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7th Aug.1998 Tokuma Japan Communications(TKVU-61861)
本気!
9 憤怒編
脚本:大川俊道 撮影:羽方義昌 音楽:
市川医師:藤木悠 富樫:米山善吉 雨組幹部:石塚英彦(ホンジャマカ) 矢印:長岡尚彦 新二:沢井小次郎 次郎:栗原雅治 五郎:天野浩成 雨組幹部:清水宏 木曜会幹部:大塩武 雨組組長:高木二朗 雨宮卓也:若松俊秀 鹿沼(竜次):須藤正裕 ほか
そのシーンで、スーパーかコンビニで買ってきたらしい食べ物をしまうために、正座しかけの姿勢で座る五郎くん。体育すわりの涼子ちゃんより、おしとやかできれいなしぐさのような気が…。 踏み込んできた雨組の兄貴さん達への「あ、はい」にはじまる、目上の人を相手にしたときの穏やかでやわらかい声。 15巻以降に天野さんが演じる九くんのような甘えんぼ色のない声も、また魅力。 雨組組長の仇を取るために木曜会組長を殺ってこい、と、五郎くんにドスを渡す本気さん。五郎くんを堅気にして帯広に返すために芝居をうっての「この世には裏と表があるんじゃあ」「ム所から出てくりゃ、金バッジじゃ」とかゆってる表情、心なしか楽しそう…(笑)。 本気さんの説得に、堅気になることに納得して、本気さんに深々と頭を下げる五郎くん。若者らしい、誠実なしぐさ。 涼子ちゃんへの電話で「一緒に帯広に帰ろう?」と告げる口調、もっと幼い少年のよう。電話をかけている五郎くんの部屋も、地道に暮らしている五郎くんの生活が現れているような印象。 五郎くんが帯広に帰ろうというその日、五郎くんが属していた雨組組長を狙撃して追われている友達・ヒロシが五郎くんを頼ってやってきたシーン。 “親”を殺された憤りをぶつけつつも、しかたがなかったんだ、死にたくない、助けてくれ、という友達の訴えに、何度もヒロシ君を殴りながらも最後まで責めきれず、一緒に空き地に転がって天を仰ぐところ、若さあふれる苦悩が、みずみずしく表現されるシーン。 五郎くんとヒロシ君が次郎さんにみつかりそうになって“まずいー!”という感じで逃げるところ。子供のような表情が、その後に起こることの悲しさを際立たせるよう。 雨組組長狙撃犯として、雨組からも、狙撃を命じた木曜会からも追われるヒロシ君を、服を取り替えて逃がす五郎くん。悪い、悪いというヒロシ君に「俺が東京に出てきたときダチになってくれたの、お前だけじゃねえかよ」と送り出す五郎くん。自分を囮にして友達を逃がそうとする別れのシーン、死をも覚悟した五郎くんの姿。 友達の身代わりとなって刺される五郎くんが、電話ボックスで雨組幹部さんに電話しているときの表情。何をしているのか、言いあぐねている表情が、なんともきれい。 |
天野さん五郎くん、涼子ちゃんとはとても自然にすがすがしい友達関係をみせてくれるし、本気さんの説得に素直に応じるし、最後には窮地に立った友達を命懸けで逃がすという友情に厚いところまでみせてくれる大活躍で、基本的に大人の人達の話である『本気!』シリーズに、ジャンル“青春”の風を吹き込んでました。兄貴さん達に可愛がられるしあわせなあどけなさが魅力的な九役とはまた違った『本気!』での天野さん、ぜひ観ていただきたいです。 この『本気!9』は、村田監督の作品ではないせいか、子組メンバーが全く違う別Stageの作品のせいか、画面の雰囲気がだいぶ違うのもチェックポイント。本気さんの性格も微妙に違うような感じがしますし、15巻・16巻ではロッカーから出てきた棒の出方・袋の色も違います。 ちなみに、この9巻で、本気さんが“もときお兄さん”だということがわかりました(本名、“マジ”じゃないだろうなー、と思っていましたが、その読みがあったか!と納得)。涼子ちゃんが「もとき兄ちゃん、もとき兄ちゃん」と繰り返すので、ついセラムンの元基お兄さんを思い出し、親しみを感じてしまいました(笑)。子供の頃はモーちゃんとか呼ばれてたんでしょうか(笑)。 |
カタギになることを本気さんに薦められて納得した後、本気さんに深々と頭を下げるシーンがとても印象的でした。 |
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