仮面ライダー
剣 ブレイド

Masked Rider Blade
EPISODE 33
狙われた剣崎
  


Staff & OA
脚本 ◆ 會川 昇  監督 ◆ 息 邦夫
プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日)  日笠 淳  武部直美  宇都宮孝明(東映)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日 ◆ 2004年9月19日

※仮サブタイトル「K(キング)フォーム(前編)」 or 「最終フォーム(前編)」

Cast
剣崎一真:椿 隆之  相川 始:森本亮治
橘 朔也:天野浩成
広瀬 栞:江川有未  白井虎太郎:竹財輝之助

山中望美:宮澤亜理沙  栗原天音:梶原ひかり
キング:上條 誠

仮面ライダーブレイド:高岩成二  仮面ライダーギャレン:押川善文
伊藤 慎  岡元次郎  渡辺 淳  永瀬尚希(ジャパンアクションエンタープライズ)

鈴木信二  竹嶌 厚  沖原一生

トライアルDの声:穴井勇輝
ナレーション:小杉十郎太

広瀬義人:春田純一  栗原遙香:山口香緒里


Story
 人類を、世界を滅ぼす存在としてジョーカーこと始(Cast:森本亮治さん)を危険視する橘(Cast:天野浩成さん)と、始を信じる剣崎(Cast:椿隆之)は、それぞれギャレン、ブレイドのジャックフォームに変身し激突する。
 ギャレンはブレイドにバーニングショットを放つが、ブレイドはその攻撃をしのいでしまう。
 空中にとどまった状態でそのことに驚き、今のブレイドがただのジャックフォームではないと気づいたギャレンを、ブレイドはライトニングスラッシュで撃ち落とし、地面に叩きつけられる寸前で変身が解けた橘は、ダメージを負う。

 ブレイドの戦いを、栞の父・広瀬(Cast:春田純一さん)は、自らの研究室で観察していた。
 「これが剣崎の潜在能力」
 広瀬の口から漏れたつぶやきに、特別庫の中の謎のアンデッドが応える。
 「ダガ ワタシハ ぶれいどニ 負ケナイ」

立ち上がるのがやっとの状態の橘に向かい、剣崎はなおも始を信じてほしいと主張するが、橘は苦しい息をつきながら繰り返す。
 「奴は…ジョーカー…全てを滅ぼす…」
橘がふらふらと始のほうへと歩み出そうとしたとき、始が突然倒れた。ジョーカーのシルエットが一瞬重なる始。
 始に駆け寄って必死に揺さぶる剣崎を見て、橘はその場を去る。
 異変を感じた剣崎は、始をハカランダへと連れて帰る。

 レッドランバスのところまでたどりついた橘だったが、ブレイドの攻撃で負ったダメージに、レッドランバスにすがるように倒れこむ。
 痛みに耐える橘の携帯に、広瀬からの連絡が入る。
 「橘君、全て見せてもらったよ」

 剣崎は栞(Cast:江川有未さん)と虎太郎(Cast:竹財輝之助さん)に、始が戦いに勝ち残れば人類を滅ぼすジョーカーであること、報告する。
 それなら橘が始を襲うのも無理はない、という虎太郎達に剣崎は、始はジョーカーに戻ることをを忌まわしく感じ始めている、だから人類を滅ぼすことはない、と訴える。

 ハカランダの自室で、始の身体はジョーカーに戻ろう戻ろうとしていた。
 始はそれに抵抗し、重い病にうなされるようにベッドで苦しみ、始を看病しようとする天音(Cast:梶原ひかりさん)のこともも「触るな!」と怒鳴りつけてしまう。

 栞と虎太郎は、始の“ハートの2”には人間が封印されていたのか、と剣崎に問う。
 剣崎は「封印されているのは、人類の始祖、ヒューマンアンデッドであり、始は人間を一人も傷つけてはいない」と否定する。

 広瀬の研究室へとやってきた橘。
 アンデッドの秘密を解くために広瀬もジョーカーを追っていたのか、という橘の問いに広瀬は、ジョーカーは危険な存在だが、相川始と呼ばれているジョーカーのことは、ジョーカーとしての凶暴性を表していない今急がなくてもいい、それよりも危険なのは剣崎だと言う。
そこで橘は、剣崎を襲った謎のアンデッドを見せられ、それを作ったのが広瀬だったことを知らされる。
 アンデッドの細胞とヒトのデータから作ったという人造アンデッド、トライアルD。広瀬は、自分はアンデッドの不死の秘密を手に入れつつあり、この研究を進めれば、いつか人間は永遠の命を手にすることができる、と語る。
 しかし、なぜ剣崎を襲わせたのか、と抗議する橘に広瀬は、それは剣崎を保護するためであり、剣崎が変身を続ければ大変なことになるという。
 トライアルDと協力して、力づくでも剣崎をライダーシステムから切り離し離し、彼を救ってほしいと広瀬は橘に告げる。

 剣崎は始を見舞いに出かける。
 そんな剣崎を遠くから眺めるキングと自称する少年(Cast:上條誠さん)。
 「ジョーカーとブレイド。どうやってめちゃくちゃにしてやろうかな」
 そのとき、望美(Cast:宮澤亜理沙さん)が不良少年達にからまれている光景がキングの目にとまる。
 望美の叫びの中の“睦月”という名前から、キングは望美がレンゲル=睦月の関係者であることを知り、興味を持つ。

 そんなキングのところに望美が「助けて!」と駆け寄ってくる。
 キングは望美に逃げるように言い、望美が去った後、不良少年達を衝撃波で攻撃し、高笑いする。

 始を見舞った剣崎は、効くかどうかはわからないものの買い集めてきた薬を差し入れ、そっと1枚のカードを置いて部屋を出る。
 帰ろうとした剣崎はハカランダの前で、自転車で逃げてきた望美(Cast:宮澤亜理沙さん)と出会う。
自分が助けを求めた少年は弱そうだったから心配だという望美の言葉を受けて、剣崎はその少年と不良たちがいる場所に、様子を見に行く。
 行ってみると、望美のいう少年は、剣崎たちを翻弄したあのキングだった。
 キングにいたぶられていた不良達を逃がした剣崎に、キングは、その後ジョーカーの様子はどう、などと尋ねる。
 キングによると、今まで始は自らが封印したアンデッドの力を借りてジョーカーの本性を封じてきたが、カードをキングに奪われた今、ジョーカーに戻ろうとする力が強くなり苦しんでいるのだという。

 自室で苦しんでいた始は、剣崎が置いていったカードに気づく。
 それは、ウルフアンデッドを封印したカードだった。

 そのカードを取り戻せば始は元に戻るのか、と迫る剣崎に、キングは君等と戦う気はない、と応える。
 しかし剣崎はそんなキングの言葉にはとりあわず、「アンデッドは人類にとって危険な存在だ!」と叫び、僕はさっき通りがかりの女の子を助けたばっかりだ、というキングを「黙れ!」と一喝、ブレイドに変身してキングを攻撃する。
 しかし、キングに斬りかかると、キングの周囲には盾が出現し、ブレイドの攻撃は届かない。
 そんなブレイドに、キングは言う。
 「もうやめようよ。君は僕が本当にアンデッドだから倒そうとしてるのか。
 違うだろ。ジョーカーを助けるために、僕が持っているカードが必要なだけなんだ。
 人類の敵であるジョーカーを救うために、僕を倒そうとするなんて、正義の味方としちゃあ不純だなぁ」
 キングのその言葉に応えず、ブレイドはジャックフォームに変身。
 キングもついにその正体を現し、コーカサスビートルアンデッドに変身する。
 ジョーカーを助けたって、人類は迷惑するだけさ、というキングに、ブレイドは「うるさい!と」怒鳴る。そんなブレイドに、キングは言い放つ。
 「君は自分が間違っているかもしれないと思ってる。だから弱いんだ」
違う! と叫びつつブレイドはライトニングスラッシュを放つが、キングの剣の一振りに、簡単に弾き返される。

 サーチャーからブレイドの反応が消えたことを、栞と虎太郎は確認する。
 橘を頼りにできない今、自分達だけでも行こう、と、二人は剣崎を助けに向かう。

 なぜ勝てない…剣崎の脳裏に、キングの言葉が甦る。
 俺が始を救おうとすることは間違っていることだから、だから勝てないのか、と自問する剣崎の前に今度はトライアルDが現れる。
 ブレイドに変身して戦う剣崎は、カードをスラッシュしたブルースペイダーでトライアルDを攻撃、トライアルDは爆発を起こして倒されたかに見えたが、ブレイドが封印用のカードを投げるとカードをのみ込み、復活してブレイドを攻撃、剣崎の変身を解いてしまう。
 なおもトライアルDに攻撃される剣崎は、車で駆けつけた虎太郎と栞に助けられる。
 アンデッドの反応はない、と栞達は言うが、剣崎はなおも、どこかに敵がいる、と怯えたように辺りを見回す。
 そのとき、トライアルDが車の上から襲ってきて、三人の乗った車は対向車と衝突してしまう。

 逃げ惑う剣崎の前に橘が現れた。
 すがるように、謎のアンデッドの出現を訴える剣崎に、橘は静かに告げる。
 「奴の名はトライアルD。お前を追うために生まれた」


Check! −天野さん橘さんみどころ−
 ジャックフォームで飛翔していたバーニングショットを放つ高みから落下した橘さん。
 痛みに苦しむ姿は、叩きつけられた勢いを生々しく想像させるもの。
 橘さんから離れたところに転がるバックルから、カードがこぼれ落ちているのが、無残な印象を際立たせ。

 大丈夫ですか、という剣崎を通り越して、始を睨みつける眼光。
 剣崎の攻撃によるダメージに表情を歪め、立っているのもやっとという状態だけに、鬼気迫るものが。

 「奴は…ジョーカー…全てを滅ぼす…」
 苦しそうな息遣いとあいまって、今にも倒れそうな、意識をやっと保っているという感じの目。

 そこから一転、始が倒れると、呪縛から解き放たれたように、普通のはっとした表情に。
 優しい印象を取り戻した大きな目と、首の動きが、可愛くさえ思える印象。

 しっかりしろ、と始に駆け寄る剣崎君を見て、その場を立ち去る橘さん。
 ゆっくりと背を向けて去る姿は、どこかさびしげ。

 レッドランバスのところまできて、痛みに倒れこむ橘さん。
 電話をかけてきた広瀬パパ、ちゃんと手当てしてあげてください…

 広瀬父の研究所にやってきた橘さん。
 きょろきょろとあたりを見回すしぐさが、子供のようで可愛く。
 広瀬パパの「懐かしいかな。ボードの研究所と、似てるだろう」も、とっても優しく温かい口調表情。
 (嘘でもうれしすぎなぐらい!)

 剣崎君の写真が貼ってあることに気づいたとき、始さんよりも剣崎君のほうが危険だと告げられたときの橘さんの表情。
 あんなに激しく対立し、容赦なく攻撃され、傷つけられた直後なのに、剣崎君が心配でたまらないという気持ちの表れ。

 トライアルDを見せられ、ちょっと飛びのくようにして驚きと警戒を露にする橘さん。
 その身のこなし、ほんのちょっと、小型犬系。

 トライアルDが剣崎君を襲ったときのことを思い出しているときには、怒りでいっぱいの表情なのに、広瀬父がそれを“造った”と聞かされるや、そちらのほうに関心が移っているようにも見えなくもない橘さん。
理系(笑)

 「こいつが剣崎を襲ったのは、あなたの命令ですか」と抗議する口調、若々しく後輩思いの気持ちあふれる憤りが、このましく。
 抗議しつつも、広瀬父への節度は失わない姿が、ますます好青年な橘さん。

 「彼が変身を続ければ、彼は…人類は」と、橘さんが大切に思っている“剣崎”“人類”というポイントを的確に突いて橘さんを揺さぶる広瀬父。
 「剣崎に、何が起こるというんですか」という橘さんの心配でたまらなそうな表情を見れば、橘さんはもう広瀬父の掌の上…ということが一目瞭然なシーン。
 「全てを話そう。そしてこの改造実験体トライアルDと協力して、剣崎君を救ってくれ」と言われ、不安げにトライアルDを振り返り「剣崎を救う?」と問い返す橘さんのあまりにも無防備な様子は、ほとんど赤頭巾ちゃん状態。

 「奴の名はトライアルD。お前を追うために生まれた」
 これまで剣崎と向き合ってきたときのものとはどこか違う、静かな口調が印象的。


EPISODE 32STORY PAGEEPISODE 34










Last update :
21st September 2004














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