Last update : 27th August. 2001

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3rd Nov.2000 Tokuma Japan Communications(TKVU-62606)
本気! 17 侠気編

Staff
監督:村田 忍  プロデューサー:瀬島光雄  原作:立原あゆみ(週刊少年チャンピオン)
脚本:日暮裕一  音楽:村山竜二  撮影:内田清美

Cast
本気(まじ):石橋 保  美穂子:甲賀瑞穂  染夜:本田博太郎  赤目:誠 直也
北脇:賀川黒之助  夢作:小野寺丈 九:天野浩成
公太:中山弟吾朗  板野:大谷亮介  中内:波多江 清  ひろみ(?):佐藤未来(子供)
浜崎(浜崎広大):片桐竜次  ほか

Story
九は、借金返済に困ったある商店主に頼み込まれて、仲裁を買って出たが、挑発されて相手のやくざを刺してしまう。
後日、その相手が本気よりも上格の風組草書バッジ、浜崎だと判明。本気は草書会の決定に従い、バッジを返上するが、本気を陥れようとする浜崎の陰謀はその後も次々と繰り出される…。

Check! −天野さん九くんみどころ−
 『本気!17』はなんといっても、夢作さんとが九くんをどつきまくるフレンドリーがポイント!
夢作さんが、俺達の役目は堅気の人の盾になること、と説くところ、九くんの「兄貴のうけうりー」もコドモなら、それを聞いた瞬間に九くんに飛び上がるようにして思い切りどつく夢作さんも、オトナ組とは思えないコドモぶり。

 “商店主からトラブルの仲裁を頼まれる”シーンでの、商店主さんとの悪友的フレンドリー。電柱の陰から、夢作さんと一緒のところを九くんだけ手招きする商店主さんの姿に、九くん独自の存在意義を見ました!

 「なんだテメェ!」とつっかかってくる九くんをちらりと見ての浜崎さんの「元気いいな坊や」、挑発の言葉なのになぜかツボ(笑)。

 九くんが浜崎さん達にやられて倒れているときに駆け寄ってくれた北脇さんの「大丈夫かお前…」の声がほんとうに心配そう。やった人達にくってかかってくれたり、浜崎さんに向かって「ちょっと待ってください、これには何かわけが…」と言ってくれたりも。九くんへの優しさ、いつもながらうっとりです!
でも、九くんがしちゃった事の大変さに「このバカタレが」といいつつも、九くんを助け起こすときはちょっと笑顔になって「おい、大丈夫かぁ」と明るく声をかけてくれる夢作さんの、ひとひねりした優しさもいいです。

 本気さんが九くんだけを連れて歩いてくれたこと。自分が狙われていると気づいたとき、九くんにタバコを買ってくるよういいつけて、九くんを危険から遠ざけようとしてくれたこと。でも、一番のツボは、本気さんを一人にすると危ないから、と本気さんのそばを離れようとしない九くんに「早く行ってきてくれよ!」とダメ押ししたときの、文字面では表し難いスゴみのきいた声。そのあらあらしさ、男兄弟ぽいです(笑)。

 横浜に着てきた九くんの水色のハイビスカス柄のアロハをさして「お前といるとこっぱずかしんだ、寄るな、寄るな」と突き放す夢作さん、ややコドモ状態(笑)。

 横浜で「飯でも食うか」というときに、中華街に行きたいという九くんの主張を聞いて「よぉし」と歩き出した本気さん…中華街のいい店を教えてくれるのかと思いきや、全く傾向の違うおそばやさんに。「よぉし」というときのものすごーく楽しそうな表情、おそばやさんに入っての「悪いな九、オレはこういう店のほうが落ち着くんだ」というしれっとしたセリフ…。もしかして九くんで遊んでます、本気さん?(横浜に着くなりの「飯でも食うか」の唐突さも、計画犯的…)

 本気さんと公太くんのお姉さんが仲良くなったー、と見守っていた公太くんと九くん。夢作さんに「いい雰囲気で歩いてたからって、気が早いんだよお前ら」と夢作さんに言われるや、九くん「早とちりー」公太くん「なんだよー」と、夢作さんを間にしたまま手を伸ばしてどつきあう二人、ほとんど小学生(笑)。最初はやめさせようという気配をみせたものの、九くんに間違って叩かれるや、ものすごい勢いで九くんをひっぱたく夢作さんも同レベル(笑)。
九くんの公太くんに向かっての「おれたち兄弟だろ」も、弟がほしくてたまらない末っ子的響きが微笑ましく。

 最後に敵地に乗りこんでいくとき、「公太の仇をとらせてください」という九くんのせりふ。『本気!17』が“子供の光景”でいっぱいの作品だっただけに、大人びた口調が、子供の頃のように楽しげな時への訣別のような響き。




From Guestbook  −ゲストブック感想集−
Voyagerさん
 『本気! 17』、さっそく観ました!

 まえまえからいろいろなところで書かれてきた通り、今回は、「九くんがかたぎの人を助けるために、本気さんの上にあたる親分を刺してしまう」という場面から物語が始まっていきます(「TSUTAYA」の棚にソフトとともに並んだ、「オススメ『本気! 17』」という表示にもその場面が書かれています)。
 このあたりは、九くんの正義感あふれるところと、物事をあせりすぎるところが強くでていて、九くんのいいところも悪いところも、ぽんぽん飛び出してきていました(そういう性格を利用されて、敵に付け入られてしまったのですが)。でも今回、天野さん九くんの出番はそれだけでは終わりません!

 今回、ぼくが冒頭よりも注目して観ていたのは、本気さんたちが、中盤以降、敵である「浜崎会」の本拠地・横浜に乗りこんで戦うところでした(15巻で観はじめて以来、初めてみる大きな場面転換!)。
 九くんは、横浜に来ていきなり「飯でも食うか」という本気さんに、「中華街に行きましょう! おいしいお店知ってるっすよ!」と言ってみたり(観光ガイド書片手に言われても【笑】…)、中華街の願いがかなわず、普通の食堂らしきお店(本気さんの好みらしい)に入って食事をしている時も、「中華街、行きたかったなぁ…」といじけてみてしまうなど、がきっぽさにあふれた、「ちょっと、戦いに来たというのを理解してないよなぁ(笑)…」と思えてしまうセリフが出てきて、面白いです。ちゃんと夢作さんや北脇さんにつっこまれてますし(笑)。今回も、天野さん九くんと北脇さん、夢作さんとの1対2のどつき漫才がおもしろいです(どつかれまくりの天野さんには悪いですが…)

 そしてぼくが観ていた今回の天野さん九くんのベスト場面は、後半で、九くん自ら「俺たち兄弟だろ!」とまでいえるぐらい仲良くなれた、弟分の公太くんとの場面です。公太くんのお姉さんと本気さんがちょっといい雰囲気で歩いているのを目撃した九くんと公太くんの会話など、すごく二人して、がきっぽい雰囲気(笑)があふれてきていい感じでした。そしてそこでも夢作さんが…。

 しかし、敵との戦いが激しくなるなかで、公太くんは浜崎会の罠に掛かり、浜崎会の刺客に殺されてしまいます。  そして、いよいよ敵の本拠に乗りこむ! という時、夢作さん、北脇さんは本気さんに最期までついていくと言って本気さんについていこうとするのですが、九くんは「公太の仇、とらせてください!」と言って本気さんについていくのです。ぼくは、本気さんに死ぬまでついていくという気持ちを持ったうえに、はじめて出会った弟分の仇をうつために戦いにのぞもうという九くんの成長ぶりが頼もしいな、とこのセリフを聞いて思いました。

 今回は、いままでとは一味違う展開、そして、本気さんや九くんにからんで、「任侠もの映画」の王道な要素がたくさん描かれています。それがかえって新鮮で面白く、また楽しく観ることができました。ぜひ、たくさんの人に観てほしいと思います!


守峰 優
やっと出会えた『本気!17』、みんなが物語に生き生きと関わっていて、夏休みのにおいのするような、とっても素敵な作品でした!

 天野さん九くん、大活躍でした。事件の発端になる“商店主からトラブルの仲裁を頼まれる”というシーンも、お店の人がわざわざ夢作さんと一緒にいた九くんに、九くんだけ来て、と、電柱の陰から手招きするというはじまり。確かに、子組さんは町の人に頼りにされているようですが、とっても真面目そうな本気さんには、ギャンブルで作ってしまった借金のトラブルみたいなことは相談しにくい、というのはとてもよくわかるので、そういうことでも話しやすい九くん(商店主さんとその話をしているとき、商店主さんと九くん、悪友、という感じの親しさにあふれてましたし!)、子組さんのなかで、兄貴さん達では代われない存在意義が出てきてるんだなあ、と思えて、うれしかったです。

 公太君と九くんの関わり、15巻や16巻では“大人”だけの世界だった『本気!』に、みずみずしい“子供の世界”のような風を入れてくれました! いつも兄弟いっぱいでにぎやかに暮らしている男の子が、夏休み、おじいさんとお姉ちゃんとだけで静かに暮らしている男の子のうちに泊まりに行って、一緒にいろいろなことを経験して、少し大人になっていく…というと、夏休みの課題図書(金色のシールがはってある本!)のあらすじのようですが(笑)、そういうなつかしさまで感じさせてくれる雰囲気が、公太君と九くんのやりとりにはありました。公太君のお姉ちゃんも、元気で気が強そうで(それだからこそ出てくるかわいさも!)、そういう世界にぴったりのすがすがしさがあって良かったです。(コドモといえば、集優会(?)残党のお兄さんが、本気さんに「今日のところはお引き取りください」と頭を下げられたときの「いーやーだーねー」などなどのせりふ、小学生のいじめっこっぽくてちょっと好きでした【笑】。)

 そんな“少年の夏”に終わりを告げる天野さん九くんのせりふ「公太の敵をとらせてください」では、久々に天野さんの声の威力を感じました。天野さんの声、とけちゃいそうにやわらかい、かわいい系の声(映像で残っているなかでは、『湘南純愛組!BAD COMPANY』の子犬のシーンの声が、よくぞ映像作品で残してくれました! という最上品【笑】)と、大人っぽいかっこいい系の声との落差の効果。いつもは子組さんの一番下、ということで、若さ幼さ可愛さ(笑)いっぱいのしゃべりかたでなごませてくれている天野さん九くんが、コドモらしいしゃべりかたをやめただけでも、大人に、成長しちゃったんだなあ…(ちょっとさびしく感じられるぐらい)という実感がせまってきました。久々の感慨でした。

 前回までも子組の兄貴さん達、天野さん九くんをたいそう可愛がってくれていてはっぴーでしたが、今回は“兄弟分”じゃなくてほんとうの“兄弟”みたいな触れ合いいっぱいで、うれしかったです!

 今回特にうれしかったのは、これまであまり見られなかった、本気さんとのやりとり! 本気さんと二人きりで歩いているという、これまでなかったシーンがあっただけでも、おおっ、でしたが、そこから本気さんが九くんを遠ざけるためにタバコを買って来るよういいつけ、九くんが危ないからだめだとなかなか行かなかったときの「早く行ってきてくれよ!」のスゴんだ声、男の子兄弟っぽくていい! と、かなりよろこびました(笑)。

 横浜でごはんと食べよう、というときに、ガイドブック片手に中華街に行こうという九くんに、「よぉし」と歩き出すときの本気さん、ものすごーく楽しそうに見えました(笑)。実は、真面目で堅いように見えて、一番楽しく九くんをおもちゃにして遊んでるのはこのひとなんじゃあ…と思えてきたり(そしてそのことに絶対気づかないであろう九くん…微笑ましい家族の光景【笑】)。
 15巻、16巻では、楽しいシーンは北脇さん、夢作さん、九くん三人で…という感が強く、本気さんは一歩離れた感じがしていたのですが、17巻を観て、本気さんもしっかりなじんでるじゃん…と思いました。いいカンジでした!

 北脇さんの九くんに対する優しさは、またまたうっとりですー! 17巻でも九くん、敵にやられて倒れているシーンがありますが、そこでの北脇さんの「大丈夫か」は、ごくごくあたりまえのせりふながら、聞けるとすばらしい満足感が。しかも九くんに怪我をさせた人達にものすごい勢いで怒ってくれるし、と、九くん大事にされてるぞ感が高まって、しあわせでした。

 夢作さんの九くんどつき、楽しかったです(九くんには気の毒ですが【笑】)! これまでは、大人がコドモを叱るようなどつき、と思っていたのですが、17巻では夢作さんが九くんのレベルまでおりてきてくれているところが最高でした(「おれたちはカタギの皆さんの楯になるためにいるんだ」と説く夢作さんに九くんが「あにきのうけうりー」【このセリフもコドモ感あふれていて大好きです!】と言い返した瞬間の飛び上がるような勢いのどつきとか、公太君と九くんがどつきあっている【微笑ましいです!】ところに割って入って、九くんの手が夢作さんにいっちゃったときの、すごい勢いで振り返ってのどつきとか【笑】)。
 夢作さん、本気さんと北脇さんと三人で“年長組さん”として動いているときには、状況説明役だったりと参謀的で冷静な役どころなのに、九くんと二人になるとしっかり“年少組さん”の雰囲気。夢作さんが年長組さんと年少組さんの間を自在に行き来してくれるおかげで、子組さんの風景、普通四人でできる以上の表現力が出ているような気がします。これからの巻で、またどんなシーンがみられるか、ますます楽しみになりました!

 子組の四人が“ほんとうの兄弟みたい”と思えるとき、響いてくるのが冒頭の本気さんと北脇さんが、故郷について語り合う言葉。帰る故郷なんてない、ここが故郷のようなもの、と穏やかに語られるシーン、そのシーン単独でも本気さんと北脇さんの魅力が出ていてとてもいいシーンだと思いましたが、作品全体にしみわたっていたように思えます。

 さらにオトナの人達も、17巻では物語に、生きた存在として関わっていている印象が強くてよかったです!  赤目さんと染夜さんのやりとり、染谷さんの意外なまでの熱さ(本気さんの前ではあいかわらず「ゼニにならないことはしない」とかゆってますが、本気さんを切り捨てたのかー、と赤目さんに迫るあたり、熱いです!)と、オトナの表情でそれをいなす赤目さん、オトナ組さんのほうにも子組の兄弟さんのようなドラマがあるんだなあと感じさせてくれました。  いつも赤目さんよりもさらに“外”の存在である風組総長さんも、かつて命の取り合いをしていたという中内のおじい様の語りの中で、青春まっただなか!な存在として現れてくるところが新鮮でした。中内のおじい様御自身も、そのおうちのたたずまいも含めて、夏休みのような非日常感を物語にくれて、好きでした。

 こんな感じ方をするなんて予想できなかったなあ、と思ったのが、赤目さんと今回のラスボス、浜崎さんとのやりとりに関して。『本気!17』中、何度も対話シーンがでてくるこの二人、本気さんに対する関わり方をはじめ、全てにおいて対立して、相容れる余地がない関係だと思われるのですが、この二人が差し向かいで話しているシーン、独特のフレンドリー感があって、不思議でした。
 思うに、このお二人、同じ風組の中で、ながぁーい間、ずぅーっと仲が悪い者どうしでやってきたんじゃないかと(赤目さんの「風組草書での格は浜崎のほうが上」というセリフのニュアンスから、同期とまではいかなくても、結構近い位置関係にありそう、という気が)。そうなってくると、相手が何を考えているかお互いに(イヤでも【笑】)見えすぎるぐらい見えちゃう、くされ縁的なつながりが生まれてくるのかもしれません。いつも“外”から本気さんを見守って助ける、という印象だった赤目さんが、『本気!17』では思いっきり当事者の一人になっているという感じがするのも、浜崎さんとの関わりがあったからじゃないかと思います。
 ラスボスの浜崎さんが、そういう雰囲気を醸し出しても、本気さんが最後にラスボスを斬ることが理不尽に思えたりはしませんでした。浜崎さんと赤目さんの微妙な関係を味わうことができたうれしさだけが残りました。

 『本気!17』、ほんとうによかったです!


三起子さん
 保さんファンである私は、『2』以降をすべて観てきましたが、『本気!』は登場人物がみなさん本当に魅力的で大好きな作品です。『17』では、新しい子組のチームワークもますます良くなりましたよね!『15・16』では、天野さん演じる九君に対して、かなり引いてた気もする本気さんでしたが…(九君の熱い眼差しに戸惑っていたんじゃないかと…(笑))、今回は、そのやりとりがずいぶん自然になってきたのでは…と感じました。それに、九君も今回とても頼もしかったし。(モチロン、あちゃ〜〜〜ってところは残ってるんだけど)緊迫する話の中に、九君と兄貴さん達のやりとり、微笑ましくもありました。
 実は、正直に打ち明けますと…、子組の舎弟さんが15作目ですっかり代わってしまったこと、ショックでした(笑)。なんと言っても、13作品も観てきて、おなじみさんで…。また、一人一人も魅力的でしたが、本気さんと並んで4人で歩くところなんて、大好きでした〜〜〜。だから、突然のメンバー交代には、なんでなんでー!?って気持ちの方が圧倒的に強かったんです。
 …でも、前作だったでしょうか。北脇さんの流し台洗ってるお姿と、夢さんがコーヒー入れてるお姿に新しい子組への期待感(というか、安心感)を覚え…(笑)、そして今回は九君の微笑ましさに魅了されました!ホントですよ。九君の笑顔、巻き戻して何度も見てしまいました(笑)。できることなら、前の舎弟さんたちもまた登場してほしい…そんな気持ちも残っていますが、いまではすっかり新しい子組さんの魅力にもはまっている私です。

三起子さんの御感想への守峰レス
 『本気!』について、さすが石橋さんFANでいらっしゃるだけあって、本気さんへの観察、深いですね! 本気さんが最初、九くんに対してかなーり引いていた、という感じ、私もしました(笑)。15巻で九くんがやってきたときや、16巻で病院からの電話を切ったときなど、本気さんの心の底の深ぁ〜いため息が聞こえてきそうな、味わいのある演技でした(結構好きでした、そういうシャイなところのある本気さん【笑】)。
 思うに、15巻以降は、いろいろな方面に優れている本気さんの、子育て能力(笑・いえ、大事なことです!)が見せ場のひとつなのかも(15巻&16巻は突然コドモの面倒をまかせられて呆然としている期間、17巻あたりからは少しずつコドモに慣れてくる期間…)。17巻で少しずつ九くんとのナチュラルな触れあいをみせてくださった本気さんが、これからつぼみが花開くように、子供みたいに無邪気な九くんとあたたかくうちとけていくところ、見守っていきたいと思います!

 14巻までの舎弟さん達、素敵だったと思います! おひとりおひとりかっこいいですし、9巻では舎弟さん達相互の触れ合いシーンがあまりなかったせいか、三人のプラスの感情が本気さんだけに真っ直ぐ集中している、という感じがして、その混じりけのない感じで気持ちのよいものだったのでは、という印象を受けました(9巻だけの印象ですみません。他の巻も、これから観ていきたいです!)。現在の子組さんは、大人とコドモがまざっていたり(夢作さんにいたってはその間を行ったり来たりしてるかもですし【笑】)、北脇さんと夢作さんが九くんをかまいまくるベクトルが入ってきたり、と、以前の舎弟さん達のようなすっきりとしたきれいさは望めないかもですが、いろいろな要素が入ってくることで、それに反応する本気さんのより多彩な表情が観られたら、また、その変化の綾を、本気さん、石橋さんFANの皆様も一緒に楽しんでくださったら、いいなあ、と思います。新しい舎弟さん達になじんできた現在の、そしてこれからの本気さんが、北脇さん、夢作さん、九くんがじゃれている(?)風景を、どんなまなざしでみつめているのか、思い浮かべると、どきどきしませんか(笑)。
 と、新しい子組さんのツボシーンがとっても近かったので、なんだかうれしかったです(いずれも16巻のシーンです)! 北脇さんの流し台おそうじシーン、中断したときの、いかにもゴム手袋の手が濡れてますという立ち姿とか、すごく好きです! 夢作さんのコーヒーのシーン(でも、コーヒーだったのか、ちょっと疑問。“しぶいの”というセリフ、ありませんでしたか?)は、一人一人の好みを夢作さんが言いながらカップを置いてくださるという大サービスだったのに、九くんがいなかったので九くんの好みがわからなかったのが、ワタシ的には16巻最大の残念ポイントでした(笑)。

 九くんの笑顔、いいですよね! 九くん、大好きな本気さんのお役に立って、うれしそうな笑顔を見せてくれたらいいなあと思います!
三起子さん
新生子組(…って、もう3作目なんだし、新生って表現はもう降ろす頃ですね。)の舎弟さんたちの魅力、味わいによって、また本気さんのいろんな表情が見れること、私もホントに期待しています。
天野さん九君も、あんまり早く大人にならないで(?)、もっともっと、本気さんの隠れた表情を引っ張りだして欲しいな…なんて思ってます(笑)。
そういえば、守峰さんは、子組の中で、年長組・年少組…と区別をしてらっしゃいますよね。で、どっちも行き来できるのが夢作さん…って(笑)。なるほど〜〜〜って思いました。で、それなんですけど、九君にとっての年長組さんがあるように、本気さんにとっては、赤目さん・染谷さんがそれになると思うんです。(染谷さんはもともと敵?…なはずなのに?(笑)
今回、赤目さんとのやりとりの中で、本気さんのもっともっと若い頃、本気さんじゃなくて「本気君」と作品中で呼ばれていた頃を思い出すところがあったんです。風の草書(←って、こう書くんですよね?)の一人として、組長として、いつの頃からか、上に立つ者としての風格が滲んでいて、落ち着きさえ感じさせていた本気さんでしたが(え?ちょっと誉めすぎって?^^;)、今回は、「本気君だ、本気君のまんまだ!」って思ったところあったんですよ。なんか、嬉しかったな〜〜〜、なんて。
三起子さんの御感想への守峰レス
 天野さん九くん、あんまり早く大人にならないで〜、というの、同感です(笑)。九くんが無邪気なコドモのままで(でも、本気さんのいいところは吸収して、渚の街の皆さんにもっと愛されるようになって【笑】)、本気さんが九くんになじんでいく過程をまずみていきたいなあ、と。
 赤目さん・染谷さんの大人組さん、本気さんの“とても可愛がられている若者”という面を見せてくれて、そういうときの本気さんと子組での本気さんの地位や表情(ほんとうに風の草書の風格、あります!)との対比が、『本気!』の作品に奥行きを作ってくれているのでは。本気さんの歩んできた道まで、凝縮されているような気がします。
 “本気君”な本気さん、観てみたいです! 15巻・16巻ではロッカーから“棒”(正式名称“ながどす”?【笑】)が出てきてはじめてターボがかかっていた本気さんが、17巻では物語中盤から全開で熱くなっていたあたりが、17巻をとても若々しい印象の作品にしていましたね。それが、若き日の本気さん(今でも十分若いですが!)らしさがあふれている、というふうに感じられたら、17巻をさらに味わえるのでは、と思います。
 本気さん話、していただけますこと、とてもありがたいです。九くんは本気さんに憧れて子組に来たわけですから、本気さんがどんな人かよく理解することは、九くんの気持ちについて考えることでもあると思います。  『本気!』の撮影、『本気!17&18』の撮影は6月、梅雨時だったこともあってかなり雨にたたられたようですが、今回もこれまでは、ちょっと雨が多いですね。本気さんには雨や曇り空が似合う感じ、確かにしますね。九くんはほんとうに晴れた空がぴったりですが、雨空の下で泣きそうなところもみてみたいです(笑)。九くんをまぶしそうな表情でみている本気さん、想像するだけでうっとりー!


ゆかたさん
 天野さん演じる九くんのチャーミングな見所いっぱいで(笑)すごく嬉しかったです。 お話の内容はシリアスでハラハラしちゃう展開なのに、九くんと兄貴さんたちのドツキ合いで「ふっ」と気持ちがなごむ・・・。 私にとって九くんとは、カレーの中の福神漬けのような存在(??)かしらと、ミョーなことを考えてしまいました(・・変な例えでゴメンなさい。 でも、福神漬けって大事な存在だと思うんだよね〜 【^^;】)。
 それにしても「本気!」シリーズ3本観て、どうにも気になって仕方がないのは「赤目の代貸」の存在(^^;)。 九くんも本気さんももちろん素敵だけど、赤目さんカッコよすぎるっす(笑)!
ゆかたさんの御感想への守峰レス
 『17』、九くんが大変なことをしてしまうということで、九くんののびやかな表情は見られないかなあ、と心配していたのですが、全然そんなことなかったですね(笑)。厳しい展開のなかだけに、子組の兄貴さん達の優しさが際立ったと思います。
 九くん福神漬け説(?)、うまいです(笑)! ちょっと甘くて以外と複雑な味とか、かりっとした歯ごたえとか、ちょっとなんだけど大事で、それがついてるとなつかしい感じがする(日本のカレーライス、って感じがしますよね!)ところとか、いろいろぴったり。


Kochibiさん
この巻では、九くん、熱血な正義感を見せたり、大変な状況に苦しんだり、同世代のお友達もできたり、様々な表情を見せてくれるのですね。九くんの、人を助けたい、という気持ちが、利用され、本気さんたちの危機を呼んでしまい、知らぬうちに大きな事件になっていきますが、そうあっても、九くんの最初の心を理解し、かばってくれる本気さんや、北脇さん、夢作さん達、兄貴さん達の心意気、見守ってくれている風組の総長さん達…、とても暖かい感動を残してくれるお話でした。
九くんの衣装は、スカーフの柄のようですね。かっこいいながらも、ちょっと抜けてしまう九くんに、すごく似合っているなあ、と思いました(笑)。
Kochibiさんの御感想への守峰レス
『本気!17』は、九くんがタイヘンなことをしてしまうので、かなり重苦しい話になるのかな、と思っていたら、あんなにさわやかでなつかしいような物語になっていて、感動でした。九くん、ほんとうに周りの人達に恵まれていますね。いろんな人達に優しくしてもらった分、九くんもますます優しい、まっすぐな人に成長してほしいなあと思います!
『本気!17』で、夢作さんが「こっぱずかしいから近寄るな!」とヒナンしていた九くんのおようふく、いかにも“楽しい夏休み!”という感じで、いいと思います(笑)。シリーズが長期にわたるようになると、いつかは九くんも大人のスーツ姿になるのではと思いますが(それもすごく楽しみ!)、それまではエルメスもびっくりの九くん衣装、楽しみたいと思います。




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