17th May, 2008 Soiree  
兄貴さん達とのフレンドリーも“生”感!
初めての前方席
 5月17日(土)18:00の回は、B列(前から6列目)のセンターブロック!
 フラット席だったので、やや前の人の頭が…ではあったものの(天下の青山劇場でもフラット席は多少観づらいんだなあ、と、妙な感心を【笑】)、やはり前方席、後方席とは違った迫力。
 ストーリー、天野さんダニーの登場シーンは把握したので、兄貴さんたちとの触れ合い(フレンドリー!)をじっくりと楽しみはじめ!


【幕開きの拍手! ちょっといい雰囲気の客席】
 この回、初めて幕開きの拍手。
 幕開きの拍手自体は、あるのもないのもアリだと思う(リピーターが多い公演で今回ぐらいの期間だったら、後半の週末あたりから客席が熟してきて拍手が出だすとかが個人的には好き)自分、このとき初めて前の方席に座った自分の高揚感とタイミングがあったので、この拍手で静かに気持ちが盛り上がり!

 この回の客席は、千原ジュニアさんの登場のときも、ちょっと空気がざわめいたぐらいで“笑い”の一歩手前で踏みとどまっていたりと、結構好きだったかも。

【“生”感! 近くで観る天野さんダニー】
 双眼鏡を使っても、天野さんダニーのきれいな表情はくっきり見えましたが、やっぱり肉眼で観るのは格別!
 本当の“生”で観ている感がぐぐっと!

 北京グループのリンと接触していた疑いをかけられてカジが千原ジュニアさん岩本に射殺されたとき、思い切り顔をそむけているダニーを、“生”で観た! という感激。
 その天野さんダニーは、カジが運び去られていくのを、見えなくなるまでじっと見送っていて。

 …そういうところは、DVDに映っている可能性は低く、双眼鏡越しにでも観ていられることも、生で舞台を観られる醍醐味であるのも事実。

【前の方席が鬼門。平沼紀久さん文明】
 青山劇場といえどフラット席である程度前に列があると、さすがに人の頭で死角も。
 そのあおりをものすごく受けている感があるのが、平沼紀久さん文明!
 中国からの密入国者が潜んでいたコンテナから出てくると、しばらくは地面に倒れたまま、最初のひとしきりの切実なセリフは、USAさんジュウユウの脚にすがりついての低い姿勢で。
 この、舞台の床面に近い、低空での演技は、フラット席で一番見えにくいところ!

 その後も、平沼さん文明の演技は低い姿勢で行われることが多く(天野さんダニーが立って殴る蹴るするシーンが多いのと対照的!)、前の方のフラット席(最前列等ならいいのでしょうが…いや、最前列でも、そもそも目線の高さは舞台の床面とあまり変わらないので、感覚的には舞台を見上げるような感じになると予想されるので、床に這っての演技を観るのはキツイかも!)は鬼門!

 平沼さん文明と同じくコンテナから出てきて、すぐに低い姿勢になる水野絵梨奈さんシュエメイは、水野さん御自身はもう高校生なのに、子供のような泣き声が見事に出ていることに感動。

【折れちゃいそうなココロ。秋山真太郎さんDJ】
 後半の小林顕作さん一座の日替わりコントと並んで、日々の推移が気になるポイントになった、《CROWN》でのショータイム幕開けを告げる、秋山真太郎さんDJの客席への呼びかけ。
 「これから5分間だけ、マジ騒いじゃっていいんだぜ! SAY Ho〜!」
 この回は、同じ5月17日の昼公演のような完全沈黙ではなく、1回目はほんのちょっとだけ“Ho〜!”の声が上がり、2回目、3回目と少しずつ大きくなるという、昼に比べると劇的な上げ調子では? という感じ。
 でも、秋山さん的には満足ではなかったらしく「オレの心が折れちゃいそうだから、はじめるぜ!」
 繊細です、秋山さんDJ!!

【兄貴さん達となかよし! 天野さんダニー@《CROWN》】
 《CROWN》では強そうなJ Soul Brothersのお兄さん達が、はだかベストで踊ってくれるのですが、個人的な嗜好としてはお兄さん達のはだかより、女の子がちょっとおへそでも見せてくれたほうがありがたく感じられるところ。
 そういう観点から共感度大な天野さんダニーの「おいねーちゃん、なんもしねーんならちちぐらいだせや!」(※具体的に吉瀬さんシャオティンのおっぱいを観たいというわけではありません)に、月ゴローさんガリが“よく言った!”という感じで、ぽん、と肩を叩いてるのが、なんともあったかくていい感じ。

 閉店後、天野さんダニーはお店の段になった床(ステージ?)に、月ゴローさんガリとちょっと離れて並んで座り(ちょっと酔っぱらってる?)。
 そうしているうちに、天野さんダニーが月ゴローさんガリのほうに身体を傾けて、水野絵梨奈さんシュエメイを指さし、月ゴローさんガリがにこにこ答えているあたりも、なかよし!

 千原ジュニアさん岩本が人を殺しちゃって…というシーンの再現をした後、倒れている天野さんダニー。
 小林顕作さんタツに軽く肩を叩かれて立ち上がる動きが、ちょっとたおやかさん。

 USAさんジュウユウが千原さん岩本に、吉瀬さんシャオティンが歌手だったと言った言わないでもめているとき、シャオティンは昔歌が好きだったと言っただけだ、というUSAさんジュウユウに、天野さんダニーが「言い訳してんじゃねえぞ!」と接近しつつすごむと、小林顕作さんタツが、ダニーの背中を、ぽんぽん、と叩き。
 ものすごくテンションが高くてはしゃぎすぎ!(笑)な感じの小林顕作さんタツなだけに、その“分別あるお兄さん”的な接し方がツボ。

 千原ジュニアさん岩本がキレてバーカウンターに物を投げつけた後、天野さんダニー、舞台を横切って下手の端まで飛んでいった瓶を取りに行き、カウンターの上に戻し。
 歩いていく姿や瓶を拾い上げて置き直すしぐさ等みられて、トクをした感じ!

 千原ジュニアさん岩本に席を外すよう言われて岩本組トリオが退場するとき、月ゴローさんガリが数歩先を行く天野さんダニーに追いついて、背中を両手で触れるところ、すごく好き。
 USAさんジュウユウの言っていることが本当か、と岩本に言われた月ゴローさんガリが調べた結果を報告、後ろに立っていた天野さんダニーに「そうだよな?」と同意を求め、天野さんダニーが「はい」と答える…という流れも、なかよしさんだけれど兄貴さんの“下”で“若い衆”な天野さんダニーの折り目正しさが伝わって、気持ちよく。

【BL的王道! 千原ジュニアさん岩本の心情吐露】
 岩本組トリオに席を外させた後の、千原ジュニアさん岩本とMATSUさんマーサのシーン(吉瀬さんシャオティンは舞台端のほうに座っているものの、完全にカヤの外で、二人の世界)。
 千原ジュニアさん岩本がMATSUさんマーサに「オレにはお前しかおらへんのや」と訴えたり、千原ジュニアさん岩本が自分の夢を語るのに、MATSUさんマーサが他人事のように“よかったな、夢がかなって”と言うのに対し、苛立ったように「二人の夢や!」と声を貼るするシーン。
 千原ジュニアさん岩本のキモチの切実さがすごくよく出ていて、ストレートに相手を求めるセリフはBL的王道パターンで、立派な脚本家の方は、BL的シーンを描いてもしっかり成果を出されるんだな…などと感心していた自分。
 …なのに、劇場の大多数的には、MATSUさんマーサの「女のハダカとか興味ないから」で今日も笑いが出たりと、そのあたり、ホンキで観るモードではないケハイ。
 そういうところに入れ込む自分が異端!?

 その一方で、千原ジュニアさん岩本がMATSUさんマーサにかなり顔を寄せて話し込んでいるところに小林顕作さんタツが飛び込んできて「…失礼しました!」というところ、小林顕作さんタツの“失礼しました!”自体のコミカルさにも気をとられたこともあり(笑)、その“失礼しました”が、二人がキス的いいムードにあるところにお邪魔してしまったゆえの“失礼しました!”らしいということには、観劇3回目になってようやく気づいた…という自分も。
 やっぱりこういうシーンは、BL系映像作品に出ているような、少女漫画の絵を立体化したようないわゆる“若手イケメン”な俳優さんがしていたほうが、一般的な観客にはムードが伝わりやすい or ファンタジー的に受け入れられやすいのでは、とも考え。
(本当は、千原ジュニアさんやMATSUさんのような男っぽくて大人の方が演じたほうが、リアルなのでしょうが!)

【《つきすぎない》ものたちを含み。『ただ…逢いたくて』】
 吉瀬さんシャオティンが歌う『ただ…逢いたくて』は、いろいろなものを含み。

 まずは、「キツイ歌歌うなあ!」「いや…歌ってくれ(笑顔)」の、MATSUさんマーサの微笑ましさ。
 その歌の間に展開されるシーンのハードさの直前にこの笑いを誘う瞬間がくるのが、意外と深いかも!

 USAさんジュウユウに仕事をくれと訴える平沼紀久さん文明の「働いても働いても、この国では食っていけない!」という訴えには、パンフに書かれていた秋山真太郎さんの“どん底”エピソードの、お金がなくてアルバイト先のカラオケでお客さんが飲み残した飲み物をすすった…という実体験をを思い出したり。
(その点、パンフもよく考えられています!)

 そして、あの穏やかなバラード『ただ…逢いたくて』を“大殺戮のテーマ”にする、殺人、殺人、殺人!
 異質なものを組み合わせてシーンを作り上げる、俳句でいうと“《つきすぎ》を避ける”的なところが、この『ただ…逢いたくて』シーンの大事ポイント。

【個人的青山劇場イメージに沿った…。キッズのダンスシーン】
 自分にとっての青山劇場初観劇は『アニー』(×複数年)。
 そして『アニー』は毎年青山劇場にお目見えするし、あの赤を基調としたビジュアルは印象に残りやすいし、劇団EXILE『CROWN』の直前の演目も『アニー』だったし…と、その後いろいろな公演を青山劇場で観ても、自分の中では“青山劇場→『アニー』”イメージ。
 ので、子供達登場というのは、そのイメージに沿っているかも。

 子供達の前で2回転ターンをしてみせて、微妙に得意げなMATSUさんマーサ、カワイイ(笑)。

 EXPGキッズのダンスはかなり動きがいい中、“第1回LDHドリームガールズオーディション in 九州 グランプリ”ということで抜擢されたと思われる城戸愛莉さんは、「こうでしょ」と見本(?)をみせてターンするところでも、若干微妙(笑)。
 カーテンコールの天野さんダンスを思うと、親しみがもてて、むしろ好感度は大!

 MATSUさんマーサの「年だな」は、百発百中で笑いを誘えるポイントに成長中。
 後の逃亡シーンで、シュエメイにさわられたときの「ああんもう!」「いやん!」と同様に、鉄板。

【“迫力”の中身、仲間の絆。天野さんダニー、最後のシーン】
 任侠系セリフは得意中の得意! という感じの天野さんダニー。
 「連れて来いって言われてんだよ」「だからそう言ってるだろうが!!」「疑ってんのかコラァ!」「やくざナメてんのかコラァ!!」といったセリフが、特に迫力!(文字では表現しきれません!!)
 やっぱり“R”の音が入ってるセリフが絶品?

 スローモーションで吉瀬さんシャオティンを殴ったりするシーン、殴った後に、手が痛くなった、という感じで手首から先を垂らして軽く振る動作がツボ。
 ダニーのバイオレンスは“手慣れた感”がポイント!

 天野さんダニーが撃たれたとき、一緒に来ていた岩本組の皆さんが、かなり真剣に心配した様子で「ダニー!」と声をあげてくれるのがすごくうれしく!
 月ゴローさんガリといい、別に“ほのぼの”を演出しているわけではないのに、どことなくあたたかさがにじむのがよく。

【違和感。MATSUさんマーサの或る言葉】
 襲ってきた北京グループから逃げるために、北京グループの一人を人質に取り、拳銃を頭につきつけてのMATSUさんマーサのセリフ。
 「オレ、人なんか殺せねぇよ!」
 …さっきダニー撃ち殺したじゃん!! と、思い切りツッコミ!!

※これはこの時点での感想。
 公演が進むにつれ、この場面、演出が変わって伝わるストーリーまで変わる、大きなポイントに!

【秋山真太郎さんチャンス! 日替わりコント】
 天野さんダニーがやられる前になぜか展開される、日替わりコントシーン。
 小林顕作さんタツ率いる岩本組の皆さんが、《CROWN》のバーカウンターの中から「ニャー!!」のかけ声とともに飛び出してくるという。

 小林顕作さんタツに「とびきりの「8をやってみろ!」と言われ、J Soul BrothersのKEIJIさんが熱演すると、小林顕作さん「社長、見てますか! J Soul、頑張ってます!!」…と、小林さんがこのセリフの回はHIROさん御来場!?(笑)

 さらに「秋山、チャンスだ。今なら“Ho〜!”返してもらえるかもしれないぞ!」と、“オレの心が折れちゃいそうだから、はじめるぜ!”で終わったDJシーンのリベンジを促す小林顕作さんタツ(LDHの秋山さんに、社長の前で見せ場を作ってあげようということかも…小林さん、超超いいひと!!)。
 秋山さん、言われた通り「Say Ho〜!」とチャレンジ!
 …するも、中途半端な声の帰り具合。
 結局、小林顕作さんタツ「ばかやろう、青山劇場が、墓地になっちまったじゃねえか!」

 そんなこんなの後には、月ゴローさんガリがロリコンだと判明するセリフまで!
 シャオティンを岩本さんのところに送るよう小林顕作さんタツに言われた月ゴローさんガリ「おい待ってくれよ、俺がロリコンだって知ってるだろう!」!
 そんなこと知るか! が妥当な返しと思われるところ、小林顕作さんタツ「ああお前は筋金入りのロリコンだよ!」と、月ゴローさんガリの嗜好を一応肯定してみせる、これもいいひとだから!?な小林顕作さんタツ。
 天野さんダニーがやられた後も、どこか楽しい岩本組(笑)。

【早期退場特典は、LDH特典じゃなかったんですかーっ!
秋山真太郎さん@児童ポルノ未遂シーン】
 天野さんダニーの早期退場は悲しいけれど、そのおかげで《CROWN》で岩本組のみなさんが水野絵梨奈さんシュエメイを襲う児童ポルノ的シーン(もちろん未遂)に参加しないですんだ、というのは、前のレポでも語ったところ。
 それは天野さんがLDH俳優さんということで、事務所特典? と思っていたのですが…
 よく見てみたら、同じくLDH俳優さんの秋山真太郎さんが、ばっちり参加してるじゃないですか!!!
 事務所特典というわけじゃなかったんだ…と、ある意味フェアな劇団EXILEに感心!

【シンプルでも笑い。USAさん御挨拶】
 今日の御挨拶はUSAさん。
 「ありがとうございました!
 これからも劇団EXILE、ヤバイものを作っていきます!」
 等々のシンプルな御挨拶でも、口調などでちょっと笑いを取ったり。