一浪一留して大学卒業後、全日空に入社。地上勤務を数年経て、自社養成パイロットコースを卒業。晴れて副操縦士(コーパイ)となる。 何事にも真っ直ぐ、自分の気持ちに素直でやや天然。 正義感が強く、自分でこと決めたら曲げない、頑固な部分もあり(父親ゆずり?)。 何かに夢中になると極めたくなるタイプ。 おっちょこちょいで不器用、口の利き方は乱暴。 思いやりと愛情は人一倍強く、それと同じ位淋しがり屋。 女性にはモテるがあまり興味がなく、合コンや飲み会は苦手。 佃近辺のリバーサイドマンションで一人暮らしをしている。実家は釣り船屋。 29歳。
数年前に外資系グランシア航空からヘッドハンティングされて全日空に来た、エリートパイロット。 冷静沈着な判断能力を持つ完璧主義者だが、仕事においては相手が誰であろうと厳しく情け容赦ない男なので、社内では孤立している。乗客から苦情の出た者は二度と自分のシップには乗せない等々の厳しさで、“気持ち”を大切にする元と、意見が割れがち。 実は、グランシア航空時代に、自分が風邪をこじらせてフライトを休んだ際、その便が事故に遭うという過去をもつ。それ以来、自分を責め続け、航空機を安全に飛ばせることに自分の全てを捧げてしまっていた。 事故の遺族の緒川香織・歩実姉妹に、その両親の命日になると毎年30万円を送っていた。 40歳。 ※監査官とは、自らもパイロットでありながら、半年に一度義務付けられているパイロットの定期適性検査の際、試験官として他のパイロットの査察を行う職。技術、人格、識見において社内基準を満たさないパイロットがいれば、審査会にかける権限を持つ。
アメリカ国籍の帰国子女で、ラテン系キャラ。合コン好きで女遊びに余念がない。 しかし、パイロットとしての腕は決して悪くなく、後輩を大切にし、教えるべきことは教えるというフェアな面も持つ。 45歳。バツ3。
元の同期パイロット。成績優秀でソツなく生き抜くタイプ。 29歳。 ![]() ![]() ![]()
可愛い顔立ちだが、化粧もせず、整備用のつなぎを着て油まみれ。女らしくすることを敢えて避けているふしもあり、周りからはかわいげがないと思われがち。 実は、両親の死亡は、デパートの福引きで当選した海外旅行先での航空機事故によるものだった。それ以来、飛行機に乗ったことがなく、飛行機に恐怖感を抱いていた。 24歳。
自分の整備に自信を持っており、機械の事をよく知らずにワガママを言うパイロットの特権階級意識に、腹を立てている。 新人整備士の歩実のことを何かと気にかけ、世話をやいている。 26歳。
エンジンに鳥の羽根を見つけて整備士を呼んだジェーン機長に真っ先に答えたり、いつも先輩の阿部と気の合ったやりとりをしていたり、と、人当たりの良いタイプ? 24歳。 ![]() ![]() ![]()
日本一のチーフ・パーサーで、世界一のチーフ・パーサーを目指している。 ソムリエの資格を持ち、いちど出会ったことのあるファーストクラスのお客の顔は全部覚えている。 恋愛を仕事に持ち込みがちなCAの管理に悩まされ、女嫌いに…。 かつて香田に、酔客からのクレームを受けたことを理由に地上勤務に回された経験があり、香田に対して憎しみを抱いている。 45歳。現在独身だが、別れた中学生の息子がいる。
美貌、英語力、スマートでジェントルな接客で、全日空の顔とまで言われた存在。勉強熱心で、救命医療の資格や手話なども身につけている。 元の良き相談相手。 かつて、グランシア航空のパイロットだった香田と交際しており、香田が自らが乗務するはずだった便の事故を知った瞬間にも、香田の看病のために一緒にいた。事故後“あまりにも悲しい瞬間を共有してしまったから”香田と別れたが、今でも香田のことを想っている。 38歳。
ブランド物&合コン大好きの、恋愛ターミネーター。元のことを狙っており、得意の笑顔で猛アタックする。 子供の頃からアイドル扱いされ、その延長で“目立つ職業ならなんでもいい”と思ってCAになったことに、密かにコンプレックスを抱いていた。香田と衝突する事件を経て、CAとしての自覚に目覚める。 23歳。
新人パイロットとの合コンは欠かさない。合コンの時はいつも25歳で通すが、二次会のカラオケで松田聖子を熱唱し、年齢がバレる。 プライドが高く、若くて可愛いうららにやや嫉妬心と対抗心を燃やしている。 32歳。
24歳。
26歳。
25歳。
22歳。 ![]() ![]() ![]()
ジェーン機長に「(結婚するならCAとグランドホステスと)どっちがいいっすか?」という口調で迫るなど、やや男っぽい気性? 25歳。
22歳。 ![]() ![]() ![]()
羽田沖で釣り船屋・つり幸を営んでいる。昔はまぐろ漁船の船長として遠海漁業に出ていた海の男。 元が中学生のときに妻を亡くしてから、釣り船屋を開業し、息子たちを育ててきた。 飛行機というものに根本的には反感を持っていて、元が飛行機を“シップ”と呼ぶのも気に入らない。 良治の中では、元は勘当状態。しかし、妻が亡くなったとき、自分が戻るまでの10日間に、一人で葬儀や赤ん坊だった弟の世話をやってのけ、泣き言ひとつ言わなかった元のことを、本当は認めている。 次男の誠との二人暮らし。 60歳。
元を嫌う父と兄に挟まれ困惑ぎみ。人柄はよく、底なしのやさしさを持つ。 つり幸を継ぐつもりで手伝っている。どうせ継ぐなら本格的にやりたい、と、高校中退を考えたこともあったが、“一度は大きな船に乗ってもらいたい”という良治の言葉を聞き、思いとどまった。 16歳。 ![]() ![]() ![]()
両親を亡くしてからも、両親と暮らしていた一軒家で歩実と二人で暮らしている。 歩実の良き相談相手。 26歳。 ![]() ![]() ![]()
そのおかしな言動に、元もつい振り回されてしまう。 元のことを「ショウちゃん」と呼び、深い関係があるかのように振る舞う。 22歳。 |
Last update :
10th March 2003
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