プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日) 日笠 淳 武部直美 宇都宮孝明(東映) その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日 ◆ 2004年9月26日 ※仮サブタイトル「K(キング)フォーム(後編)」 or 「最終フォーム(後編)」
広瀬 栞:江川有未 白井虎太郎:竹財輝之助 上城睦月:北条隆博 橘 朔也:天野浩成 山中望美:宮澤亜理沙 栗原天音:梶原ひかり キング:上條 誠 仮面ライダーブレイド:高岩成二 仮面ライダーレンゲル:岡元次郎 伊藤 慎 永瀬尚希 渡辺 淳(ジャパンアクションエンタープライズ) 田中明 松沢有紗 大歳恭平 須田祐大 藤澤綾乃 トライアルDの声:穴井勇輝 ナレーション:小杉十郎太 広瀬義人:春田純一 栗原遙香:山口香緒里
そんな剣崎の前に橘(Cast:天野浩成さん)が現れ「待て。俺が先に話すと言ったはずだ」と、剣崎を倒そうとするトライアルDの前に立ちはだかる。橘の言葉を聞いて、トライアルDは液状になって去る。 どういうことなのか、という剣崎に橘は、俺と来い、と告げる。「お前はもう戦ってはならない、お前が変身すれば、奴はお前を追ってくる。そしてお前が逃げれば、それだけ周囲に被害が広がる」という橘の言葉に、剣崎は衝撃を受ける。 「お前を危険から救いたいんだ」と言い募り「お前はライダーになってはいけない人間だったんだ」という橘に、剣崎は橘の首を絞めて足払いをかけ、橘を倒して逃げ去る。 走り去る剣崎の後姿に橘は、「このままではお前は!」と、必死に叫ぶ。 広瀬(Cast:春田純一さん)の研究室に戻り、広瀬に「説得に失敗したようだね」と言われた橘は、もう一度自分が行くのでトライアルDは動かさないでほしい、と懇願する。 しかし広瀬は、時間がない、彼が危険だということは承知したろう、と、取り合わない。 剣崎は白井家に戻り、アンデッドサーチャーを自分のパソコンにコピーすると、虎太郎(Cast:竹財輝之助さん)や栞(Cast:江川有未さん)についてこられても何の役にも立たないことがわかった、と言い残して、白井家を出る。 ハカランダへ睦月(Cast:北条隆博さん)が現れた。 ずっと睦月を待っていた望美(Cast:宮澤亜理沙さん)は思わず睦月に抱きつくが、睦月は「彼女はずっと君を待っていたのよ」という遥香(Cast:山口香緒里さん)の言葉にも「なんで」と冷たい態度をとる。望美は睦月の頬を張るが、睦月は拳で望美を殴ろうとするという、かつての睦月からは考えられない行動に出る。 そんな睦月の腕をつんで止めた始(Cast:森本亮治さん)は、「俺に用があるんだろ」と睦月を外へと連れ出す。 弱った始は、睦月に殴られるままになりながら「ジョーカーの本性を見せろ」と挑発される。 ハカランダを後にして林の中を歩く望美に、「ダメじゃないか、こんなところを一人で歩いて」と、キング(Cast:上條誠さん)が声をかける。 僕と一緒に来ない、という誘いに対して、でも今は…という望美に、キングは「睦月を探してるんだろ」と睦月の名前を出して、望美を驚かせる。 ジョーカーになろうとする自分を制する始に、睦月はレンゲルに変身して強烈な一撃を始に加える。 自分は最強のライダーだ、というレンゲルに、こんなものは本当の強さじゃない、俺はジョーカーには戻らない…とつぶやいた始は、剣崎が残していったワイルドJのカードをラウズ、ウルフアンデッドに変身。自分に写真を託した栗原、自分を庇ってくれた剣崎を思い起こしながら強烈なパンチをレンゲルに見舞う。 「本当に強いのは…ヒトの思いだ!」 ウルフの攻撃に変身を解除した睦月の耳に、「助けて、睦月!」という望美の声が届く。 わずかに残っていた睦月の心に引かれるように、睦月は気絶する望美の前にやってくる。 その様子を見ていたキングは「人間の心を残してちゃ、ジョーカーに勝てないよ」とうそぶく。 「こんなやつ、俺には関係ない!」と怒る睦月に、キングはカリスが封印してきたカードをすべて投げ与えてしまう。 なぜ、と問う睦月に、キングは「メチャクチャにしたいだけさ」とだけ答え、高笑いをしながら消えてしまう。 睦月も去った後に気がついた望美は、睦月を探して睦月の名前を呼び続ける。 街中を歩いていても剣崎は、トライアルDに狙われているのでは、という強迫観念にかられ、皆俺に近づかないでくれ、と念じるばかりだった。 その頃栞は、虎太郎が描いたキングの似顔絵を服装の解説図をパソコンに入力してから、剣崎を探しに出かけようとしていた。 栞が白井家の玄関を出ると、橘がやってきた。 剣崎はどうしている、という橘に栞は、剣崎が出て行ってしまったというが、橘は、何が起こったのか、あのアンデッドは、という栞の問いに答えず、そうか、とだけ言ってきびすを返そうとする。 答えて、と迫る栞に、橘は、剣崎には近づかないほうがいい、奴を追っている者がいる、近づけば君たちも危険だ、と警告を発する。それを聞いて栞は、だから剣崎は出ていったのだと悟り、剣崎を追おうとする。 そんな栞に、橘は「剣崎は必ず俺が助ける。だから君は探さなくていい」と言い切るが、栞は「剣崎君が危険なら、そばにいてあげるのが仲間でしょ!」と言い放ち、橘を残してバイクで飛び出していく。 そんな栞の姿を見て、橘は心を痛める。 橘は広瀬の研究室に戻り、広瀬に向かって、娘さんに会ってあげるべきです、と訴える。 今は会えない、そう言ったはずだ、という広瀬に、あなたの言葉なら聞くはずです、このままでは…と橘はさらにくいさがるが、広瀬は、今は剣崎君を確保する方が先決だ、剣崎が姿をくらましても変身すればこれに反応するはずだ、と、話をそらす。 橘はそんな広瀬を見て、抗議するような表情を浮かべる。 地下道で剣崎が目覚めると、栞がやってきていた。 来ないでくれ、と栞を突き飛ばす剣崎に、栞は、自分達を巻き込まないために出て行ったなんて、自分達はそんなに頼りにならないのか、と剣崎を問い詰める。剣崎は、自分の近くにいれば危険な目に合う、仮面ライダーは皆を守らなければならないのに自分がいれば被害が広がるなんて、ライダー失格だ、と言う。キングを追うよりも、橘の言葉に従う方がいいのかもしれない、キングだって強い、勝てるかどうかわからないし…と弱気になる剣崎を見て、栞は剣崎の頬を張ると、あなたは自分ひとりで戦っているんじゃない、戦えない私達の代わりに戦ってくれている、あなたは今自分ににできることをするしかない、励ます。 そのとき、栞の携帯に電話が入る。電話を切ると栞は剣崎に、カテゴリーキングの居場所がわかったと告げる。 街中にいたキングの周囲を、若者達が取り囲み、携帯でキングの写真を撮り始めた。 栞は携帯サイトで、自分を助けてくれた“私のヒーロー”としてキングの特徴を公開し、謝礼を提示して一般に捜索を依頼していたのだった。 「やっほー、私のヒーロー」と剣崎を伴って現れた栞は、「あなたのやり方、真似させてもらった」とキングを挑発。 「いいの? みんな見てるよ」というキングの言葉にも構わず、剣崎は「俺は仮面ライダーだ!」とブレイドに変身。 しかし、キングはコーカサスビートルアンデッドに変身、ブレイドからすべてのカードを奪ってしまう。 攻撃の切札をなくし、窮地に追い込まれるブレイドだったが、俺にライダーの資格があるなら、カードが一枚もなくてもお前を封印できるはずだ、と、超カブトの分厚い盾へ素手でパンチを打ち込んでいく。 コーカサスビートルの武器を奪ってその盾を打ち破ると、ラウザーでコーカサスビートルを切断。自らのカードを取り戻し、カテゴリーキングを封印する。 封印され際、キングは言い残す。 「気をつけなよ。レンゲルのように封印したつもりで、僕に支配されないようにね」。 その一部始終は、広瀬の研究室のパソコンで捉えられていた。 「13枚のカードを手にしたか」と、飲み物を口にしながらつぶやく広瀬。 パソコンの画面と、そんな広瀬の反応を見比べる橘。 剣崎の前に、今度はトライアルDが現れた。 ブレイドは栞を逃がすと、アブゾーバーでスペードのキングをラウズする。 たちまち激しい激痛に襲われるブレイドだったが、13枚のカードが舞う中、姿を現したのは、向ってくるトライアルDをたった一発のパンチで弾き飛ばすブレイド最強フォームだった! 広瀬の研究室のパソコンでその様子を観ていた橘は、声を上げていた。 「カテゴリーキングと融合した。これが…キングフォーム…」 しかし広瀬は否定する。 「いや。彼は13体のアンデッドと同時に融合している」 そんなことは、普通ならあり得ない、だが彼は… 最強フォームとなったブレイドのアブゾーバーに、スペードの10〜K、そしてAのカードが次々にラウズされていく。 “ロイヤルストレートフラッシュ”…
![]() 「奴の名はトライアルD。お前を追うために生まれた」に続く、落ち着いた口調。 ![]() 橘さんは何も悪いことをしているわけではないのに、何か言えないことに加担しているかのように、剣崎の顔を見ずに「俺と来い」としか言えないその姿が、なんとなく理不尽にも感じられ。 ![]() 続く「お前はもう戦ってはならない」からの、あふれるように感情が乗った声、その前までの静かな口調との対比があざやか。 ![]() そんな言葉をを聞いて、怒り口調で問い返しをする剣崎… ![]() 「すいません」と顔をくしゃくしゃにして走り去る剣崎よりも、【東映公式:仮面ライダー剣−第34話画像】掲載の、仰向けに倒れた橘さんの胸に手を当ててうなだれる剣崎の写真のほうが、剣崎の好感度大かも? 走り去る剣崎に追いすがるように、橘さんの手が画面の下部に一瞬映って力尽きたようにはらりと落ちるあたりが涙。 ![]() …どうなるのか言えてしまえば、少しでも状況はよくなったのでしょうか…。 ![]() しれっとした顔で「彼が危険だということは承知したはずだ」などといいながら、トライアルDを覗き込む広瀬氏の“悪い大人”ぶりとの対比で、橘さんの真っ直ぐさ、若さが際立ち。 ![]() いかにも無理している橘さんの内面が表れたような口調の綾。 ![]() その直後の前のめりな口調での「剣崎に近づかないほうがいい」といい、広瀬氏のことを栞ちゃんに言えず、かといって栞ちゃんの追及をかわしきれず、どうしていいかわからない橘さんの心の揺れが手に取るようにわかる挙動。 ![]() “必ず”に力の籠もった断言と、“だから君は探さなくていい”にこめられた栞を守るような心持ちも、栞に本当のことが言えない橘さんの優しすぎる心持の表れのよう。 橘さんは栞の正面から、栞の顔を見て言っているのに、栞の顔がバイクのミラーに反射して見えている演出から、一見橘が栞に背を向けて言っているかのように見えるのも、栞にほんとうのことを言えない橘の後ろめたさを象徴しているような。 ![]() 栞がいなくなってしまうと、もう心を隠さないためか、心を痛めたいる様子全開の表情。 ![]() 広瀬氏が怪しげな研究に手を染めていること、剣崎を襲わせている張本人であることを栞にどうしても言い出せないのかと思いきや、橘さんが一番気にしているのは“広瀬氏が栞に会おうとしないこと”だと判明し、橘さんの人恋しい性格がわかるセリフ。 「あなたの言葉なら聞くはずです」という言葉も、橘さんは“人”に重きをおいて人の言葉を信じるんだ…と。 ![]() どうして聞いてくれないのか、という思いか、栞との複雑な関係に心を痛める表情か、疑いの芽生えか。 ![]() ほとんど背景なのに、剣崎のカード獲得と、広瀬氏の反応の両方に反応している律儀さ。 ![]() カメラの焦点は広瀬氏に合っている状態で、表情の動きが気配として伝わる、なかなかいい具合の動き。 ![]() 感嘆の中に、微かな羨望も、ちょっと“研究者・橘”も入っているようにも思える、以外に複雑な橘の視線。 ![]() アップの表情をタンノウするカット。
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Last update :
3rd October 2004
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