愛の劇場

愛のうた!

第28話
あばかれた秘密



Staff & OA
脚本 ◆ 山浦雅大  演出 ◆ 山崎統司
その他のスタッフ ◆ 【愛の劇場『愛のうた!』 スタッフ&キャスト詳細データ】
放送日時 ◆ 2007年12月5日 13:00〜13:30

◆公式サイト◆
【TBS公式:愛の劇場『愛のうた!』】
【TBS公式:番組情報−愛の劇場『愛のうた!』】
◆参考サイト◆
【TBS公式:テレビ番組表−2007年12月5日】
【ドリマックス公式:ドラマ−愛の劇場『愛のうた!』】
Cast
黒川亜紀:雛形あきこ
黒川 楓:荒井 萌  黒川紅司:泉澤祐希  黒川花梨:三好杏依
木村晃:渋江譲二  内田麻里:橘 実里  内田守:新妻大蔵
三上里香:阪田瑞穂  小峰 舞:金澤美穂  小峰直也:嶋大輔
幸治:高橋征也  琢磨:堀越光貴  勝:小倉史也
柴田次郎  柳田 努  
黒川源三:左右田一平  黒川千歳:大森暁美  ほか
Story
黒川家に“三上修治”という男を訪ね、刑事が訪れる。 それは、偽名を使い源三(左右田一平)の作業所で働いていた晃(渋江譲二)の事だった。
刑事達と一緒に表に出る晃を、亜紀(雛形あきこ)は驚きと不安のまなざしでみつめる。

気になった亜紀が外に出てみると、刑事達が、あくまでも参考にうかがっただけなので、といって帰るところだった。
刑事さんたち何だって、と亜紀が聞いても、特にたいしたことは、としか答えない晃。
三上修治って、晃さんのこと? と聞くと、晃ははい、と答えたが、どうして、という亜紀の問いには答えなかった。

土のこね方を紅司に教える晃。
ずっとこれやるの、と紅司(泉澤祐希)が聞くと、自分も最初は土をこねていた、と晃がいうので、どれぐらいここにいるのか、紅司は尋ねた。
3年ぐらい、という晃に、その前は何をしてたの、と紅司が聞くと、晃はしばし答えよどむ。
が、源三に、無駄口叩いてないで早くやれ、と言われ、紅司の質問はそこまでとなった。

学校で縄跳びをしたが、うまく飛べなかった、という花梨を囲んで、夕食の会話が進む。
その間も亜紀は考え事をしてしまって、紅司に元気がないと指摘される。
大丈夫、考え事してただけ、と答えた亜紀だったが…

亜紀は千歳に、刑事が来て何かはわからないが晃に話を聞きにきたこと、晃の本名が“三上修治”らしいことを告げる。
しかし千歳も彼については良く知らず、3年ほど前に源三が連れてきて以来住み込みで修行しているということしかわからない。
少なくとも悪い人間じゃないってことはわかるでしょ? 余計な詮索はできないから、ちゃんと聞いてないの、と千歳。

その頃、晃は、今日刑事が来たこと、塩原のほうで事件があり、何か知らないか聞きに来たことを報告する。
源三は晃の方を振り返らずに作業をしたまま、そうか、お前は胸を張ってればいいんだ、とだけ答える。
その答えを聞いても、複雑な表情の晃。

喫茶店《三匹の猫》で亜紀は、晃が偽名を使っていることをマスターの直也(嶋大輔)に話し、何か知らないかと尋ねる。
しかし直也も、知らない間に源三のところにいて、気づいたら住み込みで働いていた、としか知らなかった。
晃が偽名を使っている理由については、キャバクラ嬢に入れあげて膨大な借金を作って夜逃げしたとか、銀行を襲って金塊を奪って逃走中とか…とふざける直也を亜紀は一喝するが、亜紀自身、不安がぬぐえない。

花梨は庭で縄跳びの練習をするが、うまく跳べない。
そこに通りかかった晃に花梨は、縄跳びができるなら教えて、と頼む。
晃は、跳んでごらん、見てあげるから、と、花梨の求めに応じる。

亜紀が夕食の支度をしようとしていると、一人の若い女性(阪田瑞穂)が黒川家を訪ねてきた。
三上修治はおりますでしょうか、という彼女に、晃さんのことですか、と亜紀が訊き返すと、はい、という。
晃は留守だと教えると、また来るといって、女性は帰っていった。

誰だったんだろう…と亜紀が考えているところに、紅司が飛び込んでくる。
ポストに入っていた、と紅司が持ち込んだ紙には、“犯罪者”“黒川の家には殺人者がいる! 出て行け!”などと書き殴られていた。
亜紀は憤慨し、うちにこんな人いないよね、という紅司に、当たり前でしょ、と断言。
でも、誰がこんなこと…と、亜紀は不安を抱く。
そこに晃が帰ってきたので、亜紀はその投げ込み文を晃に見せる。
捨てておきますね、とだけ言った晃だったが、紙を見た瞬間顔色が変わっていた。
亜紀は晃に、晃を20代ぐらいの可愛い感じの女性が尋ねてきたことを伝える。
晃さんの彼女だったりして! と亜紀が言うと、そういうわけではありませんから、とだけ言って晃は行ってしまう。

庭に出て、投げ込み文を改めて見た晃は思い出していた。
パトカーのサイレンが光る夜、逮捕される自分、それを見ている大切な人。
晃は胸にかけた十字架を取り出し、握りしめる。

亜紀はろくろを回している源三に、晃はなぜ偽名を使っているのか尋ねる。
さらに亜紀は、家のポストに投げ込まれていた“この家に犯罪者がいる”という投げ込みについて話し、もしかしてそれは晃に関係が…と聞くが、源三は、知るか、晃は晃だ、それでいいだろう、としか言わない。
亜紀も、そうですよね、すみませんでした、と、その場を離れる。

しかし亜紀は、夜遅くの温泉掃除の仕事の最中も、刑事が訪ねてきたときのこと、投げ込み文のことを考えてしまう。
そのとき、亜紀についてきていた花梨が、晃に縄跳びを教えてもらった、と話しかけてくる。
晃兄ちゃんはすっごく教えるのうまいんだよ、もう少しで跳べそう、という花梨に、亜紀は、花梨は晃のことが好きか聞いてみる。
大好き、だって晃兄ちゃん、すっごい優しいんだもん、という答えに、そうだね、晃さん優しいもんね、と、亜紀は笑顔になる。

深夜、内職をしながら、全く、誰があんなことを…と憤慨した亜紀だったが、自分も晃を疑ってしまったことを反省する。
晃は稲穂の遺影の前で、もう二度と晃を疑ったりしない、と誓う。

翌朝、紅司は学校で、紅司のところに犯罪者がいるというチラシは本当か、と、幸治(高橋征也)、琢磨(堀越光貴)、勝(小倉史也)に聞かれ、級友の家にもそれが配られていたことに驚く。
違うからね、そんな人うちにいないからね、という紅司に彼等は、わかってるって、でもすごい悪質な悪戯じゃない、警察に言ったほうがよくない? と、それぞれに紅司を案じる。
その様子を、舞(金澤美穂)がみつめていた。

亜紀が自転車で帰宅すると、庭で、晃と先日の女性が言い合っていた。
帰れ、と言い放つ晃に、話ぐらい聞いてよ、と言い募る女性。
俺はもう関係ない人間なんだ、とにかく帰れ、という晃の剣幕に、亜紀は立ちすくむ。
家の方に戻ってきた晃とすれ違いかけると、亜紀は、晃を呼びとめ、今の人は誰かと問いかけるが、昔の知り合いです、としか晃は答えない。

ケンカしてたみたいだけど…といっても、別にたいしたことありませんから、と、晃は行ってしまう。

チラシの件について、直也や守(新妻大蔵)はいやな奴がいる、と憤慨するが、肝心の亜紀は考えごとでぼんやりしがち。
ほんと、許せないですよね、みつけたらとっちめてやりますよ! と亜紀は言うが、麻里(橘実里)に、チラシに書いてあったことが嘘だったとしても、黒川家を良く思っていない人間がいるということ、でなければわざわざそんな嫌がらせ…と指摘され、また考え込む。

晃にみてもらったおかげで、花梨は縄跳びが跳べるようになった。
ありがとう、晃兄ちゃんのおかげだよ、と笑顔の花梨の頭を撫でて、晃は微笑む。

亜紀が帰宅すると、晃が玄関に貼られた紙をはがしていた。
その紙にはまた中傷が殴り書きされ、“刑務所に戻れ!!”“木村晃は人殺しだ”などと、内容がさらに具体的に。
激怒した亜紀は、警察に行こうとするが、行かなくていいです、と晃。
こんな嫌がらせされて晃さんは何もしないつもりなの、とにかく行ってきます、という亜紀に。
「全部、本当のことですから」
晃の言葉に、え、と聞き返す亜紀。
「全部、本当のことです」
本当のことって、晃さんが、犯罪者ってこと…? 亜紀は晃に問いかける。
人を、殺したってこと…?

Check! −天野さん亮介くん的みどころ−

愛の劇場『愛のうた!』予告に登場。
なんとなく区役所等の窓口っぽいところから亜紀に電話しているらしいところをみると、また亜紀の使い走りで、晃の事件か身許について調査に駆け回っている模様。
低い声での「やっぱり犯罪者の家族って、それだけで白い目で見られるんだよ」という言葉の奥に、亮介が調べたどんな事情が横たわっていることか。

愛の劇場『愛のうた!』上記映像が【第25話】終わりに流れた“次週予告”と違う映像なのも“サービス、サービスぅ!”なカンジ!
【第15話】後の“次週予告”と【第18話】後の“次回予告”のよう!)


愛の劇場『愛のうた!』(※【第29話】視聴後)
電話していたのは会社のオフィスから(!?)で、本格的に駆け回るのは、いなくなった晃を捜す【第30話】の模様。
本編では「やっぱり犯罪者の家族って、それだけで白い目で見られるんだよ」という音声は、亜紀の映像にかぶせて電話を通った音が放映されていて、電話を通さない亮介の生の声は予告のみのスペシャルVersion!!
大サービス!!!


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Last update :
7th December 2007

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