Last update : 22nd June 2001

TOP PAGE










15th April 2001 Fullmedia(FMVC-1021)
本気!19 郷愁編

Staff
監督:村田 忍  プロデューサー:瀬島光雄  原作:立原あゆみ(週刊少年チャンピオン)
脚本:大川俊道  音楽:村山竜二  撮影:内田清美


Cast
本気(まじ):石橋 保  平河内:清水紘治  赤目:誠 直也
北脇:賀川黒之助  夢作:小野寺丈  カブ:天野浩成  明日香:江口尚
夕夏:西初恵  竜次:井川修司  若杉:桂嶋こうき  小田島:工藤俊作
迫水:遠藤憲一  ほか

Story
療養中の渚組組長・平河内の世話をしていた男・若杉が狙撃された。そんな頃、かつて渚組の跡を継ぐのではと言われていた“伝説の極道”迫水が、渚組のための6年間の服役を終えて出所してくる。平河内の指示で、迫水は渚組の傘下として迫水組を立ち上げるが、自分の処遇に不満を持ち、本気との対立をはじめる…。

Check! −天野さん九くんみどころ−
 冒頭の赤い橋のシーンでの九くんの第一声「平和ですねー」。天野さん九くんが言うと、ほんとうにほのぼの!

 平河内組長や赤目さんについて話すシーンなどでの九くん、敬語が自然に出ていて言葉づかいがきれいに(成長です!)。天野さん九くんの穏やかな声で聴くと、ほんとうに好感度大!

 子組事務所で九くんが北脇さんと夢作さんにコーヒーを入れているシーンでの、夢作さんとのお砂糖をめぐる対話。砂糖3杯入れてきた九くんに、オレは5杯入れないとだめなんだよ(コーヒーがとろっとするぐらいが必要条件!)、とダメ出しする夢作さん…。北脇さんと九くんの対話が終わった、このシーン最後のせりふ「砂糖全部もってこい」にいたるまで、ちょっとした場面なのに、濃いです(笑)!
(実は今回、夢作さんの日常セリフ、“カロリーもしくはダイエットをめぐる対話”とでも名づけるべき統一ネタでつき。これがその1!)
このシーン、コーヒーを入れる九くんの姿をきれいに映したカメラワークもうれしいです。斜め後ろから映したところとか、好きです!

 その場面、北脇さんとのやりとりもほのぼの。みんなで本気さんと一緒に伊豆に行ったら渚はどうなる、と言う北脇さんの言葉を聞いての九くんの「そっか」も可愛ければ、北脇さんの「そうだろ」も、お父さん的優しにあふれる響き。

 九くん、これまで北脇さんと夢作さんの2人だけが通っていたオトナの飲み場所、『夕夏』に連れてってもらってます!(オトナの仲間入り!【笑】) でも九くん、自分でビールを注いでたり、夢作さんにうながされて夢作さんのグラスにビールを注いだり、と、きれいなママさんに接客してもらうようなことは十年早いみたいです(笑)。
そして夕夏さんに「私とつきあうんだったら、あと50キロやせることね」と言われた夢作さんを笑って、またまた思いっきり頭をはたかれる九くん(笑)。
(これがもちろん“カロリーもしくはダイエットをめぐる対話”その2!)

若杉さんの実家の食堂で、夢作さんが竜次さんの手当てをした救急箱を片づける九くん。天野さん九くんの手のしぐさのきれいさが際立つシーン!(『本気!18』での夢作さんの手当てのシーンといい、九くんの手と救急箱、絵的にいいとりあわせ!)

 九くんが撃たれたとき、本気さんと北脇さんが駆けつけた瞬間の「カブ大丈夫か!」の叫び、これまでで一番感情がストレートに出ている声がけでうれしいシーン! その後のシーンでの本気さん、九くんを撃った小田島さんが逃げ込んだ先の迫水さんにくってかかったり(いきなり呼び捨てに豹変!)、今日は本気さんが引くようにと命じた赤目さんに「代貸!」と抗議したりと、本気さん、“若さ”がほとばしってます!
倒れてパニックしている九くんの二の腕をぽんぽん叩いてなだめている夢作さんの手の優しさも。

 足を夢作さんに手当てしてもらいながらポテトチップスを袋から食べてる九くん、すっかりおうちに帰って安心した子供(笑)。夢作さんに袋をさしだして“はい”とポテトチップスをすすめるしぐさ、まさに家族的やりとり!
(そして「私は結構です」と断ったものの、シーンの最後に未練がましくちょっとポテトチップスの袋を覗く夢作さん[“カロリーもしくはダイエットをめぐる対話”その3!]。シーンが切れる寸前まで楽しい芝居を繰り出す小野寺さん夢作さん、しっぽの先まであんこの詰まった鯛焼きのような充実の演技!)

 敵の根城のクラブに潜入するため、バーテン募集の面接を受ける九くん。黒のウィンドブレーカーの上下に、黒縁横長楕円形のメガネという、“変装”を見せてくれる超楽しい大サービス(笑)! この地味さがとてつもなく怪しい服装のインパクト、日頃の色鮮やかな衣装はこのシーンのための伏線だったのか、と納得してしまうぐらい!
面接の時に言っていた「カクテルとか作れます」というのは、調理師免許を持ってる九くんなら本当かも(調理師免許も、こういう就職時には生きるはず!)。「幕張で鳶をやってたんですが」というのは嘘八百かもですが、渚の街って千葉なんだー、と実感。
就職先のマスターの「がんばってねー」も、なんとも味(やや“ママさん”入ってます?【笑】)。

 潜入先での勤務で、バーテンの制服(そして黒メガネ【笑】)姿までみせてくれる天野さん九くん! コスプレまでなんて、大大大サービスです(笑)!
そのスタイルでの小林少年的大活躍、こんなに楽しいシーンを作っちゃっていいのでしょうかというほど楽しく!

 九くんが敵の店に潜入先していると聞いた瞬間の本気さんの「なんやとォ!?」。『本気!15』の頃はひたすらクールだった本気さんからは考えられないようなはねあがった声、生き生きしてます!(笑)
勤め先の店の前までやってきて九くんを連れ帰ろうとした北脇さんと夢作さんの保護者ぶりもいいです!(でも、この保護者二人を説得[?]してしまったらしい九くんというのも、新しい展開)。

 子組事務所に連絡しているところをみつかってしまった九くん。かすり傷のときや治療を受けているときは子供みたいに大騒ぎでも、痛めつけられているときはひたすら一生懸命「兄貴は関係ない」という、なんともアンバランスなところが“らしい”ところ。
九くんの携帯を手にした迫水さんの「メールいっぱい入ってんぞ」がツボ(笑)!

 本気さんが助けに来てくれたとき、がんばって「自分が勝手にやったから」と言い募る九くん。
本気さんはもちろんデフォルトで九くんのために命をかけてくれます(『本気!18』の夢作さん救出のときより危ない状況になるところが、九くんのいかにも手のかかるところ…)。
そんな状況で平河内組長に初めて会った九くん、ぼろぼろでも自己紹介をして、本気さんに入門したときにもやったあの名乗りをやろうとするところ、なんともなつかしいような感覚。平河内組長の「傷の手当てをしてやれ」も、情緒的な響き。

 最後に迫水さんのところに乗り込んだシーン、殺陣シーンに天野さん九くんのきれいなアップあり!



From Guestbook  −ゲストブック感想集−
Voyagerさん
今回は、前回までと変わったところが多く、今までと変わったところを注目しながら観ていました。その中で天野さん演じる九くんも、今までからさらに成長した跡を見せてくれたように思います。

何といっても、独断で敵のアジトに潜入して敵の情報を掴んでくる活躍が! メガネで変装した、真面目そうなバーテンさん風の九くんが、なんと言うか、かわいいです…。でも敵に捕われるのはご愛敬【?】&お約束ですね。捕らわれの身が痛々しいですが…。そして、その九くんを救出するために本気さんが命はってくれてます。 そして、今回九くんと夢作さんのどつき漫才がたくさんあって楽しいです(笑)。夢作さんとの甘党漫才もついてきます(笑)。

今回の敵役の遠藤憲一さんですが、今までに多かった知略を活かした黒幕というより、腕っ節の強さのほうが前面に出た、文字通り、本気さんの敵役だったと思います(本気さんとは直接のライバル関係でもあるわけですし)。登場シーンからしばらくトレーナー姿なのですが、ぼくは今までパリッときめたスーツ姿の遠藤さんを観る機会ばかりだったので、ラフな遠藤さんの姿は面白かったです。刑務所出所直後のむさい浪人姿も(笑)。

今回は、本気さんたち子組を暖かく見守る赤目さんに平河内のおじさんも加わって、任侠もののなかでも暖かさを感じる場面が多くて良い感じです。平河内のおじさんは、良い意味で枯れた感じのおじさまで、まだまだ現役バリバリ(笑)の赤目さんとの対比という見かたもできます(二人とも古くからの友人という感じで仲がすごく良いのですが)。

ヒロインの江口尚さんですが、今回のヒロインは本気さんとの恋というよりも、本気さんたちに自分たちの生活を護ってもらうということの方に物語のバランスが置かれていたように思います。中盤以降は本気さんとよりも竜次君と一緒にいる場面が多かったですし。脚本家さんが替わったせいか(昔、大川俊道さんが携わっていたドラマ、よく見ていました)、予想外の展開でした(笑)。今回は、今までよりもさらに「男の世界」度が上がってるかも…。

それと、特に石橋保さんをめぐるカメラアングルがちょっと変わったように思いました。アップでの表情など、すごくきれいに撮られていたように思います。
Voyagerさんの御感想への守峰レス
今回、いろいろな意味で新鮮でしたね!
九くんの変装メガネ君、最高です(笑)。ああいうノリ、ちょっと『ヤマダ一家の辛抱』の楽しさを思い出してしまいました。
九くんと夢作さんの漫才、今回さらに磨きがかかってましたね! ああいうのを見ていると、天野さんも『トリオ・ザ・正義』(in セラミュ【笑】)クラスの漫才だって楽勝かも(台本がしっかりしていれば【笑】)と思ったりします!(舞台でも観てみたいですー!)
遠藤憲一さん、体育会系でしたね! 私もあの白いトレーナー上下(髪もぴしっと決めてなくて)、おおっ! と思いました。
平河内組長と会ったときの赤目さん、ほんとうに仲のいい仲間と会った、という感じでとてもよかったです! 赤目さんの昔からの知り合い、というと『本気!17』の浜崎さんとのやりとりが、いかにも昔から仲悪かったんだろうなあ、と思わせる味のあるものだったことを思い出します。対比するとまた味わいが。
カメラアングル、九くんを映したものも、おおっ、と思うところ、いくつかありました。『本気!20』も楽しみです!


守峰 優
ちょこっと苦労して(笑)GETした『本気!19』、自転車を飛ばした甲斐のある、ものすごく楽しい作品でした!
子組の兄貴さん達とのやりとり、今回も楽しく、暖かいものいっぱい! 特に今回は、日常シーンに夢作さんの“カロリーもしくはダイエット”とでも名づけられるべき統一テーマネタが設定され(笑)、シーンが切れる寸前までユーモアあふれるお芝居が詰まっているところ、いつもにもましてすごく満足感大!
本気さんも、今回さらに若々しく生き生き。九くんの行動を知っての「なんやと!」など、『本気!15』の頃の物静か〜な本気さんを思うと、その新子組さんへの馴染みぶりが感動的(笑)!
江口尚さんもカワイイし(あのカスガさんのときの妖艶ぶりとは全く違う印象!)、遠藤憲一さんもすばらしく味があるし(『TOMOKO』での超エリート官僚的雰囲気とは違う、体育会系っぽいシンプルな雰囲気がまた良し! ワタシ的には、女の子達とお酒を飲むお店で、女の子の胸をさわって「おっ、大っきいなーっ!」と、うっほほーい!状態にはじけてるところが、妙にツボでした。なんでそんなトコロがツボだったのか、自分でもわからないんですが【笑】)、見どころいっぱい。
が、やっぱり今回の最大の目玉は、変装して敵の根城のお店にバーテンとして潜入する九くん! 最高に少年探偵団!
日頃の九くんの派手な衣装はこのシーンのインパクトのための伏線だったのか、とナットクしてしまうぐらいの、黒縁メガネの九くん。面接時の黒のウィンドブレーカー上下のインパクト、コスプレ的楽しさのあるバーテン姿、と、大サービス! このジャンルで、こんな楽しいことまでやっちゃっていいんでしょうか、というぐらい!
とにかく楽しかったです。必見!


ゆかたさん
天野さん九くん、ウワサどおり本当に大活躍でしたね〜!
以前、『本気!』シリーズの中の九くんは、カレーの中の福神漬けみたいだ・・・というお話をさせて頂いた事がありますが、今回はその福神漬けで3杯もご飯食べちゃったって感じです(笑)。夢作さんとのドツキコンビの息もピッタリで、九くんのなごみ系キャラは、本来切ないストーリーに支配されてる「本気!」の世界の中で独特のいい味を出してると思います。
今回の九くんの最大の見せ場は、なんと言っても「カブくん変装潜入大作戦」でしたが、バーテン姿の天野さん九くん、なんとなく『賭事女王』最終回の時の「ゆうびんやさん」一馬くんを彷彿させる愛らしさでした(笑)。
そして、迫水さんによって暴露された「九くんの携帯にはメールがいっぱい届いてる」というエピソードなど、緊迫した場面だというのになんだかすごく楽しかったです(^^;)。あのメール、九くんのことだから「困ったことがあったらこのカブ様に言いな!」とか言って、渚の町の人に自分のアドレス教えまくってたのかな〜なんて、妙な想像をしてしまいました(笑)!
これからも天野さん九くんの活躍、楽しみにしています!

ゆかたさんの御感想への守峰レス
天野さん九くん、ほんとうに“なごみ系”ですね。『本気!』では、子組の皆さんの“日常”が暖かく描かれているからこそ、そういう“日常”をなくしてしまった人達のたどらなければならなかった道の悲しさが際立つのかなあ、と思ったりしています。子組のあの雰囲気が、本気さんの気持ちも暖かくできているといいなあと思います!
九くんの変装、かわいかったですね(笑)! あの黒メガネ、まるで『真情あふるる軽薄さ2001』の中澤聖子さんとお揃いみたいに見えて(笑)、たまらなく楽しかったです。『本気!』のジャンルの作品であんなに楽しいシーンというのは奇跡のよう! と思いつつも、また何か“変身”してくれないかなあ、と、ちょっと期待してしまったりもしてます(笑)。
九くんが渚の町の人に自分のアドレスを教えまくってるところ、思い浮かべると楽しいです。でも、いっぱい入っていたメールは、困ったので助けて、という用事じゃなくて、もっとのどかなもののような気が(笑)。
迫水さんの九くんへの「おい、メールがいっぱい入ってんぞ」、迫水さん役の遠藤憲一さんのしぐさと口調がまたよかったです! 毎回、外道さん役にはとても存在感のある素敵な俳優さんがいらっしゃるので、また九くんが外道さんと直接やりとりをする場面があったらうれしいなあと思います(…って、そのときは、きっと九くんが本気さんに激しく迷惑をかけているに違いないのですが【泣】。たまには本気さんの役に立てるといいですね、九くん【笑】)!



This site is best viewed with Internet Explorer 4.0 or later.
Web Materials by dpi Web Graphix & Ushikai and Icon's Room
Top PageMaji MENUCharacter9151617181920HERO!Maji LINKGuestbookMail