プロデュース ◆ 伊藤一尋 プロデュース補 ◆ 佐々木雅之 演出補 ◆ その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日時 ◆ 2006年6月25日(日)21:00〜21:54
桑原裕介:天野浩成 藤田 翔:大東俊介 メアリー富田:石田未来 片瀬未来:清水由紀 社長秘書:大門真紀 白石ちはる:黒田 凛 大河内孝信:石井正則(アリ to キリギリス) 白石 徹:天野ひろゆき 中丸新将[ミチルの父] 元井須美子[ミチルの母] 高林由紀子[葛城房栄] リカヤ スプナー 阿部六郎 白石タダシ 祖父江 進 芸プロ 稲川素子事務所 劇団ひまわり 劇団東俳 テアトルアカデミー 藤森拓海:小澤征悦 大河内民雄:西村雅彦 葛城道造:橋爪 功
社員食堂で働いているバンビーナのスタッフたち。 口々に、早くバンビーナに戻って働きたいとこぼす男性スタッフ達に、何言ってるの、と励ましたり突っ込んだりのマキ。 そこに大河内秘書(石井正則)がやってきて鈴子を呼び、道造の容態がだいぶ安定したこと、道造が倒れたことは内密にしてほしいことを告げるとともに、道造の代理で多忙な春樹に昼食届けてほしいと頼む。 鈴子は春樹に、仕事しながらでも食べられるカンツォーネを届ける。 美味しそうにカンツォーネを頬張った春樹は、他に何か用はと尋ねた鈴子に、5分でいいからそばにいてよ、とねだる。 そんな春樹に鈴子も微笑むが、その微笑みも、不安げに消えてしまう。 そんな矢先、ランチタイムを過ぎた社員食堂で仕事をしている鈴子のところに、ミチル(サエコ)が現れる。 ミチルは、道造が倒れたのは鈴子のせいだと責め、申し訳ないと思っているなら春樹と別れるよう要求する。 そんなに好きなの、彼のこと? と鈴子に問われ、ミチルは、子供のころからずっと春樹が好きで、春樹のお嫁さんになりたいと思っていたと語り、たとえ春樹が鈴子のことを好きでも、絶対にあきらめないと宣言する。 そんなミチルの言葉に鈴子は微笑むが、ミチルは鈴子のその表情が理解できず、春樹と自分の婚約パーティーの招待状を鈴子に突きつけ、歓迎するから出席して、と言い渡して去る。 鈴子が家に戻ると、そこには兄・徹(天野ひろゆき)が。 マキ(小池栄子)が一緒に暮らそうと呼んだということで、ちはる(黒田凜)も鈴子も、もちろん異存はない。 小さな輸入会社に就職も決まったという徹は、ちはる、鈴子、マキのためにも、今度こそ真面目に働く、と誓う。 徹がここで暮らすことをよくマキが許してくれた、と不思議がるちはるに、事情を説明しようとするマキ。 そのとき、鈴子の部屋で携帯がなる。 マキは鈴子にいてほしいと鈴子を止めるが、こういうことは当人同士の方がいいの、と、鈴子は自分の部屋に行く。 電話は、仕事が一段落した春樹からだった。 鈴子から、兄が一緒に暮らすことになって引越しそばを食べていた、という話を、楽しそうだね、と聞いた春樹は、二人きりでゆっくり会いたいという。 心の中で思っていることがちゃんと言えて不思議だ、君といると自分のことが好きになれそうな気がする、という春樹の言葉に、春樹がくれたストラップを見つめ、鈴子は切ない表情を浮かべる。 春樹の知らない間に、婚約パーティーの招待券が各方面に出されていた。 大河内秘書によると、出席の電話も既に何本か入っているという。 春樹は即座に道造に抗議しに行こうとするが、社長の代理として、役員定例会に出席しなければならず、身動きが取れない。 鈴子が昼食を届けにいくと、役員定例会が長引いていて、鈴子は春樹の“社長代理”としての姿を目にすることになる。 大河内秘書に昼食を預けた後、しばしその場にたたずんで、春樹をみつめる鈴子。 重役達を相手に堂々と自分の意見を通す春樹に、鈴子は考え込む。 道造はベッドから起き上がって新聞を読みながら、秘書(大門真紀)から、春樹の順調な仕事ぶりの報告を受けていた。 今元気になったとわかったら春樹が何を言い出すかわからない、と、退院する気のない道造は、婚約パーティーの準備が進んでいるかを確認。 そのとき、ドアがノックされ、道造はあわててベッドに戻る。 しかし、花束を抱えて見舞いに現れたのは、鈴子だった。 鈴子は道造に向かって、深々と一礼をする。 数日後、トラットリア・バンビーナのスタッフ達は、大河内秘書に率いられ、内装工事を終えた店を訪れる。 高級店として装いを新たにした店内に歓声をあげていたスタッフ達だったが、大河内マネージャー(西村雅彦)がみつけた看板をきっかけに、春樹の計らいで“バンビーナ”の名前が残ったことを大河内秘書から聞き、さらに喜びの拍手喝采となる。 そんなスタッフ達に、大河内秘書は、提携先のイタリアの三ツ星レストラン・トゥリパーノから呼び寄せたシェフ・アンソニーを紹介する。 日本語が堪能なアンソニーに大河内マネージャーは握手を求めつつ自己紹介し、続いて鈴子を紹介する。 鈴子が優秀なシェフだと春樹からよく聞いている、というアンソニーは、“おいしい料理は、料理人の心で作るもの”と自分も信じて料理を作っていると語り、二人のシェフの心は通じ合う。 スタッフ皆が見守る中、シェフの桑原と藤田がアンソニーのテストとを受ける。 カットした食材のチェックを受け、藤田は合格。 桑原の炒めあげたパスタを味見したアンソニーは、もう一息、という。 俺、この店で雇ってもらえないんですか、という桑原に、アンソニーは、三番目からもう一度勉強しなおしますか、と尋ねる。 そこから勉強します、よろしくお願いします、と桑原は熱意をもって頭を下げ、皆喜びの表情になる。 その夜、スタッフ達は、桑原達の料理とワインで、新生バンビーナのテーブルを囲み、乾杯する。 全員この店で働ける、本当に良かった、と大河内マネージャーが言えば、みんなで力を合わせて絶対いい店にしようね、とマキが皆の決意を盛り上げる。 しかし鈴子は、この店を辞めようと思っている、と皆に告げる。 オーナーが婚約することと何か関係あるのか、と大河内マネージャーやマキに尋ねられ、みんなにも心配かけちゃってたんだね、と鈴子。 しかし鈴子が店をやめるのはそのせいではなく、自分の味で勝負したいからだと鈴子は語る。 自分が作った料理を美味しいと思ってくれるお客様のために、自分の料理を作りたい、ちっぽけなプライドだってわかってるけれど、その誇りだけは守りたい、という鈴子に、大河内マネージャーは理解を示し、いつかまた一緒に店に立とう、と、鈴子の決意を支持する。 ずっと一緒にやっていけると思ってたのに、という桑原、シェフがいないとどうやっていいか、という藤田に、何甘えたこと言ってんのよ、これから新しいシェフに鍛えてもらいなさい、と、激励し、親友のマキには、ごめんね、勝手に一人で決めちゃって、と謝る鈴子。 シェフの旅立ちを祝って、今夜はおおいに飲もう! という大河内マネージャーの声とともに、鈴子とバンビーナスタッフ達の最後の宴がはじまった。 そしてその夜、皆が帰った後、鈴子は厨房でひとり、料理を作る。 そこにやってきたのは、鈴子が電話で呼び出した春樹だった。 鈴子が春樹を招きいれたテーブルの上には、“片思いのスープ”。 おいしそうにそのスープを飲む春樹と鈴子は、鈴子が春樹を励ますために語った、ナポリの船乗りの物語を復唱する。 よく作ったよなそんな話、と感心する春樹に、鈴子は、物語の本当の結末は違う、その女性は別の男性を選んだのではなく、現実を選んだのだと言い、このスープが、自分が春樹に作る最後の料理だと告げる。 鈴子は、道造から受け取ったという三千万円の小切手を取り出して示し、自分の夢は自分の店を持つこと、これだけあれば充分その夢は叶う、と言う。 嘘だ、信じない、という春樹を、来週ここで婚約パーティーがあるんだからあなただってその方がいいでしょう、何とかすると言ったってあなたにそれが出来るの、と、鈴子冷たくさえぎる。 私もう信じられないの、だから現実を選んだの、言い放つ鈴子を、まだ終わってない、と春樹が見つめていると、そこに藤森(小澤征悦)がやってくる。 これからのことを相談に乗ってもらうために藤森を呼んだ、という鈴子、話が済んだのなら春樹にはお引取り願おうか、と藤森。 春樹は呆然と立ち尽くし、納得できないまま、その夜は車で店を後にする。 後日、春樹がバンビーナにやって来ると、厨房では桑原と藤田がアンソニーの指導を受けているだけで、鈴子がいない。 鈴子は店を辞めたという大河内マネージャー、鈴子から何も聞いていないんですか、と驚くマキ。 車に戻って鈴子に電話しようとすると、大河内秘書から、株主との懇談会が始まるのですぐに戻れとの電話。 春樹はハンドルを叩いて苛立ちをぶつける。 鈴子は旅行会社で、予約したミラノ行きのフライトのチケットを確認していた。 その帰り、公園でバスケットボールを楽しむ学生たちの姿に、鈴子は春樹との数々の思い出をよみがえらせる。 懇談会を終えた春樹は、鈴子に電話をかける。 会ってもう一度話がしたいという春樹に、もう会いたくない、会っても話すことはないという鈴子。 春樹は鈴子の近くで、バスケットをする声がすることに気づき、すぐ行く、待ってて、と言って、思い出の公園へと急ぐ。 春樹の車が公園に着いたとき、そこに鈴子の姿はなかった。 鈴子に電話をかけ、どこにいるのか問いかけても、もう会えない、と鈴子。 あなたはミチルさんと婚約してお父様の後を継ぐのがいい、ミチルさんは本当にあなたのことが好き、彼女となら上手くいく、という鈴子は、公園の隅から春樹をみつめていたが、俺が好きなのは君なんだ、君を愛してるという春樹の言葉に、春樹に背を向けて答える。 私はあなたの人生を変えたくない、そうなったらこの先ずっとあなたに責任を感じ続けることになる、そんなことには耐えられない、今ここであなたと別れた方がよほど気が楽、私があなたと別れたいのよ…と、鈴子は訴える。 春樹が繰り返す“愛してる”の言葉にも、もう二度と電話してこないで、迷惑なのよ、さよなら、と電話は切れる。 電話を切られて呆然となる春樹。 こらえていた涙をこぼす鈴子。 ベンチに座り込む春樹の背中を見つめ、微笑み、鈴子は公園から立ち去る。 車に戻った春樹は、ワイパーに、春樹がプレゼントした鈴子のストラップがはさんであるのをみつける。 思い出のそれを手に取って、春樹は号泣する。 会社に復帰した道造は、道造の入院中の春樹が頑張っていたことを秘書から聞いたと春樹に言う。 これでミチルとの婚約パーティーが進めば何も心配することはなくなる、お前も随分成長したみたいだな、いろいろな意味で、と喜ぶ道造に、春樹は無言で一礼する。 マキと暮らすマンションの部屋で、ワイシャツにネクタイと出勤の支度を整え、鈴子はもう飛行機に乗る頃かな、と徹。 何もこんな日に出発しなくても…というマキは、今日はバンビーナのオープニングセレモニーがあるのだといって、あわただしく出かけていった。 イタリアに旅立つ鈴子を、藤森が見送りに来ていた。 本当にこのまま、春樹に知らせずに行っていいのか、という藤森に、春樹は、彼が自分のために苦しむ姿なんて見るくらいなら一生恨まれてもいい、自分と出会ったことなんて後悔してほしい、と、胸の内を語る。 バンビーナのオープニングセレモニーとともに行われるミチルと春樹の婚約披露パーティーは、多数の招待客を招き、華やかな雰囲気で開かれようとしていた。 新しい制服で接客をする大河内マネージャーとマキ、メアリー、未来のホールスタッフ、新しいシェフ・アンソニーの指示の下、招待客にふるまう料理を作る桑原・藤田のキッチンスタッフ。 そんな会場に、春樹だけがまだ到着しない。 まだオフィスにいた春樹は、催促を受け、会場に向おうとする。 そこに藤森がやってきて、鈴子は春樹と別れる条件として最初から小切手を受け取るつもりなどなかった、といって、鈴子から預かった小切手を示す。 自分が日本を離れてから道造に返してほしいと頼まれた藤森は、春樹が苦しむ姿は見たくない、その為に一生恨まれてもいい、と、鈴子が言っていたことを教える。 藤森が帰ったあと、春樹は、小切手を見つめながら鈴子の言葉を思い出す。 車を運転しながらも、春樹の脳裏には、鈴子との思い出が次々と浮かぶ。 鈴子の言葉がよぎって、春樹は車を止める。 鈴子と出会って、自分らしく生きようとした、自分の言葉も振り返る。 そして春樹は、再び車を発進させる。 会場に到着した春樹は、出迎えた道造に鈴子の小切手を返し、自分をクビにしてほしい、親として息子の勘当もお願いします、と頼む。 何言ってるんだ、という道造を残し、春樹はパーティー会場へと向かっていく。 拍手で春樹を迎える大河内マネージャー、桑原達キッチンスタッフ、マキ達ホールスタッフ、招待客達。 春樹をみつめるミチル。 壇上に立った春樹は、口を開いた。 「今日はみなさんに、お話しなければならないことがあります。」 一年後。 春樹は小さなビルの一室で、大河内秘書と二人だけで、食品を取り扱う会社を立ち上げていた。 大河内さんまで辞めてしまってよかったんですか、という春樹に、この大河内、秘書としてどこまでもついていくと決めましたから、と大河内。 春樹が手がけた高級イタリアンレストランのチェーン化は大成功、道造は成功者として、新聞に大きく取り上げられていた。 そこにミチルがやって来る。 婚約を断られたのに懲りませんね、という大河内に、延期しただけだと思ってるから、あきらめるのは嫌いなのと、めげないミチル。 公園を、忙しく電話しながら歩く春樹の携帯には、鈴子がくれたストラップと、鈴子にあげたストラップが揺れる。 そのとき、春樹は、あの“trattoria bambina”のロゴが書かれた看板を目にして足を止める。 矢印の示す方向には、移動販売の車。 車の中で調理したテイクアウト用のパスタのセットを客に渡すと、歩道に出したテーブルをきれいにする鈴子。 小さいけどいい店だ、と声をかけた春樹に、味には自信があるの、と答えた鈴子は、声の主を振り返る。 みつめあう二人。 片思いのスープを一つ、という春樹のオーダーに、鈴子は笑顔で「ベーネ!」と答え、二人は微笑み合う。 片思いのスープの横に並ぶ、鈴子と春樹の携帯。 春樹の携帯には鈴子からのストラップが、鈴子の携帯には春樹からのストラップがつけられていた。 〜Fine〜
![]() 不満げな声にも、“早くかえろーよー”とだだをこねる子供的な可愛さもちょっと。 ![]() 大河内秘書が“ボンジョルノー!”と表れるとそちらを見る等、“リアクションいい!”ようでもあり、ラクーアイベントでついジェットコースターを見てしまう犬っぽい天野さん的なようでもあり(笑)。 ![]() すごくふてくされた感じの声でも、律儀に返事しているところが御愛嬌。 ![]() 鈴子がカウンターを出て大河内秘書のところに着いたところをロングで映したカットでは、藤田君と二人並んで鈴子のほうを見ていて、そんなに関心があるのかと(笑)。 ![]() 近寄っていて「またあんた?」と非難をこめて言うマキと、連携プレーのような! さらに奥では、メアリーや未来もしっかり見てます!(いいチームワーク、バンビーナ!) ![]() 天野さん桑原くんが映るか映らないかというところで次のカットに飛んでしまって残念。 ![]() 天野さん桑原くん、ぽかんと口をあけて“すげー”という感じ! 最後、W大河内にはさまれるような構図になるところもツボ(笑)。 白い襟付きシャツの下にボーダーのTシャツ、というスタイルも、夏らしい可愛さ。 ![]() “くっついて”という仲良し感がすごく出ている動き。 ![]() でも、手は一所懸命拍手してるのが見えます! ![]() 鈴子がよくいたポジションでのフライパン、パスタがきれいにひっくり返ってお見事! ![]() アンソニーのほうが身長も高いこともあって、お皿をささげ持つところも可愛らしく。 ![]() 捨てられそうな子犬のような目、お皿を持つ手の揺れとともに、桑原くんの心情を。 ![]() 「よろしくお願いしますっ!」の切実な感じと頭を下げるしぐさ、本当にこれから素直に頑張りそうな。 このシーンは心配そうな→ほっとした表情のバンビーナスタッフの表情もあたたかく! ![]() 元気な声、きびきびした歩み、そして満面の笑顔!が好感度大! ![]() “みんなでー”とちょっと伸びた語尾があどけなく、全体的に学級会の発言的な雰囲気漂うセリフ回し。 ![]() その分、鈴子の「何甘えたこと言ってんのよ! これから新しいシェフに鍛えてもらいなさい」というセリフに藤田くんと一緒にうつむく、ちょっと泣きそうな感じの笑顔の年下感の印象が強まったシーンに。 ![]() その後藤田くんと、立ち上がって鈴子のところに行ったとき、藤田くんに続いてグラスを合わせるところまで見られなかったのが残念(藤田くんのようにあっさりいかない、名残を惜しむ姿があったと想像するのが吉?)。 ![]() 真剣な感じが、短いカットに表れてます。 新しい制服も可愛く! ![]() シェフの「ペースあげるよ」の声に「ベーネ」と答えるカットでは新しい制服での姿がかなりきれいにアップでうれしく! ![]() ちょっと【GOOD LUCK!! 第7話】の、グレートキャプテンを迎えるシーンでのアップを思い出させてくれるシーン。 そしてそれが、天野さん桑原くんの、『おいしいプロポーズ』でのラストカット! |
Last update :
27th June 2006
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||