プロデュース ◆ 伊藤一尋 プロデュース補 ◆ 佐々木雅之 演出補 ◆ 高津泰行 その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日時 ◆ 2006年6月4日(日)21:00〜21:54
桑原裕介:天野浩成 藤田 翔:大東俊介 メアリー富田:石田未来 片瀬未来:清水由紀 社長秘書:大門マキ 白石ちはる:黒田 凛 大河内孝信:石井正則(アリ to キリギリス) 白石 徹:天野ひろゆき 藤森拓海:小澤征悦 芸プロ 劇団ひまわり 劇団東俳 稲川素子事務所 ジュネス企画 大河内民雄:西村雅彦 葛城道造:橋爪 功
だが、藤森に借金のカタとして父の洋食店を取り上げられた過去がシコリとなっている鈴子は藤森の言葉を受け入れられず、そっけない断りの返事であしらう。 そんな二人のやり取りを目撃してしまったマキ(小池栄子)は、一緒にいた徹(天野ひろゆき)から、店を取り上げられたのは徹が街金からも店を抵当に借金をしていたせいで、藤森はむしろその執行を止めようと奔走していたと聞く。 春樹の部屋にまた上がりこんできたミチル(サエコ)は、タクシーで帰そうとした春樹に、沙織がいなくなったのになぜ、まさかバンビーナのシェフのこをと好きになったのでは…と問い質す。 彼女は関係ない、という春樹の返事にもミチルは納得せず、春樹さんが自分のものになるんだったら、何だってする、あの人には絶対に負けない、と宣言して帰っていく。 マキは、鈴子の藤森に対する誤解を解こうと、徹から聞いた当時のいきさつを鈴子に話す。 自分が藤森のことを誤解していたと知った鈴子は、藤森に対し複雑な気持ちになり、藤森が福岡に発つ日に送ってきたメールをみつめる。 春樹(小出恵介)は仕事でイタリアへ出張に向かった春樹は、行きの飛行機の中で鈴子の夢を見てしまう。 私、追いかけてきちゃった、という鈴子の“キスして”という求めに応じようとしていた春樹は、キャビンアテンダントに声をかけられて目を覚まし、キャビンアテンダントに笑われる始末。 春樹の出張中、トラットリア・バンビーナの従業員達が春樹に送りつけた裁判を起こす為の内容証明の書類について、大河内(石井正則)が道造(橋爪功)に報告。 従業員達が葛城コンツェルン相手に裁判を起こそうとしていると知った道造は、そのことを春樹に知らせずに処理しようと動き出す。 大河内秘書はバンビーナに駆け込み、法的手段を取るという大河内マネージャーに文句を言おうとするが、藤森に知恵をつけられた大河内マネージャーの言葉に、言葉を返せない。 そこに、大河内マネージャーに招待されていた藤森が来店。 大河内秘書は、従業員達が訴訟を起こした裏には、藤森の助言があったのだとと気づく。 このままで済むと思わないで下さいよ、と捨てぜりふを残して、大河内秘書は引き上げていく。 バンビーナのスタッフは、藤森を心をこめてもてなす。 鈴子は、藤森が大好きだった“大麦のリゾット・若鶏とエリンギ添え”を出し、自分の誤解を詫び、なぜ本当のことを言ってくれなかったのかと問う。 そんな鈴子に藤森は、イタリアに行く鈴子から店のことを頼まれていたのに力が足りず、恨まれて当然だと思っていた、と返す。 イタリア出張中の春樹は、提携しようとしている一流レストラン『トゥリパーノ』を訪れていた。 そこで春樹は料理長から、親日家で日本での在住経験もあるアンソニーという副料理長を紹介される。 アンソニーの腕を称える料理長は、アンソニーに何か作ってもらったら、と提案。 春樹は『片思いのスープ』を、とリクエストし、怪訝な顔をされる。 仕事が終わるまで藤森に待っていてもらい、閉店後のトラットリア・バンビーナで、鈴子は藤森と二人だけの時間をもつ。 2年前、藤森が福岡に転勤になったとき、本当はついていきたかったことだけは信じてほしい、と鈴子。 待っていた、と答えた藤森は、そのときに鈴子から送られたメールを見せ、ずっとそれを消せなかったと告白する。 鈴子も、藤森からのメールを、消せずに持っていたことを告げる。 あの日に戻れないかな、と藤森は言うが、鈴子は即答できないでいた。 そのとき、鈴子の携帯に、春樹からの電話が入る。 イタリアで『片思いのスープ』を注文したらそんな料理聞いたことがないと言われた、という春樹に、鈴子は、春樹にしたナポリの船乗りの話は、春樹をなんとか励まそうとした鈴子の作り話だったことを明かす。 信じた俺がバカだった、という春樹に、作り方ならわかるから、と鈴子。 じゃあちょっと待って、メモ取るから、と春樹。 電話を終え藤森の元に戻った鈴子に、藤森は、春樹からの電話だったのかと尋ねる。 今イタリアにいるんだけど、くだらないことで電話かけてくるの、という鈴子に、鈴子の好きな人は春樹なのかと問う。 鈴子は否定するが、藤森の表情は晴れない。 イタリアにいる春樹はアンソニーに『片思いのスープ』のレシピを渡し、作ってもらった。 『片思いのスープ』を絶賛し、うちの店でも出したい、というアンソニーに、日本にも腕のいいシェフはいる、彼女の作る料理はね、全部美味しい、と語る春樹。 そのシェフが女性だと知ると、惚れちゃってますね、そのシェフに! とアンソニー。 そんな言葉に、春樹は微笑む。 ランチタイムになってもバンビーナに客が一人も来ない。 不審に思い、外を見ると、柄の悪い三人の男達が店に入ろうとする客にちょっかいを出し、店に入れないようにしていた。 葛城コンツェルンの差し金と察して、憤る従業員達。 鈴子は葛城グループ本社に赴くが、春樹はイタリア出張からまだ帰ってきていない。 鈴子はイタリアの春樹に電話し、あんな営業妨害はやり方が汚すぎると抗議。 しかし春樹は、今は忙しい、話は日本に帰ってから聞く、と電話を切ってしまう。 バンビーナへの営業妨害は続き、4日もの間、一人も客が入らない状態が続いていた。 大河内マネージャーは警察にも連絡したのだが、あれでは営業妨害とは言えないと、動いてはくれなかったのだ。 日本に戻った春樹は、父・道造(橋爪功)の社長室に乗り込み、バンビーナへの営業妨害について抗議する。 春樹のやり方が甘いせいだ、死んだ兄のためにも、早くこの会社を任せられる人間になれ、という道造に、春樹は、もう兄の代わりは終りにする、これからは、自分の考えでやっていくと宣言し、バンビーナから手を引くように言う。 業を煮やした鈴子は、三人の男達に立ち退くように言うが、立ち退くのはあんた達のほうだ、と言われ、腕をつかまれてしまう。 鈴子は店の中に逃げ込むが、腕をねじ上げられ、指を折られるか、店を出て行くか、と脅される。 桑原達は鈴子を助けようと男達にかかっていき、乱闘が始まる。 そこに、春樹が飛び込んできて、鈴子の指を掴む男の手を払いのけて男を殴り、乱闘に加わる。 屈強な男達相手に春樹もダメージを負ったが、従業員全員がチームワーク良く男達に立ち向かう。 最後には、鈴子の「出ていかないんだから!私たち、絶対出ていかないんだから。警察呼んだわよ!すぐ来るわよ!」という叫びを聞いて、男達は店から逃げ出していった。 皆が店を片付けている間、鈴子は春樹の傷の手当てをする。 鈴子の手を心配する春樹に、心配してくれるんだ、と鈴子。 今回のことは何も知らなかった、という春樹に、そう、とだけ答える鈴子に、それだけ? と春樹。 鈴子は、勢い余って電話で文句を言ったが、春樹がそんなことをするような人ではないということはわかっていた、という。 春樹の電話が鳴り、鈴子は自分が買ってあげたストラップを春樹がずっとつけていたことを知る。 そっちも買ったら良かったのに、お揃いは嫌かな、という春樹は、大事なのは自分の気持ちだとあなたが教えてくれた、と鈴子に告げる。 春樹がスタッフ全員を集め、今回の件のことを詫び、二度とこういうことはさせないと約束する。 さらに、内容によっては話し合いに乗っても構わないと言い、今後のことはまた連絡するといって店を出る。 あとを追ってきて、本当に話し合いをしてくれるのかと尋ねる鈴子に、春樹は、こちらの計画を変えるつもりはないのでその前提での話し合いになると思うが、と、話し合いを約束する。 ありがとう、運転気をつけて、と、春樹の傷ついた手をいたわるようにして送り出す鈴子に、微笑み返す春樹。 そこにミチルがやってくる。 バンビーナの店内で、ミチルは、これまで誰とつきあおうと遊びだった春樹が、今度は鈴子のことが気になっている、と話す。 そして、自分は鈴子よりずっと前から春樹のことだけを見てきた、いきなり現れたあなたが私たちの邪魔をしないでほしい、と訴える。 そんなことするつもりは、という鈴子に、してるじゃない! と声を荒らげたミチルは、自分と春樹の間には婚約の話が進んでいる、あなたなんかに渡さない、と言い放って店を出ていく。 春樹の会社で春樹を待っていた藤森に、春樹は、藤森のしたことは間違ってはいないが、藤森には葛城コンツェルンの担当は降りてもらう、と告げる。 覚悟はしていた、出来たら裁判をせず、なんとかバンビーナと折り合いをつけてあげてほしい、という藤森に、なぜそこまでしたあの店を、と春樹は訪ねる。 藤森は、以前鈴子と付き合っていたため彼女の力になりたかったこと、今でも、彼女への想いは変わらないどころか、昔より想いが強くなっているかもしれないこと、鈴子も自分のことを忘れずにいてくれたことを語る。 そして、出来れば彼女ともう一度付き合いたいと思っている、と宣言して、藤森は春樹の許を辞する。 春樹は藤森の背中を見つめながら、パーティーの日のプールサイドでの鈴子の言葉を思い出す。 “本気で人のこと好きになったこと、 私はあるわ。 その人とずっと一緒にいたいって思って、季節が何度変わっても、側にいたい、いてほしいって。 別れたけど、私今でも後悔なんてしていない。” 店内で一人、翌日の仕込みをする鈴子は、春樹と婚約の話が進んでいる、というミチルの言葉を思い出す。 その頃、春樹も、彼女ともう一度付き合いたいと思っている、という藤森の言葉を思い出していた。 “大事なのは、自分の気持ちだって。あなたがそう教えてくれた。”春樹の言葉が、鈴子の胸によみがえる。 春樹は車で自宅マンションに帰り着くが、すぐにまた車を出す。 バンビーナの前で急停車の音、続けてドアを激しくノックする音。 ドアをあけた鈴子に、春樹はいきなり、また藤森と付き合うつもりなのかと問いかける。 あなたに関係ないでしょ! という鈴子に春樹は、君の言うことはいちいち癪に触る、相手が誰だろうと自分の思ったことは何でも話すし、無神経だし、君が大声で話すのも好きじゃない、と、鈴子をけなすような言葉を次々と並べる。 だったら放っておいてよ、それだけ気に入らないなら! という鈴子に、出来ないんだ、と春樹。 あなたと私はただのオーナーとシェフ、あなたは生意気なバンビ、私は無神経で大声でしゃべる女…という鈴子に、春樹は、突然のキスをする。 逃げようとした鈴子だったが、春樹に抱きしめられ、瞳を閉じた。
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Last update :
23rd June 2006
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