プロデューサー ◆ 松田佐栄子(テレビ朝日) 日笠 淳 武部直美 宇都宮孝明(東映) その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日 ◆ 2004年7月18日 ※仮サブタイトル「狼の黒い牙」(後編)[仮]
広瀬 栞:江川有未 白井虎太郎:竹財輝之助 橘 朔也:天野浩成 新名:加々美正史 大地:成田 浬 吉永みゆき:肘井美佳 仮面ライダーブレイド:高岩成二 仮面ライダーカリス:伊藤 慎 仮面ライダーギャレン:押川善文 渡辺 淳 永瀬尚希(ジャパンアクションエンタープライズ) ワーウルフの声:塩野勝美 ナレーション:小杉十郎太 山口辰也(特別出演) ※本人役 烏丸 啓:山路和弘
剣崎(Cast:椿隆之さん)と橘(Cast:天野浩成さん)はブレイド、ギャレンに変身する。 「そのマシンから降りろ。アンデッド!」 怒りのこもったギャレンの警告も知らぬげに、ウルフアンデッドはブレイドとギャレンに襲いかかる。 ブレイドが飛び出しファングを受け止めるブレイドだが、強大なファングはブレイドを圧倒。 それを見てギャレンは、再度警告する。「マシンから降りろ。」 そのギャレンの目の前で、ウルフはマシンからパワーを得てさらに強力になっていく。 「降りろ」 そのときギャレン達に、狼人間達が襲いかかる。 ウルフアンデッドはその間に、ファングに乗って逃走。 ブレイド、ギャレンはブルースペイダー、レッドランバスに乗って追う。 カリスとエレファントアンデッドを戦わせることに失敗したみゆき(Cast:肘井美佳さん)の前に、大地(Cast:成田浬さん)が現れ、みゆきが策略をめぐらせたのだろうと指摘する。 みゆきは、自分はカリスに脅されて、などと言い訳をするが、大地はだまされない。みゆきはオーキッドアンデッドに変身、「あなた達が邪魔なのよ」と本心を明かして、大地を触手で縛り上げる。「最後に生き残るのは、わたし。」 しかし、エレファントアンデッドに変身した大地は、オーキッドの触手を、たちどころにひきちぎってしまう。 栞(Cast:江川有未さん)のコンピューターがオーキッドアンデッド出現を感知した。 しかし近くにもう一体のアンデッドが、さらにカリスもいる。 栞は剣崎に報告しようとするが、ギャレンとともにウルフを追跡中で手が放せそうにない。 虎太郎は、僕が行く、何かできることあるかも、と、栞の制止を聞かずに家を飛びだしていく。 ブレイドとギャレンはウルフのブラックファングに追いつくが、向かってきたウルフのブラックファングの放つ衝撃波に弾き飛ばされてしまう。 立ち向かうブレイドを、ウルフアンデッドは「俺の敵はお前達ではない。一人でも多くのアンデッドを倒す」と圧倒、「黙って見ていろ。邪魔するな」と言い放つ。 ギャレンが放ったギャレンラウザーの弾丸も、ウルフとファングの衝撃波に弾き返され、倒れて変身が解けた剣崎、橘を残し、ウルフはファングで走り去る。 悔しさにギャレンのベルトを握り締めてウルフの後姿を凝視する橘の傍らで、剣崎は叫ぶ。 「俺と、橘さんと、みんなのマシンを、俺は、俺は、あのマシンを絶対取り戻す!」 オーキッドを圧倒するエレファントは言い放つ。 「俺はお前達の戦いになど興味はない。ライダーとアンデッドで勝手につぶしあえ。そして全てが死に絶えた後、俺がこの戦いの覇者となる」 そんなことはさせない! と叫ぶオーキッドだったが、エレファントの一撃に、人間体に戻ってしまう。 そこにカリスが現れ、みゆきは逃げ去る。 エレファントはカリスと対峙するが、「相手の手の内を知らないうちは戦わない」と大地へと戻り、姿を消す。 エレファントの前から逃げおおせたみゆきだったが、エレファントの攻撃の痛手に力尽き、倒れ込んでしまう。 そこに現れた虎太郎は、傷ついたみゆきを思わず自分の車に乗せて救けてしまう。 剣崎と橘は、ブラックファングを追っていた。 「俺達のファングを取り戻す!」 気がついたみゆきは「なぜ助けた」と虎太郎に問いかける。 ケガ人を放ってはおけない、しかしみゆきがアンデッドだということもわかっている。 自分でもどうしようもなかったんだよ、としか虎太郎は説明できない。 剣崎がファングを押しながら歩く新名(Cast:加々美正史さん)を発見した。 新名がウルフアンデッドから取り戻してくれた、と無邪気に喜ぶ剣崎だったが、そんな剣崎に新名は表情を一変させ、鋭い爪の伸びた手で背後から貫こうとする。 そこに橘が駆けつけ、間一髪のところで新名を取り押さえる。 新名こそがウルフアンデッドだった。 橘によって正体を暴かれた新名は、自分の目的はボードから盗み出したファングの完成だったと明かし、「お前等のおかげで俺は最強になった」とうそぶく。 剣崎は怒りに任せて新名を殴り、新名からT細胞活性弾を奪って新名に向かって放つが、アンデッドの活動を捕獲する銃というのも、新名の嘘だった。 新名はウルフアンデッドに変身、剣崎を殴りとばし、橘に「このマシンは俺のためにある」と言い放つと、ファングで走り去る。 大丈夫か、と駆け寄った橘に剣崎は、アンデッドにだまされてファングを与えてしまった自分の責任だと言う。 そんな剣崎に橘は、自分も同罪だとうつむく。 ブラックファングを見たとき、俺も、ボードの時代に戻った気がした、と、橘は烏丸所長からブラックファングについて教えられた日のことを思い出しながら語る。 人類を防衛する最高の武器であるレッドランバス、ブルースペイダー、そしてさらに、その2台のデータをもとに、ブラックファングという最新型を開発中だ、と言っていた烏丸所長。君にも、そのプロジェクトに加わってもらう、人類の未来を守るための研究だ、と言われ、力強くうなずいた橘。 烏丸所長も俺も、理想に燃えていた、と、海をみつめながら、橘は語る。時間を戻すことはできない、だが、あの頃の理想が戻ってきた気がした、ファングを見たとき、と。 同じことを考えていた、ボードに入ったときの夢や希望、という剣崎に、橘は言う。 「ボードはもうない。だが剣崎、仲間ならいる。」 俺たちが理想を忘れなければ…いいんだ。」 決意も新たに二人はそれぞれのマシンで走り出し、ブレイド、ギャレンへと変身する。 湖畔の美しい風景を見て、虎太郎は突然言い出す。 「忘れてたなあ。毎日剣崎君達につきあって、戦い、戦い。こんなきれいなものがあるってこと」 そして、虎太郎は、もう行っていい、ただ、もう人間は襲わないと約束して欲しい、とみゆきに言う。 口先で約束しても信じることができるの、というみゆきに、虎太郎は“信じたい”としか言えず、なぜ、と聞かれて口ごもる。 そのとき虎太郎は、車のバックミラーに始(Cast:森本亮治さん)の姿をみつける。 同じものを見たみゆきは、虎太郎の首を締めて失神させると、オーキッドアンデッドの姿となってカリスとの戦いに臨む。 逃走するファングはレーサーの山口(Cast:山口辰也さん)が出場するレースの中へと進入する。 ブレイドとギャレンは、ファングと山口のデッドヒートから、ファング攻略のヒントを見つける。 ファングの真後ろにつき、スリップストリームを利用するという作戦が功を奏し、ブレイドはファングを抜き去るとラウザーでウルフをファングから叩き落す。 そこに到着したギャレンは、ブレイドを援護しようとギャレンラウザーを抜く。 が、ウルフによってアンデッドの力を増幅させるマシンへと変貌させらてしまったブラックファングに目を向ける。 “人類の未来を守るための、研究だ” 烏丸所長にそう言われた時のことを思いながら、ギャレンはファングに銃口を向ける。 “俺達の…俺達のファングよ…さらばだ” ギャレンの放った弾丸は、ブラックファングを破壊。 ギャレンはブレイドとともにウルフを倒し、ブレイドがウルフを封印する。 オーキッドはカリスに圧倒されつつも、カリスに向かって突進していく。 カリスの最後の一撃がオーキッドを貫いたとき、虎太郎が意識を取り戻し、その光景を見てしまう。 やめろ、やめてくれ、と叫びながら虎太郎は駆け寄るが、カリスはオーキッドを封印。 カリスから人間の姿に戻った始に、虎太郎は言う。 「ほんとうにアンデッドなんだな、君は」 なぜこの女を助けた、と問う始に、虎太郎は、自分は馬鹿だ、でも信じたかったんだと答える。 そして言う。 「君のせいだ。」 俺の? と戸惑う始に、虎太郎は続ける。 「そうすれば、君のことも信じられると思った。アンデッドだけど、姉さんや天音ちゃんを守ってくれるいいヤツだって。 だけど…やっぱり君を好きになれない」 燃えるファングをみつめてしゃがみこむブレイドの肩を、ギャレンはぽん、と叩く。 ブレイドが立ち上がり、二人が戻りかけたとき、大地が現れる。 「もっともっとそうやってアンデッドを倒してくれ。俺は戦いがキライだからな」 背を向けた大地を封印しようと、二人が追いすがろうとすると、大地はエレファントアンデッドに変身した。
![]() 回転する腕の動きがちょっと変則的だったのがレア? ![]() 「マシンから降りろ」 「降りろ」 どちらかというと静かな言い方なのに、ギャレンのアオリアップの映像とあいまって、恐いぐらいの迫力。 ![]() 直前のブレイドの「危ない!」という声とあいまって、なんとも無防備な雰囲気が。 ![]() 落ちたギャレンのベルトを握りしめて、さらに去るファングをみつめる、悔しそうな表情。 ![]() そこからファングが去った方向に目を戻す視線の揺れが、気持ちの揺れを表すようで、いい動き。 全体的には、ファングの去ったほうを睨みつける目、眼光がすごく。 ![]() バイクをとめて、周囲を見回すしぐさがきれいなカット。 ![]() 新名さんが、激しく口許を突き出すように顔を間近に近づけて橘さんに迫っているあたり、不思議な雰囲気のある映像。 映像の激しさ(?)と対照的な橘さんの、新名の企みを暴く口調の静けさには、橘さんの悲しみが。 ![]() 「このマシンは俺のためにある」と走り去るウルフとファングを茫然とみつめる表情。 “先輩”“師匠”の渋い表情が多かった最近の橘さんの、みずみずしい気持ちの揺れが透けてみえるような表情。 ![]() さりげなく地味でも、そのすばやさが剣崎君を心配する気持ちの表現へと直結する、うつくしいアクション。 ![]() “まずは抱え込む”という印象のある剣崎君とは違ったリアクションが、性格や経歴の違いの表れのよう。 ![]() もっとよくその表情が観たい…と思わせるチラリズム。 ![]() 橘さんがうつむいてつらそうな表情をした瞬間、心配する側とされる側が、逆転。 ![]() 立ち上がり、カメラに背を向けていくその動きが、最後の後姿にいたるまで、情感たっぷり。 ![]() 烏丸所長の動きに合わせて烏丸所長の方向をずっと見て(くい、と向きを変える動きの速さが、若々しく)、真剣に話を聞く橘さん。 「人類の未来を守るための、研究だ」と言われて、口許をぎゅうっと結んで、目はじっと烏丸所長を見ながらうなずく表情は、純粋そのもの。 【第9話】のボード入所時の回想シーンとともに、回想シーンではなぜきっちり若く初々しく見えるのか、不思議なぐらいのシーン。 ![]() 伊坂封印、所長へのベルト返還…と、海辺での印象的なシーンを重ねてきた橘さんだけに、感慨深い光景。 ![]() 海から剣崎君を振り返って、剣崎君を真っ直ぐにみつめて言う橘さんの、静かな口調。 剣崎君が目をキラキラさせて「全ての人類を、守るために!」と、ぐっ、と拳を握りたくなる気持ち、大納得! ![]() スポーツもののような響きのある、“先輩”な指示。 ![]() 所長に向かってうなずく橘さんの表情の初々しさ、純粋さが、ボード研究者としての“青春”の象徴のようなファングを自らの手で破壊しようとするギャレン=橘さんの心の、若木を折り取るような痛々しさにつながり。 ![]() ゆっくりと引き金に指をかけるギャレンの、緑色の目が潤んで見えてくるような、深い情感のある名セリフ。 ![]() 『rebirth』のせつなさが生きるシーン! ファングというかたちあるものを失うことによって、“人類を守る”という理想を持ち続ける心がさらに強くなる、と、歌詞内容と通じるところが。
|
Last update :
24th July 2004
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||