佐々木
夫妻の
仁義なき
戦い

第7話
まさかの妊娠
慰謝料何と一億円!?


Staff & OA
脚本 ◆ 森下佳子  演出 ◆ 中前勇児

その他のスタッフ ◆ 【佐々木夫妻の仁義なき戦い:スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2008年3月2日 21:00〜21:54

◆公式サイト◆
【TBS公式:佐々木夫妻の仁義なき戦い−STORY(第7話)】
【TBSテレビ番組表:2008年3月2日】

Cast
佐々木法倫:稲垣吾郎  佐々木律子:小雪
桜庭 元:小出恵介  鈴木 恵:酒井若菜  猪木鉄男:古田新太  小川信司:山本耕史
宇野浩子:銀粉蝶  調停員:岡本麗  調停員:島田順司
所 進:天野浩成  受付係:桜庭和志  古本新乃輔  野元学二
吉田紗枝:桜井幸子  佐々木ゆと子:江波杏子  蝶野 清:西村雅彦  馬場啓一郎:藤田まこと

Story

法倫(稲垣吾郎)と紗枝(桜井幸子)がキスをしていたという猪木(古田新太)と小川(山本耕史)の話を、偶然聞いてしまった律子(小雪)。
小川は、浮気というレベルの話ではないので許してやってくれ、と法倫をかばうが、律子の気持はおさまらない。

法倫は、自分が何を隠していたことを律子は怒っているのか考えていた。
男女の関係はあったのかと、単刀直入に質問した桜庭(小出恵介)に、俺が不貞を働くような人間か!? と、法倫は強く否定。
それを聞いた桜庭は、それなら最終的にはわかってくれるはず、と法倫を励ます。

リビングで対峙する法倫と律子。
法倫が紗枝とのことを正直に話すと、律子は、夫婦関係を侵害した紗枝に損害賠償請求をして迫る。
できるわけがない、と法倫は断るが、それができないのなら離婚だと律子は息巻く。

翌日、離婚調停の申立書の準備を蝶野(西村雅彦)に頼む律子。
それを聞いた馬場(藤田まこと)や恵(酒井若菜)達事務所の面々は、法倫を心配そうに見つめる。
法倫は、大丈夫です、と笑うしかない。

レスリングで組み合いながら、小川は法倫に、相手に対して非情になれないお前は負けると警告。
勝負に勝つためには調停をさせないことだとアドバイスする小川に、法林は、本当は戦いたくはないと打ち明ける。

法倫は離婚調停を未然に防ごうとするが、律子は口も利かず、法倫の荷物を無断で実家に送ろうと引越し業者まで呼んでしまう。
引っ越し業者のトラックにひかれそうになり、ゴミまみれになりながら、法倫は、律子と戦うと宣言。

離婚調停の場に、律子は夫に怯える地味で質素な妻を演じきる衣裳で臨んでいた。
律子と入れ替わりに調停委員の前に出た法倫は、律子がいかに法倫に不利な説明をしていたか知って驚愕する。
慰謝料と財産分与で1億、法倫の事務所立ち退きといった条件までつきつけられた法倫は、律子の主張は事実と異なると必死に訴えるが、調停員は聞く耳を持たない。

事務所に戻った法倫は、紗枝とのことは離婚原因としての不貞行為に当たらないと主張するが、律子は、自分の前で紗枝が土下座すれば許すという。
自分の中の法律ではそうなっている、と、頑なになる律子。

バーで猪木は、自分は律子の味方、と言う。
トイレが近い律子を心配した猪木は、律子の手相を見て、律子の身体の変調を言い当てる。

病院で律子は、妊娠を告げられる。
あのときか…と律子は、“一戦どう?”と法倫を誘った夜のことを思い浮かべる。
実は…と切り出し、妊娠中絶同意書の用紙をもらう律子。

律子は公園で親子連れを見つめる。
その胸には、律子に子供が生まれることを待ち望む母・浩子(銀粉蝶)の言葉がよぎっていた。
とりあえず話すしかないか…と、律子。

その帰り道、律子は法倫を見かけて声をかけようとするが、法倫は紗枝と待ち合わせをしていた。
律子は、レストランの中まで二人の跡をつけ、パーティションの陰に隠れて二人の会話を盗み聞きする。
律子が土下座しないと許さないと言ってることを法倫が話すと、紗枝は、自分が土下座する、と言う。
奥さんはよっぽど佐々木くんのことが好きなのね、自分とやり直すために何でもする佐々木くんが見たいのよ、と、紗枝は穏やかに律子の心中を法倫に説き明かすが、法倫のほうは、もう疲れたよ…と、律子の気持ちに共感を示さない。
そんな法倫の言葉を聞いて、鞄を握り締める律子。

またバーで猪木は律子の体を心配するが、律子は、妊娠していなかった、と嘘をつく。
そのとき、律子の携帯に着信が。
電話の主は“所”。
電話に出るために律子が出て行ったとき、猪木はバーテンから、律子が1滴も飲んでいないと聞き、本当は律子が妊娠していることを察する。
猪木は店の外で通話する律子の話を立ち聞き。
電話の相手に律子は、何もしなくていい、何か聞かれると面倒だから、父親役で付き添ってくれれば…と頼んでいた。

翌日猪木は、出かける律子の跡をつける。
駅の近くの踏切のところで律子は、猪木の知らない男性が運転する車に乗り込んで行ってしまう。

猪木は小川に電話、律子が中絶しようとしていることを告げる。
小川は律子達の事務所に乗り込み、律子の最大のクライアントからクレームがきたといって律子を呼び出してほしいと蝶野に頼む。

いざ産婦人科の受付の前に立つと、他の妊婦達の姿を見て、ためらうような様子を見せる。
そんな律子の姿に、律子に頼まれて付き添った所進(天野浩成)は、迷うぐらいならやめといたら、と、静かに声をかける。
しかし律子は、何言ってるのよ、といって、受付に妊娠中絶同意書を差し出す。
そのとき、小川に頼まれた蝶野から電話。
仕事入っちゃった、また今度、と、中絶同意書を掴んで取り戻し、律子は急いで事務所に向かう。
そんな律子を、気遣わしげにみつめる進。

事務所に戻った律子を、事務所職員一同、猪木、小川、法倫が迎える。
法倫が律子の鞄の中身をあらためると、中絶同意書が出てきた。
自分はこんなものを書いた覚えはない、私文書偽造罪、堕胎罪だと非難してくる法倫に、あなたの子どもだと思うと吐き気がして私の健康を損なっている、だから優生保護法に照らしても中絶は合法だと主張する律子。
無限の可能性があるおなかの子の存在を握りつぶす権利が君はあるのか、という問いにも、律子は言い放つ。
「人権が存在するのは、出生以後よ。今はまだこの子は、人間じゃない」
その律子の答えにカッとなった法倫は、律子に手を上げようとするが、殴る価値もない…とつぶやいて手をおろす。
そんなにいやだったら離婚してあげる、私と付き合うのはもうお疲れでしょうから、と、紗枝に漏らした法倫の言葉をつきつける律子。
また今日のようなことをしたら堕胎罪で訴える、慰謝料も請求する、勝つまで戦い続ける、と宣言して飛び出す法倫。

馬場は律子に、自分の離婚のいきさつを語る。
馬場の妻は、おおらかでたいていのことは許してくれたが、週に1度、競馬で知り合った女性と長く続いていたことだけはどうしても許せないといって、そこから離婚に至ったのだという。
何に傷つくのかは人による、愛情というものはなんともいたしかたない、相手を不幸のどん底に突き落としても後悔だけが残る、愛があるから、と語る馬場。
法倫を許してやるしか律子が幸せになる方法はないのでは、と、馬場は律子に説く。

法倫は部屋に帰り、これまで録音し続けていたボイスレコーダーの記録を聞いていた。

喫茶店で母・ゆと子と合う法倫。
それでいいの、後悔しないの、と問いかけるゆと子に、これは僕の正義だ、と言い切る。

2度目の調停は、法倫の要望により、律子同席で行われた。
こんなことになるなら関係を持つことはなかった、だまされた状態での行為なので中絶したい、という律子側の主張を調停員から聞いた法倫は、彼女が言うなら仕方ない、といって、自分のボイスレコーダー日記を抜粋した記録を提出する。

律子に出会って「ソースとマヨネーズをつければどうにかなる」という言葉で救われたこと。
婚姻届けを出し忘れた日、左右違う靴下を履いていた律子に、結婚も同棲もたいして違わないと言われ、気が楽になったこと。
律子とのエピソードを語る言葉が、えんえんと続く。
法倫は、ボイスレコーダーに録音されているのは律子のことばかり、3年間君のことばかり考えていた、自分達を知らない誰かがこれを聞いたら、法倫が妻にぞっこんだと判断するだろう、ストーカーであったとしても、浮気者では絶対ない、と言い募る。
そして、律子は法倫が生きていくためにかけがえいのない存在だと気づいたと言い、もう一度チャンスをくれないか、と申し出る。
その法倫の言葉を聞いた律子は、法倫の靴紐の蝶著結びが左右対称なのを見て、法倫は絶対いいかげんなことをしないと思ったと言い、もう絶対殴らないから、と涙ながらに法倫の申し出を受け入れる。

調停が終わり、律子は裁判所の前から母・浩子に電話し、妊娠したことを報告する。
浩子は喜び、律子に身体を大事にするように言う。

律子はこれまでのことを詫び、これからもよろしく、と、握手の手を差し出す。
しかし法倫の答えは。
「謹んで、御免こうむる」

Check! −天野さん所進くん的みどころ−

佐々木夫妻の仁義なき戦い猪木さんとバーにいた律子の携帯への着信“所”。
これまで“ススム”としかわからなかった天野さんススムくんの姓がわかる、貴重なシーン。
プロレス選手由来の名前の登場人物多数の『佐々木夫妻の仁義なき戦い』、天野さんススムくんの苗字“所”の由来は、前田日明さんのバックアップを受けているという、【L25.jp:2006年12月01日_年末年始に拝みたい♥スポーツ界のイケメンたち】でも名前が挙がっている所英男選手?(【HERO'S:選手名鑑−所英男】

佐々木夫妻の仁義なき戦い「大丈夫、別に何もしなくていいから。なんか聞かれたら面倒だから、父親役で来といてって話だから」と軽い口調で言う律子。
電話の向こうで戸惑う天野さんススムくんの声や表情が浮かぶよう。


佐々木夫妻の仁義なき戦い車高の高いオレンジのランドクルーザーで律ちゃんをピックアップするススムくん。
華やかで男っぽい、気合いの入った車に、“ススムくんってどんな人!?”という興味がぐぐっとわくクルマ!
古田新太さん猪木さんが目撃してくれるというのもうれしく。

佐々木夫妻の仁義なき戦い中絶同意書を提出しようというとき、周囲のしあわせそうな妊婦達を見てためらう様子をみせる律子への、天野さんススムくんのひとこと。
「迷うくらいなら、やめといたら」
落ち着いたオトナVoice、“あの”律ちゃんにそう言えるところ、そして律ちゃんの本当の気持ちを察することができる天野さんススムくんの、【第6話】でのあどけない表情の奥にあった、思いがけず大人な器量が見え。

佐々木夫妻の仁義なき戦い何言ってんの、と明るい表情を装って中絶同意書を提出する律ちゃんを心配そうに見つめる表情。
蝶野さんからの電話が入ったのが幸いとばかりに「また今度」と中絶同意書をつかんで走り去る律ちゃんに、戸惑った様子でその場でちょっと足踏み。
中絶同意書の偽造に名義貸し等で関与ではなく、久しぶりに会った律ちゃんに請われるままに付き添って、律ちゃんの本当の気持ちを察しながら見守る…という徹底的にいい人な役どころ、というあたりに、『愛のうた!』の亮介、そしてその前に脈々と続く、avex時代のTBSでの“地に足のついた勤労系”天野さんの積み重ねを思わせてくれて、しみじみ。
【TBS公式:佐々木夫妻の仁義なき戦い:ギャラリー(第7話)_12】には、産婦人科の窓口での小雪さん律ちゃんと天野さんススムくんの2ショット。

佐々木夫妻の仁義なき戦いススムくんの車については、車両協力をされた中古車販売の(株)フレックス・ドリームさん関連スタッフ様による記事が多数! 撮影裏話もちょっと。
【FLEX:TBSドラマ 佐々木夫妻の仁義なき戦い 撮影協力車両 FLEX デモカー トヨタ ランドクルーザー】:細部にわたって色々とカスタムしているFLEX調布店STAFFさまの車の詳細。
“トヨタ ランドクルーザー60 平成1年 GX FJ62V オレンジオールペイント”…等々、さらに詳細な仕様と写真多数掲載。
【★フレックスドリームまみぞうのランクルくるまにあ★:2008年2月19日_新ニュース!!】:撮影に使われた“オレンジ号”は、FLEX調布店の店長さん所有。
【★フレックスドリームまみぞうのランクルくるまにあ★:2008年2月23日_撮影の日と、放送日決まりました!】:“女優さんが道でタクシー待ちしているところに/俳優さん運転のオレンジ号登場、/女優さん乗り込むという設定らしいです”…はっきり映さなかったものの、天野さん運転?
“撮影は23日土曜日AM9時から下北沢にて”(【全国ロケ地ガイド:佐々木夫妻の仁義なき戦い】等の情報、走っていた電車の車両等をみると、実際の撮影場所は上北沢)
【フレックスドリーム・ランクル屋ラン子のブログ:2008年2月22日_はじめまして】
【フレックスドリーム・ランクル屋ラン子のブログ:2008年2月25日_日曜日】:オレンジ号のドラマ出演PR
【フレックスドリーム・ランクル屋ラン子のブログ:2008年3月3日_週末の出来事】:“毎回乗り込むのに、必死で登らないと乗れないこの車に、りっちゃんは、さらっと乗り込んでいましたが、やはり撮影の時は、踏み台をおいたそうです”と、撮影裏話も。