂浜でブレイドと戦っている最中のギャレンの「だめだ、俺は、アンデッドを倒さなくては」の、なんとも必死な声。
 その後、変身が解けた後に剣崎君にかける低い声とのギャップがすごいです!
 「俺の、身体は」といって倒れる声や、はぁはぁと息を切らす声は、日曜の朝にはどうかと思うほどの色っぽさ。
 それでも立ち上がりかけ、ふらふらと倒れるときのうめき声のリアルさが、その直後、ブレイドをいきなり撃つシーンの衝撃(笑)に直結!

 変身を解いて立ち上がってもすぐに膝をついた橘さんに「大丈夫ですか!」と駆け寄る剣崎君の手を振り払い、一瞬顔を背けるように下を向くところ。
 後輩の剣崎君に同情されるようで傷ついている、プライドの高い橘さんの心情がひりひりと伝わり。

 レッドランバスのところにたどりついても、バイクにすがるように倒れこみ咳き込む橘さん。
 それでも乗ろうと、上を向く鋭い目つきに表れるすさまじい意志。

 小夜子さんの診療所でまで襲ってきた悪夢から目覚め、逃れるように歩き出すその足取りのおぼつかなさと、診察台に肘を突くように倒れこむところ。
 悪夢のために心も身体も限界にまで来ていることを明らに。

 「心配しないで。医学的見地からは何の問題もないって」となだめる小夜子さんに向かっての、しぼり出すような「君に何がわかる」の一言。  次の瞬間「何がわかるんだぁ!」と怒鳴った後も、声にならないようなささやき声で「きみに…」と繰り返しかけているさまが、なんとも痛ましく。

 しかしすぐに我に返って、小夜子の方をちらりと見やったりと視線をあちこちに揺らしてから「ごめん。どうか、してるな。今日は、帰る」と、うつむいて立ち去ろうとする橘さん。
 小夜子の気持ちがよくわかっていること、小夜子に優しい気持ちを持っていること、つい声を荒らげてしまったことで自己嫌悪に陥っていることなど、まぜこぜの気持ちが動的に伝わってくる視線や表情、しぐさ。

 ここが一番安心できると言ってくれることがうれしい、自分は帰るからここで休んでいってという小夜子さん。
 第3話でとてもいいなと思えた微妙な二人の距離感、第4話のパズルのエピソードで失われたと思っていたその感覚が、小夜子の「あえて距離を置く」で再び感じられるところが、このシーンの繊細な奥深さ。

 茶目っ気のある笑顔を作ってみせて小夜子が去った後の橘さんの、唇をかみしめてうつむく表情、涙が混じりそうなほど湿った「すまない」という心の声。
 笑顔に隠した小夜子の本当の気持ちもわかっていることが、せつないワンシーン。

 複数台のジープに追われる危険を冒しても、恐怖心がライダーシステムによって増幅されて破滅のイメージを植えつけ、橘さんの心臓その他の臓器に影響を与えている、と伝えにきた烏丸所長。
 逃げる必死さ…本気で橘さんのことを心配してくれていると思っていいですか?

 小夜子に烏丸所長からの伝言を伝えられ、「俺の身体の中には、恐怖心が染みついているっていうのか?」と、苦笑いを浮かべる橘さん。
 そんなことは決して認めたくない気持ちが伝わる、複雑な表情。

 「あなたいったい、どんな仕事してたの?」と尋ねる小夜子さんに返す「言いたくないって言っただろ」という言葉、ちょっと子供っぽいケンカ腰で、これまでのしっとりした雰囲気のシーンでは感じられなかった、からりとした“同級生”感があって◎。
 その後の小夜子さんの「烏丸って人は誰かに追われてた。何なのあれ?」も、ちょっと遠慮がない感じで、その系統。

 「言いたくないって言っただろ」に続けての「余計な心配させたくないんだ…誰にも」。
 ほんとうは心配をかけたくないのは小夜子さんになんだけれど、それを言ってしまってはいけないからつけ足したような間合いの“誰にも”に、橘さんのとことん小夜子さんを大事にする心情が表れ。

 「恐怖心…俺の心に、恐怖心…」とつぶやきながら、夜の街をとぼとぼ歩く橘さん。
 その心ここにあらずという感じのおぼつかない足取り、力なくちょっと幼げに垂らされた腕、微かに首を振りながらの、今にも泣きそうな表情…と、そんな姿で夜道を歩くのは襲ってくださいといわんばかりな…と思われる無防備さ。
 案の定、“悪い人”伊坂登場(笑)。

 リムジンにはねられそうになって倒れたとき、頭をかばうようにかざした両腕が妙に可愛く(笑)。
 手の表情がやわらかいからなのか、ちょっと長いように見える袖口の位置の関係なのか、その可愛さの源、未だわからず。

 巨大なリムジンを見つめる表情が、なんとも言えずきれい。
 不思議そう、というのともちょっと違う、不審の表情でもない、ニュートラルで透明な表情。

 リムジンから降り立った伊坂さん、背が高っ!
 こんなに男前の“悪い人”が、剣崎君のほうは手下の部隊に任せて、リムジンで橘さんを自ら迎えに来るというシチュエーション(バックの夜景もムーディーだし!【笑】)そのものが、橘さん愛好家の自尊心を大いに満足させてくれること間違いなし。

 空中浮遊したり、手から火弾を発射したりの伊坂さんとの戦闘シーン。
 どう撮っているのか、どう合成しているのかわからないものの、いずれにせよかなり技術を要しそうなこのシーンを天野さん橘さんが任せられた(本宮泰風さん伊坂と実際に対面して演じるシーンは、天野さん橘さんのこのシーンが最初!)こと、とても光栄なことでは!

 手から火弾を発射した伊坂さんを見ての橘さんの「何だコイツ」。
 得体の知れない伊坂さんを表現するのに、これ以上的確なものはないリアクション(笑)!

EPISODE 5STORY PAGEEPISODE 7










Last update :
14th March 2004














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