インディゴの夜
第43話
消えた母親
Staff & OA
脚本 ◆ 森ハヤシ 演出 ◆ 吉田使憲その他のスタッフ ◆ 【ドラマ『インディゴの夜』 スタッフ&キャスト詳細データ】へ
放送日時 ◆ 2010年3月5日(金)13:30〜14:00
※番組表サイト等に掲載された仮サブタイトル「双子よ走れ!車いすでさ迷う母」
◆公式サイト◆
【東海テレビ:インディゴの夜】【フジテレビ番組紹介:インディゴの夜】
Cast
高原 晶:森口瑤子 塩谷 馨:六角精児ジョン太:和田正人 犬マン:天野浩成 アレックス:深水元基
DJ本気:加治将樹 ポンサック:玉有洋一郎
バーテンダー:高山猛久 ウェイター:佐藤峻
(常連客・ミカ:華城季帆 常連客・カオル:志村陽香)
モイチ:高木万平 モサク:高木心平 樹:真山明大 吉田吉男:田中幸太朗
モイチ&モサクの母・敏子:山本みどり 敏子の婚約者・野崎:樋渡真司
ブラック・ファルコンのホスト:河野朝哉
Story
「クラブ・インディゴ」に敏子(山本みどり)が結婚の約束をしている野崎(樋渡真司)がやって来る。敏子から話を聞いていた晶(森口瑶子)は、慌てて野崎を、病後ケアのボランティアの付き添いだとモイチ(高木万平)とモサク(高木心平)に説明。
野崎によると、目を離したすきに敏子が宿泊しているホテルから姿消してしまったという。
警察は事件性がないと動いてくれない、という犬マン(天野浩成)。
それならどうすれば…という野崎に、俺らが探しますよ、とジョン太(和田正人)。
こんな寒空の下、お母さんをほっておけない、残ったお客さんは任せろ、という塩谷(六角精児)の後押しもあり、“インディゴ”のメンバーは手分けして敏子を探すため、渋谷の街に散っていく。
モイチ、モサク、晶、野崎は、宿泊していたホテルに、手がかりを探しに。
モイチとモサクから少し遅れて走っていた野崎は、一緒に歩く晶に、なぜ自分を付き添いだと言ったのか尋ねる。
自分の口からちゃんと言いたいという敏子に口止めされていた、と、晶は伝える。
ホテルには、着替えも帰りのチケットも残されていた。
モサクは、自分達の嘘に敏子が気づき、その嘘で傷ついたのでは、と言う。
そこにモイチが入ってきて、嘘をついているのは自分達だけじゃない、野崎さんも隠していることを話してほしいと言う。
野崎は、敏子と結婚しようとしていること、モイチとモサクに結婚の許可をもらうために上京したことを明かす。
晶の、付き添いの人という話も嘘ではなく、野崎は付き添いをしているうちに気丈にリハビリに励む敏子を好きになり、共に残りの人生を歩みたいと思うようになったという。
モサクは、敏子が結婚なんてするわけがない、敏子がいなくなるまで気づかなかった野崎に敏子を幸せにできるわけがない、と、野崎を責め、否定する。
一方モイチは、母親をとられるのはいやだが、敏子が幸せになるのだったら…という。敏子には苦労をかけてきた、敏子も夫が死んでからひとりぼっちでさびしかったのかもしれない、と。 今はキレている場合じゃない、母親を探すのが先だ、と、モイチはモサクをひっぱって部屋を出る。
晶は野崎に、お母さんのことになると見境なくなるようで…と、モサクのことを謝る。
野崎は、敏子から目を離した自分が悪い、という。
いなくなる前に、敏子は野崎に、結婚はできないと告げたのだった。ショックで、部屋を出て気持ちを整理しているうちに、敏子はいなくなったのだという。
公衆電話のボックスの前で、車椅子を止める敏子。
ジョン太と樹、アレックスとポンサックは、街中で車椅子の女性を見かけては近づくが、いずれも人違い。
犬マンと吉田吉男(田中幸太郎)は、常連客のミカ(華城季帆)とカオル(志村陽香)に聞き込み。
見ていない、という二人に犬マンは、すっごいサービスするからさ、と、友達にも声をかけて聞いてみてくれるよう頼む。
インディゴでは、塩谷が客の相手に奮闘するが、客は今すぐにでも帰りたそうなそぶり。
聞き込みをしている仲間からの電話連絡を受け、地図を塗りつぶしていたDJ本気は、モイチとモサクに連絡を入れて状況を聞き、皆が探しているからすぐみつかるよ、と、二人を励ます。
DJ本気との通話を切ったモイチは、携帯に入っていた、公衆電話からの留守電に気づく。
それは敏子からのものと思われたが、無言だった。
そこにジョン太と樹(真山明大)がやってくる。
迷惑かけて、と謝る二人に、いつものことじゃん、誰かがピンチのときには、お前らも走ってくれるだろ、とジョン太。
何か手がかりは、と樹に言われ、モサクとモイチは公衆電話からの留守電について話す。
考え込んだ樹だったが、それなら…と。
インディゴに戻ったモイチとモサク、ジョン太と樹。
車椅子だったらボックスのドアを開けていないと電話できない、ということは周囲の音が入るはず…という樹の考えで、DJ本気が留守電の音声を拡大して解析。
安売り店“セバスチャン”の音楽から、場所が特定される。
さらに電話には、ホストクラブの呼び込みの声が。
敏子が呼び込みに話しかけた声が入ったところで、通話は切れていた。
あんなところにホストクラブあったっけ…という一同に、塩谷が、最近できた店・ブラックファルコンの存在を教える。強引に客を呼び込んで酒を飲ませ売り上げを上げる、きたないやり口の店だという。
モサクは逆上して店を飛び出し、残りの4人も後を追う。
途中の路上で、店に戻ってきた犬マン、吉田吉男、アレックス、ポンサックも合流、ブラックファルコンへ向かう。
閉店後のブラックファルコンの店の扉を、力任せに叩くモサク。
まだブラックファルコンに連れ込まれたとは限らない、と樹は言うが、店の前に、血がついた敏子のハンカチが落ちているのをモサクが発見。
そこに、ゴミ捨てに出てきたブラックファルコンのホストが、うちの前で何をしている、と一同をとがめると、モサクはいきなり殴りかかる。
皆はモサクを押しとどめ、ジョン太は殴られたホストに謝罪。50代ぐらいの車椅子の女性が来なかったか尋ねる。
そのホストは、店に連れ込んだりはしていない、しかも話しかけてきたのはおばちゃんの方からだった、と話す。
その女性は、ホストの仕事について詳しく尋ね、そのホストが自分は下っ端で表で客引きや掃除をしていると話したら、すごく励ましてくれた、優しいおばちゃんだったから、無理に店に連れ込んだりしていないという。
モサクは血のついたハンカチを示して、じゃあこれはなんだ、と迫ろうとするが、知らない、その後は普通に別れた、ということだった。
手がかりがなくなった、と皆が落胆したとき、モイチは、ビルの谷間から覗く、東京タワーに目を止める。
東京タワーの方向に向かって走り出したモイチを、一同は追いかける。
三田のあたりまで走ってきた一同。
敏子は、東京タワーがよく見える場所にいた。
めちゃくちゃ探した、、みんなも心配してくれて、どれだけ迷惑かけたと思ってるんだよ、とモサク、モイチ。
敏子は謝り、ファミレスに一晩いたら、コーヒーのみ過ぎちゃった、という。
敏子の指のばんそうこうに気づき、この手どうしたの、とモイチ。
別になんでもないのよ、という敏子は、モイチとモサクに、二人のイニシャルをつけた毛糸の帽子とマフラーを、プレゼントだといって渡す。
身につけて、あったかい…と感激する二人。
ハンカチについた血は、それを作る作業をしたためだった。
ホストの人に、新入りのホストは寒いなか呼び込みをしたりすると聞いた、という敏子。
モイチとモサクはそこで、敏子が二人の嘘に気づいていたことを知り、謝る。
そんな顔しないで、と敏子は、東京タワーに連れていってくれるんでしょう、と、二人に呼びかける。
東京タワーにのぼってはしゃぐ、モイチとモサク、インディゴのホスト達。
富士山を見て、静岡のうち見えるかな、うちは富士山のずっと向こうよ、と会話を交わすモイチ、モサク、敏子。
東京って大きいんだねえ、こんなに大勢の人達がいる街で、あんたたちは暮らしてるんだね…と敏子。
でも俺達は一人じゃないから、母ちゃんが二人分頑張ってくれたから、大変だったでしょう、とモイチ、モサク。
その分幸せも2倍、それにあんた達は二人じゃない…と、敏子が振り返った先には、インディゴの仲間達。
支えてくれる人がたくさんいる、幸せも10倍だね、という敏子に、モイチとモサクはうなずく。
そこに晶と野崎が駆けつける。
気まずそうな敏子に野崎は、無事がわかっただけで私は…と、身を引こうとする。
そんな野崎の前にモサクは出て、母ちゃんのこと、よろしくお願いします、と、深々と頭を下げる。
幸せにしてあげてください、俺らには支えてくれる人がこんなにたくさんいるのに母ちゃんはずっと一人だったから…と、モサク。
モイチも野崎の前に進み出る。俺達ほんとに情けなくて、嘘つくことでしか母ちゃんを喜ばせることができないそんな息子なんです…お願いします、母ちゃんの幸せを2倍にしてあげてください、と、頼み込む。
約束するよ、もう絶対に敏子さんから目を離したりしない、精一杯幸せにするから、と、野崎。
涙をあふれさせた敏子に、よかったね母ちゃん、いい人見つけたじゃん、と寄ってくるモイチとモサクを、敏子は抱き寄せて、ありがとう…と告げる。
そんな三人を見て微笑むインディゴのホスト達、そして晶。
敏子は皆に礼をいいながら、野崎と二人で帰っていった。
東京にいらした際には、またインディゴに遊びにいらしてください、と晶。 ホストのこいつらも、いい仕事してますから、と犬マン、今度来ルトキハ、なんばーわんトなんばーつーニナッテルカモネ、とポンサック、そこは譲れねえよ? とジョン太。
敏子達が乗ったタクシーを寂しげに見送るモイチとモサクに、寂しそうな顔すんなよ、いい親孝行したじゃん、と樹。
インディゴに帰ろう、と、笑顔で言うモイチとモサク。
その前に、おなかへっちゃったなあ…とジョン太、モイチとモサクのおごりを求めてはやしたてるホスト達。
夜、携帯を構えながら、横断歩道を前に信号待ちをしているアレックス。
その背中を何者かが強く押す。
車道によろけ出るアレックス。
そこに車が走ってきて…
絶叫するアレックス───
Check! −天野さん犬マンみどころ−

「いや、警察は頼りにならないですね。事件性がないと、動いてくれませんから」
野崎さんとやりとりしても、“年下感”はなく、大人同士の話という雰囲気。

結構キメ顔!
【第40話】のやりとり等も思いうかべると、この二人の2ショットとこの犬マンの視線、激しくツボ。

やっぱりこの二人の組み合わせはツボ!
たくましいアレックスと繊細な感じの犬マン、いい取り合わせ。

「悪いけど、ミカちゃんとカオルちゃんの友達にも頼んでみてくれないかな」は、さらっとした“友達”っぽい口調。
そこから「今度、すっ………ごいサービスするからさ」は、ちょっと斜め顔を見せてから、首の横振りをつけ、思い切りタメをつくって深い声を出すという、濃厚な!
吉田吉男が隣で「かっこいいー!」と、感嘆の声!(笑)
【第2話】でのカワイイお願いのしかたとの違いもポイント。

でも、【第2話】で「スペシャルなサービス、するからさ!」と言われていた2人が快く「りょーかーい!」と返しているところをみると、犬マンのサービス、かなり魅力的なもの?
(【第2話】でのカワイイ「スペシャルなサービス」と今回の濃厚な「すっ………ごいサービス」は同じなのか違うのかも気になりまくり!)
「りょーかーい!」と答えたミカちゃんカオルちゃんを見るにっこにこの笑顔も魅力的!

そんな犬マンの腕を取るようにして窓辺に呼び寄せ、何かを指差している吉田吉男がカワイイ!
その後も、窓に背を向けて腰かけ、窓の外の景色よりもモイチ&モサクと敏子のほうを気にしている犬マン、東京タワーには何度も来ていそうな雰囲気。

今、INDIGO 4 でのCDデビューという時期に、INDIGO 4 のメンバーと撮影で東京タワーを訪れ、どんなお気持ちだったのか、知りたいような!
ファンにとっては、最高の思い出!