仮面ライダー
剣 ブレイド

Masked Rider Blade
EPISODE 11
各々の居場所
  


Staff & OA
脚本 ◆ 宮下隼一  監督 ◆ 鈴村展弘
プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日)  日笠 淳  武部直美  宇都宮孝明(東映)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日 ◆ 2004年4月4日

※仮サブタイトル「俺たちの世界(前編)」

Cast
剣崎一真:椿 隆之  相川 始:森本亮治
広瀬 栞:江川有未  白井虎太郎:竹財輝之助
橘 朔也:天野浩成

一ノ瀬 仁:藤間宇宙  深沢小夜子:粟田麗  伊坂:本宮泰風

仮面ライダーブレイド:高岩成二  仮面ライダーカリス:伊藤 慎
仮面ライダーギャレン:押川善文
永瀬尚希  岡元次郎  矢部敬三(ジャパンアクションエンタープライズ)

栗原天音:梶原ひかり  塚田:小野 了

大関正義  小口ひとみ  石黒佑希子

スパイダーアンデッドの声:塩野勝美
ジャガーアンデッドの声:大村 亨
シェルアンデッドの声:福山弘幸
ナレーション:小杉十郎太

一ノ瀬 優:井上高志  栗原遙香:山口香緒里


Story
 正体を現しピーコックアンデッドとなってブレイドに襲い掛かる伊坂(Cast:本宮泰風さん)。上級アンデッドの驚異的なパワーに、ブレイドも苦境に追い込まれる。
 そこへギャレンが合流。ブレイドとともにピーコックを攻撃するかと思いきや、ギャレンは伊坂の意のままにブレイドに攻撃を仕掛けてくる。
 ブレイドは応戦するが、迷いを見せず、以前よりも強くなっているギャレンの圧倒的な力に反撃もままならない。

 ストリートミュージシャンの仁(Cast:藤間宇宙さん)と行動をともにしていた始(Cast:森本亮治さん)は、ジャガーアンデッドの気配を感知。カリスに変身しアンデッドに戦いを挑む。
 そんなカリスの戦いを目の当たりにした仁だが、まさかカリスが始だとは気づかない。

 ブレイドとギャレンが戦っている場に虎太郎(Cast:竹財輝之助さん)がやってきて、同じ人間なのになぜ戦うのかとギャレンに訴えかける。
 その虎太郎の声に動揺するギャレンだったが、自分は変わっんだと叫び、栞(Cast:江川有未さん)の静止の声に一瞬動きを止めたりしつつも、ブレイドに攻撃を加え続ける。
 しかし、虎太郎がギャレンの前に手を広げて立ちふさがると、どうしても攻撃ができなくなる。
 そんなギャレンを見て、伊坂は「所詮人間。まだまだか」と苛立ったようにつぶやき、波動を投げつけるとギャレンを連れて消え去った。

 小夜子(Cast:粟田麗さん)は、知り合いの専門家に、橘(Cast:天野浩成さん)の髪についていた植物の分析を依頼していた。
 小夜子はその植物が橘を変えたと確信し、行方の知れない橘の身を案じる。
 その頃橘は、鎮静効果もあるというその植物が浮かぶ溶液槽に沈められていた。
 「落ち着いたようだな」と眠る橘を見つめる伊坂は「なんであれ、奴はもう俺のものだ」と断言する。

 橘を探しにかつてのボード研究所へとやってきた剣崎(Cast:椿隆之さん)は、小夜子と再会する。

 溶液槽から出た橘は、別人のような表情、口調で「もっと強くなれるんだろうな」と伊坂に念を押していた。
 「お前は戦うために仮面ライダーになったんだろう。お前が戦う理由はただ一つ」という伊坂に誘導されるように橘は「力を。俺は俺の力を証明するために」と答える。
 伊坂の「今のお前なら、ブレイドだって倒せる」という言葉に、橘は弾かれたように反応し「俺がブレイドを。俺が剣崎よりも!」と叫ぶ。

 白井家にやってきた小夜子は、そこで、橘の身体に地球上から絶滅した植物がついていたことを剣崎に告げる。
 剣崎は、自分を攻撃してきたギャレンの正気とは思えない様子を思い浮かべながら、目的はわからないが、伊坂はその植物を使って橘を操っていることを確信する。
 小夜子は植物の効用など、さらに調査を進めるといい、こんな自分を橘は頼ってきてくれた、だからどうしてもこの手で彼を助けたい、と宣言する。
 そんな小夜子を、剣崎は複雑な表情でみつめる。

 ジャガーアンデッドが小夜子の近くに現れた。現場に急行した剣崎はブレイドに変身し小夜子を救う。

 そのころ別の場所では蜘蛛型のアンデッドが出現。
 伊坂はそのアンデッドを「カテゴリーA(エース)」と察知。
 「お前が欲しがっているやつか」と現れた橘に、「ブレイドなんかよりよほど面白い相手だ。そっちへ行ってくれ」と橘に特別なカードを与え現場に向わせる。

 ミュージシャンになることを“ユー・一ノ瀬”として有名な音楽プロデューサーの父親・優から反対されている仁は、廃船を直しての船上ライブを計画。
 「俺じゃない奴らが作った世界なんかぶち壊して、俺の、俺達だけの世界を作りたい」といって、一緒に海に出ようと誘う仁の言葉に、始はわずかに心動かされる。
 一方、始の姿をテレビで偶然見かけた天音は、一人始を探しに家を出てしまう。

 橘はスパイダーアンデッドが現れた場所に到着、変身して戦いを挑む。
 栞と虎太郎はサーチャーでアンデッドの出現とギャレンの戦闘をキャッチ。
 そのアンデッドの反応が通常と異なることに、栞は気づく。

 ブレイドはジャガーアンデッドを封印。戦うブレイドの姿を見て小夜子は、橘もどこかでこうして戦っているのだろうかと、橘の身を案じる。
 そのとき、ギャレンが別のアンデッドと戦っているという連絡が入り、ブレイドは即座にその現場へと向かう。

 ギャレンはスパイダーアンデッド相手に戦うが、その封印は容易ではなかった。


Check! −天野さん橘さんみどころ−
 伊坂に心まで操られているというのに、虎太郎や栞の言葉に反応して動きを止めたり、虎太郎に立ちふさがられるとどうしても攻撃できなくなってしまうギャレン。
 苦しそうな息遣いが、操られた心と本来の心の生む葛藤の激しさ、痛みを表しているよう。

 今回は黄金色に光る溶液槽に沈められている橘さん。
 最初の絵は溶液から二の腕と肘がにょっきり出ていたり、浅い水面の下に脚のほうが見えていたりと、前回の水シーンよりかなり生々しい雰囲気。
 そこから溶液の中の橘さんの顔のほうに映像が移っていくと、金色の光にぐったりと瞼が閉ざされた表情が、宗教画的な雰囲気。

 黄金の溶液槽の中の橘さんを見ながらの伊坂さんと塚田さんの「落ち着いたようだな」「ええ。あの植物には、鎮静効果がありますから」という対話。
 虎太郎達の言葉に動揺した橘さんが、かなり激しく苦しんだ様子が窺えます。

 「なんであれ、奴はもう俺のものだ」と断言する伊坂さん。
 レンゲル製造の人柱にしてすぐに捨てるつもりなら、そんなに思い入れたっぷりに“俺のもの”を強調しないでください(笑)。

 溶液槽から出た湯上り橘さん、黒い服に首からかけたピンクのタオルがラブリー(笑)。
 「力を。俺は俺の力を証明するために」と答える橘さん、目も口調も完全に別人。
 天野さんの印象的な目、あごを引いて瞳を上に寄せる等して白目の部分を多く見せると、悪役的表情になるのではと推測…するものの、それならとてつもなく可愛い上目遣いとの違いはどう出しているのか…別人のように表情を変えるテクニック、深いです(笑)。
 「俺がブレイドを。俺が剣崎よりも!」と叫ぶ橘さん、“悪に洗脳された”を通り越して、モンスター的顔立ちに。

 小夜子さんに橘さんとの関係を無遠慮に尋ねた上に、小夜子さんが帰ってから「まったく橘さんも隅に置けないよね。あんな美人の恋人、しかも女医さんだし」と栞に言う虎太郎。
 今度もとに戻った橘さんに会ったら、どんなちょっかいを出すのかに注目。
 小夜子さんがいるときから「馬鹿いってんじゃないの」と虎太郎をいさめていた栞のキモチがどのへんにあるのかも、今後注目。
 「あんなに心配してくれる人がいるのに、橘さん…」と、半眼の虚ろな目つきでつぶやく剣崎の表情からは、剣崎が何を考えているんか全くわからず(…各種ドラマをずっと見ていてもめったにないほど、読めない! 読めません!)、これから先の橘さんをとりまく人間模様がどうなるのか、興味津々。

 スパイダーアンデッドの出現を察知した伊坂さんと橘さんのやりとり。
 伊坂さんは橘さんを利用するだけ利用して捨てるつもりだとわかっていても、「そっちへ行ってくれ」と指示する声がなんとも素敵で、もっとこういうやりとりが見たくなり。
 予告でも見られた、伊坂から投げられたカードを受け取り、そしてそのカードの表面を確かめるブラック橘さんの表情、黒の魅力とでもいうべきかっこよさ。

 スパイダーアンデッドが人を殺した現場に到着した橘さん。
 バイクを降りながら、すばやくヘルメットを取ってハンドルひっかけるしぐさがなぜかツボ。
 ヘルメットをひっかけ、バイクを降りながらスパイダーアンデッドのほうを振り返りぎみに見やるときの表情は、その短い間だけブラック度が薄まり。
 本来の橘さんの表情が覗いたようなその束の間は、今回はとても貴重で心洗われる感じが。

 ブレイドに命を救われたのに、剣崎君によろめく気配もみせず、柱の影から「橘くん…あなたもどこかで、こうして」と、ブレイドの方向に視線を向けつつ実は橘さんだけを見ている小夜子さん。
 「ギャレンが、橘さんが別のアンデッドと戦ってる!」と聞くや、小夜子さんには目もくれず、「橘さんが!」と駆け出すブレイド。
 似たもの同士というか、ナイスコンビなシーン(笑)。

 “悪”なのに、神々しいような光を使って、素晴らしくかっこよく撮られているブラック橘さんの変身シーン!
 左下方向からまばゆい光があふれる画面の中で、後姿で左手にバックルを手にした両手を広げ。
 その光の中で、いつもながらのすばやく勢いのあるカードインサート。
 眩しく光を反射するレッドランバスを背に立つ橘さんがゆっくりと胸の前に回していく腕が、その光をさえぎり、光の中に埋もれるようだった橘さんの姿をはっきりと浮かび上がらせ。
 心を操られた陰のある表情がクロースアップされ、拳が力強く握られ、風を切って回された腕がバックルを反転させて“TURN UP”。
 鈴村監督の橘さん変身シーンは、第3話の叙情的な雪山変身も印象的でしたが、今回の白い光にみちあふれた(橘さんの心は闇に染められているのに!)変身シーンは、やはり圧倒的な白に彩られていて、なんとも美しく。


EPISODE 10STORY PAGEEPISODE 12










Last update :
5th April 2004














* Blade *

仮面
ライダー
詳細DATA
登場人物
作品世界
STORY
ライダー
DATA
劇場版
イベント
関連情報
トリビア
剣LINK

* 公式 *
東映
テレ朝

* 牧天 *
TOP PAGE
映像の
部屋
WORKS
TV
GUEST BOOK
MAIL


This site is best viewed with Internet Explorer 4.0 or later.
Web Materials by Lazy Colors,Zeit-X
BLADEDATACHARAWORLDSTORYRIDERMOVIEEVENTINFOTRIVIALINKEizouTop PageGuestbookMail