プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日) 日笠 淳 武部直美 宇都宮孝明(東映) その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日 ◆ 2004年11月14日 ※仮サブタイトル「父と娘と(後編)」
広瀬 栞:江川有未 白井虎太郎:竹財輝之助 上城睦月:北条隆博 橘 朔也:天野浩成 城 光:浜崎 茜 栗原天音:梶原ひかり 天王路博史:森次晃嗣 仮面ライダーブレイド:高岩成二 仮面ライダーカリス:伊藤 慎 仮面ライダーギャレン:押川善文 仮面ライダーレンゲル:岡元次郎 永瀬尚希(ジャパンアクションエンタープライズ) ナレーション:小杉十郎太 広瀬義人:春田純一 栗原遙香:山口香緒里
やってきた栞(Cast:江川有未さん)にそう言われた広瀬(Cast:春田純一さん)は、トライアルBとしての姿を現した。 「広瀬の気持ちをよくも!」 橘(Cast:天野浩成さん)の怒りの叫びとともに、橘はギャレンに、と剣崎(Cast:椿隆之さん)はブレイドに変身、トライアルBに挑みかかるが、トライアルBは栞を盾にとり、ブレイドらの攻撃から逃れる。 ブレイドとギャレンが手を出せないでいる間に、縛って吊るされていた睦月(Cast:北条隆博さん)がなんとか手を動かして、レンゲルに変身。鎖を断ち切ったレンゲルは、猛然とトライアルBに襲い掛かる。トライアルBも人質の効果を失い、レンゲルの迫力に気圧されるように姿を消す。 トライアルBを取り逃し、怒りがおさまらないレンゲルは、八つ当たりのようにギャレンを攻撃しはじめる。ギャレンと、レンゲルを止めようとするブレイドに反撃され、変身を解除した睦月は、怒りのおさまらない表情のまま立ち去ろうとする。そんな睦月に追いすがった橘は「俺だって人質にされたら悔しい、気持ちはわかる、けど」と、睦月の気持ちを落ち着かせようとするが、睦月は「うるさい!」と橘の手を振り払い、「助けられたなんて、絶対思わないからな」と言い捨てて去る。 トライアルBは、栞が保存していた父と母の記憶映像を利用して、広瀬になりすましていたらしい。 こんなものがあったばかりに…と、栞は映像を消去しようとするが、どうしてもできなかった。 それにしても、誰が栞の父に見せかけたトライアルBを作ったのか。本物の広瀬が生きていて、作った可能性もある。 「それをはっきりさせるためにも、一刻も早くあのトライアルを押さえなければ」と、橘は決意を口にする。 その頃始(Cast:森本亮治さん)は、ハカランダで天音(Cast:梶原ひかりさん)にギターを聞かせていた。 そんな二人を見て、遙香(Cast:山口香緒里さん)は、心配げに表情を曇らせる。 天王路(Cast:森次晃嗣さん)が新たにトライアルGを開発した。 その様子を窺っていた光(Cast:浜崎茜さん)だったが、天王路に見つかってしまい、トライアルGのテストのターゲットにされる。 光はタイガーアンデッドに変身するが、トライアルGのパワーに圧倒される。 攻撃を受けながら光は、トライアルGの動きがレンゲルのそれに似ていることに気づく。 睦月のアジトに戻ってきた光は「どんな戦いにも、ルールがある。このバトルロワイヤルに、人間も、あんな奴もいらない」と、憤りに満ちた言葉を吐き出す。 「これは、私達の戦いなんだから…」とつぶやきながら、傷ついた光は、その場に崩れ落ちてしまう。 栞のもとに広瀬から「会いたい」というメールが入った。 罠かもしれないという剣崎達の心配をよそに、栞は「私も会いたい」と返信。 剣崎に「これがあいつの仕業なら、あいつを倒して。あいつをこの地上から消して!」と叫ぶ。 光が気がつくと、包帯やガーゼを取り散らかした救急箱がそばにあり、少し離れたカウンターに睦月が突っ伏していた。 睦月のそばを通り過ぎようとする光を、睦月は「礼の一言もなしか。ま、どうでもいいけど」と呼び止める。 そんな睦月に光は、睦月が人質にされた本当の理由を、お返しに教えてあげてもいい、と返す。 父母との思い出の場所であるコスモス畑で待つ栞のもとに、広瀬が現れた。 栞、会いたかった、という広瀬に、それならどうして会いに来てくれなかったの、と栞は広瀬を責め、これ以上近づかないで、と叫ぶ。 橘君と、剣崎君だったか…彼等も近くに来ているんだろう、という広瀬の言葉に、栞は広瀬が本物の父親でないことを確信。「来るな!」と叫ぶが、広瀬はその制止を聞かずに栞を追い、倒れこんだ栞に伸ばした手を叩かれると、泣き声ともつかない叫び声をあげながらトライアルBへと変貌を遂げ、栞に襲いかかる。 二人を追ってきた橘と剣崎はトライアルBに蹴りかかってトライアルBを栞から引き離し、逃げたトライアルBを変身して追う。 自室でギターを弾いていた始は、剣崎の戦う気配を察知する。 絶対帰ってくる、と天音に約束し、戦いの場へと向かう。 トライアルBとブレイド、ギャレンとの戦いに、トライアルGが割って入ってくる。その圧倒的な力に押されながらも、ブレイド、ギャレンは、その動きがどこかで見たことのあるものであることに気づく。 その様子を、少し離れた場所から、光と睦月が見ていた。トライアルGの動きを見て愕然とする睦月に、光は、あれは睦月をコピーして作られたトライアルGだと教える。 「うってつけだったってわけね。ブレイドに憎しみを持つあなたが。 どう? 自分をコピーされた気分は」 トライアルGの攻撃になす術もなく圧倒されるブレイドとギャレン。 ニ人の窮地に、栞が思わず飛び出してきた。 トライアルGからギャレンが栞をかばうが、そのギャレンも続けざまに打ち据えられ、栞は危機に陥る。 そのとき、トライアルBに、広瀬の記憶が甦る。 『栞を…頼む』 トライアルBは、栞の名を叫びながらトライアルGと栞の間に割って入り、トライアルGの攻撃をまともに受ける。 トライアルGを、栞とトライアルBから、ギャレンとブレイドが引き離したところに、自分をコピーされた怒りに燃える睦月が、レンゲルに変身、トライアルGに猛然と挑みかかる。 ギャレン、ブレイドが振り返ると、トライアルBが「栞…」とつぶやきながら倒れ、広瀬の姿に戻るところだった。 広瀬の姿に戻ったトライアルBは、自分が本物の広瀬によって作られたこと、その目的は、死に行く広瀬に代わって、娘・栞を守らせることだったという事実を告げる。 亡き父の、自分を思う強い想いに、栞は広瀬の姿をしたトライアルBにとりすがって泣く。 泣き続ける栞の頭を、トライアルB…広瀬は、優しく撫でる。 そんな二人の姿をみつめるブレイドとギャレン。 広瀬を、栞のもとに優しい父親として返すことをずっと願っていた橘=ギャレンは、その悲しい光景にうつむきかけるが、すぐに、レンゲルと戦うトライアルGを振り返り、ブレイドと共に、新たな怒りをもって再び挑みかかる。 ブレイド、ギャレン、レンゲルがトライアルGと戦っているところに、始がやってきて、カリスに変身して戦う。 4人のライダーの攻撃を受け、トライアルGは撃破される。 広瀬の姿をしたトライアルBは穏やかな笑顔で栞に語りかける。 「栞…無事でよかった。これで、お母さんのそばに行ける」 懸命に笑顔を作ろうとする栞に手を握られながら、トライアルBは消えていった。 栞の手には、父の結婚指輪が残されていた。 栞を見つめて、降りしきる雨の中、立ち尽くす剣崎、橘、睦月、始。 泣きじゃくる栞を見て、橘は、深くうなだれていた。 そのころ天王路もラウズカードを手に轟然と笑っていた。 「終わったのではない。始まったのだ。本当の戦いが…」。 橘は窓に向かってつぶやく。 「ボード理事長、天王路博史。一体何をやっていたんだ」 栞は、父母との記憶データを消去することを決意していた。 「みんな、ここにあるから」 父の残した結婚指輪を手に、栞は、消去ボタンをクリックした。
![]() すんなり立っている剣崎君に対し、やや前傾姿勢で構えながら聞き、栞の一言一言に反応して身体を動かしている橘さん、気持ちの入り込み方の深さが伝わり。 ![]() 変身シーンの、光を入れる合成でわかりにくくなっていますが、正面から見た眼光もすごい! ![]() 剣崎君より一瞬早い、心配そうな声。 ![]() レンゲルラウザーでぶつ相手はギャレンで、ブレイドは邪魔そうに払いのけるだけ、という、橘さんに本気なところがいとおしく。 そんなレンゲルに「いい加減にしろ!」と、カードまでラウズして割り込んでくるブレイドも可愛く。 ![]() 剣崎とは明らかに違う優しい対応、睦月が甘えたくなるのも道理。 ![]() 睦月が“人質にされて悔しい”のかどうかは微妙に謎ではあるものの、睦月の気持ちをわかろうとする、睦月の視線に自分の視線を合わせようとする橘さんの気持ちが伝わるひとこと。 “けど”という、ちょっとカジュアルな語りかけがツボ。 ![]() 客観的に見て、誰も橘さんや剣崎君が睦月を助けたとは思わないであろう状況での言葉というのがポイント(笑)。 睦月としては、途中からは橘さんは栞パパと栞ちゃんのことで頭がいっぱいになっちゃったこんな状況でも、“橘さんが俺を助けにきてくれた…”と思っていたのか…と思うと、睦月がかわいくてかわいそうでたまらなくなるセリフ。 静かな「助けられたなんて」は橘さんに向かって、憎々しげな「絶っ対思わないからな」は剣崎君に向かって、という割り振りも“らしく”。 ![]() その隣でうさんくさげに睦月を見ていた剣崎君は早々に睦月から目を離し、栞ちゃんの方に視線をやっている対比もナイス。 ![]() 微かにひらかれた口許、僅かにふせられた目許の、こまかな表情の動き。 ![]() 「一人じゃないんだろ? 橘君と、剣崎君だったか…彼らも来てるんだろ? そのへんに」 前回は“君のことが大好きだよ”などと言っていた剣崎君が“剣崎君だったか”と、“トライアルなんとか”並の扱いになっているところに、橘さんと剣崎君に対する正直な認識の差が表れた部分。 ![]() あまりにも隠れるのが早くて、絵を止めないと見えない状態(いつまでも見えている剣崎君がうらやましく!)。 広瀬氏が栞ちゃんを追いかけ始めたときの、コスモスの向こう側で疾走する姿は、その機敏な走りとあいまって、きれいなシーン! ![]() 雑誌掲載の正面からのアングルでは、橘さんのキックはかなり躍動的で気合が入っていることがよりわかるシーン。 映像でも、キックした後一回転したかたちで振り向くあたり、かなり動きのある感じに。 富士急ハイランド公開録画で、最初に観た橘さんのシーンとして、思い出深く。 ![]() 橘さんのその声を聞くや、さっと立ち上がってすぐに後を追う剣崎君も微笑ましく。 柵を飛び越えての変身シーンは、天野さん橘さんの飛び越える姿と押川さんギャレンの飛び越える姿(前に挙げた足の角度)がぴったり一致していて、押川さんの技術に大感動。 ![]() そんな栞ちゃんを、広瀬氏のことを思い出したトライアルBが飛び出してくるまでトライアルGの攻撃からかばい続けたのは、ギャレン。 橘さんが信じた広瀬氏の心に、バトンを渡せたようで、うれしいこと。 ![]() 橘さんだけが、うなだれるところに、橘さんの広瀬親娘に対する思い入れの深さがにじみ。 うなだれたそのしぐさが、その前に出ていた、トライアルBの想いを知って泣く栞ちゃんを見て、ギャレンがうつむく映像と見事に重なり。 ![]() シャープで渋い表情がかっこいいシーン。 その姿には、ちょっと烏丸所長の面影も。 ![]() もっとアップで細部を見たい、複雑そうな表情。 ![]() 一瞬の映像からも、最初の頃の橘さんのいとおしさが、ぐっと心の中によみがえりました! ![]() きりりとした横顔から「剣崎、それは!」と指さしたとたん、あどけなくなる表情の転換のあざやかさ! 告知する剣崎君を見ている、ちょっときょとんとしたような表情(まばたきもなんだか可愛く)。 そこから、次のセリフのタイミングをうかがうどきどきな表情→可愛く両手を挙げて(ちょっとまるっとした腕の角度、ひらいた手が、ちっちゃい子のしぐさのよう!)の「ごおーぼ!」→満面の笑みでの、わんこが力いっぱいしっぽを振っているような速さの両手お手振りと、可愛すぎてどうしようかというコンボは、本編を見ての涙を吹き飛ばす威力!
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Last update :
24th November 2004
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