プロデュース ◆ 伊藤一尋 プロデュース補 ◆ 演出補 ◆ その他のスタッフ ◆ Data Pageへ 放送日時 ◆ 2006年4月23日(日)21:00〜
桑原裕介:天野浩成 藤田 翔:大東俊介 メアリー富田:石田未来 片瀬未来:清水由紀 社長秘書:大門マキ 白石ちはる:黒田 凛 大河内孝信:石井正則(アリ to キリギリス) 白石 徹:天野ひろゆき 掛田 誠[八百屋の主人] 武発史郎 高橋慶子 酒井彩名[春樹とデートしたキャビン・アテンダント] 木川淳一[合コンの医者] 野村健一郎[合コンの医者] 田中裕介 塚本拓弥 佐々木維子 いづみ 岡谷沙織 斉田知奈津 薩摩摩衣[鈴子の少女時代] 芸プロ 劇団ひまわり 劇団東俳 稲川素子事務所 ジュネス企画 大河内民雄:西村雅彦 葛城道造:橋爪 功 ※[ ]内は、クレジットされなかった役どころ
あの若さでファーストクラスなんて、きっとセレブ…と春樹に狙いをつけたキャビン・アテンダント(酒井彩名)は、成田空港に降り立った後、春樹の落し物を“次に会ったときに返したい”といって差し出す。 そんな彼女の誘いを、プレイボーイの春樹は受けて立つ。 春樹は、迎えに来てすぐに会社に報告に出向くよう求めた新任秘書の大河内(石井正則)のことは、会社への報告は2〜3日ゆっくりしてからだ、といなしていた。 鈴子は、兄・徹(天野ひろゆき)とレストランにやってきていた。 借金を繰り返し、父が経営していた洋食屋まで手放させる羽目になったダメ兄が、こんな高いレストランに鈴子を連れてくるなんて、何か魂胆があるのでは…と疑いつつも、一度食べてみたかったレストランということで、次々とオーダーをする鈴子。 その隣のテーブルでは、春樹と件のキャビン・アテンダントが、これから過ごす夜の約束を、甘い言葉で交わしつつあった。 案の定、徹は新たな事業に手を出し、鈴子に娘を預けようとしていたため、鈴子は大声で徹をののしり始める。 そんな春樹は嫌悪感を露にして、キャビン・アテンダントを伴い席を立つ。 帰りの駐車場で、鈴子は自分の車に、高級車のドアがぶつけられた現場を目撃する。 謝るように言う鈴子に、謝ろうとせず、強引に修理代より多額の札を押しつけて走り去った春樹に、鈴子は憤慨。 追いかけてお金を返そうとする鈴子だったが、春樹は「人前で大声を出す女は好きじゃない」という言葉を残して走り去る。 数日後、鈴子は、高校時代からの友人のマキ(小池栄子)とルームシェアをしている古い洋風アパートに、徹の娘・ちはる(黒田凛)を連れてきていた。 パパのせいでまた迷惑かけちゃって、というちはるに、それはお互い様、あんなパパでごめんね、と鈴子。 そんな鈴子は、イタリア仕込みのシェフ。 彼女が雇われシェフをしているトラットリア・バンビーナは、マネージャー・大河内民雄(西村雅彦)がスタッフをまとめて、本格的なイタリア料理が手ごろな値段で食べられると評判の小じんまりしたイタリアンレストラン。 鈴子が出勤の途中に買い求めた色鮮やかなペペローニをあしらったパスタも好評、この日のランチも店は、たくさんの客でにぎわった。 一方、春樹は会社でイタリア長期出張の成果を報告するが、父親の道造からは、詰めが甘い、そもそもなぜ帰国後すぐに報告に来なかった、と激しく叱責される。 いい加減女など卒業して、真面目に仕事に専念しろ、と、丸めた書類でばしばしと春樹を叩く道造、逃げ回る春樹。 そんな春樹に道造は、お前の兄貴もさぞかし天国で嘆いているだろう、こんなロクデナシの、弟を持って、とさらに声を荒らげる。 新たに春樹の秘書になったばかりの大河内は、そんな親子のやりとりがいつものことだと社長秘書(大門マキ)に聞かされ目を丸くしつつ、最近吸収合併した企業の持ち物だといって南青山にあるイタリアンレストランの資料を差し出し、新たに展開するチェーンの一号店にどうかと提案する。 ディナーの時間帯、医者とOLの合コン客の話から、ウェイトレス達はセレブ婚の話題で盛り上がる。 何がセレブ婚よ、という、この店でウェイトレスをしている鈴子の同居人・マキに、セレブと結婚したら一生ぜいたくできる、とはしゃぐメアリー(石田未来)と未来(清水由紀)。 その日の閉店後、鈴子達スタッフは、大河内マネージャーから、店の親会社が大手企業に吸収合併されたことを知らされる。 そんなことは聞いていなかった、と責める鈴子とマキ、俺達はどうなるんですか、と尋ねる副料理長の桑原(天野浩成)達スタッフ。 大河内は、店の売り上げも客の評判もいいのだから、きっとこのまま営業を続けられると思うが、今度新しくこの店のオーナーになった会社の重役が店に視察にやってくるので、そそうがないように、とスタッフに言い渡す。 鈴子の家での夕食で、鈴子の父親の店が兄・徹の借金のかたに取られ、そのショックで父親は亡くなったようなものだ、結婚するかもしれなかった前の彼との仲がこじれた原因もそれ、話し出すマキ。 徹の娘・ちはるを気遣って、昔の話よ、という鈴子だったが、まだ2年前のことじゃない、と無遠慮に話すマキを、出したリゾットの皿を取り上げて黙らせる。 その夜、ちはるは、雑誌に載っていた鈴子の星占いを読み上げる。 “(ふたご座) 今月運命の恋人との出会いが! …ただしその出会いは最悪! 相手を見た目で判断しないで!” 昔の男を忘れるには、新しい男しかない、前向きに頑張ってみたら、と、鈴子を励ますちはる。 しかし鈴子は、携帯を手に取り、別れた彼“拓海”が2年前に送ってきた、最後のメールをみつめるのだった。 不安に揺れる鈴子をはじめとするスタッフの前に、新たに経営者として乗り込んできたのは、まだ学生にも見えるぐらいの若い男だった。 セレブで若いイケメン、と、ウェイトレス達ははしゃぐが、鈴子はそれが、レストランの駐車場で最悪の出会いをしていた“バンビ=ガキ”春樹だと気づいて茫然とする。 春樹を厨房に案内する間、鈴子は春樹に、どこかで会ったことはないか、ともちかけるが、春樹は覚えていない様子を見せる。 少し早いですがランチを用意します、という大河内に、春樹は、食べるまでもないと言い、この店は閉店、スタッフ全員クビ、この店はイタリアの三ツ星レストランと提携した高級志向のイタリアンレストランチェーンの1号店にすると言い渡す。 あまりに一方的な春樹に腹を立てた鈴子は、春樹に向かって、店の料理を食べてもみないなんてレストランのオーナーが務まるとは思えない、三ツ星レストランで食べ歩いてきたといっても、自分の舌で確かめるのではなく、がだ三ツ星だからと上等だと思っているだけなのでは、という。 「おいしい料理は、お金では作れません。料理人の心で作るものです」という鈴子の言葉を聞いた春樹は、それならあなたの料理を食べてみる、と言い出す。週末に大切な人を連れてくる、その人を満足させられなかったら全員クビでいいか、ともちかける春樹に、鈴子は、週末お待ちしております、と、その賭けを受けるのだった。 そんな鈴子に、本当に大丈夫なのか、と不安がる大河内マネージャー達。 春樹達に出すメニューを、鈴子はなかなか決められないでいた。 まんまと挑発にのっちゃって、と、鈴子に批判的なことを言い出す新米コックの藤田(大東俊介)、最初から女のシェフを雇うなんて間違いだったんだ、と言う桑原副料理長。あんた達、聞こえてるわよ、いいたいことがあるなら顔を見ていいなさいよ、とマキが啖呵を切ると、休憩に行って来ます、と二人揃って厨房を出てしまう。 鈴子は、春樹が連れてくる大切な人は、男だろうか、女だろうか、と考える。 そこに春樹の秘書の大河内が現れ、週末はくれぐれもよろしく、と、春樹の連れてくる女性はジュエリーデザイナーの島崎沙織(小林麻央)だと明かす。 鈴子とウェイトレス達が沙織のプロフィールをインターネットで調べていたとき、未来が、この人ならちょうど雑誌で見た、と、ロッカーから雑誌を取り出してくる。 そこには、彼女の子供時代の一番の思い出は、四谷の「マーレ」というレストランで、家族揃って食事をしたことだと書いてあった。 その夜、鈴子は、父親が書き遺した幾冊ものノートを取り出して読み返す。 そこには鈴子が探していたものが。 週末、春樹は亡き兄の婚約者・島崎沙織(小林麻央)を連れて店にやってくる。 自分の誕生日に気を遣ってくれてありがとう、という沙織は、誕生日を一番祝ってほしい人はもういないから…と、さびしげな様子を見せる。そんな沙織に、俺は2番ってとこかな、それでもいいよ、いつか4番打者になる、と、おどけてみせながら、自分の想いを口にして、本気だよ、という春樹。 前菜、スープ、魚料理と、コースは沙織に好評。 完食された料理のソースの味を確かめ、さっきは鈴子に“女のシェフなんて…”などと言っていた桑原も、味は合格、鈴子の腕は認めている、と言う。 肉料理の後、本日のメインディッシュといって運ばれてきたのは、ナポリタンだった。 からかっているのか、という春樹、一口食べて、シェフを呼んでください、という沙織。 これをどこで、という沙織に、四谷にあったマーレという店には自分も父に連れられて何度か行ったことがある、父は洋食屋のシェフをしていたので、おいしかった料理は素材や味つけまでみなメモしていた、自分も父もこのナポリタンが好きだった、と答える。 沙織は、このナポリタンは自分が子供の頃大好きだった料理だった、両親が離婚する前、しあわせだった家族の思い出、なつかしい…と語る。 約束は約束、店の閉店はもう一度考え直す、でもそのためには売り上げを伸ばしていただかないと、と春樹。 店を去り際、春樹は鈴子に、最後のナポリタンはとてもおいしかった、彼女を喜ばせてくれてありがとう、でも、人前で大声を出す女は好きじゃない、それは変わりませんよ、と言う春樹。 やっぱり覚えてたんじゃない! と、鈴子は春樹に修理代といって押しつけられたお金を返す。 お金で作れないのはおいしい料理だけじゃありませんから、何でもお金で思い通りになると思わないで下さい、という鈴子に、春樹はしぶしぶお金を受け取る。 あのバンビ最悪、と、春樹の去った方をみやっていた鈴子の頭に、ちはるが読み上げた“運命の恋人との出会いがある。ただし、その出会いは最悪”という星占いが浮かぶ。 まさか、と打ち消して店に戻りかけた鈴子だったが、もう一度春樹が去った方をみつめるのだった。
![]() いかにも飲食店店員さんっぽい声。 ![]() 天野さんの顔は映らず、肩越しに撮影された立派なエビや貝がメインのカットですが、続く引いたカメラでの映像とともに、働き者な映像。 ![]() シェフの意向をよく汲んで動きそうな副料理長。 初包丁捌きがちらっと見られるのもここ。 ![]() (その後藤田くんは、マキに“きちんとあいさつもできないんじゃ一流のシェフになれないわよ”とおこられてます【笑】) ![]() 指示に応じてぱっと動く、“デキる”料理人ぶり。 ![]() 『Flower』と重ねたとき、音楽に見事に合ってるのが監督マジック! ![]() 天野さん桑原くんの声、特に響いてます! ![]() 定位置についてフライパンでパスタ(?)を炒めている天野さん桑原くん。 特訓の成果が実って、見事にパスタが軽くひっくり返ってます! ![]() 定位置のコンロのまわりを掃除する天野さん桑原くん。 ふきんをたたみ直す手つきがきれい。 ![]() 「じゃあ、オレ達どうなるんですか」と、親指を立てて自分達をさし示して問い質す天野さん桑原くん。 初めてのセリフらしいセリフ。 その天野さん桑原くんのセリフに、藤田くんの「このレストラン、今まで通りやっていけるんですか」というセリフが続くのあたり、これからも微笑ましいコンビぶりが見られそうな予感。 ![]() 天野さん桑原くん、画面右下に、ばっちり顔だけが映ってます! ややピントは合わないものの、バンダナをとったきれいなルックスが結構大きく観られてラッキー。 一番手前でお芝居をする小池栄子さんマキから一番遠い奥で、映りにくい!(スポットではそのせいで惜しいところで映らなかったり…)かと思いきや、こんなおいしい立ち位置だったとは! 「マネージャーの大河内です」の声に従っての、瞳の動きまで見えてGOOD。 ![]() 藤田くんは頭を下げていないのに対し、マキが「どうも」とおじぎをしたとき、ちゃんと頭を下げてます! ![]() 新オーナーに対するうさんくさげな目と、基本的に表情を動かさない個性。 ![]() 藤田くんとの重なり具合のせいか、きゅっとおしりが突き出ているように見えて、いまにも“いらっしゃいませ、ご主人様v”と言ってくれそうな可愛さ。 ![]() ![]() 春樹に動きがあったのか、天野さん桑原くんがおじぎをして、横顔が画面の右上にごく短時間フレームイン。 その丁重なおじぎのしぐさに、『GOOD LUCK!!』の、試験官にていねいに礼をしたり、空港(屋外)とパイロットさん達とすれ違うたびに声を出して挨拶していた天野さん島村くんをちょっと思い出すとともに、フレームインしてきた横顔のラインのきれいさにもうっとり。 ![]() カメラからみて一番手前、春樹達一行からは一番遠い立ち位置が、クールな桑原くんの性格を象徴しているよう。 大河内マネージャーが動くのに連れて、しっかり見る方向を変えているのも、この視察を強い関心をもって見守っている様子を表し。 ![]() 3人の立つ距離は違いますが、【GOOD LUCK!! 第1話】の、ロスの空港火災のために成田に引き返してきた機を見上げる柴崎コウさん歩実、要潤さん阿部さん、天野さん島村くんの3人のシーンを思い出し。 そしてそのときは一番若手役だった天野さんが、今は違うポジションなんだなあ、と。 ![]() 微妙な間があって、厨房のほうへと向かうあたり、なんだか味。 ![]() その立ち姿だけで、鈴子への非難のキモチ、びしびし伝わってきます! ![]() こういう背景でも、男子シェフ2人の性格や立場の違いが表れる芝居がこまやかにされていて、いいです。 ![]() 天野さん初連ドラレギュラーの『名探偵保健室のオバさん』の佐々木保くんを思い出させる、ぐっと成長したイヤミな優等生タイプの物言い。 ソースの味見のくいっ、というスプーンの動かし方までイヤミ!(笑) 小池栄子さんマキの「ちょっと。聞こえてるんだよ! 言いたいことあったら顔見ていいなさいよ」という、きっぷのいい啖呵がまたうれしく! ![]() 設定によると、マキは鈴子より前からこのお店で働いていて、その分桑原くんとのつきあいも長いはずなので、“まったく”のあたりが、考えようによってはフレンドリーな響き(笑)。 ![]() 炒め物をしている天野さん桑原くんの手つき、さまになってます。 マキが戻ってきた音がすると、ぱっと振り向くしぐさもなんとなく好き。 ![]() このあたりの直前のシーンが、“最初から女のシェフなんか雇うのが間違いだったんだよ”のシーンだっただけに、仕事のときは割り切って鈴子の指示に機敏に従うところが、春樹狙いモードで文句言ってるマキとの対比もあって(笑)、プロらしい態度で気持ちよく。 このシーンは天野さん桑原くんの斜め前からのカメラで、大きく写っているのもうれしく! その次の厨房シーンの「桑原くん、ニョッキ(を)フリット」「Si」のときも、今度は天野さん桑原を正面からとらえるカメラで、ピントは背後の長谷川さん鈴子でも、今後もこういう映り方があるかも…と、ちょっと期待。 ![]() いいものは、すぐに自分の舌で確かめようとする、“秀才型”という桑原くんの勉強熱心さが、その動きから伝わってきます! 「味は合格ですよ」は、さっきのシーンのイヤミっぽさを声に残しつつ、顔の表情はちょっとうれしそうという、なかなか複雑微妙なところの表現。 ![]() “口は悪いが、腕はいい”という主人公・鈴子の一番の特徴を、こんなにくっきりと表現するのが天野さん桑原くんというのは、とっても光栄でうれしく! 小池栄子さんマキとケンカ相手コンビになりつつあるようにあるのも、いい感じ。 「腕は認めてますから」というときの天野さん桑原くん(第1話で一番表情がよく見えたシーン?)、いい表情! |
Last update :
30th April 2006
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