仮面ライダー
剣 ブレイド

Masked Rider Blade
EPISODE 05
過去への挑戦
  


Staff & OA
脚本 ◆ 今井詔二  監督 ◆ 長石多可男
プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日)  日笠 淳  武部直美  宇都宮孝明(東映)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日 ◆ 2004年2月22日

※仮サブタイトル「覗いた素顔 前編」

Cast
剣崎一真:椿 隆之  相川 始:森本亮治
広瀬 栞:江川有未  白井虎太郎:竹財輝之助
橘 朔也:天野浩成

栗原天音:梶原ひかり  深沢小夜子:粟田 麗

仮面ライダーブレイド:高岩成二  仮面ライダーカリス:伊藤 慎
仮面ライダーギャレン:押川善文
永瀬尚希(ジャパンアクションエンタープライズ)

センチピードアンデッドの声:塩野勝美  ナレーション:小杉十郎太

伊坂:本宮泰風  栗原遙香:山口香緒里


Story
 アンデッドを封印したカリスに挑みかかるブレイドに、カリスは「そもそも、お前達人間が存在すること自体がおかしいんだ」と、謎の言葉を投げかける。
 なおもブレイドがカリスと戦っているところに、虎太郎(Cast:竹財輝之助さん)が駆けつけ、烏丸所長が炎に包まれ消えた異変を告げる。
 カリスはそのまま去ってしまう。

 烏丸所長が消えた部屋にひとり佇む栞(Cast:江川有未さん)は、亡き父がかつて病気の母に「絶対に死なせはしない」と語りかけていた情景を思い出し、父がアンデッドの封印を解いたのかとつぶやいていた。
 そこに現れた橘(Cast:天野浩成さん)は、その炎がマグネシウムによるトリックだと見抜く。
 自分がアンデッドの封印を解いた責任を追及するために、こんなトリックを弄する烏丸をののしる橘に、栞は「アンデッドの封印を解いたのは…」と言いかけるが、橘は、お前が烏丸を信じるのは勝手だが、俺はアンデッドを探す、と言い放って立ち去る。

 部屋を出たところで橘は、虎太郎を伴った剣崎(Cast:椿隆之さん)と遭遇する。
 剣崎は橘につかみかかり、烏丸所長を誘拐したのは橘なのかと問いただそうとするが、橘は答えを拒絶して去る。

 天音(Cast;梶原ひかりさん)が、亡くなった人の声が聞こえるという呼子の洞窟へ行って、死んだ父の声を聞きたいと言い出した。
 遥香(Cast:山口香緒里さん)は反対するが、ひとりでも行くと言い張る天音に、虎太郎は、彼女を洞窟へ連れて行ってやることにする。
 そんな2人のやりとりを聞いていた剣崎も同行することに。

 剣崎達が出かけようとすると、始(Cast;森本亮治さん)が、遙香が心配していると、天音を連れ帰りにやってきた。
 しかし、今回ばかりは天音も始の言うことに耳を貸さない。
 始にもいっしょに行かないかと剣崎が声をかけるが、始は「人とつるむのは好きじゃない」と拒む。
 彼等を見送った始の耳に、「人間になりましたつもりか。カリス…」という声が聞こえてくるが、周囲には誰も目に見当たらない。

 小夜子の診療所の椅子で橘が眠っているところに、小夜子が戻ってくる。
 勝手に入ってすまないと詫びる橘に、いつでもいいって言ってるでしょ、と小夜子は優しく応じる。
 小夜子は届いていたファックスを見て、また患者の症例について同じ問い合わせが回っていると驚き、声を上げる。
 呼子の洞窟を訪れて高熱を発する患者が最近急に増え、患者達は皆「ムカデ」や「怪物」とうわごとを言うとのこと。
 「怪物」という言葉に、橘は反応する。

 呼子の洞窟は立ち入り禁止となり、鉄条網で閉鎖されていたが、天音は構わず中に入り込む。
 何か声がする、と、洞窟の奥に駆け込んだ天音は、センチピード(ムカデ)アンデッドに毒液のようなものを浴びせかけられ倒れた。
 剣崎は天音と虎太郎を逃がしブレイドに変身するが、ブレイドの攻撃にアンデッドは姿を消してしまう。

 アンデッドから毒液をかけられた天音は高熱で苦しみ始めた。
 剣崎達から高熱の原因を聞かされた始は、「抗体が必要だ」とつぶやき飛び出そうとする。
 剣崎はそんな始を捕まえるが、アンデッドから受けた毒はアンデッドの持っている抗体から抽出した治療薬でしか治らないことを聞かされ、時間がない、という始に殴り飛ばされる。
 そこへアンデッド出現の連絡が入る。
 すでにギャレンが戦っているらしいが、もしギャレンがアンデッドを倒してしまえば、天音を救う抗体は手に入らない。
 始は「抗体はアンデッドが生きているうちに取り出さなければダメなんだ」と剣崎に言い残し、一人現場に急行する。

 ギャレンはアンデッドと戦い、封印しようとするが、身体の不調からくる苦しみに襲われ膝を突く。
 アンデッドを封印すれば、自分に新たな力が宿る、それを続ければ、いつかは…と、ギャレンは再び立ち上がり、アンデッドに立ち向かう。
 アンデッドに銃口を向けたギャレンを、カリスはバイクで跳ね飛ばし「お前は手を出すな」と命じる。
 そのアンデッドは自分が封印する、と近づいて、カリスに倒されたギャレンを、駆けつけた剣崎は助け起こすが、「誰だ、あいつは!」という橘の問いには答えず、少し離れた場所からカリスを観察、「抗体を見つける方が先だ!」と、ギャレンを止めろというカリスに、始の姿を思い浮かべる。
 アンデッドをなかなか封印しないカリスに、ギャレンは自らアンデッドを封印しようとするが、剣崎はブレイドに変身し、ギャレンとの格闘が始まる。


Check! −天野さん橘さんみどころ−
 「トリックだ」という言葉にはじまり、マグネシウムの燃えかすからトリックを見破る橘さん。
 トリックの是非はともかく、名探偵もののワンシーンのようで、かあっこいいです!

 栞にかける「お前が見ていたのは、バーチャルの映像だよ」という言葉が、なんとも優しく。
 “烏丸所長が燃えてしまった”という、栞にとって一番耐え難い事実をこんな穏やかな口調(他が厳しい口調なだけに、この一瞬の穏やかさがなんとも優しく!)で否定する橘さん、かなりいいひと。

 「自分がアンデッドの封印を解いた責任を追及されたくないために」の“れ”がものすごく巻き舌系で、あれ? と思った一瞬の後、配線コードを叩きつけての「どこまでも薄汚ねェ野郎だ!」、声までドスが効いて任侠系!
 同じ任侠系でも、天野さんがこれまで演じて来られた作品の中での役どころよりもちょっと年齢や地位が上そうな大人口調に、ちょっと感慨。
 板につきすぎ(笑)!という感じの一瞬のアナザーワールド、楽しみました。

 栞に「ライダーシステムのおかげで、俺の身体は限界に近づいている」と言って立ち去るときの、栞を睨みつける鋭い眼光。
 やっぱりこれがあってこそ、優しいシーンが生きる“橘さん”という感じ。

 烏丸所長のいた部屋を出て、剣崎君と遭遇するシーン。
 背筋を伸ばして、毅然とした表情で剣崎君を無視する一瞬が、誇り高げでいいです。

 「待てよ!」と剣崎君が橘さんの肩を掴んで振り向かせ、「あんたなのか。あんたが烏丸所長を」とゆさぶるシーン。
 ちょっとはっとするほど橘さんが華奢に見えて、びっくり!
 橘さんの頭がすごく小さいこと(これまで天野さん、女優さんとの共演シーンの印象が強かったので、気づきませんでした…栞ちゃん役の江川さんとはあまり変わらないのですが、雑誌インタビュー等の写真を見ると、江川さんが男性陣よりかなり顔ちっちゃいので、かなりすごいことかも!)、斜め後ろからのアングルで顎の繊細な感じのラインが綺麗に見えていること、剣崎に揺さぶられるがままになっている橘さんの身体の動きがそう見せる要素だと思うのですが、それにしても、同じ人間の男とは思えないぐらい。
 乱暴に扱ったら壊れてしまう人形のような橘さん、なんともきれいで、別にシーン的に“みどころ”でもなんでもないはずなのに、つい繰り返し観てしまう映像の美しさでした。光もきれい。

 剣崎君の手を引き剥がしての橘さんの「触るな」。
 皮膚感覚に訴える、高嶺の花感あふれる最上級の拒絶の言葉で(「よせ」でも「放せ」でもなく「触るな」!)、かなり橘さんらしい感じ!

 剣崎君の手を引き剥がしての橘さんの「触るな」。
 皮膚感覚に訴える、高嶺の花感あふれる最上級の拒絶の言葉で(「よせ」でも「放せ」でもなく「触るな」!)、かなり橘さんらしい感じ!

 診療所で眠っていて、小夜子さんが入ってきた音に目覚めた橘さんの、いかにも眠そうな目と、小夜子さんのほうを振り向くときのちょっと幼げな動き。
 【少年サスペンス「謎の男子転校生」前編】と、きれいな寝顔のアップ→誰かが近づいて目覚め→視線を(天野さんキャラから見て)左方向に流す、という一連の流れは共通してますが、今回のほうがより眠そうで寝起き特有の無防備感が出ていて、リアルでこまやかな動きになっていてうれしく。

 小夜子さんの「ごめん、起こしちゃったね?」、落ち着きのある優しさで、お母さん的。
 第5話の診療所シーンは、第3話&第4話とはうって変わって、ホームドラマ的というか(むしろ、刑事ドラマで主人公刑事が家庭に帰ったときのシーン的?)、“家庭”を思わせる映像。

 「帰ったのか。すまない、勝手に入って」は、表情、声ともに直前のシーンでの橘さんが思い切り怖い表情、拒絶声だっただけに、穏やかで印象的。
 精神的に安定している様子が、ほっとするひとこと。

 「言ってるでしょ。いいのよー、いつでもー、って」と言って、デスクの方へと移動する小夜子さんをカメラが追う間に、のびをする橘さん。
 ほんとうにくつろいだ感じで、観ていて気持ちが休まるよう。

 「怪物?」と反応する表情、緊張感をはらみながら、他のシーンのようにきつくない、きれいな表情。
 ささやくような「怪物?」という声は、これからその怪物と戦いに橘さんが赴くであろうことを思うと、痛々しくなるような繊細さ。

 ギャレンに変身してアンデッドと戦うシーン第一声の「貴様を封印する」、診療所シーンとはうってかわった張り詰めきった声で、しかも息が切れて苦しそうと、なんとも痛々しく。その直後、倒れかけて敵の前で膝をつくのも当然という声。
 それ以降、とにかく橘さんにとっての“日常”はこうなんだろうな、と思われる診療所シーンとは全く違う、壊れそうな声の連続で、苦しくなるような第5話の戦闘シーン。
 カリスに蹴り倒されて苦しんでいるギャレンを、駆けつけた剣崎君は「橘さん!」と叫んで迷いなく助け起こしてくれますが、その後の戦闘シーンではアンデッドに対してもしないような力の入れっぷりでギャレンをやっつけるブレイド…

 予告、診療台に突っ伏しかねない様子でうつむいて、小夜子さんに「君に何がわかる」と言葉をしぼる橘さんの声の苦しさ。
 診療台の上に、掴むようなかたちで置かれた手が、それでもどことなくあどけない感じなことで、痛々しさ倍増。

EPISODE 4STORY PAGEEPISODE 6










Last update :
28th February 2004














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