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15th July 2001 Fullmedia(FMVC1041)
本気!20 骨肉編
脚本:日暮裕一 音楽:村山竜二 撮影:内田清美
北脇:賀川黒之助 夢作:小野寺丈 カブ:天野浩成 夕夏:西 初恵 江島 功(織田組若頭):岡部 務 近藤:伊東 高 塚田:朝倉伸二 伊達一男(サイレンサーつきピストル):ヨコスカ潮也 伊達良二(ナイフ):芸利古雄 織田敬一(織田組組長):須藤正裕 ほか
![]() 口に入りゃなんでもいいっていうお前が、なんでそんなに入れ込んでんだよ、と疑う(“カブちゃんよ”という言葉もいいです!)夢作さんは鋭く、可愛い歩ちゃんとお話ができて(注:「いつものやつでいいですか?」と注文をとってもらっただけ)うれしそうな九くん。夢作さんに頭の真上からどつかれつつ「しかしわかりやすいやつだねえ、お前は!」と言われ、うなずくしぐさがなんともかわいげ。 ![]() ![]() 本気さんと一緒に通りがかった北脇さんの「九、お前何かやったんか」、夢作さんの「やったでしょ」は、フレンドリー感いっぱい。九くんの「やってないですよー」も、もちろん可愛く。 そしてびっくりしたのは、そんな三人を見ている本気さんの、笑いをこらえているような表情から、タバコをくわえての、白い歯を見せての笑顔! ほんとうに思わず笑っちゃった、という感じの、楽しそうな表情。堅気の人ともめごとを起こしたとも考えられる状況なわけで、『本気!15』の頃の本気さんだったら“俺達ヤクザは堅気の人に生かされてるんだ。決して迷惑なんかかけちゃいけねえ”と、ちょっと暗めの口調で九くん達をたしなめにかかりそうなところ、すっかり明るくなりました! (この後、九くんを伊豆にやってしまった後、本気さんがみるみるうちに暗くなっていくのとコントラストがくっきり!) ![]() ![]() 「カブ」と呼びかけられた九くんの「あ、はい」という最初の返事、ついさっきの大人びた沈んだ口調とはうって変わった明るく若々しい声。本気さんの「悪いがお前、伊豆に飛んでくんないか」への「はい?」に至っては、仮にもヤクザの兄貴さんへのおへんじとはとても思えないカジュアルさ(笑)。 いつもよりやや丁寧めの本気さんの口調には、九くんをなんとかすんなり伊豆に送り込んでしまいたいという本気さんのキモチがそこはかとなく漂い、「わかりました」と答えながらも「でも…」と(案の定?【笑】)言い出す九くんには、本気さんと九くんのそういう駆け引き含み(笑)の関係の面白さが感じられ。(九くんの「でも…」への夢作さんのリアクション「でもぉ!?」も最高【笑】!) そして「おめえを男と見込んで頼むんだ」という本気さんの言葉に、うっれしそぉーうな満面の笑顔で「はい!わかりました」とさわやかなお返事の九くん! 本気さん、九くんの扱いをすっかり会得してきます(笑)。 ![]() 本気さんもまだまだ、九くんを完全にコントロールするには至ってません(笑)。 ![]() 「そうか、九と書いてカブと読ませるのか」と、九くんの話を聞き返しまでして聞いてくれ、九くんが子組に押しかけ入門したときには誰も聞いちゃあくれなかった生国云々の名乗りも「まあ、そうしゃちこばるな」と笑いながら受け止めてくれた平河内のおとうさん、子組の兄貴さん達より百万倍ぐらいオトナ。 「なぜ本気はお前をここによこしたんだ?」という平河内のおとうさんの質問への、身の回りの世話をするため、という自分の答えに「本当です」とつけくわえ、それが嘘だという印象と倍加した九くん。もっとも、そんな九くんを見る平河内のおとうさんの目のきょろり具合からは、平河内のおとうさんが九くんで遊んでるだけだということは明白(笑)。 ![]() この場面はまぎれもなく、後ろ姿からも手に取るように伝わってくる九くんの気持ちもとらえた3ショット。その証のように、平河内組長に話をしている赤目さん、時折言い聞かせるように九くんの顔をじっと見てくれてます。 ![]() この九くんの呼びかけへの平河内組長のあらあらしい「なんだぃ!」も“親父!”という感じで、やっぱり馴染んでます(笑)。九くんへの接し方が、最初は穏やかなようでも、実は結構短気で荒っぽい(笑)感じ、本気さんと似てるなあ(さすが“親子”!)と思いました(笑)。 ![]() ![]() 日頃あとさき考えない行動で本気さんを困らせてばかりいる九くん、実は本気さんのストッパー役を果たしていたのかも…(笑)。 ![]() ![]() 歩ちゃんから離れない平河内のお父さんのほうを、かなり長いあいだ振り返りながら歩く姿、優しい気持ちがにじんでます。 ![]() 九くん、きりりとした表情でした! 赤い橋を渡るときも、本気さん+α、ということでなく、子組の一人一人をクローズアップしてくれる映像もうれしく。 ![]() 怖そうに身体を丸くしていたところから、両手を挙げて背中で壁にはりつくというあまり強くなさそうな(笑)ポーズを取っていた九くん、そのわりにはそこから繰り出した蹴りは鋭いです! |
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これまでの作品にくらべて、天野さん九くんの出番は少なかったのですが、このわきあがるうれしさは何、という感じでした(笑)! 今回はなんといっても、“平河内のおとうさん”と九くん! 清水紘治さんと天野さんの御共演ということで、ちょっとでも言葉を交わす場面、それがだめなら一緒に登場される場面があったらいいな…ぐらいに思っていたのですが、今回はほとんど“おとうさんといっしょ”状態! しかも平河内のおとうさん、 子組の兄貴さん達が誰もまともに聞いちゃあくれなかった自己紹介を、聞き返しまではさみながら聞いてくれるという!(そしてその表情が、なんとも優しい!) 6月末から『本気!20』リリースの7月15日にかけてのTVでの“清水紘治さんフェア”と呼びたい御出演ラインナップ(『昔の男』『暴れん坊将軍XI』『仮面ライダーアギト』)は、このヨロコビのためにあったのかも!(笑)とさえ思えてしまうほど。ずっとチェックして清水紘治さん大好き度をUPしてきていたので、試験のヤマが当たったようなラッキー感です! それに大感動だったのが、赤目さん。「カブ、お前が行っておさまる問題じゃない」なんていう、日頃なら北脇さんあたりに言ってもらうこと(本気さんだって言ってくれないようなこと)を、赤目さん御自らが言ってくださるという! 赤目さんが九くんに声をかけてくれるのも初めてだし、“カブ”と名前まで呼んでくれる(しかもその声がけが、自分の身近な舎弟に声をかけるような感じで!)このはっぴー感。 子組さんの場面は今回は少なかったのですが、それでも、歩ちゃん(Cast:松田純さん)に食事中店を追い出された後、九くんが何かやっちゃったでしょー、と北脇さん&夢作さんに言われている(これがまたフレンドリー!)のを眺めている本気さんのあの笑顔! あんなにストレートに楽しそうに笑っている本気さん、新鮮でした。その後、九くんが伊豆に行っちゃった後、本気さんが面白いように暗くなっていくのも(笑)、すごいなあと(そして“任侠系ホームドラマ”の舞台は伊豆へ【笑】。赤目さんと平河内組長の重厚なツーショットも、九くんがフレームに入ってることでどうしてこうほのぼのするかなあ、と【笑】)。 歩ちゃん、ミニ九くんというか、九くんの妹分というかという役どころ、可愛かったです。兄貴さん達の歩ちゃんに対する接し方と九くんへの接し方の違いで、九くんの“男の子”を再確認できたのもポイント。もっと一緒に登場するシーンがあって、九くんと二人でちっちゃい兄弟みたいにはりあったりするシーンとかみられたらよかったのになあ、と思いました。 そして今回、画面に新風を吹き込んでくれたのが、伊達兄弟! ダブルスキンヘッダーな殺し屋さんのこの二人、犯人の姿は見えず、音も聞こえず、な状態で被害者が突然倒れる手口や、ちょっと“怪人”的な風貌の二人がひらりと消えていったりする雰囲気、特撮作品や新し系の時代劇的テイストがあって、みていてたまらなく楽しくなってしまいました! ラスボスの織田さんも登場シーンの堂々たる長身の立ち姿から最後の戦い(あの落ち着きと自信!)まで、すばらしくかっこよかったです。 その織田さんの事務所に乗り込んでいって、覚醒剤を扱っただろうと述べ立て、「証拠はあるんですか」と聞かれるや「証拠なんてねえよ」とからりと開き直る赤目さん、最高でした(笑)!(本気さんにも同様の場面がありましたが、あの見事なまでにあっけらかんとした開き直りで、赤目さんに軍配【笑】) |
まず冒頭、伊豆の青空と青い海をバックに、釣りをする平河内組長と話す本気さんの二人がとても美しい場面でした。 天野さん九くんはいつも通り(笑)夢作さんとのコンビで登場です。そしてやっぱりいつも通り、九くんと夢作さんが一緒にいるときは常にどつき漫才状態です。そうそう、今回は九くんが夢作さんに、あるレストランを紹介するのですが、九くんが夢作さんに「お前の舌はあてにならないからなー」と言われてしまいます(調理師免許所持者なのに…)。 そして今回の九くんは、命の危機にさらされることはなかったですが、本気さんの命で伊豆にいる平河内組長の護衛をすることに。九くんは「貧乏くじ」なんてぼやいてしまいますが、とてもそんなことはありません! でも本気さんに、「おやっさん(平河内組長)には、護衛ということは内緒に…」と言われていたのに、平河内組長と対面したとたんにもうあきらかにバレてしまいました(笑)。だってあんなに緊張していたら…。 伊豆では他にも、平河内組長と赤目さんと一緒にバーで飲む(でも九くんのグラスは、水?【笑】)という、他には本気さんしか経験していないと思われるすごい場面もあります。天野さんがこういうすごい場面を経験できるのは本当に貴重なことだと思います。 今回は、敵陣に乗り込んで行く場面での本気さんたちの気合の入れようが凄かったと思います。九くんの表情も、戦いの場に乗り込むべく凛々しい表情をしていてすばらしかったです。 天野さん九くんとしてはちょっとお休みですが、ここまでの成長ぶりを見ていれば、次巻以降の九くんたち子組の面々を観るのがとても楽しみです。 |
平河内組長と九くんが伊豆でどんな生活をしていたか、くわしく観たかったです。平河内のおとうさん、九くんが護衛に来たんだろうが何だろうが、ほとんど“夏休みに孫が遊びに来た”的まなざし(笑)。 平河内組長と赤目さんとがバーで飲むところのすみっこに九くん、というのは、ほんとうに貴重で、感激でした。あのお二人のツーショットは、とにかく醸し出す雰囲気が違います! 最後に敵地に乗り込んで行く場面、様式がかなりかっちり決まっているだけに、毎回の微妙な表情や撮り方の違いが注目されるところですね。本気さんだけでなく、子組の皆さんが大事に撮られていると、うれしくなります。 次の『本気!21』は、間に『本気!序章』が入ってしまうので半年後のようですが、今回ひとつの区切りといことで、九くんのぐんと成長した姿が観られるかもですね。撮影もまだの作品ですが、今から楽しみです! |
皆さんの感想にもありましたが、天野さん九くん、今回はたくさん出番があるわけではないのに、ひとつひとつのシーンがとっても印象的だったと思います。 冒頭のレストランで夢さんとランチを食べるシーン、本気さんの様子がいつもと違うという話題の時に、「女でもできたんすかねぇ?」 といかにも嬉しそうな笑顔を見せる九くんの表情が絶品でした(笑)! 平河内組長の護衛のため伊豆行きを頼まれた時も、本気さんに「おめぇを男と見込んで・・・」と言われた天野さん九くんの晴れやかな笑顔が素晴らしかったです! 九くん、本気さんのひと言が本当に嬉しいんだな〜と、画面からバシバシ伝わる演技でした。 でも、その直後、平河内組長が療養している伊豆の地に降り立った九くんの、「結局貧乏クジか〜」というちょっとクサった雰囲気が」また九くんらしくてナイス(笑)! 今回『骨肉編』というサブタイトルどおり、いつにも増して本気さんにとって辛い状況が続く展開だったように思います。 そんな中、清水紘治さん演じる平河内組長が九くんにお茶をいれてくれるシーンなど、心がほわっとするいい雰囲気がありました。 九くん、ますます「なごみ系」の存在感たっぷり。 そして、前回「携帯にいっぱいメールがきてる」という秘密(?)を暴露された九くん、今回もしっかり松田純さん演じる歩ちゃんから携帯に連絡をもらってたりして、抜け目のないところを見せてくれてましたね(笑)。 赤目さんは今回も渋くかっこよく、平河内組長もさすがの存在感だったと思います。 「本気!」シリーズ、次回作も楽しみにしています! |
天野さん九くん、ほんとに“なごみ系”ですね。その九くんを伊豆にやってしまうことで、本気さんがほんとうに切羽詰まった感じがより出てくる(かわりに、平河内組長と赤目さんのところにほのぼのとした空気がお引越し【笑】)という演出(?)が成立してしまうあたり、すごいです(笑)。 九くんの携帯電話、九くんの今どきの若い者らしさ(笑)と人なつっこさを表現する、強力な小道具になりつつありますね。今では空気のような存在になってしまったツールでのそういう表現、さすがの脚本&演出だと思いました。 『本気!』、次は本気さんの若かりし頃を描く『序章』ということで子組の皆さんは1回休みですが、物語が大きく転回していると思われる(平河内組長がほんとうに引退ということになると、本気さん達の所属にも異動が生じると思いますので…)半年後の『本気!21』、ほんとうに楽しみです(もちろん『序章』も!)。 |
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