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28th April 2000 Tokuma Japan Communications(TKVU-62398)
本気!
15 激情編
脚本:日暮裕一 撮影:長沼六男 音楽:村山竜二
染夜:本田博太郎 赤目:誠直也 北脇:賀川黒之助 夢作:小野寺丈 九:天野浩成 三井:松崎洋二 沢口:津野岳彦 伊藤:内藤浩二 吉井:俵広樹 金原:かのう修平 矢島(矢島幸三):深水三章 ほか
![]() 九くんの子供らしいズレ具合(笑)を表現するのみならず、本名の“三山九(みやま ひとし)”、信州出身といった設定も含まれていて、意外に情報量のあるセリフ。 聞いている兄貴さん達の表情もポイント(その後の子組の兄貴さん達とのつながりを考えると、ますます!)。特に、ものすごーく居心地の悪そうな本気さん(『本気!』第2巻の本気さんの回想シーンでは、本気さん自身がこれとそっくりな名乗りをしていたあたり…すごい伏線です!【笑】) ![]() その直前の本気さんとの普通の対話が、意外なほど大人口調だったため、そのギャップによりさらに印象が鮮明に! ![]() 夢作さんは、当初の「はいはいそのカブさんが今日は何の御用ですか」という態度はそんなに変わらないようでいて(笑) 、やっぱり九くんが置いてもらえるよう肩を持ってくれる、うらはら感が味。 ![]() ![]() 真っ先に心配そうに「カブ!」と声をかけ、最後まで「大丈夫か?」と声をかけ続けてくれた北脇さん、九くんをおぶって病院に走って(文字通り走って!)くれた夢作さん。本気さんが助け起こしてくれて「よう耐えてくれた」と言ってくれるのは、その後の巻を観ると、レア感が増します! ![]() ![]() |
天野さん九くんも、髪の毛とかおようふくとかものすごーく気合が入ってたりするのですが(『BE-BOP HIGHSCHOOL』や『湘南純愛組! BAD COMPANY』では清楚な学生服だったので、新境地!)、それでちょっとしたせりふの口調や椅子の座り方や満面の笑顔がかわいかったりすると、微笑ましいことこのうえなし。 これからゆっくり観るのが楽しみですー!
ちなみに、本気さんもとても優しく、心から九君のことを思ってくれているのですが、本気さん御自身が、“守ってあげたい”誘発オーラを首筋のあたりから香り立たせているようなキャラクターなので(実際、ある組織では一番下の人からトップまで本気さんを守るためなら命もいらないと思ってる、と明言してるひとが登場します。うさぎちゃんを守るセーラー戦士みたいで[笑]すごいです!)、九君と並んだときの雰囲気は、上記兄貴さん達とはちょっと違ったものになります。…なんかとっても独特のカラーのある作品です、ビデオ版『本気!』。 |
物語は、原作とは少し違う設定ですが、九くんの、正義感の強いところや、「はねっかえり」なところ、意思の強いところは、原作と変わらずに表現されていて、天野さんも、そういう九くんの良いところを見せる場面でいい演技を見せてくれていて、ぼくは観ていてうれしかったです。 でも、九くんがチンピラらしからぬ優しさを見せる、原作にあるようなそんな場面がほとんどなかったのは残念でした。まだ、九くんと絡んでいる人たちが、本気(まじ)さん(「カリスマ極道」という言葉がハマりそうなひと【笑】)とその周りの人達ぐらいで、九くんにやさしくしてくれる人たちばかりなので仕方がないのかもですが…。 シナリオとしては、故郷から出てきたばかりのような九くん(でも髪型とか服装はかっちり決めている【笑】)が、本気さんの子分になりたくて、本気さんたちに一生懸命頼み込む場面(そこで九くんのために、「やくざにはなるな」と諭す本気さんなりのやさしさをみせるところもよかったです)や、「 街の人たちに迷惑をかけないために無用の戦いをしない」という本気さんの気持ちを貫くために、自分が開いているたこ焼き屋さんの屋台に言いがかりをつけてくる敵のチンピラたちに無抵抗で殴られ蹴られ続ける場面は、九くんの良いところを表現する場面として、天野さんがすばらしい演技をしていました…。 そして、本気さんが悪の黒幕(「外道」とまでよばれてしまう、極道の親分)を討つために敵の本拠地に向かう場面。そこへ、本気さんの子分たちと九くんが、「自分たちも連れていって欲しい!」と、本気さん を追いかけてきます。本気さんは、 追いかけてきてくれた自分の子分たちと一緒に敵のところへ向かうのですが、そこで、本気さんが九くんの名前を呼ぶセリフは、ただ名前を呼ぶだけなのですが、それまでの九くんの頑張りを見ていると、「ああ、本気さんは、ついに九くんを自分の子分として認めてくれたんだなぁ…」と思えて、観ていてうれしかったです! そして、名前を呼ばれた天野さん九くんの表情は、母親に名前を呼ばれて、よろこんで飛んでくる子供のように満面の笑顔を見せていました(笑)。 |
天野さんカブくんは、登場時は、その着ているお洋服の派手?さに驚くのですが、すぐに、それがかわいい、と思ってしまえるような、))ほわわ〜ん(((、としたムードが、おでこのあたりから、いっぱいに漂っています。憧れの本気さんに出会うために緊張して、はりきっている姿は、本当に、健気です。 タコ焼き屋をやっているカブくんも、かっこいいですね。それが、また、本気さんのために、と言う真剣さがまた、カブくんのかわいさあふれています。 どちらか、といえば、ヤクザ、というより、正義の味方に憧れているのでは…?、と思える、素直な熱血なカブくん、ですが、結局は、本気さんといっしょに行動できるようになって、よかったね、と思いました。これからも、カブくんのご活躍、楽しみにしたいです。 |
天野さんが演じている九(カブ)君が“正義の味方に憧れているのでは…?”というの、大正解では。原作『本気!II』の4巻に、九が本気を知り、本気組に入りたいと思ったきっかけは、強引な立ち退きにあった友達の家族を助けてくれた信州本気組に感動して、ということが描かれてます(本気が“祭の機関車”に似ている、という言葉に包まれて、ちょっとかなしいぐらいの情緒があっていいです)。天野さん九くんがそういう感じを伝えること、『本気!』という作品にとってとても大切なことでは、と思います。 とっても素直で一生懸命な天野さん九くん、また早く会いたいと思います! |
私、基本的に暴力的なシーンが苦手でこの類の作品には今まで「食わず嫌い」的な扱いをしてきたんですが、「本気!」は人間ドラマに重きをおいたストーリーで安心して楽しめました。 まさに目からウロコって感じですね(^^)。 天野さん観たさに借りてきたビデオでしたが、主役の本気さん@石橋 保さんを始めワキを固めるベテラン俳優さんたちの豪華な顔ぶれに今さらながらビックリ! 天野さんはとてもいい環境でお仕事をされているんだなーとしみじみ思いました。 鋭さと柔らかさ、両方の魅力を持つ天野さんがますますいい役者に成長されることを期待しています! |
『本気!』シリーズ(特に九くん登場以降)は、このジャンルでこれでいいのかと思うぐらい(笑)優しくほのぼのしたシーンが多いです(16や17はもっと微笑ましいシーン、あります【笑】)。安心して皆様におすすめできる作品でよかったと思います。ほんとうに本気さんが大好き、という気持ちがあふれている九くん、天野さんにぴったりの役ですね! |
九くんが事務所に姿を見せるなり「ここは子供の来るところじゃないぞ」と真っ先に追い返しモードだった北脇さんが、子組に入れてくださいと土下座している九くんの背中に上着をかけてくれたり(それがとってもさりげなくていいです!)、後に九くんどつき担当になる夢作さんも、ケガをした九くんをおぶって病院に走っていくところがなんとも必死な感じだったり。九くんに来られて本当に困った、という感じの本気さん(笑)も、『的中王』の松田優さんリキさんの熱い不器用さを観た後に観ると、本気さんのすずやかな不器用さ(でも九くんのハートはがっちりキャッチ【笑】)も味があっていいなあ、と、新たな心地よさを感じたりしました。 いまのところは、九くんには、お父さんお母さんのような愛情がいいのかも! (20世紀最後の日に『本気!15』を観て) |
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