仮面ライダー
剣 ブレイド

Masked Rider Blade
EPISODE 24
謎のハンター
  


Staff & OA
脚本 ◆ 會川 昇  監督 ◆ 佐藤建光
プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日)  日笠 淳  武部直美  宇都宮孝明(東映)
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日 ◆ 2004年7月11日

※仮サブタイトル「狼の黒い牙」(前編)

Cast
剣崎一真:椿 隆之  相川 始:森本亮治
広瀬 栞:江川有未  白井虎太郎:竹財輝之助
上城睦月:北条隆博  橘 朔也:天野浩成

新名:加々美正史  平井:本郷 弦
山中望美:宮澤亜理沙  吉永みゆき:肘井美佳

仮面ライダーブレイド:高岩成二 ※  仮面ライダーカリス:伊藤 慎 ※
仮面ライダーギャレン:押川善文 ※  仮面ライダーレンゲル:岡元次郎 ※
 ※山口選手のレーススタッフ役としても登場
渡辺 淳  永瀬尚希(ジャパンアクションエンタープライズ)

番場仁美  八幡朋昭  松井一憲

ワーウルフの声:塩野勝美
ナレーション:小杉十郎太

大地:成田 浬  山口辰也(特別出演) ※本人役


Story
 夜のショッピングモールに、狼人間が出現した。
 狼人間に襲われ、たおれた人間は、狼人間となって新たな犠牲者を襲う。
 狼人間の遠吠えに呼応するように、ビルの屋上で、ウルフアンデッドが赤い月に向かって吠えていた。

 遊園地でデート中の睦月(Cast:北条隆博さん)と望美(Cast:宮澤亜理沙さん)の前に狼人間が現れた。
 望美を安全なところに閉じ込めると、睦月はレンゲルに変身、あっさり狼人間を倒すが、なぜか封印できない。
 次々に現れる狼人間に身構える睦月だったが、それを見ていたみゆき(Cast:肘井美佳さん)が「手を貸してあげましょうか」と誘いをかけてくる。
 そのとき、戦闘服を着た集団が到着し、狼人間を倒す。
 集団のリーダーは「もう一匹アンデッドがいる」と指示、集団はみゆきに狙いを定める。

白井家の剣崎の部屋で、橘(Cast:天野浩成さん)は剣崎(Cast:椿隆之さん)から、始(Cast:森本亮治さん)についての話を聞いていた。
天音(Cast:梶原ひかりさん)の父親である栗原晋に家族のことを託されたことが、始が人間を守る理由であること、始が人間の愛情に興味を持っていること、栗原親子以外の人間も守ったことがあること。
 そうした全てを聞いてなお橘は、理由はどうあれ始はアンデッドであり、いつ敵になるかわからない、と、警戒をゆるめない。
 剣崎は橘に、それでも始を信じたいという。
 二人を呼びに来て、その話を聞いてしまった虎太郎は、剣崎の口にした“信じたい”という言葉をつぶやく。

 みゆきはオーキッドアンデッドに変身するが、T細胞活性弾という特殊な銃に狙われ逃げ出す。
 変身を解除し、プールへと逃げてきたみゆきは、今度はウルフアンデッドに襲われる。
 余計なものを見たな、というウルフアンデッドに、みゆきは「面白いことをしているのね。手を組みましょうか」ともちかけるが、ウルフアンデッドはそんな誘いを一蹴し、みゆきと戦いはじめる。
 そのとき、プールサイドのデッキチェアでねそべっていた男・大地(Cast:成田浬さん)が、ゆっくりと拍手をしながら立ち上がった。
 「さあ、遠慮しないで。続けて、続けて」
 そう行って近づいてくる大地に、ウルフアンデッドもみゆきも「待ってくれ」「あなたのテリトリーを侵すつもりはなかったの」と、動揺の色をみせる。

 そこに睦月がやってきて、お前もアンデッドなのか、と大地を詰問するが、大地は「勝手にやってくれ。戦いはキライなんだ」ととりあわない。
 さらに、アンデッド出現の知らせを受けて、剣崎、橘が駆けつける。
 変身したブレイドはみゆきと、レンゲルはウルフと、ギャレンは大地と戦うが、ウルフとオーキッドは逃走。
 なおもギャレンと対峙する大地は、睦月に正体を見せろと言われ、「めんどくせえなあ」と言いながら、エレファントアンデッドに変身する。
 が、腕の一振りでプールの水を跳ね上げ、ライダーたちを煙に巻くと、姿を消してしまう。

 神社の境内で、睦月は橘と剣崎に、遊園地で見た狼人間のこと、対アンデッド用の武器を持ってアンデッドと戦う人間のことを報告する。
 さっき逃げた奴らは俺が封印します、俺の責任です、という睦月の申し出を、橘は、責任感で言っているわけではないだろう、ただ上級アンデッドを封印して、カードが欲しいだけだ、とその本音を見抜き、退ける。
 睦月が走り去った後、剣崎は、その人間達の存在がほんとうなら心強い、と、喜色を浮かべて言う。
 しかし橘は「アンデッドと戦うのは、俺達ライダーの仕事だ。普通の人間には危険すぎる」と断言し、剣崎も大きくうなずく。

 アンデッドの行方を追っていた剣崎は、狼人間に襲われそうになったところを戦闘服の集団に救われる。
 リーダーの新名(Cast:加々美正史さん)は剣崎に、アンデッドが人間を殺し、その死体を自分達の仲間にして操っている、と教える。
 剣崎に問われ、新名は、自分達は“アンデッドハンター”だと名乗る。

 剣崎から“アンデッドハンター”の話を聞いた橘は、ボードでも聞いたことがないという。
 橘に問われ、剣崎は、栞もそのことは聞いたことがないと言っていると答える。
 人の亡骸を戦いに使うなんて、ひどい奴だ、と、橘は憤りを露にする。

 新名に呼び出され、剣崎と橘はサーキットにやってきた。
そこで彼等が開発しているマシンを一目見て橘は、それがボードで開発中のまま未完に終わっていた最強のマシン、ブラックファングだと見抜く。
 ほぼ完成しているファングに剣崎は興奮、橘も試乗し、改めてそのパワーの威力を実感する。
 新名らを頼もしく感じる剣崎とは違い、まだ不信感を拭えない橘は、ブルースペイダー、レッドランバスに組み込まれたラウズカードシステムをファングに加えたい、ともちかけられ、その目的は何かと問いかける。
 量産してアンデッドハンターの装備に、という新名に、アンデッドを封印できるのはライダーシステムだけだと断言する。新名は、自分達はアンデッドの活動を一時的に停止させる武器を開発した、自分達がアンデッドを捕獲し、橘、剣崎が封印するのだと返す。
 このままアンデッドをほっておくと、人間がどんどんアンデッドもどきになってしまう、という剣崎の言葉や、専門的知識はないながらも、嬉しそうに彼等を手伝おうとする剣崎の姿に後押されるように、橘も新名のファング完成プロジェクトに協力することとなる。
 ボードで開発に携わっていた頃の情熱がよみがえったように、橘も、いつしか夢中になってファングのチューンアップに力を注いでいた。

 あなたに会いたいという人がいる、というみゆきの言葉におびき出された始は、夜のプールサイドで寝そべる大地の前に立つ。
 「俺は戦いがキライなんだ、よそでやってくれないかな」という大地に、自分で呼び出しておいてそれはないだろう、と、始はカリスに変身。
 どうしてもやるのか、と大地もエレファントに変身、戦闘を開始する。
 しかし、すべてはカリスとエレファントを戦わせようとするみゆきの罠だと悟ったエレファントは、圧倒的な力でカリスを軽くいなすと、隠れて戦いを見ていたみゆきに目を移す。

 夜を徹した作業に疲れ果てた橘と剣崎は、眠り込んでしまっていた。
 目が覚めると、ファングがなくなっている。
 完成したファングを見ようとガレージを出た二人の目に映ったのは、累々とたおれている新名の部下達の姿だった。
 愕然とする剣崎と橘の前に、ファングにまたがるウルフアンデッドが現れる。
 ウルフはファングに鋭い爪を突き立て、ファングを邪悪な姿に変えると、剣崎らへと向ってファングを突進させる。


Check! −天野さん橘さんみどころ−
 剣崎の部屋の窓辺の家具に、左脚を高い位置で曲げて腰掛ける橘さん。
 すらりとした脚が強調される、きれいな座り方。
 スリッパをはいた足許、橘さんの靴下が見えるのがレア。

 「理由はどうあれ奴はアンデッドだ」というときの、顔を伏せた斜め横顔から「いつ俺達の敵になるかわからん」と、立っている剣崎君を見上げる表情。
 “信じたい”剣崎に対する“信じない”橘、という構図なのに、橘さん、光に包まれてきれい。

 みゆき、ウルフアンデッド、大地、と視線を移していく橘さん。
 瞬時に大地が最強と見抜く判断力、その大地をためらわず自分の相手とするプライドが光るシーン。

 剣崎、睦月と横一線に並んでのトリプル変身。
 手を握りしめるときの、腕を切り返す動きが見えたりと、いつもと違った細部が見えたりも。

 上級アンデッドを封印したがる睦月に「お前、責任感で言っているわけじゃないだろう。ただ上級アンデッドを封印して、カードがほしいだけだ」と、厳しく言い放つ橘さん。
 「そうなのか?」と睦月の顔をのぞきこんで言うお母さんのような剣崎君とあいまって、厳父の貫禄。

 アンデッドハンターの存在を聞いて、最初は「心強いですよね! 戦っているのが、俺達だけじゃないとすれば!」と大喜びだったのに、橘さんの「アンデッドと戦うのは、俺達ライダーの仕事だ。普通の人間には危険すぎる」という言葉を聞くや、“橘さんの言う通り! 俺もそう思っていたぜ!”といわんばかりに大きくうなずく剣崎君。
 橘さんに、ほんとに心酔してるんだなあ、ということがにじみでるような。

 遊園地のお食事コーナーで、差し向かいの剣崎君と橘さん。
 飛行機の見える公園で語っていた橘さんと睦月(【第21話】)以上に、デートっぽい様子。

 ブラックファングを見た瞬間「あれは」と目をみはる橘さん。
 それまでのシーンの、大人全開の渋いモードから、やや少年系の表情に切りかわってます。

 「このマシンは」という橘さんに「お気づきですか」と、敬語で放す新名さん。
 剣崎君と対面したときの「ブレイド、剣崎一真か」という対応とは、激しく態度が違うあたりが、ちょっと伊坂を思い出させます(笑)。

 それに応える橘さんも「あなたが…新名さん?」と、とても柔らかな声で、丁寧に。
 「これを見せたくて、私を?」という橘さんの、『剣』初出の“私”という一人称に、大注目!

 「ボードでお見かけしたことはありますが、御記憶ではないでしょうね」との新名の言葉。
 たとえ嘘でも、橘さんがボードで注目の的だったことをうかがわせる響き。
 (本物の元ボード構成員に聞かせるように言っているので、そのあたりのニュアンスはあながち嘘ではないのかも。)

 ブラックファングに触れながら「ブラックファング。俺たちが作り上げようとしていた、最高のマシンだ」と語る橘さん。
 “夢”という言葉が、浮かんでくる響きの口調。

 「(ファングを)試してみますか?」と言われ、新名さんを見上げる橘さんの表情、きれいです!
新名さんの表情がやや悪役系のつくりなだけに、橘さんのストレートな表情が際立つ一瞬。

 ブラックファングのテスト走行で疾走する橘さんに、『rebirth』!
 セリフのないシーンだけに、『rebirth』の本格的初お披露目という感じがするほど、よく聞こえました。
 後ろの剣崎を見やったりする橘さんの、緊張感の中にもファングのパワーを楽しむかのような表情も良く。

 「ブラックファングを完成させて、どうするつもりだ」と新名を問い質す橘さんの、きりりとした表情。
 「アンデッドを封印できるのは、ライダーシステムだけだ」という言葉も、ライダーシステムの開発にも携わってきた研究者の橘が言うと、重みが。

 新名への疑いが拭えないながらも、剣崎君の激しくうれしそうな「封印? 橘さん、やりましょう! このままヤツらをほっておいたら、人間がどんどんアンデッドもどきになっちまいます。橘さん!」という言葉に、結局は動かされてるケハイの橘さん。
 【第23話】で、上級アンデッドを封印するチャンスを橘さんが邪魔した、とむくれる睦月にため息をつくシーンといい、下の人には結構甘いところが垣間見えるような。

 システム移植に難色を示しながらも、ブラックファングには興味津々で、ずっといろいろ触っている橘さん。
 手伝いたがりの剣崎君が、何度やっても正しくできなかった配線(剣崎君、相手をしている研究員さん、微妙に迷惑そうです【笑】。冷たい視線をちろりと向ける新名さんも…)を、見るに見かねて「ここだ」と正しくやってのける(その作業担当の研究員さんのパソコン画面をちょっと覗き込んだだけで、即理解して!)あたり、さすが研究職。

 あんなに警戒していたのに、ブラックファングの整備をしているうちに、夢中になっている橘さん。
 飲み物を持ってきてくれた剣崎君に見せた笑顔(小さく言っている「ありがとう」もツボ!)、「なんかワクワクしますよねー! 最強のマシンかあ」という剣崎君に「ああ」と、ほんとうに幸せそうに笑う顔。
 橘さんがほんとうにしあわせなのは、こういう開発に携わっているときなのかなあ、と、今は橘さんの手を離れてしまった“夢”の断片をみるようで、ちょっとせつなくも。
 工具を扱う橘さんの手つき、馴れた感じで、さまになってます。

 パソコンを置いた机に突っ伏して眠ってしまっていた橘さん。
小夜子さんがいなくなってから初めての、久々の寝起き!

 アンデッドにバイクを奪われ、倒れている研究員達を発見した橘さん。
 研究員から研究員へと、揺さぶって回るときのフットワーク、ステップが軽やか。

 ブラックファングを奪ったウルフアンデッドを見つめる、敵意の表情。
 ファングへの思い入れの深さの感じられる、反射的な剣崎君の反応とは対照的な、タメのある動き。

 鈴鹿8耐親子観戦チケットプレゼントの告知。
 引きのカメラながら「(御応募)待ってまーす!」のときの一瞬の笑顔がいいです!

EPISODE 23STORY PAGEEPISODE 25










Last update :
18th July 2004














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