マンハッタン・ダイアリーズ
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  マンハッタン・
ダイアリーズ

Manhattan Diaries

Chapter 8


Staff & OA
脚本 ◆ 青柳由美子  演出 ◆ 光野道夫
エグゼクティブ・プロデューサー ◆ 宅間秋史
その他のスタッフ ◆ Data Page
放送日時 ◆ 2007年2月23日(金)配信開始
 
 
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Cast
立花理亜:加藤あい  九堂絢子:黒木メイサ  小井戸美貴子:純名りさ
タケシ:天野浩成  トニー:Gio Crisafulli  ゾラ:Geoff Roesch
シェイディー:Kyle Coffman  ジュンペイ:蛯名健一  ボブ:Nick Palumbo
《声の出演》 村田晴郎  さとみやすゆき  大久保雅也  清水麻友美
         奥村洋治  千木良奈央  伊藤敦子  船田 敬
トニー・ディ・フェリーニ:仲村トオル (※声の出演)
 
 
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Story
トニーにかかってきた電話の向こうでは、銃声がしていた。
クライアントがトラブルを起こしたといって、動揺した様子のトニーは立ち去ってしまう。

理亜は絢子と美貴子にそのことを話す。
絢子も美貴子も、トニーとの交際については慎重になるべきだと理亜に忠告する。
美貴子は、今日ゾラと会って、母親に紹介するから戻ってきてほしいと言われたが、もう少し考えさせてほしいと答えたことを明かす。
何の心配もなくN.Y.に来たのに、今はこんなに気持ちがグラグラしている、だから余計に理亜のことが心配、と美貴子。
心配事はみんなに伝染するから、あたし達のためにもちゃんと考えてね、と絢子。

シェイディーが一人でダンスの練習をしていると、トニーの配下で、理亜の部屋を荒らしたボブが呼びつけてくる。
ボブがシェイディーに、行方をくらましたシェイディーの兄について問い質しているところに、絢子がやってきて、シェイディーを呼ぶ。
そのとき、ボブの背後に止まっていた車の窓が開き、中から男が、兄を見つけたら礼をする、と言う。
絢子は、その男がトニーだということに気づいて愕然とする。

シェイディーが本当に兄のことを知らなかろうと、取引商品を持ち逃げするような兄を持つシェイディーの運が悪い、とシェイディーを脅し続けようとするボブに、トニーはシェイディーには手を出すな、とにかくシェイディーの兄を見つけろと命じる。
「オカピート」「オカピート」

仕事の片づけをしている美貴子に、花束が届けられる。
花束には、“二人の思い出の場所で待ってます”という、ゾラからのメッセージが添えられてあった。

絢子とシェイディー二人きりの練習中、シェイディーはふと、アヤとずっとこうしていられたらいいのにな、と漏らす。
シェイディーは絢子に、兄がまずいことをしでかして、どこにいるかもわからない、と、苦しい事情を打ち明ける。
もし兄が見つからなかったら自分も…というシェイディーは絢子に、オレと一緒にいないほうがいいかも、と言う。
しかし絢子は、何が起きようとそばにいるよ、と、答える。

理亜はトニーとデートをし、トニーの笑顔を見ると、トニーを信じようと思う。
トニーは、橋を設計した父子が倒れた後、最後には息子の妻のエミリーが監督して完成させた、と橋の由来を語り、全ての偉業の裏には女性の自己犠牲があるというのはまさにそうだ、と言う。
そんな風に人を愛せたらすごいな、という理亜は、トニーがこれまで全てを捧げたいと思うほど誰かを好きになったことがあるかと尋ねる。
トニーは、自分の人生にそういうことはないと思うと答え、理亜はどうかと問い返す。
理亜は、まだわからない、でも自分はトニーのことが好きだと思う、と、気持ちを告白する。
気にしないで、という理亜に、トニーは、自分は今まで人を好きにならないようにしてきた、傷つけるのが怖いから、今だってそうだと胸の内を語る。
昔から僕は君を知っていたかもしれない、というトニーは、理亜にキスをする。

美貴子とゾラは、二人の思い出の場所で向かい合っていた。
思い出の場所を覚えていてくれたんだね、というゾラに、自分の好きな花・ダナンキュラスのことを覚えていてくれたのね、と美貴子。
これからもっともっと時間をかけて美貴子のことを知りたいというゾラ。

理亜はトニーとベッドを共にしていた。
傍らで眠る理亜の寝顔を見つめるトニー。
そして、“Sorry Marie”と手紙にペンを走らせては、それを消して涙にくれる遠い昔の日本人女性のビジョン…
理亜が目覚めると、“Sorry,I ve gottta go”というメモを残して、トニーはもういなくなっていた。

理亜は美貴子に、トニーへの想いを打ち明ける。
理亜の問題だからとやかくは言わないけれど、トニーが理亜にとっていい人ならいいけど…と美貴子。
本当はトニーがどんな人なのか知るのが怖いような気がする、と理亜。
誰だってそう、という美貴子は、ゾラと会ったけれど、簡単に仲直りというわけにはいかない、それが恋愛と結婚の違いかな、と言う。

アパートのキッチンで朝の挨拶を交わす3人。
絢子は今日もシェイディーと練習だといって、二人分のお弁当を作っている。
今日の晩御飯は一緒に食べよう、シェイディーも誘って、という理亜の言葉に、ファミリーパーティーなどしたことがないと言っていたシェイディーは喜ぶかも、と、絢子は賛成する。
トニーも誘っていいかな、心配してくれるのはうれしいけど、やっぱりトニーのことを信じたい、という理亜に、絢子は笑顔を見せて、じゃあ好きにすれば、と返す。
バイトが早番だから、と、すぐに家を出る絢子。キャバクラをやめて昼の仕事だから頑張んなきゃ、ダンス本腰入れてやるためにも、という絢子に、前からしっかりしていたけれど、ますます地に足が着いてる感じ、楽しそうだし、生きてるって感じと、理亜は感心する。
そんな絢子だったが、その日は、携帯を置き忘れて家を出てしまったのだった。

N.Y.のストリートミュージシャンツアーの企画を立てた理亜。
一人のミュージシャンの写真を撮ろうとしたとき、偶然、ファインダーに武が入ってきた。
ミュージシャンのスケッチをしていた武は、絵をグループ展に出そうと思ってる、と言うが、本格的にアーティスト目指すんだ、という理亜の言葉には、アートで食ってこうなんて無謀な夢はもう見ない、と否定する。
この間の男とうまくやっているのか、と尋ねる武。
理亜がうなずくと、うまくやれよ、悪いけどオレ、もうお前の面倒は見られないよ、と、理亜を自分から解き放つような宣言をする。
お前のいいところは素直ですぐに人を信じるところだけど、それじゃN.Y.ではやっていけない、と言いかけた武だったが、お前ももう大人だもんな、お前が今本当に好きな奴と一緒にいるなら、それが一番だと思う、と、理亜の想いを祝福する。

理亜はトニーを皆と一緒の夕食に誘い、日本食を食べたことがないというトニーのために、博多の味の料理を幾品も作る。
戻ってきた美貴子は、今日またゾラと会うことになって、食事は一緒にできないとすまなそうに。
絢子に電話したら、と美貴子は言うが、絢子は電話を置き忘れ、しかも電話がさっきから鳴っていると理亜。
そのとき、理亜の携帯に電話がかかってくる。
ジュンペイからのその電話は…
あわてて飛び出し、ダンスの練習のためシェイディーを待つ絢子のもとへと飛んで行く二人。

その頃、トニーはオフィスで、勝手なことをするなと言っただろうと、ボブを怒鳴りつけていた。

絢子のもとに駆けつけた理亜と美貴子は、絢子に、シェイディーが銃で撃たれて殺されたことを告げる。
そんなはずはない、電話すればわかる、と、絢子。
理亜から、朝アパートに置き忘れていった携帯を受け取り、留守電メッセージを聞く。
兄が見つかった件でちょっと遅れる、というシェイディーのメッセージ。
ほら、と絢子がいいかけたとき、シェイディーの死を告げ、絢子の電話を求めるジュンペイのメッセージが、何度も、何度も…
衝撃を受け、泣き崩れる絢子。
理亜と美貴子は、そんな絢子を抱きしめることしかできなかった。

 
 
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Check! −天野さん武くんみどころ−

 理亜が構えたカメラのファインダーの中に、もろに入ってくる武くん。
 カメラの方にきょろりと向けた目が可愛く(笑)。

 思いがけず理亜と再会した武くん、落ち着いた、穏やかな声で「元気」と。
 でもその前に、持っていたスケッチブックをしきりに持ち直したりのしぐさで、カメラが引いての映像でもどきどきしている気持ちが伝わってくるよう!

 「元気?」と聞かれて「見ての通り」と笑ってちょっとうつむく武くん。
 引いた映像でも“やっぱり笑顔の武くんはいい!”と思える、好ましい感じ!

 「アートでくってこうなんて無謀なゆめー、もうみね」という武くん。
 “ゆめー”と伸ばした口調、“みね”と逆に短く切る語尾、現実を見るオトナの言葉を、コドモ口調で言ってみせるところが、武くんらしさ。

 「あたし、武の絵好きだったよ」という理亜に「オレも」と答えて、声を立てて笑って、またちょっとうつむく武くん。
 その武くんの笑いかた、ものすごくツボ…

 「それよりさー、お前、この間の男とうまくいってんの」と、一番気になっていることを尋ねる武くん。
 尋ねる前にちらりと見せた(理亜には見せない)真顔、ずっと鉛筆と消しゴムを手でぐじゃぐじゃといじっているしぐさに、今も理亜にものすごく未練があるんだ…というキモチが、あざやかに。
 細かくうつむくしぐさも、キモチが透けて見えるような、とてもきれいな動き。

 それでも「りあー、うまくやれよ」という武くん。
 「わるいけどオレ、もうおまえのめんどうみれないよ」と、自分の気持ちを殺して理亜の手を離そうとする、大人の優しさを語る口調が、こんなにあどけないというギャップ!
 がんばって作った笑顔と、うつむいたときのせつない表情が交互に表れるところも、そのギャップと共に、複雑な武くんの心情を、伝えてきて。

 「おまえのいいところはー、素直でひとをすぐに信じるところだけど、それじゃあニューヨークじゃやってけないよ」の言葉。
 前半はあどけなく、後半はちょっと大人っぽく、理亜と同じように、N.Y.で少しずつ大人になっていく武くんを表しているよう。

 笑顔でうつむいたところから、低い大人っぽい声で「ごめん」のひとこと、そこからまた「そうだよなー、りあももうこどもじゃないもんな」と、理亜をコドモ扱いする言葉をコドモ口調になって言うあたりが、武くん全開!

 「オレ、おまえと一緒にN.Y.きてー、でもすぐ離れちゃって」という間の武くんの表情。
 うつむく表情、斜め情報を仰ぎ見ての笑顔、理亜をちらりと見る表情、少しうつむきかけてのきゅっとした笑顔…と、ひとつひとつきれいな表情のシークエンス。

 「でも、お前が今本当に好きなヤツといるならー、それが一番だって思うよ」という武くん。
 その言葉が“嘘”であっても、その“嘘”は武くんの優しさ、武くんが理亜のことを本当に好きな気持ちから出た純粋なものだという証のような、武くんの笑顔の曇りないきれいさ。
 コドモ口調の最後に、ぐっと低くて大人っぽい「ほんとに」で締めるところがまた、ぐっとくる武くんの言葉。

 カメラが引いて、遠景の中に理亜と武くんの後姿をとらえた映像。
 理亜のほうちらりと見やって、うつむいて、そしてちょっと天を仰ぐようにする武くんの動きに、本当は揺れに揺れている武くんの気持ちが出ていて出ていてたまらない映像!














Last update :
2nd March 2007


















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