仮面ライダー
剣 ブレイド

Masked Rider Blade
EPISODE 20
標的は虎太郎
  


Staff & OA
脚本 ◆ 今井詔二  監督 ◆ 長石多可男
プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日)  日笠 淳  武部直美  宇都宮孝明(東映)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日 ◆ 2004年6月6日

※仮サブタイトル「危険な香り」(前編)

Cast
剣崎一真:椿 隆之  相川 始:森本亮治
広瀬 栞:江川有未  白井虎太郎:竹財輝之助
上城睦月:北条隆博  橘 朔也:天野浩成

山中望美:宮澤亜理沙  栗原天音:梶原ひかり
吉永みゆき:肘井美佳

仮面ライダーブレイド:高岩成二  仮面ライダーカリス:伊藤 慎
仮面ライダーギャレン:押川善文  仮面ライダーレンゲル:岡元次郎
渡辺淳 永瀬尚希(ジャパンアクションエンタープライズ)

センチピードアンデッドの声 スパイダーアンデッドの声:塩野勝美
ナレーション:小杉十郎太

矢沢:是近敦之  栗原遙香:山口香緒里


Story
 睦月(Cast:北条隆博さん)は、下校しようと望美(Cast:宮澤亜理沙さん)を待つ間のうたたねの中でも、コインロッカーの夢に悩まされていた。
 鞄の中にレンゲルのベルトを忍ばせ、望美と帰宅しようとすると、剣崎(Cast:椿隆之さん)がベルトを返してほしいと声をかけてくる。
 睦月は、知らないと剣崎を交わす。さらに剣崎が迫ると、睦月は望美も置いて走って逃げ出した。

 睦月はレンゲルに変身、自らのもつカードからセンチピードアンデッドを解放し、剣崎を足止めさせる。
 剣崎はブレイドに変身して戦うが、センチピードアンデッドを取り逃がしてしまう。

 レンゲルに痛めつけられ、自尊心をも傷つけられた始(Cast:森本亮治さん)に、虎太郎(Cast:竹財輝之助さん)は、なぜ始が遥香(Cast:山口香緒里さん)や天音(Cast:梶原ひかりさん)の前に現れたのかと問いかける。
 雪山で遥香の亡き夫から写真を託されたことを思い起こす始だが、その事実を言い出すことができない。
 答えない始に、虎太郎がくってかかろうとすると、天音が飛び込んできて虎太郎を突き飛ばし「始さんを責める人は私の敵よ」と言い放つ。

 剣崎から逃げおおせたことに気をよくして、ベルトの入ったカバンを抱きしめるようにして、夕暮れの河原の土手に寝転んだ睦月の前に、今度は橘(Cast:天野浩成さん)が現れた。
 橘は「心配なんだ。君に俺と同じ道を歩ませたくない」といって、ベルトを返すよう迫るが、そんなにこのベルトが欲しいなら力づくで取ったらいい、と、睦月はレンゲルに変身する。
 「やむを得ないな。君が最強のライダーかもしれない。でも俺は君を止めるために戦う!」
 橘もギャレンに変身、二人はしばし拳を交わすが、ほどなく、レンゲルは睦月の意に反して変身を解除しようとし、あっけなくギャレンにやられてしまう。
 自由に力を操れない睦月に、そのベルトは危険だから今のうちにやめておいたほうがいい、と橘は忠告する。
 が、睦月は、カテゴリーAは絶対に自分を選ぶ、ただ今はちょっと気まぐれなだけで…と言い張ろうとする。
 気まぐれではない、邪悪な意志だ、奴は君をもてあそんでいるんだ、と橘は睦月に告げ、さらにベルトを返すよう求めるが、睦月は「俺は強くなりたいんだ!」と叫んで走り去る。
 「強くなりたい、か」
 橘はその場に立ち尽くし、走り去る睦月の後姿をみつめる。

 センチピードアンデッドは、林の中で人を襲っていた。
 そこに、ヘッドホンから流れる音楽に合わせ、奇声を発しながら踊るサングラスの男が現れる。
 男に襲いかかったアンデッドの腕を掴み、「無駄よ。キミクラスじゃあ、私は倒せない」という男は、口から衝撃波を発してアンデッドを吹き飛ばす。
 飛ばされたセンチピードアンデッドを、男は「誰を相手にしてるのかわかってるのか。キミと遊んでるヒマ、ないんだよね」と嘲笑う。
 「それじゃあ探さなきゃ。仮面ライダー」

 なぜクモの力が消えたのか、と睦月が自室で思い悩んでいると、携帯に望美から電話が入る。
 睦月を心配する望美は、何があったかすごく聞きたいけど聞かない、と言い、自分達は友達だよね、何も言わなくても信じてるから、とにかく元気出して、と睦月を励ます。
 そんな望美に睦月は、友達だよ、俺、望美のこと、大切に思ってるから、と返す。
 気持ちが明るくなった睦月は、笑顔で、閉ざしていた部屋のカーテンを開く。
 が、窓の外に、家の前で睦月の様子を窺っている橘の姿を見て、再びカーテンを閉ざす。

 睦月の家の前で睦月の部屋の様子をみつめる橘のところに、剣崎がやってくる。
 橘は剣崎に、カテゴリーAを封印したのは自分だ、自分に責任があるといって、睦月のことは任せてほしいと頼む。
 剣崎に、睦月がカテゴリーAにもてあそばれているらしことを告げた橘はさらに、このまま無理やりベルトを奪い返しても、ベルトは睦月のところに戻ってしまう、それは睦月が抱える心の闇にカテゴリーAが目をつけているからだ、と話す。
 睦月の心の闇が何か、なぜ彼があんなにも強くなりたいと願うのかはわからないが、彼が閉ざした心の窓をなんとか開いてやれないかな、という橘に、剣崎は反対できない。

 ハカランダの前に停めた車の中に、センチピードアンデッドを退けたサングラスの男…上級アンデッドの矢沢(Cast:是近敦之さん)がいた。
 「へーえ、ここにヤツがいるってワケだ」
 そのとき、ハカランダから、虎太郎が出てくる。遥香にも「そっとしておいて」と言われ、虎太郎は無力感を新たに帰路につく。

 そんな虎太郎の前に、故障した車を修理している女性・みゆき(Cast:肘井美佳さん)が現れた。
 修理を手伝ってやりながらもみゆきの美しさに魅せられていく虎太郎。
 そんな様子を、矢沢が観察していた。
 その一部始終を、始はアンデッドの感覚で察知、矢沢の狙いが虎太郎であることを知る。

 虎太郎はみゆきを連れて帰宅。パソコンで自ら書いた原稿を彼女に披露する。
 パソコンにはアンデッドサーチャーが入っているのに…と、勝手にパソコンを操作させる虎太郎に栞(Cast:江川有未さん)は不安を口にするが、みゆきに心奪われた虎太郎はまったく意に介さない。

 虎太郎らが出かけると、橘からアンデッド出現の連絡が入った。
 が、パソコンのアンデッドサーチャーは、エラー表示ばかりで反応しない。
 とりあえず剣崎は、携帯端末でアンデッドの位置を把握した橘の指示に従い現場へ急行する。

 橘がアンデッド出現の現場に向かおうとすると、睦月がやってきて、自分も連れて行ってほしいと頼む。
 レンゲルは危険すぎる、と、睦月の頼みを退け、橘は現場へと向かう。

 現場に向かう途中の剣崎の行く手を、バイクの始がさえぎる。
 始は、剣崎が向かおうとしているアンデッドは自分の獲物だと言い、虎太郎が上級アンデッドに狙われていることを教える。
 それを聞いた、剣崎は、虎太郎のもとへと向かう。

 橘の制止を聞かず、睦月はグリンクローバーで橘のレッドランバスについてくる。
 来るなと言ったはずだ、という橘に、俺の解放したアンデッドが人を襲っている、俺の責任だ、俺は行く、と睦月は宣言する。
 それを聞いた橘は「いいか、君は決して手を出すな。俺の戦い方を見ているだけだ」と、睦月がついてくることを認める。

 談笑する虎太郎とみゆきのもとへとやってきた剣崎だったが、矢沢が変身したカプリコーンアンデッドに襲われる。
 剣崎はブレイドに変身、立ち向かう。

 カリスは復活していたセンチピードアンデッドと戦っていた。
 そこへ、橘と睦月が駆けつける。
 二人の目の前で、カリスはセンチピードアンデッドを撃破する。
 アンデッドを封印し、振り返ったカリスは、橘の姿を認める。
 「ギャレン……!」
 橘の姿を見て、カリスは、かつてピーコックアンデッドとギャレンに傷めつけられたことを思いだした…


Check! −天野さん橘さんみどころ−
 夕暮れの金色の光に満ちた河原の土手で、睦月にベルトを返すよう話しかける橘さん。
 「心配なんだ。君に俺と同じ道を歩ませたくない」と言いながら、ベルトの入ったカバンを抱え込んで座る睦月の傍らにしゃがみこむ動作が、とても優しいお兄さんの雰囲気。

 それに続く「頼む。返してくれ」の言葉も、穏やかな大人の雰囲気。
 …なのとは対照的に、ベルト入りのカバンを睦月から奪う手つきは結構容赦なく。

 「やはり君か」と、ちょっと目を細めた表情で睦月を見た、次のカットの睦月を睨む表情。
 顔の表情全体は動かさないまま、目つきだけが鋭く、睦月が落ち着かない様子になるのも納得の迫力。
 力づくで取ったらいい、と睦月に言われての「何」も、渋く。

 今回の変身シーン!
 「やむを得ないな」でバックルをくっ、と構えるしぐさの小気味よさ、捧げ持ったバックルに斜め下からすっとカードを挿入する手つきのきれいさ、「君が最強のライダーかもしれない」と、カードを挿入したバックルをほんのちょっと胸元で押し抱くように見えるしぐさから下ろし、いつもは無言で緊張感を高める、左腕を身体の前にもってくる動作のところで「でも俺は君を止めるために戦う!」という、そんなに激しい口調ではない、でもきっぱりとした決意表明をする、一連のしぐさがことごとくかっこよく。
 こんな風にセリフを入れながらでも劇的な演出のできる変身ポーズ、ほんとうにグッドデザイン!
 光の扉を歩いて通る、変身のシチュエーションの特別さを強調する動きも、非常に映え。

 戦闘の最中苦しみ出したレンゲル=睦月にかける「どうした」の声。
 大人の優しさの感じられる、心配そうな声。

 「どうやら君は、自由に力を操れないようだな」は、穏やかな大人の声。
 「今のうちにやめたほうがいい」は、ちょっと睦月を侮るような軽さを感じさせたかと思ったら、「そのベルトは…危険だ」で、静かな口調のままながらぐっと重く落とす緩急。

 レンゲルは絶対僕を選ぶ、ただ今は気まぐれなだけで…という睦月を「きまぐれじゃない!」と一喝する橘さん。
 子供を叱れる大人の風格。

 「強くなりたいんだ!」と叫んで走り去る睦月を見送る橘さん。
 引いたカメラでの、睦月が走り去っても追うことができずに立ち尽くす姿。
 睦月のほうをゆっくりと振り返るときの、心の痛む部分に触れられたような、ちょっと傷ついたような表情。
 そこから、やや途方に暮れたように立って、走り去る睦月の後姿を眺めるところ。
 低い「強くなりたいか…」。
 表情を大きくは動かさない中に、橘さんの心の揺れ、過去の心の傷を感じさせるシーン。

 睦月の家の前で、睦月の部屋の窓をじっと見上げる橘さん。
 剣崎君がブルースペイダーでやってきたとき、剣崎君の動きに従って視線を流す目がとてもきれい。
 ブルースペイダーを停める剣崎をみていて、また睦月の部屋のほうに目を戻すときの表情しぐさも好き。

 「カテゴリーAを封印したのは俺だ。俺の責任だ」
 ちょっと泣きそうなぐらい深刻な顔で、剣崎君にそう言う橘さん。
 桐生さんの「真面目すぎるんだよ、お前は」の言葉がよみがえってくるような。

 「現にあいつの力は暴走して」と剣崎に言われて「わかっている」と答える橘さん。
 自分が責められたような目の伏せ方。

 「それに無理矢理ベルトを奪い返しても」と真っ直ぐに剣崎君をみつめる表情から「今のままでは必ず彼のところに戻ってしまう」で眉がひそめられていき。
 そして「彼の抱えている心の闇に」で目を伏せて、視線を横に流す表情が、深くきれい。
 すぐに「奴が目をつけているからだ」で、また剣崎君を見る方向に戻るからこそ、視線が揺れたときの橘さんの心の揺れが感じられるような。

 「なぜあんなにも強くなりたいと願うのか」で、剣崎君を離れ、木に手をついて睦月の部屋の窓を再び見上げる橘さん。
 睦月の心のその部分が、どうしようもなく気になってしまう心が、身体に表れたような動き。
 「彼の閉ざした心の窓を、なんとか開いてやれないかな」という言葉は、それでもお兄さんぽく。

 「俺のアンデッドサーチャーが反応してる。でも、詳しい場所がつかめない」と、携帯で栞ちゃんに電話する橘さん。
 面と向かって話しかけるときには、とっと偉そうな、威圧感のある声を出すのに、電話だとなんだか同級生感あふれるしなやかな声になるのが、いつもポイント。

 携帯アンデッドサーチャー端末を見ての「出た!」の表情、素直な感じで可愛く。
 栞ちゃんより落ち着いた感じで言う「南西25キロ」と、「そっちから行くと、北東15キロだ」で目を細める表情と、栞ちゃんでおなじみの場面を橘さんが…という面も手伝って、なかなかポイント。

 アンデッド出現の場に連れて行ってほしいという睦月に「だめだ。君は…いや、レンゲルは危険すぎる」と断る橘さん。
 そういうときにも、ちょっと優しい口調と、睦月が問題なのではなくレンゲルが問題なのだといい直す心配り。

 レッドランバスに乗っていて、睦月がグリンクローバーで追ってきたことに気づいたときの驚きの表情。
 「来るなといったはずだ!」と、きれいに連動。

 「いいか。君は決して手を出すな。俺の戦い方を見ているだけだ!」の言い聞かせ口調。
 すでに“師”の風格?

 カリスが戦っている場に到着、ヘルメットを取る橘さん。
 続いて睦月が同じようにヘルメットを取るところと並ぶと、ちょっと微笑ましく。

 カリスの必殺技・スピニングダンスを見上げる橘さん。
 “すごいものを見てる”感が。

 カリスとみつめあう橘さんの、ちょっと戦闘モードな表情。
 恨みとはいえ、あのかっこいいカリスが、橘さんのことを覚えていてくれたことに感動!


EPISODE 19STORY PAGEEPISODE 21










Last update :
13th June 2004














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